転生科学者は悪意を貫く。   作:田中滅

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今回の見所!久しぶりに口の悪いアークさんがカムバック!皆んなは何方がお好みかな?作者に教えてね!そしてNEXTヒントも大復活!以上!


第二十三話 加速する悪意からの新たな芽吹き

「我々、滅亡迅雷.netがお前の悪意を狩る………滅びの時だ」

 

そう告げるのは、この世界に於ける仮面の戦士の原点であると同時に悪意の狩人。その字は〝仮面ライダーグラッジ〟、悪意が形となった戦士に相応しい名を持つ一号ライダー、ファーストライダーと呼ばれる存在である

 

「滅亡迅雷.netだと…まさか!あの獣と鬼人もお前の差し金かっ!?」

 

「それがどうした?先にオークをけしかけたのは、お前だ。文句を垂れる資格はない」

 

「ふざけるなっ!!よくも!このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!もう少しで俺の手足となって動く、新しい魔王が誕生したというのに!」

 

「魔王」、その単語を聞いた時だった。仮面の奥で邪悪な笑みが浮かんだのは、期待していた訳でもなければ、予測していた訳でもない。何の一貫性も無いと決め付けていたゲルミュッドの目論見には意味があると理解した瞬間、彼の中に生まれたのは、探究心という名の関心だった

 

「其れがお前の名付けをしていた理由か……ホロビから聞いた通りの取るに足りない小物か、所詮は……」

 

「ホロビ?そいつが誰かは知らんが、この俺を取るに足りないだと?舐めるなっ!!人間のガキがっ!!」

 

「人間と機械の区別も付かないとはな……其れにだ、ホロビ、此奴はお前を覚えていないらしい……ついでだ…其方の戦況を報告しろ」

 

ホロビ、かつての名をリグルと名乗っていたアークの腹心。しかし、今となってはゲルミュッドの脳裏に彼の名はおろか姿形も存在しない。呆れるようにアークは状況を確認する

 

『これは…アーク様。リムル様の到着もあり、戦況は此方側が優勢になりつつあります。リムル様とお話しされますか?近くにいらっしゃいます』

 

「ああ……頼めるか」

 

『おう!アーク!悪いがちょっと手が離せないんだ。オークロードがかなりの難敵でな……そんな訳で、其方は任せてもいいか?』

 

「仕方ない……悪意を狩るのが俺の役目だ。滅びゆく運命(さだめ)に無力な自分を嘆け……哀れな魔人よ」

 

大地に突き立てた滅亡迅雷を引き抜き、ホームラン宣言する野球選手の様にゲルミュッドに切先を向ける

 

「粋がるなよっ!!ガキがっ!!」

 

ぎろりとアークを睨み付け、ゲルミュッド腰にベルトを身に付ける

 

《レイドライザー!》

 

「実装!」

 

《レイドライズ!》

 

見慣れない魔物は腰のベルトに一枚の灰色のメダルを装填する。刹那、体を獣に似た魔物の妖気が包み込んでいく

 

「魔王幹部の私を苔にした報いを受けろ!!これが……これこそが!!上位魔人の強さだ!!死ね!死者之行進演舞(デスマーチダンス)!」

 

アークの度重なる言葉の数々に、怒りが頂点に達したゲルミュッド。特大の魔力弾を彼に向けて放つ

 

「デカいだけの魔力弾………魔王幹部が聞いて呆れる」

 

其れに対するアークの視線は冷ややかだった、何時もと変わり映えしない無機質な声色。その魔力弾は彼に直撃する寸前で、斬り裂かれた

 

「…………は?なっ!?なにを!!なにをしたっ!!貴様ァァァァ!!」

 

理解するのが数秒程、遅れたがゲルミュッドは有り得ない出来事に、自らの最大技が斬り裂かれた現状に叫び声も似た声を張り上げる

 

「的外れ……いや、期待外れか………所詮は魔王の威を借りた見掛け倒しの悪意に過ぎない………滅亡の時だ…滅びろ。ライダーキック…!」

 

彼は空高くに滅亡迅雷を放り投げ、刀の柄に蹴りを叩き込む。刹那、ゲルミュッドのベルトだけを貫いた刀が地面に突き刺さる

 

「くそっ!ベルトが!!しかし!俺は上位魔人!この程度で!!」

 

「降下角度及び軌道の修正を確認………次は貴様の首と体を二つに解体(バラ)す。動くなよ?狙いが定まらねぇからなァ」

 

