デジタルモンスター研究報告会   作:タマリリス

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~???視点~

 

スカモンの作戦は成功したようだ。

鉄鋼会社から、様々な情報を持ち帰ってきた。

 

持ち帰ったというのはあまり正しくないな。

そもそも、抜き取った情報はコピー出来次第、次々と送られてきていたのだから。

 

ネットワーク回線の内側を粘菌で埋め尽くしたのは、我々のもとへデータを送るための伝送路を確保するためだ。

ゲレモンが読み取ったデータを、その伝送路で我々のもとに届けていたというわけだ。

 

 

しかし…クソ!

何が悲しくて、私の現時点最高傑作であるスライモンを、ゲレモンなどという下劣な名前で呼ばなくてはならないのだ。

 

あの研究所が、勝手に私のスライモンに「ゲレモン」などという下品極まりない名前を付けて勝手に公表したからだ。

屈辱だ。

まあいい。計画は順調に進んでいるのだから。

チューモンは無事にスカモンの脳を回収した。

ヤツは粘菌デジモンだ…。この脳を新しいボディへ埋め込めば復活するだろう。

 

スカモンは優秀な個体だ。失いたくはない。

 

…ゲレモンを作るのは大変だった。

ヌメモンとマッシュモンに、互いを吸収し合うような環境ストレスを与え、ジョグレス進化を誘発させなくてはならなかったのだから。

 

マッシュモンは、鳥かごのような狭い牢獄へ監禁した。

どれだけ分身を作っても、狭い鳥かごの中では自由になれない。

 

そうしてマッシュモンに、「粘菌のような柔らかい肉体を得て、鳥籠から抜け出したい」という強い願望を抱かせた。

 

ヌメモンたちには別の環境ストレスを与えた。

複数のヌメモンたちを、狂暴な肉食デジモンと同じ部屋へ閉じ込め、ひたすら殺戮させたのだ。

 

そうしてヌメモンに、「分裂して生き延びる力と、捕食者に食われないようになる毒の体を持ちたい」という願望を抱かせた。

 

 

 

その二体をめぐり合わせることで…

ヌメモンとマッシュモンは、互いのデータを求め合い…ひとつに溶けた。

そうして誕生したのがゲレモンだ。

 

 

 

だが、これがゴールではない。

むしろ計画のごく初期段階の一ステップにすぎない。

 

 

新たな獲物から、データを盗むとしよう。

 

 

私はハッキングツールを起動し、新たなターゲットへと、デジモン伝送路を繋げた。

 

 

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SHELL COMMAND

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Hacking System 2022

(C)■■■■■■■■■ Software

 

>NETHACK 197.045.060.080

>. . . . . . . . . . . . .

 

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