総受けスペちゃん   作:223系新快速

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純情ルートはネタ被りであり、実力不足と敗北を認めるようなもの(Colvo氏の作風)、だからってヤンデレは作者がおかしくなる(パワプラー鷹氏の作風)、ならヤンデレの回避をする為にもがく第三のルートを取ればいいじゃん、として考えついたのがこのネタです。
もう一人の自分は、香港で使われる漢字表記にます。他人の世界線への使い回しを考えると、二つ名がころころ変わる度に考えるのは大変なので。
スペシャルウィーク:特別週
シンボリルドルフ:皇帝
7/20追記:ルビを振ってみました。こっちの方が私好みですね。


第4話 正反対の自分

~翌日~

 

スペ「会長さん、結論は出ましたか?」

ルドルフ「欲しい…。」

スペ「え?」

ルドルフ「既存の枠組みに囚われない柔軟な思考と、他人を惹き付ける魅力。スペシャルウィークよ、私の愛バに相応しい!」

 

ルドルフがトンデモ発言を繰り出す。

 

シリウス「いきなり所有宣言か。」

テイオー「カイチョーが、カイチョーが狂った…。あんな濁った瞳、見たことないよ。」

マルゼン「ちょっとー、抜け駆けは禁止よ。何をどう考えたらその結論になるのか、ちゃんと説明して頂戴。」

デジタル「では、この不肖デジタルが予測してみましょう。」

テイオー「なんでデジタルが解説するのさ。」

デジタル「このままでは、最悪の状況に突き進むからです。」

テイオー「ワケワカンナイヨー!」

 

~デジタルの予測(と言う名の妄想)~

 

どうしてだ、どうして私はスペシャルウィークに勝てない…。どうすれば私の欠点を埋められる…。スペシャルウィークの能力が私にあれば…。

ん?私になくとも、スペシャルウィークにあるならば、力を合わせることで私の理想は実現出来る。結婚すれば、言うことなしだ。何だ、こんな簡単なことだったのか。フフフ、昨日の醜態を上書きすべく、皇帝の神威を見せてくれよう。

 

~妄想終~

 

デジタル「というのがデジたんの予測ですが、どうですか?」

ルドルフ「一言一句、間違いない。」

テイオー「なんでぴったり的中させられるの!?ワケワカンナイヨー!」

デジタル「普段からウマ娘ちゃんのことをじっくりしっかり観察していれば余裕です。」

テイオー「それって視姦…。」

ドーベル「普通ならそうなるけど、デジタルは別よ。(よこしま)な考えがないから。」

スズカ「嘘でしょ…。」

 

デジタルの予測的中に驚愕する一同。

 

シリウス「何が『皇帝の神威を見せてくれよう。』だ、このポンコツ生徒会長。」

ルドルフ「ポンコツとは心外だな。法律をクリアする方法を見つけたというのに。」

シリウス「まさかとは思うが、私のやり方の真似とかじゃないだろうな。」

ルドルフ「そんなことではない。もっと堂々としたやり方だ。」

シリウス「ほう?」

ルドルフ「南アフリカに移籍すれば良い。」

シリウス「は?」

ルドルフ「南アフリカは同性婚と一夫多妻制が合法だ。それに、パートIだから、レベルの高さは保証されている。」

マルゼン「日本で駄目なら海外に、ってことね。」

シリウス「成程、確かに法律的には問題ねえな。」

 

一見すると、解決したように見える。

 

シリウス「だが、世間の印象は最悪だぞ。」

沖野「シリウスシンボリの言うとおりだ。スピカ、リギル、メジロ家の面々が揃って海外へ移籍とか、大スキャンダルだぞ。」

マックイーン「あら、メディア対策なら、幾らでもやりようがありますわ。」

ルドルフ「メジロ家とシンボリ家のありとあらゆる手段を使い、世間の評価を前向きにし、その勢いで法律改正にまで持って行く。」

デジタル「ちょっと待ってください。肝心の惚気をまだ聞いていません。」

ルドルフ「デジタル君。君の見識の深さは尊敬するが、今回ばかりは止めないで貰おうか。」

デジタル「成程、これは、禁じ手を使う必要がありますね。」

 

ルドルフの行動を見て、何かを確信するデジタル。

 

沖野「禁じ手!?」

デジタル「はい、ウマ娘ちゃんが曇り、デジタル自身の良心をも失いかねない危険な発想。ですが、ここまで悪化しているならば、荒療治もやむを得ないと愚考いたします。」

沖野「フーム、ならば内容を聞く必要があるな。」

デジタル「分かりました。では。」

 

デジタルが沖野と東条に囁く。それを聞いて難しい顔をする沖野と東条。

 

沖野「それは確かにリスキーだな。だが、何もしないと破滅する以上、やってみるしかない。」

東条「私も賛成よ。ルドルフ、メガドリームサポーターに入って頂戴。」

ルドルフ「フン、何が来ようとこの私は止められない。」

 

