転生科学者は悪意を貫く。   作:田中滅

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今回の見所!久々にアークさんが変身!以上!


第二十二話 前線からの黒幕

「ホロビ…前線の指揮に任せる。やれるな?」

 

「御役目を確と果たしてみせます…。お気をつけください、アーク様……」

 

「ああ」

 

湿地帯の広がる荒野に辿り着くや否、アークは側近とも呼べるホロビに指揮を任せ、何処かに姿を消す。其処では既にオークとリザードマンの戦が始まっていたが、雲行きは明らかに劣勢だった

 

「蹂躙せよ。蹂躙せよ。仲間の力を我が物に!奴らの力を我が物に!」

 

「恐れるな!我等、誇り高き蜥蜴人族の力を見せつけてやれ!」

 

「「おぉぉぉぉ!!!」」

 

「イカヅチ!ナキ!お前たちはリザードマンを援護だ!ジンとアズはリムル様の到着を待て!」

 

「初陣にしちゃあ……大した相手じゃねぇが…あんのスットコボッチャンを死なせる訳にはいかねぇからなぁ!カミナリ落としてやるぜ!!」

 

「はぁ……なんで……私の周りにはこういうのばっかりが集まるんですかねぇ…」

 

ホロビの指示を受け、意気揚々と地を蹴る橙色の髪が特徴的な青年、その名をイカヅチ、数刻前に滅亡迅雷.netに加わった新参者である。その隣を並走していたナキは自らの周りに集まる者が血気盛んな者ばかりである事にため息を吐く

 

「そういえば……遅いね?リムルさん。何してるんだろ」

 

「そうね……私としては早急にあの豚どもを殴り飛ばしたいのだけれど…」

 

指示を受けたはいいが手持ち無沙汰なシズは呑気にリムルの来訪を待ち、血の気の多さを隠し切れないアズ、同様の勢力に属してはいるが性格は異なる組織、其れこそが滅亡迅雷.net。悪意の化身に名を与えられた者たちである

 

「よぉ、相変わらずの考えなしかぁ?カミナリ落としてやろうか?ガビル」

 

「その声はもしや…側近頭かっ!?どうしたのだ!?人間の様な見た目をしておるではないかっ!其れにあの村にいたオーガたちではないかっ!?何故、ここへっ!?」

 

悪態混じりにガビルの名を呼び、迫る斧を素手で止めたイカヅチの姿に彼は驚き、更にその近くにいた見覚えのある者たちに声を掛けた

 

「悪りぃが、今の俺はお前の世話役を務めた側近頭でも…幼馴染の兄貴分でもねぇんだわ……リザードマン改め機械龍人(ドラゴマギアス)の〝 (イカヅチ)〟だ!!カミナリ落とされたくねぇなら、さっさと退きやがれっ!!!」

 

「名乗った方がいいのかな?私も…。機械人間(ヒューマギア)の〝 (ジン)〟、焼き加減は何れがお好みかな?教えてほしいな」

 

「……えっ?…まさかですけど…名乗る流れですか?これって…はぁ……機械狼(マギアウルフ)の〝 (ナキ)〟………我が牙と爪の前に沈黙してください…」

 

「俺は機械仔鬼(アークゴブリン)の〝 (ホロビ)〟………我が毒の前に沈め」

 

「最後は私ね。機械鬼(アークオーガ)の〝 小豆(アズ)〟………我こそ、偉大なる悪意の化身にして稀代の天才科学者……〝 アーク=プロフェッサー〟様が配下……その名を」

 

「「「「「滅亡迅雷.net……我等が主人の名の下に悪意を狩る……滅亡せよ」」」」」

 

堂々と名乗りを挙げ、前線に躍り出る五体の魔人。その背後には姿亡き彼等の主人である金髪の少年の姿がガビルの視界には視えたような気がした

 

「め、滅亡迅雷.netとな…き、聞いたこともないが……」

 

「アーク様より…不本意ではあるがリザードマンを守護せよと命じられている。この場は協力させてもらう」

 

「忝いっ!ん………なんか燃えておるぞっ!?」

 

ホロビの発言に礼を述べながら、ガビルは異変に気付く。それもその筈、他の場所にいたオークが発火したのだ

 

「あら……来たのね。若様」

 

「お前たちが速すぎるだけだ」

 

「あれ?ガビルさんじゃないっすか。ども」

 

「なんとっ!この前の!何とも心強い!もしや、貴殿等も我々の助太刀に?」

 

