総受けスペちゃん   作:223系新快速

20 / 22
スペちゃんと実装されたシーザリオです。『汗かいちゃったね、シーザリオ』が有名ですが、私にはキャラのイメ損は出来ないので、方向性を変えてみました。


第20話 おにぎりの皇帝

オフザリオ「スペ先輩、今日もおにぎりを作ってきましたよ。」

スペ「わあ、ありがとう!」

 

モグモグ

 

スペ「おいしー!」

オフザリオ「気に言って貰えて良かったです。」

 

スペ一族の一人のシーザリオがスペにおにぎりをあげている。それを見て苛立つ黄金世代。

 

エル「シーザリオ、狡いデース!」

グラス「スペちゃんに運命を感じるだけなら兎も角、料理が得意でスペちゃん用の低カロリースイーツが作れて、頼り甲斐があって、甘えられ上手ですか。」

スカイ「おまけにオンオフの切り替えが激しいとは、属性過多でルール違反ですねーこれは。」

ツヨシ「しかも実装前から出番がある上に、名前が名前だからそれもキャラが濃いんだよね。」

キング「でも、シンボリクリスエスさんを除いて、誰一人止められないわ。例えメジロドーベルさんでも、シーザリオと一対一になったら厳しいわね。」

マック「どうしてですの?」

キング「彼女は『皇帝』だからよ。」

 

キングが断言する。

 

マック「え、『皇帝』は会長さんの二つ名ではなくて?シーザリオさんは、確かに男装の麗人のような二つ名はありますけど、皇帝の二つ名はなかったはずでは?」

キング「そうね。でも、スペシャルウィークさんが絡む時に限っては、シーザリオは皇帝と化すのよ。特に今あげているおにぎりでは、シーザリオの右に出る者はいないわ。挑む気をなくすくらいにね。」

アケボノ「料理が得意な私もびっくりだよー、あんなに美味しいおにぎりを作れるなんて。」

フラワー「レシピを教えて貰って私も同じように作ってみました。確かに美味しく作れるんですけど、シーザリオさんのそれには及びません。作る人の手の大きさや皮膚の温度で左右されるからだそうです。」

キング「しかもスペシャルウィークさんに対して作る時は、その日の天気、温度、湿度、作ってから食べるまでの時間等も考慮に入れると言っていたわ。そこまで拘るのはもはやプロの領域ね。」

タイシン「美味しいのは理解出来るけど、挑む気をなくすって、大袈裟じゃないかな。」

 

タイシンが訝しむ。

 

オンザリオ「だったら、試してみますか?今ここで。」

タイシン「いいけど。」

オンザリオ「まだあるので、他の皆さんもどうですか。」

ハヤヒデ「では、お言葉に甘えて。」

 

パクッ

 

タイシン「おいしい。」

ハヤヒデ「余計なものを入れずにこの味が出せるとは、凄い計算と試行錯誤の元で成り立っているのが分かるな。」

チケット「おいしすぎるよ~!」

タイシン「あーもう、五月蠅い。それより、さっき言っていた、挑む気をなくすって、どういうこと?確かに美味しいけど、そこまで変わらないよ。」

アケボノ「それは、他のもの、特におにぎりを食べてみれば分かるよ。」

タイシン「じゃあ、学食のおにぎりを。」

 

パクッ

 

タイシンが食べ、そして顔を歪める。

 

タイシン「…、あれ、こんな味だっけ?」

ハヤヒデ「どうした、タイシン。」

タイシン「いつもと比べて美味しく感じない。どうして!?」

チケット「じゃあ私も。」

ハヤヒデ「私もだ。」

 

チケットとハヤヒデも食べるが、同じように顔を歪ませる。

 

チケット「全然おいしく感じられないよお~!学食のおばちゃんに申し訳ないよ~!」

タイシン「一体何がどうなっているの!?」

ハヤヒデ「成分上は変わらないが、舌の受容体が変質しているようだな。シーザリオのおにぎりの旨味成分が強過ぎて麻痺してしまい、並大抵の食べ物では刺激出来ないようだ。」

チケット「えー、じゃあ他のものを美味しく食べられないの!?そんなの悲しすぎるよー!」

 

チケットが泣き出す。

 

オフザリオ「それは流石に問題過ぎるので、一定時間経過で元に戻るように調整しています。苦労したんですよ、この調整には。」

チケット「よ、良かったー。」

ハヤヒデ「だが、これは確かにおにぎりの皇帝だ。単体の美味しさと、他の並び立つ存在を許さない傲岸不遜さが同居している。」

タイシン「迂闊に食べると大変なことになる訳か。用量用法注意って、まるで医薬品じゃん。」

 

そこにタマが来る。

 

タマ「いや、これは使えるで。オグリに食わせたら、学食限定メニューを食い尽くすみたいな惨事を防げる!シーザリオ、頼んだで!」

オンザリオ「タマモクロス先輩、それは無理です。あくまでも一時的ですから、効果が切れたら反動で大量に食べますよ。」

タマ「それじゃ無意味やないかーい!」

 

タマが突っ込む。

 

オンザリオ「いいえ、意味はあります。スペ先輩の間食防止が元々の目的でしたから。」

タマ「どういうことや?」

ブエナ「スペ先輩は皆さんも知っての通り大食いで、練習後にお腹が空いていると、夕食まで待ち切れずに間食を食べてしまうことがあるんです。それが太り気味を誘発するので、トレーナーさんと対策を考えていたところ、シーザリオがこのおにぎりを開発したんですよ。」

オンザリオ「それ自体は美味しいから食べられるけど、それは罠で、他の物が不味く感じるから食べられなくなる。これにより間食を防ぐわけです。」

タマ「『好物も常に食べれば旨からず』って奴か。よー考えられとんなー。」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。