ゴールドシチーのシナリオをベースにスペちゃんとの関係を持ったらこういう話になる、という内容です。
ゴールドシチーがスペシャルウィークとメイクの話をしている。
スペ「シチーさん、私にはこれとこれが似合うと思うんですけど。」
シチー「そうね。でも、これとこれの組み合わせも試してみるべきだと思うわ。」
スペ「わあ、いいですね。」
それを見てイライラするトーセンジョーダン。
ジョーダン「ファッションの話で頼られっぱなしとか、シチー、狡くね?うちだって詳しいのに。」(ハイライトオフ
ユキノ「そうでがんすね、ジョーダンさん。でも、出会った時の関係は、最悪だったべ。」
ジョーダン「え、ユキノ、それマジなの!?」
ユキノ「はい。まあ、シチーさが一方的に毛嫌いしてるって感じでしたが。」
ジョーダン「ちょっと興味湧いたんだけど。その話詳しく聞かせて。」
シチー「ちょっと、私にも語らせてよ。」
◇
~回想~
シチー「私がモデルをやっているのは知っていると思うけど、最初は綺麗だ、と褒められることを受け入れていなかった。私の外見にばかり注目して、内面を見ていないと思ってね。ユキノは私の内面の良いところを素直に褒めたことで仲良くなったけど。」
んで、スペちゃんも同じだと思ったんです。でも、そうはなりませんでした。
ジョーダン「は、何でそうなったし?」
それを今から説明しますね。初めてシチーさを見たとき、スペちゃんは、シチーさの美貌を褒めたんです。
スペ「凄い美人さん、100年に一人の美人かもしれないです。」
後で知ったんですが、スペちゃんは内面の美しさは外に滲み出る事からそう言ったんです。実家が農業で、野菜の良し悪しは一目見たら分かるんだそうです。
でも、その事をシチーさは知らないから、突き放した態度を取ったんです。他のウマ娘との交流が少ないスペちゃんは、その場で泣き崩れそうになりましたね。
それで、他の黄金世代の面々は怒り心頭でした。このままじゃ、シチーさが誤解されてしまう。そう思ってわだすが間に入って認識の食い違いについて説明したんです。それで、スペちゃんは本心から褒めているんだと知り、誤解は解けました。ですが、納得という点では逆効果でした。
スペ「都会のウマ娘って、こういう人ばかりなんですか?」
エル「他人の素直な称賛を拒む人は、大きく伸びまセーン。」
グラス「ウマ娘は気性難が多いですが、これは許せませんね。」
ウンス「そういう『逃げ』はセイちゃん嫌いだね。」
キング「そういう発想をすることが、結局自分の本質が理解されない事に繋がることに気付けないようね。」
うわ、これ以上ない地雷踏み抜いてるし、って顔してますね。その通りでがんす。元々関係性の薄い世代同士ということもあり、暫く交流は途絶えたでがんす。その間にギャルメンバーのジョーダンさん、ヘリオスさん、パーマーさんが関係を持って、シチーさは疎外状態になったでがんす。
シチー「でも、レースを走り、ファンを増やすうちに私は気付いた。綺麗という言葉が、私自身を称賛した裏表のない言葉だと。だから謝罪した、貴方の言葉を素直に受け取れない私が、全面的に悪かったって。スペもそんな私を認め、受け入れてくれたのよ。」
~回想終~
◇
ジョーダン「ただの惚気じゃん。聞かない方が良かったわ。」
ユキノ「いんや、この話はまだ続きがあるでがんす。スペちゃんにかまけるあまり、シチーさがわだすを蔑ろにしたんです。それがまた黄金世代の逆鱗に触れたんです。」
ジョーダン「え、マジ?」
ユキノ「はい。皆の怒りは相当でしたね。」
◇
~回想~
ウンス「新しい関係を築くのはいいけど、元の関係をおざなりにしたら本末転倒だよ。」
グラス「そんな雑な人間関係では、そのうち一人ぼっちになりますよ。」
シチー「じゃあ、そういう貴方達はどうなのかしら。」
ウンス「セイちゃんは、スペちゃんの事も大事だけど、フラワーとの関係もおざなりにしたことないよ。タキオンを始め、ライバル多いからね。」
エル「エルは、調子に乗ってグラスに〆られる事こそありますが、致命的なやらかしをしたことはありまセーン!」
キング「キングは一度関係を持った相手とは簡単に縁を切らないし、切るにしても後ろ髪をひかれないようにするわ。」
とどめはドーベルさんの同人誌でした。わだすが闇堕ちしてヤミノビジンになって、シチーさが後悔するのを見て愉悦に浸る展開だったでがんす。
~回想終~
◇
ジョーダン「それさ、作品だったらいいけど、現実に起きたらマジヤバくね?」
ユキノ「実際、やばかったでがんす。」
◇
~回想~
シチー「ユキノ、これはドーベルの妄想?それとも本心?」
ユキノ「うーん、こうなったシチーさ、ちょっと見てみたい気持ちもある…って、親友に対して何言ってるでがんす!?今のは忘れてほしいでがんす!」
ダッ
シチー「ユキノ!?」
ドーベル「駄目ね。一瞬でもユキノにそんなことを思わせた時点で、シチーは管理に失敗しているわ。」
シチー「ドーベル…。」
ドーベル「ビジネスライクな関係ならそれも結構。でも、シチーとユキノの関係はそういうものじゃないでしょ。私の作品をただの妄想と笑い飛ばせないのなら、今の状況を変える必要があるわ。」
~回想終~
◇
ジョーダン「うわ、ドロドロの三角関係だし。」
ユキノ「で、ここからが肝心でがんす。」
スペちゃんが、シチーさを家に招くことを言い出したでがんす。次の日から、スペちゃんとわだすはスペちゃんのお母さんの畑仕事を手伝っていたでがんす。でも、シチーさは最初のうち出来なかったでがんす。
ジョーダン「畑仕事って泥まみれになるっしょ。そりゃ現役モデルとしてやりたくないっしょ。」
でも、付添で来ていたマネージャーがGOサインを出したでがんす。それで、必死になってやっていくうちに、わだかまりも解けたでがんす。農作業は、仲違いしていたら上手くいかないでがんすから。
ジョーダン「要するにごり押しじゃん。なんで上手くいったし。」
それがスペちゃんの特異性でがんす。何でも上手くいく方に事態が転がるでがんす。勿論、行動しないと駄目でがんすけど。
◇
シチー「うわ、毛虫!」
ユキノ「わだすの任せるでがんす!」
シチー「この綺麗な虫は?」
スペ「作物の葉を食い荒らすので害虫ですね。慈悲はありません。」
グシャ
シチー「容赦ない…。」
スペ「生活と誇りが懸かっていますから。モデルもそうじゃないんですか?」
シチー「…ッ、そうね、その通りだわ。」
そう言うスペちゃんの目は、素人の思い込みを封殺する凄味があったでがんす。そしてシチーさもモデルとして一皮剥けたでがんす。