あのあと、ほかにすることはなかったため、そのまま部屋に帰ってきた。
私とラムちゃんのスマホには『Untitled』がバッチリと入っていたので、あそこがセカイだというのは確定している。
これでいっちゃん(レオニードの一歌)たちと同じ座標に立っていることとなった。
プロセカオタクとしては、推したちとおんなじ状況になってムフフとなっていたり、こんな豆腐民がでしゃばるなとイライラしたり……複雑な気持ちだ。
さらには、ミクちゃんに教えてもらったほかのメンバー二人のこともある。
十六夜若葉と、……個人的にものすごく気になる宵崎青葉。
……高校初日に激動すぎやしないだろうか?……そうでもない?忙しくない?
正直、その二人をまったり探しながら、ラムちゃんと二人で経験を積んでいくのもありっちゃあり。
宵崎青葉ってひとは神高にいるのは確定しているが、もう一人のほうが全く情報がない。
正直、物語の中だとはいえ、ワンダショやモアジャンの運命の集束力は異常だと思う。そんなポンポン探し人は見つからないから……。
……でも、早めに見つけようと思う。
はやくユニットを組んでみたいというのはある。
でも、今一番強く思っているのは、こんな機会二度と訪れないと思っているから。
「……っと、授業が終わりそう」
次は昼休みだ。その時間に、宵崎青葉を探しに行こう。
「探すのはいいけど、何年生かわからないなぁ」
結構ノリと勢いで2年生のクラスのところまで来ちゃったけど、3年の可能性もあるなあ……。
神高にいってるかもしれない中学時代の先輩に頼れればよかったんだけど、部活とかサークルに入ってなかったからいないんだよねえ。
と、そんなふうに悩んでいると、声をかけられた。
「ねえ」
「……?はい?」
「キミ、一年生だよね?道に迷っちゃった?」
「うーん違いますねえ」
「あれ、じゃあ何で2年の教室に?」
「それはですねえ、人探しをしているんですよ」
話しかけてくれたのはセミロングの黒髪を揺らす整った顔立ちの先輩。
顔面偏差値の暴力な先輩の瞳は新緑で輝いている。綺麗。
やっぱりこの世界人たちは美人が多いなー
「2年生かどうかわからないですけど、宵崎青葉って人を探しているんですよ」
「青葉くん?青葉くんは2年生だよ。案内しよっか」
「本当ですか!ありがとうございます!」
いいよと微笑みを返してくる名も知らぬ先輩。好き。
とりあえずは先輩についていけば大丈夫だろう。
それにしても2年生だったんだ。一発で見つけれてラッキー。
2-Bと書かれた教室で、先輩は中にいるほかの先輩に頼みごとをしている。
頼みごとをされた2-Bの先輩は、一番後ろの窓際の席で弁当を広げている長身の男のひとへと向かっていった。
あれが宵崎青葉で確定かな?
白い髪がところどころはねていて、固い表情をしている。
声をかけられたその人は、けだるそうにこちらに近づいてくる。
遠くで見えなかったが、眼鏡に隠れたいた灰色がかった青色の瞳を持っていた。
「……あんまり似てないな」
「何か言った?」
「いえ」
髪の色は奏パパと一緒だけど、奏と似通った容姿をしていないように見える。
そして、彼は立ち止った。
「で、なんすか」
「青葉くん、この子が君のことを探してたよ。知り合い?」
「いや全然、知らない人」
「そうなの?」
顔がこちらを向く。
私は息を吸う。
「初めまして、1-Cの夜舞冬芽といいます」
「宵崎先輩に、お話があってきました」
これ書いてる途中でワンダショのストーリー見てた。
結構テンポが良かった。