「主人からの命令っすからね。そういえば、アーク様はどうしたんすか?」

 

「何処かでくたばってるんじゃないですかねぇ……というか、そうなっててもらいたいです」

 

「ナキ?後でお説教だからね」

 

「えー……イヤですよ…」

 

「拒否権はないよ」

 

「…………はい…」

 

瞳の奥が笑っていない笑顔で圧力を掛けるシズに威圧されたナキは最終的に素直に頷く。しかし、死んではいないにしとも、アークの姿が無いことを疑問に感じたゴブタはこの場に於いては常識があると判断するに値出来る

 

「殺気立つな…ジン。其れにだ、ナキは口を慎めと言っているだろう…。アーク様はアーク様也の御考えがあるんだ、我々は目の前に集中するべきだ」

 

「ホロビの言う通りよ。あの豚どもは我が姉妹たちを手に掛けた……この悪意を力に変える時よ」

 

「姉者の言う通りです!我が里を蹂躙した恨みを晴らす時です!」

 

「道を開けろ豚ども。灰すら残さず消えたくなければな」

 

「我が里の仇は討たせてもらおうぞ」

 

アズ、シオン、ベニマル、ハクロウ。一体の機械鬼と三人の鬼人が其々の得物を手に走り出す。怨敵を前に、彼等の戦いは火蓋を切った

 

「クソどもが!役立たずめ!鬼人だと?ゲルドには、大鬼族共の里を襲わせたが、まさか、生き残りが進化したとでも言うのか!?それに、あの獣だ!ジュラの森にあんな化け物が居るなど、聞いてないぞ!どうなっている!!答えろ…!ゼア(・・)!!」

 

戦の様子を水晶玉で観ていた仮面の魔人、その名をゲルミュッド。彼は想定外の出来事に水晶玉を叩き割り、背後で優雅に座っていたフードを目深に被った仮面の魔人に呼び掛ける

 

「はぁ?アタシが知るワケねーじゃん。オークに名付けしたのはアンタだろ?ゲルミュッド(・・・・・・)さんよォ?アタシはあくまでも派遣社員みてぇなモンだ。アンタの御主人様は単なる派遣先に過ぎねえんだよ…自分で何とかしな?悪意を力に変えてなぁ!」

 

少女の様ではあるが無機質な声色でけらけらと笑った後、フードの人物基〝 ゼア〟と呼ばれた存在は一つのベルトと一枚のメダルを残し、姿を消した

 

「如何やら………フードの方には勘付かれたか…ヤツの思惑には興味があったんだがな……しかし、貴様一人だけでも十分だ。おい、貴様がゲルミュッドだな?答えろ、仮面シルクハットヤロー」

 

「………なっ!何時から其処にっ!!何者だっ!!」

 

無機質な声色ながら悪態を吐き捨てられた事に気付き、背後を振り返ったゲルミュッドの視界に映ったのは、一人の金髪少年。その少年は大地に刀を突き立て、荒野に吹く風に黒い羽織を靡かせ、紫色の着流し風ガウンに黒いブーツという妙な出立ちの少年は荒野には相応しくない姿で、其処に静かに佇んでいた

 

「今から、滅びゆくヤツに名乗る名など持ち合わせいない。だが……冥土の土産に我が悪意を焼き付ける事を許可する……滅びるべき悪に選ばれた事を光栄に思え」

 

刹那、彼が動きを見せた。取り出した何か基ベルトを腰に装着し、愛刀の滅亡迅雷を大地に突き立てる

 

《アークドライバー………!》

 

「変身……」

 

呟く様に言葉を放つと同時に、空高くに袖から取り出した一枚の黒いメダルを弾き、縦回転せた後、掴み取り、ドライバーに装填する

 

《アークライズ!滅せよ…滅びせ………悪意を力に……アーク・オブ・仮面ライダー……the deadliest scientist……》

 

全身を覆う黒と紫色の装甲、仮面に覆われた妖しく光る右眼は紫色に染まり、剥き出しの左眼からは赤い瞳が憎悪を掻き立てる

 

「我々、滅亡迅雷.netがお前の悪意を狩る………滅びの時だ」

 

 




アークVSゲルミュッド!オーク前線の裏で巻き起こる悪意の戦い!軍配はどちらに…!!

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ヒロインは誰がいい?

  • ナキ
  • アズ
  • ヴィオラ(ウルティマ)
  • ジョーヌ(カレラ)
  • ブラン(テスタロッサ)
  • ラミリス
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