試験はクソ♡
「それではここから、――さんに指揮を取ってもらいます」
「はい――それじゃあみんな、まずはクラスの出し物を決めようか」
今日の授業の最後の時間、私たちCクラスの出し物を決めます。
なぜかというと、神山高校の文化祭が迫ってきているからですね。
「とりあえず、こんなことやってみたいとか案のある人はいるかな?」
「はいはいはい!喫茶店やってみたいです!」
勢いよく手を挙げたのは、クラスの中のお調子者である――くん。
案というのは喫茶店だそうだが……。
「うん、いいと思うよ。ちなみにどんな喫茶店にしたいのかな?」
「そりゃあ勿論、メイド喫茶に決まってるだろ!」
うおーーーー!!
――くんの発言に、よくつるんでいる男たちを含めた一部の男子が雄たけびを上げてる。
でも、女子たちは白い目で見ているし、ほかの男子も全員が全員、同じ思いではないみたいだ。
「なるほどね、……他に案のある人は?」
「私、お化け屋敷やってみたーい」
気楽そうにお化け屋敷を提案したのは――さん。
さっきの光景を呆れてみていた人だ。
「いいんじゃない?」「喫茶店よりよさそう」「さんせー」
「おいおい、喫茶店のほうがいいだろ!?」
「えーでもメイド喫茶でしょ?メイド服は着てみたい気もするけど、そんな欲丸見えでいわれちゃうとなー」
「うぐっ」
喫茶店より賛成の声が多いようだ。
――くんは喫茶店を推すが、――さんの指摘に詰まってしまったみたいだ。
私としてはどちらでもいい。
文化祭の定番はこれというのはどちらとも当てはまっているし、どちらも楽しそうだ。
……――くんは欲望丸出しだが。
「……他に案はないみたいだね。それじゃあ、多数決を取ろうか」
「いいよそんなの。みんなお化け屋敷やりたいみたいだし。」
「何言ってんだ――!喫茶店のほうが圧倒的にやりたい奴は多いはずだ!」
「――のその自信はどこから来てるのよ……」
うーん、――くんに賛成している雰囲気の人たちもいるし、やっぱり多数決をしようかな。
――多数決をした結果、クラスの人数分の票に達しなかったが、7:3でお化け屋敷をすることになった。
――くんは悲痛な声を上げた。
―――――
「役割はこれでいいかな?私はいってないよーって人はいますかー?」
1-Cがやるのはお化け屋敷と決まってから、みんなを役割ごとに適切に割り振った。
役割は会計、衣装班、制作班の三つ。
会計は一人だけど、ほかの二つの班にはリーダーを中心にして動いてもらうことになる。
私は全体の進行を確認、文化祭の実行委員との連絡……など、仕事は多い。
「それじゃあ、衣装班と制作班のリーダー頼むよ、――さん、
青葉くん」
「……あぁ、はい」
――――――
「……」
……クラスの出し物考えーの。
参加する気なくてスマホいじってーの。
いつの間にかお化け屋敷に決まっててーの。
役割ふられーの。
リーダー決まらずーの。
じゃんけんで決めーの。
連敗して最後の一人になりーの。
リーダーになりーの。
……嫁ぎーの。
……ここまでがネタ。
……
…………
………………
ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオ嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああやりたくなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!!
ふう、すっとした。
「……」ハァ
嫌だよぉ……やりたくないよぉ……
うぅ……気が重い。
「……」
……やらないといけないのかぁ。
「……」
……本当にぃ?
「……」
……(´・ω・` )
「……」
……帰ったらコンセプト考えるか。
屋敷か病院か……トンネルも森の中もいいな。
まあ敢えてがっこうでもいいかもしれないな。
ま、調べてそこらへん考えていくか。
……これで全部だめだしされて俺の案がひとかけらもないもの出来上がったら萎える……。
青葉くん:自分がめっちゃいい!って考えた案が否定だけしか返されずに邪魔者扱いされたら好感度マイナス1000ぐらいになって心境が永久凍土になりふてくされます。