総受けスペちゃん   作:223系新快速

18 / 22
スペちゃんとシリウスです。ハーレム形成の裏話、今回で一区切りです。


第18話 天狼星

シリウス「さて、そうやってドリームトロフィーリーグに移籍したスペシャルウィークは、相も変わらずの誑しぶりで、数々のウマ娘を恋の病にかからせたわけだ。」

スペ「///」

 

恥ずかしがるスペシャルウィーク。

 

グラス「シリウス先輩、言い方に棘がありますよ。」

シリウス「フッ、これは私なりにスペシャルウィークの事を認めているからこそだ。なんせ、私の存在意義を食ってしまったのだからな。」

テイオー「ああ、あれだね。シリウスの取り巻きが皆スペちゃんに懐いて、シリウスが焦った奴だね。」

マック「テイオー、詳しく聞かせてくださいませ。」

テイオー「分かった。カイチョーが生徒の表の代表とすれば、シリウスは裏の代表。レースという勝負の世界は、光が強ければ強いほど、影もまた大きくなる。影はあまりにも大きければ光をも食らう存在になりかねないけど、シリウスはそんな面々を纏めている。だから、カイチョーもあれこれ言いながらもシリウスにはあまり強く出れない。」

シリウス「それに加えて、皇帝サマはレースの運び方がえげつない。他人の希望をへし折り、二度と立ち直れないレベルの絶望を植え付ける。そこに罪悪感があるから、全てのウマ娘の幸福を掲げる。いわば贖罪的な側面を持つんだ。」

テイオー「でも、シリウスはそんなカイチョーのやり方が気に入らなかった。その状況を見て、スペちゃんが動くのは、ある意味当然だったんだ。」

 

 

~回想~

その日も、シリウスの取り巻きは練習場の一角を占拠していた。その日は僕達スピカが使う番ということもあり、カイチョーとシリウスの対話を聞いていたんだ。

 

スぺ「どうして会長さんとシリウスさんが争わないといけないんですか。」

ルドルフ「レースである以上、勝者と敗者は必ず存在する。」

シリウス「光あるところ影あり。その影をどう扱うかの問題だ。」

スぺ「練習場が狭いなら、私の地元はどうですか?」

シリウス「満足な環境が整っていないところでやってもな…。」

スぺ「セイちゃんはそれで復活したんだけどな…。」

シリウス「クラシック二冠の世界レコード持ちが参考に「やりましょう、シリウス先輩。」何?」

取り巻き1「セイウンスカイの迷走は私も見ていますけど、あれなら私でも勝てるんじゃないかと思うほどの迷走ぶりでしたよ。」

取り巻き2「それなのに、DTLでは好走している。何か参考になるはずです。」

 

という訳で、シリウスと取り巻きはスペちゃんの実家に行ったよ。

 

ルドルフ「という訳で、スペシャルウィークとの練習内容を再現して貰えないでしょうか。」

スペ母「成程ね、じゃあスペ、手伝って。」

スぺ「はい。」

 

で一通りやったんだけど…。

 

取り巻き1「も、もう駄目…。」

取り巻き2「む~り~!」

スペ母「何だい、まだまだこれからだよ。これくらいで音を上げてるようじゃ、スペに追いつけるわけないよ。」

シリウス「…、下手な指導よりよほど実戦的だな、ルドルフ。」

ルドルフ「ああ。もっとも、これを学園としてやるのは無理だが。」

 

まあ確かに、泥水の入った水風船を投げつけるとか、獣道を走破するとか、リスクが高過ぎて無理だよね。

 

シリウス「小さな器で幾ら効率よくやったところで、少々効率が悪かろうが大きな器を持つ奴には勝てないってことか。」

スぺ「どういうことですか?」

シリウス「この北の大地の過酷な自然で育まれたお前の能力は、多少の技術的不利をひっくり返してしまうってことだ。」

スペ母「そうね。」

 

 

シリウス「それからだ、私がスペシャルウィークに世話を焼くようになったのは。」

テイオー「ボクもカイチョーもあの時は驚いたよ。唯我独尊を絵に描いたようなシリウスが、スペちゃんの為に世話を焼くんだから。」

シリウス「私とてダービーウマ娘、日本レース界の海外長期遠征の先駆け者としての誇りがある。誰かの風下に立つことはしたくねえ。だが、日本総大将の前には、私のプライドも実績も吹き飛ばされた。」

マック「どういうことですの。」

ルドルフ「シリウスの取り巻きの数が激減した。スペシャルウィークの幼い頃からの積み重ねを知って、結果を受け入れ学園を去ったのが半分、残り半分が真面目にやろうというものだったな。」

フェスタ「結果で語るのが身上のシリウスからすれば、自分のやっていることは誤魔化しあるいは中途半端に過ぎないと言われたも同然。おまけにスペシャルウィークから難癖をつけられたとかじゃなく、成り行きでそうなっただけであるが故に、一層性質が悪い。」

シリウス「はっきり言って荒れたが、スペシャルウィークに当たり散らすことも出来ない。惨めさを曝け出すだけだ。精々皇帝サマに嫌味を言うのが関の山。だが、あのサンデーとの対決で、腹を括った。気は進まないが家の力を活用して、スペシャルウィークの一夫多妻を実現するために動いた。」

沖野「そうか、シリウスだったのか…。」

シリウス「どれだけ嫌おうと、唯我独尊だのなんだのと持て囃されようと、シンボリの名前からは、他人の世話焼きまで止めることは出来なかった。あのまま放置していたら、日本の優秀なウマ娘がどんどん海外に流出してしまう。」

 

 

オンザリオ「実際、ブエナビスタがそれをやろうとして、URAは大騒ぎになりましたからね。」

ブエナ「あんな理不尽なことをされたら、幾ら優等生の私でも怒りますよ。」

オンザリオ「レース参加権なしどころか、必要性なしとまでサンデー先輩に言われましたからね。」

SS「ブエナは俺に突っかからず冷静なレース運びで勝利を収める可能性があった。だがそれだとあのレースをする意味がない。だから無理矢理外したんだ。」

タクト「でも、ブエナさんの腹の虫が治まらなくて、サンデー先輩はあの後大層苦労されましたわね。」

 

タクトがニヤつく。

 

SS「ブエナに割を食わせたってことで、ドリームジャーニーとジェンティルドンナの圧がヤバかったな。ヘイローの奴を相手にしているかと思ったな。」

タクト「結局、サンデー先輩はブエナ先輩を立てる事で収まりましたが、思い通りに動けなくて苛つくこと多数。その様子を見て溜飲下げている面々が多数ですわ。」

テイオー「そりゃ初登場でいきなりスペちゃんを掻っ攫っていくという横紙破りをしたんだもん、当然だよ。」

 

 

シリウス「後は、ルドルフの失言の火消しもあったな。」

オンザリオ「南アフリカ移籍の話ですね。」

シリウス「この話、どこから漏れ出たのか、URA南アフリカ支部の面々がかなり本気にしたらしく、鎮火するのには骨が折れた。」




シーザリオ実装に伴い、脳内イメージを修正しました。なお、表記はオンザリオ、オフザリオを引き続き使います。
セイちゃん復活の経緯は気になると思いますが、それはまた別のお話です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。