 

ルドルフは、トレーニングコースに立っている。

 

ルドルフ「何故ここに?これなら態々VRシステムを使うことはない。」

皇帝(ルドルフ)『来たな、シンボリルドルフ。』

ルドルフ「き、君は、もう一人の私か?」

皇帝(ルドルフ)『流石もう一人の私、察しが良いな。ここは、誰かが選択肢を変えた場合の、あり得た世界を再現している。そして私と君の最大の違いは、私がスペシャルウィークのことが嫌いだということだ。』

ルドルフ「!?何故だ。もしかして、この世界のスペシャルウィークは、嫌な奴なのか!?」

皇帝(ルドルフ)『そんなことはない。この世界のスペシャルウィークも、君の世界のスペシャルウィークと同じだ。北海道からの転校生で、天真爛漫な性格で、黄金世代の中心人物としてレースで活躍している。』

ルドルフ「ならば、何が変わった?」

皇帝(ルドルフ)『変わったのは私。王道を歩むスペシャルウィークは、覇道の道を進むシンボリルドルフの地位を脅かす存在。であるが故に、圧倒的実力を持って常に捻伏せ、恐怖を植え付ける、それがこの世界の皇帝(シンボリルドルフ)だ。』

ルドルフ「そんなの力の使い方として間違っている、私は認めない。」

皇帝(ルドルフ)『ならばレースで決めよう。』

ルドルフ「異存はない。」

皇帝(ルドルフ)『先に言っておくが、世界線が異なるとはいえ、私と君の能力は互角だ。お互いの精神状態や哲学が勝負を左右する。』

ダーレー『スタートは、ダーレーアラビアンが、』

バイアリー『ゴール判定は、このバイアリータークが勤める。』

 

2人のルドルフがスタート地点に並ぶ。勿論、勝負服着用である。

 

ダーレー『用意、スタート!』

 

競り合う2人のルドルフ。皇帝(ルドルフ)の言うとおり、実力は互角である。だが、終盤にさしかかると、皇帝(ルドルフ)がスパートをかけ始める。負けじとルドルフもスパートを掛けるが…。

 

ルドルフ「くっ、加速力が…、このままでは追いつけない。」

 

少しずつ、しかし確実に、差が広がり続け、そのままゴールインする。

 

バイアリー『半バ身差で、こっちの世界のルドルフの勝利だ。』

皇帝(ルドルフ)『半バ身か、もっと差がつくことも考えたが、思ったより手強いな。』

ルドルフ「もう一度だ。」

皇帝(ルドルフ)『よし、良いだろう。』

 

だが、何度挑んでもその半バ身差が縮まらない。

 

ルドルフ「な、何故だ、何故勝てない…。」

皇帝(ルドルフ)『簡単な話だ。君は、自分に嘘をついている。』

ルドルフ「そんなことはない!私は、スペシャルウィークが好きだ!」

皇帝(ルドルフ)『『君の』視点からはそうかもな。だが、『スペシャルウィークの』視点からはどうだ?』

ルドルフ「っ…!」

皇帝(ルドルフ)『なんなら、この世界のスペシャルウィークを呼んで、確かめても良いぞ。スペシャルウィーク!』

特別週(スペ)『何ですか、生徒会長。って、この人は誰ですか。会長に似ていますけど。』

 

この世界の特別週(スペシャルウィーク)が現れる。だが、明らかに警戒している。

 

皇帝(ルドルフ)『余所の世界の私が遊びに来ている。君のことが好きだと宣っているが、どうだ?』

特別週(スペ)『…、嘘ですね。』

皇帝(ルドルフ)『何故そう思う。』

特別週(スペ)『この世界の生徒会長と同じく、独り善がりです。自分で何もかもやってしまう。善意からなのでしょうが、自律している人間からすれば、余計なお節介ですね。』

皇帝(ルドルフ)『だそうだ。』

ルドルフ「余計なお節介…。」

 

その言葉は最もルドルフに突き刺さる言葉であり、失意のままVRから去る。

 

 

スペ「会長さん、大丈夫ですか!?」

テイオー「カイチョー!?」

ルドルフ「私には、スペシャルウィークの隣にいる資格はないということか…。」

 

項垂れるルドルフ。それを見てドーベルが訳知った顔をする。

 

ドーベル「やっぱりこうなってしまうのね。」

タイキ「ドーベル、どういうことですカ?」

ドーベル「デジタルが提案したのは、恐らくカウンターよ。つまり、自分とそっくりな、但し要点だけを真逆にした仮想ウマ娘を作り出し、それによって醜さをえぐり出すというものよ。分かりやすく言えば、鏡写しの自分ね。」

タイキ「え、えげつないデスネ…。」

スペ「この先、大丈夫でしょうか…。」

オペラオー「ハーッハッハッハ!舞台で言ったら起承転結の転。心配せずともルドルフは立ち直るさ。」

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