オフザリオ「スペ先輩、今日もおにぎりを作ってきましたよ。」
スペ「わあ、ありがとう!」
モグモグ
スペ「おいしー!」
オフザリオ「気に言って貰えて良かったです。」
スペ一族の一人のシーザリオがスペにおにぎりをあげている。それを見て苛立つ黄金世代。
エル「シーザリオ、狡いデース!」
グラス「スペちゃんに運命を感じるだけなら兎も角、料理が得意でスペちゃん用の低カロリースイーツが作れて、頼り甲斐があって、甘えられ上手ですか。」
スカイ「おまけにオンオフの切り替えが激しいとは、属性過多でルール違反ですねーこれは。」
ツヨシ「しかも実装前から出番がある上に、名前が名前だからそれもキャラが濃いんだよね。」
キング「でも、シンボリクリスエスさんを除いて、誰一人止められないわ。例えメジロドーベルさんでも、シーザリオと一対一になったら厳しいわね。」
マック「どうしてですの?」
キング「彼女は『皇帝』だからよ。」
キングが断言する。
マック「え、『皇帝』は会長さんの二つ名ではなくて?シーザリオさんは、確かに男装の麗人のような二つ名はありますけど、皇帝の二つ名はなかったはずでは?」
キング「そうね。でも、スペシャルウィークさんが絡む時に限っては、シーザリオは皇帝と化すのよ。特に今あげているおにぎりでは、シーザリオの右に出る者はいないわ。挑む気をなくすくらいにね。」
アケボノ「料理が得意な私もびっくりだよー、あんなに美味しいおにぎりを作れるなんて。」
フラワー「レシピを教えて貰って私も同じように作ってみました。確かに美味しく作れるんですけど、シーザリオさんのそれには及びません。作る人の手の大きさや皮膚の温度で左右されるからだそうです。」
キング「しかもスペシャルウィークさんに対して作る時は、その日の天気、温度、湿度、作ってから食べるまでの時間等も考慮に入れると言っていたわ。そこまで拘るのはもはやプロの領域ね。」
タイシン「美味しいのは理解出来るけど、挑む気をなくすって、大袈裟じゃないかな。」
タイシンが訝しむ。
オンザリオ「だったら、試してみますか?今ここで。」
タイシン「いいけど。」
オンザリオ「まだあるので、他の皆さんもどうですか。」
ハヤヒデ「では、お言葉に甘えて。」
パクッ
タイシン「おいしい。」
ハヤヒデ「余計なものを入れずにこの味が出せるとは、凄い計算と試行錯誤の元で成り立っているのが分かるな。」
チケット「おいしすぎるよ~!」
タイシン「あーもう、五月蠅い。それより、さっき言っていた、挑む気をなくすって、どういうこと?確かに美味しいけど、そこまで変わらないよ。」
アケボノ「それは、他のもの、特におにぎりを食べてみれば分かるよ。」
タイシン「じゃあ、学食のおにぎりを。」
パクッ
タイシンが食べ、そして顔を歪める。
タイシン「…、あれ、こんな味だっけ?」
ハヤヒデ「どうした、タイシン。」
タイシン「いつもと比べて美味しく感じない。どうして!?」
チケット「じゃあ私も。」
ハヤヒデ「私もだ。」
チケットとハヤヒデも食べるが、同じように顔を歪ませる。
チケット「全然おいしく感じられないよお~!学食のおばちゃんに申し訳ないよ~!」
タイシン「一体何がどうなっているの!?」
ハヤヒデ「成分上は変わらないが、舌の受容体が変質しているようだな。シーザリオのおにぎりの旨味成分が強過ぎて麻痺してしまい、並大抵の食べ物では刺激出来ないようだ。」
チケット「えー、じゃあ他のものを美味しく食べられないの!?そんなの悲しすぎるよー!」
チケットが泣き出す。
オフザリオ「それは流石に問題過ぎるので、一定時間経過で元に戻るように調整しています。苦労したんですよ、この調整には。」
チケット「よ、良かったー。」
ハヤヒデ「だが、これは確かにおにぎりの皇帝だ。単体の美味しさと、他の並び立つ存在を許さない傲岸不遜さが同居している。」
タイシン「迂闊に食べると大変なことになる訳か。用量用法注意って、まるで医薬品じゃん。」
そこにタマが来る。
タマ「いや、これは使えるで。オグリに食わせたら、学食限定メニューを食い尽くすみたいな惨事を防げる!シーザリオ、頼んだで!」
オンザリオ「タマモクロス先輩、それは無理です。あくまでも一時的ですから、効果が切れたら反動で大量に食べますよ。」
タマ「それじゃ無意味やないかーい!」
タマが突っ込む。
オンザリオ「いいえ、意味はあります。スペ先輩の間食防止が元々の目的でしたから。」
タマ「どういうことや?」
ブエナ「スペ先輩は皆さんも知っての通り大食いで、練習後にお腹が空いていると、夕食まで待ち切れずに間食を食べてしまうことがあるんです。それが太り気味を誘発するので、トレーナーさんと対策を考えていたところ、シーザリオがこのおにぎりを開発したんですよ。」
オンザリオ「それ自体は美味しいから食べられるけど、それは罠で、他の物が不味く感じるから食べられなくなる。これにより間食を防ぐわけです。」
タマ「『好物も常に食べれば旨からず』って奴か。よー考えられとんなー。」