第一話 人類滅亡からの転生
「…………全て終わった。これが悪意の行き着く果て、そう……今日この時を持って、人類は滅亡した。ああ……人類の居ない世界が、悪意の存在しない世界が、こんなにも心地よいとは……やはり、人類とは滅びるべき悪だったという事だ」
西暦20XX年。世界は一人の科学者が引き起こしたサイバーテロにより、終わりを迎えた。世界から悪意の塊である人類は姿を消し、残ったのは彼が開発した人工知能搭載型人型ロボットのみとなった
『博士』
一人の女性型ロボットが話し掛ける先に佇む白衣の青年。彼は身に付けたガスマスクの下で笑う
「来たか……我が娘よ。さぁ……お前の手で私という悪意を取り除いておくれ。私がお前に与える最後の
その言葉が
「…………滅亡こそが我が悪意の結晶。この世界は悪意に満ちている……!!」
その言葉を最後に彼は世界から消えた。人工知能技術の発展と人類滅亡の主犯、相容れない二つの伝説を残し、彼はこの世を去った
《確認しました。ユニークスキル
「あぁ?何処だ、此処は……確かに
鼻先に触れた雫の冷たさで目を覚ました彼。声を出してみれば、意識を手放す前よりも明らかに自分の声が若々しい事に気付いた
「見たところ……洞窟か。どうなってやがる………一昔前に流行った異世界転生とかいうヤツか?現実にあるとはな、驚きだぜ……んで?誰だよ、この見たことねぇヤンキーもどきはよォ」
周囲を見回しながら、冷静に状況を分析していた彼は足元に現れた水溜りに視線を落とす。映るのは生前の科学者としての彼ではなく、似ても似つかない金髪オールバックに黒い羽織を着た少年の姿。正に匙を投げたくなる現状に乾いた笑みが浮かぶ
「耳にあんのはアンテナかァ?おいおい、コイツは驚いた……ガキの頃に観てた
《仮面ライダー》、それは人々を守る為に戦う正義の戦士。そして彼の姿はその劇中に登場する工知能搭載型人型ロボット《ヒューマギア》の姿に酷似していた。人工知能技術開発第一人者でもある彼が、転生を果たしたのは人工知能の結晶とも呼ぶ存在。その事に彼は不思議と笑みが浮かんだ
『クアーーーーハハハハハハハハハハハ!!』
「ウルセェから黙れ。ハゲ」
突如、響いた笑い声。耳を劈く様な音に普通ならば物怖じする筈が彼は悪態を吐き捨てる
『なっ!?誰がハゲだ!!貴様!我を誰だと思っておる!』
「知らん」
『知らんだとっ!?ならば教えてやろう!』
「間に合ってます」
『ガーン!我ショック!』
食い気味に放たれる彼の返事に、声の主である存在は露骨に衝撃を受ける。聞く耳を持たない姿勢を貫くつもりだったが流石に可哀想になったのか、彼は声の主の気配がある方に向かう
「聞いてやる。んで?なんだァ?お前たちは」
その先に居たのはドラゴンとスライム。彼は気怠げに問いを投げかけた
『我は暴風竜ヴェルドラ。この世に4体のみ存在する『竜種』の一体である。クァーーーーハハハハ!!』
『あっ、どうも。スライムです』
彼の問い掛けに答えたドラゴンは高らかに笑い声を挙げ、スライムは頭?というよりも体全体で御辞儀の様な動作を示す
「スライムにドラゴン…………取り敢えず、
『『良い訳あるかっ!!!なんなんだお前はっ!!』』
「お茶目な科学者さんだ。よろしく頼むぜ?オッサンにわらびもち」
『『口悪っ!?』』
自己紹介無視も甚だしい口の悪さに二匹の突っ込みが洞窟内に響き渡るのであった
消えゆく暴風竜はスライムと彼に名を与えると口にする、知らない人ならぬドラゴンからの贈り物に彼は何を思う?
NEXTヒント だが断る
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