「本当にすみませんでした!」
体に融合していた
「街に危害を加えておきながら、謝罪程度で許されようとは実に無様だ。所詮は虎の威を借る狐……配下が、その程度ならば、上の者も取るに足らない……気が変わらん間に失せろ」
「なっ……!我が主人を愚弄するつもりか!!確かに俺は赦されないことをしたかもしれない……だが!!我が主人を愚弄するのは明らかなる冒涜!!此度の件は俺が単独で行ったこであり、彼の方は一切関係ない…!」
「言いたいことはそれだけか…?身の程を弁えろ、今この場は貴様如きの言葉が罷り通る場ではない…悪意ある者は狩る、其れが我々の存在理由だ。しかし……その命を対価に支払うならば、貴様の主人に対する非礼を撤回し、此度の件も不問に処す……どうする?獣王国の使者よ」
「承知した……この命で許してもらえるなら……一思いにやってくれ…」
「いや、別に命を差し出す必要はない。それよりも質問に答えてくれ」
悪意を狩ることを生きる意味とするアークは対価を支払う事を要求し、その言葉にフォビオも応じようとする。しかし、其処にリムルが待ったを掛けた
「何故、
フォビオに問いを投げ掛けたのは、トレイニー。彼女達也の責任感があるらしく、
「………教えられた、仮面を被った二人組の道化に」
「仮面の道化?それはもしや、こんな仮面でしたか?」
仮面の道化、聞き覚えがあるのかトレイニーは地面に笑った仮面の絵を描き、再び問う
「いや……俺の前に現れたのは、涙目の仮面の少女と怒った仮面の太った男……それから、黒い服の少女もいたな……顔はマントのようなモノに隠れていた」
「怒りの面の太った男だと……?」
「黒い服の少女……アーク様、その者に心当たりがあります」
怒りの面に見覚えがあるのか、ベニマルが考え込む隣で黒い服の少女の存在を耳にしたアズが口を開いた
「…………やはりか、貴様が絡むか。
何かを悟ったアークは意味深に呟き、表情を僅かに顰めたように見えた。機械の体故に表情等は存在しない筈であるが、進化の影響もあり、僅かな表情は見せるようになっており、今のも杞憂でない事は明白だ
「娘?ロゼッタは其処にいるだろ」
「貴様には関係ない。黒い服の少女は俺の管轄だ」
状況を理解していないリムルが問えば、無機質な声色で答えを返した後、配下たちを連れたアークは軽く指を鳴らし、前方にゆらゆらと揺らめく
「我が父。その少女とはもしや…」
「
「ですが……ゼアだけの力とは思えません……仮面の者たちも関係しているのでしょうか…?」
『さっすがはロゼッタ!アタシのおねーちゃん!』
「「「「「何者だ!!」」」」」
突如、響いた声。其れに反応した配下たちが得物を手にし、警戒体制に入る。しかし、アークは椅子に腰掛けた自分の膝にロゼッタを座らせ、その声を懐かしむかの如く、真っ直ぐと研究室の中央を見据える
「久しいな」
紡がれた懐かしむかの如き再会の挨拶。その声に反応し、中央に佇んでいた黒い服の少女は被ったフードを脱ぎ、身に付けた仮面に手を掛ける
『
そして、その仮面の下から現れたのは、白いメッシュが特徴的な艶やな菫色のショートヘアを持つ可憐な一言が似合う美少女。その外見に僅かな差異はあるが、容姿はロゼッタに瓜二つ。その姿を見た瞬間、配下たちは息をすることも忘れ、呆然と立ち尽くす
「ゼア……アナタなのですか、本当に」
最初に口を開き、沈黙を破ったのはロゼッタだった。冷静には見えるが明らかに声は揺れ、動揺しているのが理解出来る
『ニセモノに見えんの?じゃあ、アタシが知ってるロゼッタの秘密とか言っとく?先ずは
「黙りなさい。我が父、今のは記憶の片隅に葬り去っていただきたく思います。それと、この者はゼアに間違いないと判断します」
声は聞こえ、姿は見えるが、触れることは叶わないゼア。彼女が本物か否かを疑うロゼッタであったが彼女のみが知る秘密を暴露された事により、アークに本物である事を告げた
「そのようだな……だが、その隣に感じる気配は……胸くそが悪ぃ気配だ……ゼア、其処に何故、
本物である事が明らかになるも、アークの視線は険しく、ゼアの付近に漂うもう一つの気配に嫌悪感を示し、愛刀を手に切先を向ける
『ククッ………相変わらずの上から目線……死して尚、貴方のその傲慢さはお変わりないようで……安心しましたよ。プロフェッサー』
