寝落ちプレイヤーIN異世界   作:ボートマン

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第2話

「落ちろ!」

 

オズマと別れてから時間が経っただろうか。

 

敵生物の数は減っているものの、対してこちら側は多くの戦闘機が撃墜されている。

 

「くそ!一体何匹いるんだ!」

 

また一体敵生物を撃墜しながら戦況を確認する。

 

戦況は赤い体色の大型敵生物が放つビームで戦艦が呆気なく撃沈されていた。

 

そのまま大型敵生物はガラスを破り、ドーム型のコロニーようなものへ侵入する。

 

「抜けられたのか!ええい!」

 

機体を旋回させてヴィンセントは大型敵生物の後を追う。

 

白い戦闘機も気づいたのか同じように大型生物の後を追う。

 

ガラスが自動修復される前に白い戦闘機の後に続いて百式も侵入する。

 

「広いな。それで奴は……」

 

街を見渡せば大型によって建物は破壊され、防衛部隊も壊滅状態に陥っていた。

 

「いた!ってまじかよ!」

 

大型を発見すれば、白い戦闘機に背後からとりついている。

 

どうにか振り払おうと抵抗しているが、大型を振り払えずにいた。

 

焦ったパイロットはコックピットから飛び出すと、ライフルを構えて大型へ乱射しだした。

 

「馬鹿野郎!なにやってるんだ!」

 

パイロットの無謀な行動にヴィンセントは怒鳴りながら大型へ接近する。

 

大型は乱射するパイロットを掴んだ瞬間、横から百式がタックルされ建物へ衝突する。

 

衝突された際に掴んでいたパイロットを放された。

 

「おっと!」

 

どうにか右手で受け止めると、コックピットを開けてパイロットの安否を確かめる。

 

「おい無事か!無事なら返事しろ!」

 

「うぅ……ど、どうにか……ぶ、じだ……」

 

掴まれた際に骨を折って内臓を損傷したのか。

 

パイロットは口から血を垂らして危険な様子だった。

 

「こいつは急がねえと……ん?」

 

タックルされた大型は起き上がると、こちらに敵意をむき出している。

 

「悪いが相手している暇はないんだ」

 

ヴィンセントは大型に向かって、左手を向けるとトリモチランチャーを発射する。

 

数発のトリモチによって動きを止められた大型を尻目に、ヴィンセントは移動しようとすると逃げ遅れた少年少女を見つける。

 

「ここから非難する。早くこっちに来い!」

 

左手を3人へ寄せると、美男子と小柄の緑色の髪の美少女とブロンドの美少女は手に乗る。

 

「よし、しっかり掴まってろ!」

 

4人を乗せたことを確認して移動を始めると、トリモチランチャによって動けなくなっていた大型がトリモチを引きはがし終えていた。

 

そして、大型は4枚の翅を展開すると飛行し始めて百式を追う。

 

「あ~くそ!しつこい奴だ!」

 

背後から敵意を感じて回避機動をとると、先程前いた場所に大型が機関砲のようなものを撃ってきた。

 

「(こっちは怪我人に民間人を抱えている。いつまで逃げ切れるか……)」

 

下手に速度を出しすぎると、両手にのせている4人を落とす可能がある。

 

すると追ってくる大型へガトリング砲の弾丸が撃ち込まれる。

 

『ヴィンセント聞こえるか!』

 

「オズマか!いいタイミングだ!」

 

そこへ現れたのはオズマの戦闘機だった。

 

『ギリアムはどうした!』

 

「ギリアム?あの戦闘機に乗っているパイロットなら負傷している。民間人と一緒に保護している」

 

オズマの戦闘機がガトリング砲を撃って大型を牽制しながら、ヴィンセントは状況を説明する。

 

『何!?ギリアムは無事なのか?』

 

「わからんが急いで治療したほうがいい。だから、この場は頼めるか?」

 

『わかった、こいつは俺が引き受ける。その間にお前はS.M.Sに行け』

 

「了解した。後は頼むぞ」

 

大型をオズマに任せ、ヴィンセントはS.M.Sと呼ばれた場所に向かう。

 

だが、ここでヴィンセントはあることに気づいた。

 

「あ……俺S.M.Sって所の場所わからねえ。………そうだ!」

 

コックピットを開けると、ヴィンセントは手にのせている4人に声をかける。

 

「誰かS.M.Sの場所はわかるか?」

 

「あ、それなら場所はここから遠くない」

 

答えてくれたのは美男子だ。

 

「よし、それなら案内を頼む」

 

美男子の誘導の元、S.M.Sに向かおうとすると強烈なプレッシャーを感じた。

 

「おいおい、マジかよ!」

 

見れば死ぬ前に最後の力を振り絞ったかのように大型がミサイルを乱発していた。

 

「こなくそ!」

 

向かってくるミサイルを頭部バルカンで撃ち落す。

 

どうにか向かってきたミサイルは撃ち落して、手にのせている4人を見れば怪我はなさそうだった。

 

「さっきのプレッシャーを感じたりとか。サイコフレームの影響か?」

 

Zガンダムとかダブルゼータならバイオセンサーとかあるからわかるが、百式にはバイオセンサーはない。

 

となれば思いつくのはオプションパーツで装備しているサイコフレームだ。

 

そう考えていると、百式に通信が入ってきた。

 

『オズマだ。すまないそっちに攻撃を許してしまった』

 

通信相手はオズマだった。

 

見れば1機の戦闘機が近づいてきた。

 

「気にするな。こっちは大丈夫だったんだ」

 

『そうか。これからS.M.Sまで誘導するからついてきてくれ』

 

「助かるよ。何しろ場所がわからなくてな」

 

大型からは意思が感じられないことから、完全に沈黙しているようだ。

 

だから、オズマもこちらに来たのだろう。

 

こうしてヴィンセントは初めての戦闘を終えるのだった。

 

 

 

 

 

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