総受けスペちゃん   作:223系新快速

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前話の内容だと、普通のハーレム系になってしまうので方向修正です。


第13話 スぺちゃん攻略ゲーム

グラス「スぺちゃん、もっとです。」

シーザリオ「グラス先輩、ちょっと求めすぎじゃないですか。」

スぺ「でも、グラスちゃんが求めるなら、それに応えるべ…き…」

 

バタリ

 

「「「スぺちゃん/先輩!?」」」

 

 

「軽い疲労ですね。」

デジタル「やはり、元が総受けのスペシャルウィークさんが、総攻めを維持するのは難しいですね。」

ルドルフ「解決策はあるのか?」

シーザリオ「ありますよ。私とデジタル先輩、ドーベル先輩、ロブロイ先輩、シャカール先輩の総力を挙げて作った、スペシャルウィーク攻略ゲーム、その名も『スペシャル☆メモリー」が。」

エル「とき○きメ○リアルみたいな感じデース。」

シャカール「あれは主人公が一人で攻略ヒロイン複数だが、これは逆だ。プレイ可能なキャラが複数で、攻略する対象が、スペシャルウィーク一人だ。つまり、好きなキャラでスペシャルウィークを攻略するゲームだな。」

スカイ「これって、全部クリアするとハーレムルートが解放されたりするの?」

デジタル「あー、まだないですね。そもそも、まだフラグ立った人達全員分のルートも作れていないので、試作版です。」

スカイ「でもさ、出来ているのを見るだけでも違うよね~。」

デジタル「じゃあ、テスターをお願い出来ますか?」

エル「勿論デース!黄金世代皆で攻略しましょう!」

 

 

黄金世代編

 

~エルコンドルパサーの場合~

難易度:高

恵まれた才能を生かして世界最強を目指すルート。

クラシック級:真っ当にライバル関係を築く。

シニア級:フランスで好走する。

 

~グラスワンダーの場合~

難易度:高

自身の能力の高さを、怪我で殺さないように管理するルート。

クラシック級:怪我を直しつつ、なるべくレースに出る。

シニア級:怪我をしない程度にレースに出る。

 

~セイウンスカイの場合~

難易度:低

ライバルとして同じ路線を走り抜けるルート。

クラシック級:ひたすらクラシック路線を走る。

シニア級:ひたすら中長距離路線を走る。

 

~キングヘイローの場合~

難易度:中~高

自身の距離適性を考えるルート。

クラシック級:ひたすらクラシック路線を走る。

シニア級:短距離路線へ変更するか、中長距離路線を取るかの二つのパターンがある。

 

~ツルマルツヨシの場合~

難易度:中

怪我を如何に克服するかを考えるルート。

クラシック級:怪我に負けない体づくりをする。

シニア級:兎に角同じレースを走ってフラグを立て、関係を進める。

 

 

デジタル「どうでしたか?」

エル「このゲーム、中々狡い作りデース。」

ツヨシ「難易度が五段階に分かれ、全部クリアするのが中々大変です。」

 

このゲームの難易度は以下の通りである。

易しい:プラスイベントおよび選択肢のみ出現。ゲームの基本を学ぶ。

普通:怪我などのマイナスイベントや、評価が下がる選択肢が出現。常識的な判断が出来ればクリア可能。

難しい:スペシャルウィークの嗜好を良く知っていないとクリア不可能。ここから難易度が跳ね上がる。

鬼:他のキャラとの絡みが大きくなる。クリアの為に一方的な行動をすると必ず失敗する。

リアル:ランダム要素追加、現実の出来事に合わせてイベント随時追加。理不尽要素も加わり、学園生徒以外の人間にとっては、実際にスペシャルウィークと付き合うのと変わらないレベル。

 

スカイ「攻略データを持ち越せるのが救いだね~。そうじゃなかったら、とんでもないクソゲーになっていたよ。」

デジタル「あー、やっぱりですか。実は、デジたんとしては、データが重くなるので最初はカットするつもりでしたが、テストした結果、難しい以上だとシャカールさんが匙を投げるレベルで詰まってしまうんですよ。だからってこのシステムを変えるとゲームにならないですし、難しいですね。」

キング「あーもう、どうなっているのよ。」

デジタル「どうしましたか?」

キング「短距離路線にシフトしたら、全然関係が進まないのよ。」

デジタル「短距離路線は中~上級者向けですね。初心者は中長距離路線を維持するのが基本です。」

キング「現実通りにいかないじゃない。」

デジタル「ゲームになれたら、大丈夫ですよ。」

キング「し、仕方ないわね、次は中長距離路線でやってみるわ。」

グラス「…。」

デジタル「どうしたのですか?」

グラス「難易度鬼でのマイナスイベントが多過ぎです。特にこの独占力が、このイベントでどの選択肢を選んでもほぼ確定でついてきます。」

デジタル「あー、グラスワンダーさんの普段の言動をゲームに反映したら、こうなってしまいました…。」

グラス「クリア、可能なのですよね?そうでなければ、私は認めませんよ。」

デジタル「あー、その、デジたん達も、グラスワンダー編はまだ一回しかクリアしていないんですよ…。」

 

スチャ(薙刀を取り出す音)

 

デジタル「ひええ、お許しくださいー!」

グラス「デジタルさんに責任を問うつもりはありません。これが私の鏡であるならば、腹を切って詫びるのが筋というものです。」

エル「グラス、早まっちゃダメデース!」

 

 