気配の正体、その存在は手の中にあるの中で金色のルービックキューブを転がしながら、その姿を見せた
「貴様か……魔人となった今も理想を追い求めるか……相変わらずの非現実主義だ。ゼアを使っての悪事は既に把握済み……貴様…否…テメェは何をしようとしてやがる」
感情の昂りは悪意を増幅させ、アークの思考を蝕み、その口調を荒く変貌させていく。自らの娘を懐柔され、敵対勢力とされる苛立ち、かつての知り合いである青年との望まぬ再会、その二つだけでも悪意が増幅するのには充分過ぎる程の理由、その人の姿を見せてはいるが異形とも見れる存在に警戒意識を更に滅亡迅雷.netは高める
『知れたこと……我が野望は今も昔も変わらない……私は理想郷を創造し、全てを支配する邪悪の王となる…!!』
「相も変わらずに理想を語るか、所詮は理想だけのエゴイスト……今も昔も現実を知らぬ戯け者であるのは変わらんようだ」
果てなき野望、その先に待つリムルとは異なる私利私欲に塗れた未来。それだけで、アークは目の前に立つ存在は転生を果たした今となっても、分かり合えないと判断を降す。その昔、機械仕掛けの体となる以前、青年は同じことをアークに提案したが、かつての彼は人類に絶望し、全てを滅亡させる為に手腕を振るっていた。故に、理想郷等には微塵も興味を懐こうとはしなかった
『そう言っていられるのも、今だけだ。私が理想郷を創造した暁には、プロフェッサーも理解する……この私を切り捨てたのは間違いであったとな。そして、スライム如きを選んだ自分を後悔することとなるのだ』
「ククッ………クハハハハ!!」
『なにがおかしい!!プロフェッサー!!』
自らの抱く野暮を嘲笑われた青年は声を荒げ、アークを睨む。しかし、彼の壊れた心に湧き上がった感情にも似た何かは絶えずに溢れ出す
「これが笑わずにいられるか……貴様如きがリムルを下に見る等、実に滑稽だな。確かに彼奴は、理想ばかりの絵空事を並び立てる愚者で、そのクセに自分だけでは何も成し得ないタダのスライム。しかし……それ相応の覚悟が、信念が、奴にはある。貴様には存在しない賭ける意味がある……何よりもだ、このアーク=プロフェッサーに、人類を信じさせる世界を実現すると約束した。貴様には、それだけの大見得を切るだけの覚悟があるか?
機械仕掛けの体に芽生えた感情にも似た何か、それを与えたのは理想を語る一匹のスライム。最初は実現不可能と思われた理想を彼は着実に歩み、育み、体現しようとしている。其れを真近で見続けるアークは、一度は見捨てた人類に対する悪意を見直し、信じる世界を創り上げようとしていた
『クッ………今回は挨拶だけ、次に会う時はお前が全てに絶望した時だ。最後に私の新たな名を告げておこう……我が名はヘルネスト、理想の体現者だ』
『話なげーよ。じゃーね、
幻影魔法を応用した投影は姿を消し、部屋の中には静寂が訪れる。突然の情報量の多さに滅亡迅雷.netも処理が追いつかず、放心状態に陥っており、心ここに在らずという感じである
「我が父。ゼアとあの者……ヘルネスト、厄介な者たちが手を組みました、いかがいたしましょう」
「知れたこと……この俺に仇なすならば、我が娘であろうと、かつての弟子であろうと……関係無い。全ては我が意志のままに……捻り潰すだけだ」
「では、そのように……滅亡迅雷.net!我が父の下に!」
アークの決断を聞き、ロゼッタは滅亡迅雷.netに呼びかける
「「「「「……御身の前に!」」」」」
その呼び掛けに応え、五体の魔人が大地に愛刀を突き立てる金髪の少年の前に傅き、頭を垂れる。種族、生まれ、世界、何もかもが違う彼等に共通する事は二つ。悪意と忠誠、そして、主人が悪意の塊であるという事である
「全ては我が意志のままに……悪意を狩れ」
「「「「「全てはアーク様の意志のままに…」」」」」
望まぬ再会を果たしたアーク、その心中は……?
NEXTヒント 心中
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ヒロインは誰がいい?
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ナキ
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ラミリス