「………悪意を検知……そろそろだとは思っていたが……ここまでの悪意とはな。だが……俺の
英雄化計画より数週間。ハクロウの手で英雄と呼ぶに相応しい身形に仕上がった彼等は旅立ち、今では諸国漫遊の旅を謳歌し、アークの提案を受け入れ、利用される道を選んだ。そして、愛刀を手に今日も彼は、時の流れを気にする事もなく、流れ行く雲が浮かぶ青い空を見上げ、眠りを知らない体を愛用の椅子に委ねていた
「我が父、盟主様からの通達がございます。発言の許可を」
「許す。我が娘よ」
扉が開き、姿を見せたロゼッタに発言を許した彼は、徐に立ち上がり、彼女に歩み寄る
「
「知らぬ間に御意見番扱いか……あのわらびもちの仕業だろうが…腑に落ちんな…。まあ、それはそれとしてだ………向かうぞ」
「全ては我が父の意志のままに」
軽く指を鳴らし、前方にゆらゆらと揺らめく
「アーク。休息中に呼び出してすまない……事は一刻を争う、お前の知恵を貸してくれると有り難い」
「構わん…それで?状況は」
視線を巡らせた後に見慣れない顔がある事に気付き、無機質な声色で問いを投げ掛ける。直接的な関与はしないと公言してはいるが、こういう会議には割と参加率の高いアークはある意味では、議長的な役割を担っていると言えなくもない
「
「
「アーク様。確か、
「なに?あのオッサンの仕業か」
「あー……やりそうだな、あのオッサン」
一体と一匹の頭の中に浮かぶのは、随分と前に別れたとある竜の姿。高笑いし、特に悪怯れる様子もしないだろうと具体的なイメージが浮かんでいた
「兎に角だ、事態は把握した。本来は関与するのも拒否するべきだろうが……我が領域に足を踏み入れる可能性も否めない……故に力を貸してやらんでもない。来い…我が忠実なる配下……滅亡迅雷.netよ!」
「「「「「……御身の前に!」」」」」
その呼び掛けに応え、五体の魔人が大地に愛刀を突き立てる金髪の青年の前に傅き、頭を垂れる
「話は聞いていたな?至急、リムルの配下と協力し、国民全てを広場に集めろ」
「「「「「全てはアーク様の意志のままに…」」」」」
命令を受諾した配下たちは方々に散り、国民全員が広場に集める。中央に設けられた舞台に誰もが注目する
「既に気配を感じ取っている者もいると思うが、敵が急速接近中だ。だからと言って、怯える必要はない。
リムルの決断に抗う者は存在せず、その威厳ある立ち振る舞いに誰もが歓声を挙げ、指示通りに森の方へ避難を開始する
「ベスター。ガゼル王へ連絡を頼む」
「はっ、お任せを」
壇上から降り、ベスターに指示を降すリムルの側に休暇を満喫していたフューズが姿を見せ、真っ直ぐと視線を向ける
「………何故、逃げないのですか。仮にも相手は
その問いにはフューズの真意が籠っていた、リムルを相手に人称を改めたのは、彼の決断を汲み取ったアークも同じ覚悟がある事を悟ったが故、其れでも決意が変わる事はなかった
「此処にアークが居たなら、笑えないジョークだの一言で一蹴しちゃうんだろうけど…俺はそんな風に割り切れない。だけど、これだけは言えるぞ。戦う前から諦める奴が何処にいるんだ?俺はスライムだけど、盟主で彼奴等のリーダーだ。思想も無いヤツには誰も付いて来ない……
一陣の風が吹き、リムルの体がスライムから人型に変化する。そして、その手にはベルトが握られていた
「それは……?それにその姿は…」
「シズさんの生前の体を捕食したんだ。勿論、彼女の許可は得てる。俺は彼女の意志を、未来を、引き継いだ。だからこそ、信じてくれないか?」
そう告げ、にかっと笑う白銀の髪を靡かせた美少女?はベルトを腰に身に付けた
《テンペストドライバー!》
その声が響き渡ると共にリムルの体を白く、幻想的な白銀のオーラが包み込み、何処からか風が吹き抜ける
「変……身!!!」
溜めるように言葉を放つと同時に、マフラーの下から取り出した一枚の青いメダルを指から指に踊らすかの如く回し、拳の中に握り締め、落下させ、ドライバーに装填する
《テンペストライズ!正しき力!義を持って義を制する!正義の拳が吹き荒れる!!リムル・ザ・仮面ライダー!!》
全身を覆う青と白の色合いが特徴的な装甲、吹き荒れる風に棚引く白銀のマフラー、吹き抜ける風は次第に勢いを増してゆく
「善意の風が吹き荒れるぜ……!」
「姿が変わった!?」
「俺は仮面ライダーアミティだ。信じてくれるか?俺たちを」
仮面の奥にあるであろう金色の双眸を見たような気がしたフューズは気を取り直し、両眼を細める
「信じられそうです。貴方と貴方が認めたあの人ならば」
「君なら、そう言ってくれると思ってたよ。そこでだ……一つ頼まれてくれないか?」
「………聞きましょう」
「来たか………各員に告げる、悪意を刈り尽くせ…!」
「「「「「全てはアーク様の意志のままに…」」」」」
「わっーはっはっはっ!私が居るのを忘れてはいないか?デカいだけの魚など、私の敵ではないのだっ!」
「邪魔だ」
「なぬっ!?なぜなのだ!」
高らかに笑うミリムを一蹴するアーク。悪意のある言葉に鳩が豆鉄砲を食ったような表情になったミリムは彼に詰め寄る
「お前はこの国に住み着いてはいるが、厳密には部外者だ。出しゃばらずに大人しくしていろ…」
「むぅ…………」
詰まらないと言わんばかりに不貞腐れるミリム、彼女との会話を終えたアークは身を翻し、愛刀の滅亡迅雷を大地に突き立て、愛用の黒羽織の袖からベルトを取り出す
「なぁ、アーク。ミリムがいれば明らかに戦力拡大に繋がるのに断るとか正気か?」
「うるさい、敵に遭遇してもいないのに変身するようなわらびもちの意見に聞く耳は持たん。失せろ」
「会話のキャッチボールする気あるかっ!?お前は!!質問に答えろ!このダメロボット!!」
「答えるつもりはない……何故なら、既に来たからな」
刹那、代名詞と呼ぶべき邪悪な笑みを見せた彼から溢れ出す悪意に誰もが息を呑む
《アークドライバー………!》
その声が響き渡ると共にアークの体を黒く、禍々しく、悪意の塊とも呼べる瘴気が包み込む
「変身……」
呟く様に言葉を放つと同時に、空高くに袖から取り出した黒いメダルと漆黒のメダルを弾き、縦回転せた後、掴み取り、ドライバーに装填する
《アークライズ!滅せよ…滅びせ………悪意を力に……アーク・オブ・仮面ライダー……the dread malice……》
全身を覆う黒と紫色の装甲、腰に追加された腰布には罅割れの模様が装飾され、仮面に覆われた妖しく光る右眼は紫色に染まり、剥き出しの左眼からは赤い瞳が憎悪を掻き立てる
「全ては我が意志のままに……悪意と恐怖の前に平伏せ……今宵が…お前の…滅亡の日だ」
新たな姿を見せたグラッジ、それは今まさに国の未来を担う世紀の一戦が幕を開けたことを意味していた
災厄を前に新たな姿を見せたグラッジ、その秘められた力とは…!
NEXTヒント 第二フェーズ
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