〝仮面ライダーグラッジ〟となり、加速する悪意はアークの冷静な思考を、かつての凶悪思考に染め上げ、それと同調するかのように狂気に満ち溢れた笑みが仮面の奥に浮かぶ

 

「俺を助けろ!オークロード!!!いや………ゲルドよっ!!」

 

愛刀である滅亡迅雷を片手に今にも斬り掛かろうとする寸前、リムル達と刃を交えていたオークロードの名を呼び、投げやり気味に助けを求めるゲルミュッド。異変に気付いたアークは動きを止め、リムル達も身構える

 

「貴様がさっさと魔王に進化しておれば………この屑が。まぁ、構わん!!さぁ!蹂躙せよっ!ゲルド!この俺に歯向かった事を後悔させ………!」

 

その言葉が最後まで続く事はなかった。何故なら、ゲルドの手に握られた巨大包丁がゲルミュッドの首を刈り取ったからだ

 

「………ちっ、仕留め損ねた………おい、豚テメェ。誰の獲物に手ェ出してんだァ?ああん?その腹、三枚に下ろすぞ」

 

獲物を横取りされたアークは変身を解き、舌打ちした後に悪態を吐き捨てる。長時間の〝ライダーシステム〟使用の影響からか、その口調は粗野で荒さが目立ち、普段は口数が少ない彼の口からは聞かない罵詈雑言が飛び交う

 

「アーク様の口が悪くなってる!!どうしよう!リムルさん!」

 

「ジン……キミは知らないかもしれんが、このポンコツは前々から口が悪かったよ。あれは恐らくキャラ作りだ」

 

目の前で起きたゲルミュッドの惨劇よりも、アークの口調が変化した事に動揺を見せるシズ。しかし、見慣れた相棒の久方振りの口調に動じないリムル、流石は彼と一番の時を過ごしたことはあるだけにその辺りは誰よりも理解力があるようだ

 

「ククッ………クハハハハ!冷やして喰われてェか?わらびもちヤロー」

 

「コンセント抜いたろか、ポンコツ」

 

「「やんのかっ!?」」

 

火と油、相容れない一人と一体の魔人は睨み合い、火花を散らし合い、仕舞いには胸倉を掴み合い、殴り合いを始めた

 

「アーク様!彼方を!」

 

「あん?なんだ、ホロビ。ケンカの邪魔すんなら、容赦なく解体(バラ)すぞ?お前でも………なんだ?アレは」

 

「なんだ?なんだ?………いっ!」

 

火花を散らし合っていたのも束の間、ホロビに呼ばれたアークが視線を向けた先に、同じく視線を向けたリムルが衝撃を受ける

 

「食べているのか……!?」

 

「なんというか……かなり、不味そうね。仮にも食べたいとは思わないわ」

 

「アズ?着眼点はそこじゃないよ。ちょっとだけ、大人しくしてようか」

 

「うわぁ……噂になってるゲルナンタラカンタラですか?笑える最後ですねぇ……そうだ、ついでと言ってはなんですけど……其処のポンコツも食べてくれませんかねぇ…」

 

「ホロビ。コイツをあの口に放り込め」

 

「落ち着いてください、アーク様。ナキは例によって、俺が叱っておきます」

 

「なにっ!?あの食べられているのはゲルミュッド様だったのか……!!通りで見覚えのある趣味の悪い仮面だと思った……」

 

「ガビルよぉ?相変わらずのバカヤロウだな?お前」

 

首を刈り取っただけでは飽き足らず、ゲルドは既に絶命したゲルミュッドの亡骸を喰らい始めていた。その光景にベニマルもリムル同様に戦慄し、的外れな事を口にするアズにシズが突っ込み、相変わらずなナキの発言に苛立ちを見せるアークをホロビが咎め、極め付けにはガビルに至っては今更ながらに食べられたのがゲルミュッドである事に気付き、イカヅチがやんわりと突っ込みを放った

 

『確認しました。個体名ゲルドが魔王種への進化を開始します』

 

そして、世界を破滅に誘うその声は響き渡った。新たな魔王の誕生日を祝うかの様に、響いた

 




同胞、リザードマン、オーガ、更にゲルミュッド……様々な魔物を糧に遂に魔王へと進化を果たしたゲルド。迎え撃つは我等がリムル=テンペストとアーク=プロフェッサー、今こそ!叫べ!「「変身!!」」

NEXTヒント 三人の仮面ライダー

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