東条「それで私がプレイすることになったわけね。」

デジタル「はい、トレーナーさんがクリア出来るのであれば、グラスワンダーさんも思いとどまるかと…。」

東条「まさかこの年でゲームを、それも担当のメンタルケアの為にやるとは思わなかったわ。」

沖野「おハナさん、俺もやっていいかな?」

東条「ええ、お願いするわ。」

 

暫く二人がゲームを進める。やがて、手が止まる。

 

デジタル「ど、どうですか?」

東条「クリアしたわ。このゲーム、確かに良く作られているわね。グラスの性格上の欠点を鑑みれば、引っ掛かるのも当然といったところかしらね。」

沖野「ああ。グラスワンダーは普段はお淑やかな大和撫子だが、物凄く負けず嫌いだ。レースでも、これと決めた相手を徹底的にマークする戦法で勝利をもぎ取る。だがこのやり方は、自分が意識から外していた相手に負けると、処理能力を超えてしまい、理不尽に感じるんだよ。」

東条「それが起きると、マイナススキル『独占力(実生活)」が付きやすくなる。レースでの独占力は強力だけど、実生活での独占力は、イベントでのプラス効果の減少、マイナス効果の増大を起こす、実質的なゲームオーバースキルよ。」

デジタル「では、お二人は、どうやって回避を?」

 

それを聞いて、二人は示し合わせたように頷く。

 

東条「私は、全員のデータを事前に叩き込ませることで、理不尽さを回避させたわ。」

沖野「それは普通じゃないのか?」

東条「ここで重要なのは、最初の契約での条項から徹底することよ。」

沖野「つまり、現実に当て嵌めると、選抜レースを見ただけで、マンマークする特性を見抜け、か。きついこと言ってくれる。」

東条「そういう貴方はどうなの?」

沖野「マイナススキルを強制解決するイベントを発生させる。」

東条「あら、私のやり方よりも確実性は高いじゃない。」

沖野「いや、このやり方はトレーナーの所持金がかなり持っていかれる。いやー、こんなところまで再現してくるとは…。」

デジタル「一から十まで創作するより、現実をベースに作った方が手っ取り早いですから。お気に召さないのでしたら変えますが。」

東条「いえ、このままの方が良いわ。でないと、力業で解決しようとする安直なトレーナーが量産されかねないもの。」

沖野「トホホ…。」

 

何はともあれ、クリア可能なことが示されたため、東条トレーナーがグラスワンダーに説明する。

 

東条「という訳で、グラス、私のクリア動画を見て研究し、自分の手でクリアしなさい。それが今日のトレーニングよ。」

グラス「は、はい。」

 

グラスは必死になって研究する。

 

グラス「うう、私の戦法は、レースならまだしも、現実でやるとなると凄く難しいのですね…。」

 

一レースにつき最大でも20人足らずの相手を研究すればよいレースと違い、実生活では数に上限がない。しかも、このゲームは高難易度だと伏兵が幾らでも湧いて出てくる仕様である。一回限りの登場のモブが、スペシャルウィークの嗜好に刺さった結果、ネームド全員をごぼう抜きする事さえあり得るのだ(デジタル達がテストプレイした時には発生しなかったが、キングが中長距離通算二回目の時に発生。攻略動画として保存されることになり、嬉しいやら悔しいやらで複雑なキングであった)。

 

 

数日後、漸くグラスが納得いく結末に到達する。

 

グラス「こ、攻略しました…。」

デジタル「やっぱり、グラスワンダーさんがプレイすると、これくらいの成績を残さないと駄目ですね。」

 

出た結果は、怪我を短期間で直して無敗の三冠バとなり、シニア中長距離路線でグランドスラムして、日本史上最強のウマ娘になる、であった。

 

エル「でも、これだと現実のグラスはどう足掻いても達成不可能です。怪我をした時点で、クラシックレースには出られませんから。」

グラス「ええ。やっぱり…。」

スペ「駄目だよグラスちゃん。」

グラス「スぺちゃん!?」

スぺ「トレーナーさん、私もグラスちゃんのルート、攻略してみます。」

沖野「あ、ああ、頼むぞ。俺達はトレーナー目線でクリアしたが、どうにも当事者目線だと選びにくいみたいでな。」

 

暫くスぺがプレイする。そして…、

 

スぺ「出来ました!」

 

なんと、現実と同じ成績で、攻略に成功したのである。

 

グラス「スぺちゃん、どうしてクリアを!?」

スぺ「私がグラスちゃんなら私をどう攻略するか、そういう視点で考えながら進めていったら、クリア出来ちゃいました。」

:特別週(ブラック)「つまり、理解度が足りないということだ。」

スカイ「君、まだいたんだ。」

:特別週(ブラック)「この世界のウマ娘がこの世界の私の特性を良く理解して、危害を加えなくなると確信を持てるまではいるつもりだ。」

エル「それって半永久的に居座るってことじゃないですか!?」

:特別週(ブラック)「多分な。」

グラス「…、スぺちゃん、来週時間ありますか?」

スぺ「そ、それは大丈夫だけど…。」

グラス「一緒に来てほしいところがあります。」

スカイ「ほほう、それはひょっとしてデートですかな~。」

グラス「そうです。」

エル「グラスだけとはズルいデース!」

東条「エル、今回はグラスに譲って。」

エル「トレーナーがそう言うなら、仕方ないですね。但し、グラスにはきっちり埋め合わせを要求しますよ。」

スカイ「それなら私も~。」

キング「私もよ。」

デジタル「ひょえ~、デート一つするのも調整が大変です~!」




DLしてPDFで閲覧出来るようにするため、ハーメルンへの投稿を再開しました。
字数制限の関係で、番外編は除外した上で投稿します。
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