「ここだ」
知っている。四年前捨てた家。
「ご案内ありがとうございます。馬はどちらに?」
「こっちだ」
「チゼ。攻撃が加えられない限り逃走しないこと。大丈夫だよ。」
「ユダさん。この人は?」
「捜索命令が出てたサーマさんだ」
捜索命令?お願いだからアロとしてじゃないで。
「こっちに来い、陛下が待っている」
バレないように息を吐いて落ち着かせる。大丈夫。バレてないんだから。
コンコン
「陛下様。捜索命令が出されてたサーマを連れてきました」
「入れ」
お父様。元気そうでよかった。
「お前がサーマか」
「はい。お見知り頂き光栄です」
「王国の女兵として戦ってみないか?」
はぁ?いや、何言ってるの。女兵ありなの?
「お言葉ですが。女兵はありなんですか?」
「少し誤解がある。基本は医療に携わってもらうつもりだ。ただ、所属を兵隊にする。応援要請などの対応をメインで行ってもらいたいのだ。もちろん、報酬は高い」
「私はお金は入りません。魔物が落とす物を報酬とすることは可能でしょうか?」
「問題はない」
「私には勿体無いほどの仕事ですが精一杯やらせていただきます。」
「期待している」
「ありがたきお言葉です」
「ユダよ。サーマに説明などを頼む。彼女部屋は城内で決まり次第伝える」
「かしこまりました。陛下様」
そして、部屋を出た。そうするととユダさんが説明をし始めた。
「まず、ハイラル兵の位について説明する。
お前が初めてだから多少は当てにならないかもしれないが上下を図る時にわかりやすいはずだ。
階級はゴブリンの倒せる色を基準として決まっている。でも、お前のようにスカウトの場合は、上が働きから認められての飛び級もある。
最初は新兵。それぞれ一人で赤が倒せれば下兵で、次は青で兵、次は黒で中兵、白銀で上兵、金で隊長補佐だ。そして、さらに上のが陛下などの護衛と隊長をする近衛兵だ。そして、さらなる上がハイラル軍長だ。指令者と常に陛下様の護衛についている。」
「ユダさんは近衛兵なんですね」
「ああ。まあ、出来ればでいいか刺繍は入れて欲しいな。きっと役立つだろう」
「しばらく地位が固まり次第そうします」
「ああ。次に任務だがそれに関しては今向かっているハイラル軍長から聞け。」
「はい」
「はい」
「ほらここだ」
「はい。失礼します。この度女兵として務めることになった。サーマです。入ってよろしいでしょうか?」
「入れ。さっさと」
ガチャ
おお。いかつい。なんかいかつい。
「サーマだな。帰れ」
はぁ?
「女兵?舐めたことを言うんじゃねぇ。どんな色目を使ったが知らんがなそんな甘えが許される世界じゃないんだよ。命なんて儚いんだよ。主人公気分で助かるとか思うんじゃねぇ。」
色目?10歳だよ。10で色目って。甘え?そんなのない。命があっけないぐらいに脆いのはよくわかってる。何度も毒で意識を失ってきたんだ。身を持ってわかってる。
「舐めているのはそちらではないでしょうか?私はあなたを殺そうと思えば殺せるんですよ?」
「それは自己過信だな」
「それはあなたの決めつけですよ。そこらの兵隊さんたちよりは強いと思います」
「生意気だな。そんなに死にたいならさっさと任務でしんでこい。もう引き返しはねぇぞ」
「大丈夫です」
「ならいい。ほらよ。これは、任務司令用の端末だ。指示の場所に行って、遂行するだけだ。説明は終わりだ。さっさと出てけ。忙しんだ」
「お時間おかけしてすいませんでした」
ガチャ
はー。何なの。とってもいらつく。