だらけた天才   作:貝SAW

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青葉くんは陰キャなので、人と話す時大体目が合いません


¥▶蔚拿^菟瑚恕弟③

 

 

 

 

 

 

 

……それから姉は、必死になって曲を作り続けた。

……本当に、必死という言葉そのままに。

 

ご飯は栄養を取るだけに食べた。

――――けれどだんだん、食事自体が少なくなった。

 

家事をしなくなった。

――――手軽に手放せたのだろうな

 

寝ることが邪魔になった。

――――体の不都合なことは、強すぎる意志でねじ伏せてきた。

 

……追いつめている姉を、どうこうするつもりはなかった。

父で(一度)経験しているものよりひどいありさまでも何もしなかった。

 

……いつ爆発するかわからないものに触れたくないのもそうだが……俺もきつかったから。

……前から周りの生徒になじめなかったのに加えて、家事の量が増えて、部屋から動かなくなった姉の世話をして、バイトをもって……最後は自業自得か。

とにかく、疲労がたまっていった。体でなく心の。

姉をどうこうするよりも、自分の時間が欲しかった。……これぐらいしか疲れをとる方法を知らなかったから

 

祖母は、そんな俺たちを気に掛けていた。

3人で暮らしたいが、病院で検査を受け続けていてできない。ごめんね……と。

正直、世話をする人が増えるだけだと思ったので、勘弁してもらいたかった。

 

だが、代わりに提案された家事代行サービスは嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

――ううん、いらない――

 

どうやら姉は、そうは思っていないみたいで

 

――わたしは、誰かを救う曲を作り続けなくちゃいけないから……そっちに時間をかけてられない――

 

……ついに思いやりすら捨ててしまった感じか?

それともおかしな方向に考えてしまったか……

……まあ代行の人を頼もうか。

あと、しばらくはここに近寄らないようにしよう。

今の言葉には流石にイラッとした

 

 

 

 

 

 

 

~1週間後~

 

 

 

 

 

 

……今日は代行の人と初めて対面する日だ。

家の前まで来てくれるので、その後に色々話し合う。

 

……姉の顔は一度も見なかった。

すなわち姉を世話する時間がなくなったわけで、自分の時間が取れた。

姉のことは気になるが、それよりもしたいことができることの方が重要だった。

 

……代行の人が来たので、外で対応する。

その時、学生さんが混じって来たことに驚いた。

なんでも、親に勧められて見学?体験?でここに来たのだそう、すごい。

 

言葉をいくつか話した後、家に入れることになった。

 

 

 

……そこで俺は、デジャヴを感じた。

 

 

 

 

 

玄関の戸を開けて、進んだ先に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――姉が倒れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

……はぁ、呆れた。

 

 

 

 

 

 

……直後に感じたことは、()と変わらないものだったと記憶している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--神山高校--

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--放課後--

 

 

 

 

「……」

 

……拝啓、天フォクにいるお(ファア)様、どのようにお過ごしでしょうか

最近、姉がまーた暴走しておられます。

この1週間、姉のトレンドははじめと終わりに『ごめん、聞いてなかった』と『じゃあ、私は忙しいから』をつけることのようです。

……反抗期かナ?誰に対して?

あー思春期なのは分かりますが、えー同じく思春期なボキにとって、あー日本の夏ぐらいのストレスが、ありますねぇ。

まぁ、こっちは『そんな装備で大丈夫か?』と問われたら『大丈夫だ、問題ない』と答える程度には平穏です。

なのであなた(しゃま)は誰かを出迎えれる準備をしていてください、誰かはわからないけど。

敬具、高1の俺くんより

 

「……」

 

さて、バイトに行くかな。

帰れるのは19時ぐらいだといいな、どうかな(通常21時半)。

今日は急遽代役とか頼まれないといいけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--ライブハウス--

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

「あ、青葉くん、おつかれさまー」

「オツカレェッス、店長」

 

さてさてさーて、準備しますか。

……ん?

 

「お疲れ様です」

「オツカレェッス、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……日野森さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 












いつも傍観者気取りな青葉くん


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