最初の世界はマクロスFです。
よろしくお願いいたします。
宇宙、辺り一面が漆黒の海の中で無数に輝く星々。
地球より遠く離れた銀河で1機のMSが漂っていた。
「……ん、あれ?寝てたのか……?」
何かのシートに座っていた男は目を覚ますと、体を伸ばし始める。
「ふあ~ヤバいな、いつのまにか寝落ちしてた。今って何時だ?」
体を伸ばして意識が覚醒した男はここであることに気づく。
自分がに何に座っているかを。
「これってMSのコックピットだよな?」
アニメなどで何度も見たことがあるコックピットに、男は試しにとスイッチを押す。
すると機体は起動して、外の光景を映し出した。
「ははは……まじもんのMSかよ。しかも宇宙とかどんなドッキリ?」
試しに操縦桿を握って動かすと、金色の腕が上下に動く姿が見えた。
「金色?この機体って」
男は自分が乗っている機体のデータを確認する。
「型式番号MSN-100。やっぱり百式だ」
百式とはZガンダムで登場した金色のMS。
クワトロ・バジーナの乗機で個人的にかっこいいと思う機体だ。
「まてよ……オプションパーツ?こんなものは百式になかったはずだ」
更にデータを見ると、そこには3つのパーツが出される。
「なになに改良型ウェポンコンテナ、サイコフレーム、ミノフスキー・クラフトってこの機体はもしかして……」
3つのパーツには男にとって覚えがあった。
「これって俺がGジェネシスでセットしたパーツだ。それに俺の声ってこんな声だっけ?」
渋くてかっこいいこの声に男がうんうん頭を唸らせていると、頭の中に歌声が響く。
「これは……歌…か?ひとまずはそこに行くしかないな」
この広大な宇宙で行く当てもない。
「だけど、何でこんなに動かし方がわかるんだ?」
操縦桿、トリガー、ペダル、どういうわけかMSの操縦方法がわかるのだ。
疑問に思いながらも、機体を歌声の方へと移動させるのであった。
「こいつは……」
歌の聞こえた方向へ向かうと、そこにはドーム状の大型宇宙船に複数の戦艦がいた。
「確かマクロスで出てたよな。あ~あんまり見てなかったからわからねえ」
マクロスという作品は男も知ってはいるが、そこまで詳しいわけではない。
CMやアニメなどでちらっと見た程度だ。
「それに戦闘中って。………よし!男は度胸!いくぞ!」
操縦桿を握りなおし、男は戦場へと赴く。
「酷いもんだなこりゃ」
戦況は青い戦闘機が虫のような生物に簡単に墜とされている。
攻撃してはいるものの全く命中していない。
「俺のパイロットしての技量がどれほどか試させてもらうぞ!」
ビームライフルを構え、青い戦闘機を追う生物に狙い打つ。
「当たれ!」
1発目は外してしまったが、もう一度ビームを撃つと今度は命中し爆散した。
そのまま戦闘機に近寄ると、並行しながら通信回線を開く。
「そこの戦闘機!聞こえるか!」
「き、聞こえる!さ、先程のビームは貴官が?」
繋がった通信からパイロットの震える声が聞こえる。
危うく撃墜されそうだったという恐怖や焦りのせいだろう。
「そうだ。ここは俺が引き受ける。あんたはさっさと後退しろ」
「りょ、了解した!救援に感謝する!」
青い戦闘機は急いで母艦へ後退していった。
「さて、自分から引き受けたんだ。やってみせるさ」
移動しながらビームライフルを連射し、次々と敵生物を撃ち落としていた。
「ん?あの2機の戦闘機は他の奴らとは違うな」
ふと目に入った2機の戦闘機。
他の青い戦闘機とは違い敵生物を撃ち落としている。
「それに装備を少し違うな。あれはこいつらのことをしっていたのか!っと」
接近してきた敵生物を腰部からビームサーベルを取り出して切り裂く。
すると、先ほど見ていた戦闘機の1機がこちらに近付いてきた。
『こちらはS.M.S所属、スカル小隊リーダーオズマ・リーだ。貴官は何処の所属だ?』
「所属はない。俺は………ヴィンセント、ヴィンセント・クラウス。ただの傭兵だ。そちらを援護するから撃たないでくれよ」
『……了解した。協力に感謝する』
そのまま別れて敵生物へビームライフルを連射して撃墜する百式。
そして、敵生物のビーム砲は回避しながら接近し、ビームサーベルを展開して切り裂く。
「何て腕だ……」
的確に敵生物へ攻撃を命中させ、俊敏に攻撃を回避する百式の動きにオズマは思わず声に出していた。