「皆、牙狼族にやられた者です……。出来る限りの手は尽くしたのですが……」
リムルが案内されたのは、診療所と呼ぶには簡素な造りをした家屋。床に敷かれた茣蓙の上に寝かされたゴブリン達の傷は深く、中には死が近い者までも居る
(ふむ……ちょっと試してみるか。大賢者)
『解。ヒポクテ草と魔素を混ぜ合わせ、回復薬を生成可能です。生成しますか?』
(答えはイエスだ)
体内で回復薬を生成したリムルは横たわる一体のゴブリンを体全体で覆っていく。その突飛な行動に驚く村長であったが、次の瞬間だった
「こ……これは……」
吐き出されたゴブリンの体から全ての傷が消えていたのだ。順々にゴブリンを捕食しては吐き出し、という行動を続けていくリムル。やがて、治療所の中に居た全てのゴブリンから傷が消え、怪我人は完全にいなくなっていた
「さてと……アークのヤツはどうしてるかな」
「あー……お前の兄貴を蘇らせるのは確率的には可能だ」
「本当ですかっ!?アーク様!」
「まぁ、厳密にはマギアになっちまうから蘇るとは言い難いけどな」
「それでも兄に……リグルに会えるなら……」
「………何してるのかな?チミは」
治療所を出て、防衛策を検討している筈のアークの元に向かったリムルはリーダーゴブリンと談笑していた悪友を見つける
「あ?なんだ、リム公か。見ての通りだ……此奴の兄貴を蘇らせる方法を教えてた」
「死んだヤツを蘇らせる……!?禁忌に触れるつもりかっ!!」
「違ェよ。素体を俺みたいなマギア……簡単に言うなら、機械の体に作り替えて、其奴の記憶に関するバックアップをインストールし、新たな存在に生まれ変わせるだけだ」
「よく分からない………」
「後で《大賢者》に聞け。ついでにだが…対策は万全だ……見てみろ」
視線を移したアークにつられ、リムルも視線を動かす。すると、防衛策の一環を作っている街外れに訪れた彼の前にある物が映り込む
「こ、これは……!」
「あっ、リムル様。アーク様からの御命令で「柵」を作ってみました」
「「柵」か、なるほどな。確かに防衛策としては無難だな」
「分かったか?これが天才科学者の実力だ。お前のぷるぷるした頭じゃあ、考えつかねぇだろ」
「アホのくせにやるじゃないか。ポンコツ博士」
「牙狼族のエサにしてやろうか?あぁん?わらびもちヤローが」
睨み合い、火花を散らし合うアークとリムル。準備が整った頃、日が沈み、周辺一体を暗闇が支配し、夜の森を照らすのは月明かりのみとなった時間帯。其れは姿を現した
「そこで止まれ!このまま引き返すなら何もしないが、引き返さないなら容赦はしないぞ!」
「あー……悪いな、こっから先は通行止めだ。相手なら、俺がしてやる」
「アーク?何を言って……」
「まぁ……百聞は一見にしかずだ……見せてやるよ、お前たちは滅亡する…」
疑問符を浮かべるリムルに対し、アークは狂気沁みた笑みを浮かべ、愛用の黒羽織の袖から何かを取り出す
『オヤジ殿っ!あの者たちです、例の……』
『お前が見たと言う異様な
「人間だぁ?違うな……俺は……この世の悪意の塊基アークマギア、お前たちを滅亡させる悪意そのものだ」
刹那、彼が動きを見せた。取り出した何か基ベルトを腰に装着し、愛刀の滅亡迅雷を大地に突き立てる
《アークドライバー………!》
その声が響き渡ると共にアークの体を黒く、禍々しく、悪意の塊とも呼べる瘴気が包み込む
「変身……」
呟く様に言葉を放つと同時に、空高くに袖から取り出した一枚の黒いメダルを弾き、縦回転せた後、掴み取り、ドライバーに装填する
《アークライズ!滅せよ…滅びせ………悪意を力に……アーク・オブ・仮面ライダー……the deadliest scientist……》
全身を覆う黒と紫色の装甲、仮面に覆われた妖しく光る右眼は紫色に染まり、剥き出しの左眼からは赤い瞳が憎悪を掻き立てる
「ゔぇぇぇぇ!?か、仮面ライダーぁぁぁぁ!?」
「我が
仮面ライダーグラッジ、そう名乗った仮面の戦士は大地に突き立てた滅亡迅雷を引き抜き、ホームラン宣言する野球選手の様に牙狼族に切先を向ける
『人間モドキが!舐めた口を聞くでないわっ!!!いけっ!』
牙狼族の長が配下に指示を飛ばすと、グラッジに数匹の群れが飛び掛かる。だが、瞬きも出来ない速度で細切れにされ、大地に転がる
『バカなっ!?一体、何が起こったと……っ!何だ?これはっ!?』
叫び声にも似た鳴き声と共に切り刻まれる配下に牙狼族の長が声を上げ、柵の前に何かが張り巡らされている事に気付いた
「あの糸は!まさか!リムル様がっ!?」
「あれは「粘糸」だ。少しくらいはアークを……いや、今はグラッジか。アイツを助けてやりたくてな」
「余計なことを……」
「ああん?感謝の気持ちもなしかゴラァ?おおう?」
更に正面の柵に気を取られている隙に、リムルの策で弓を引き待機していたゴブリンたちが一斉に矢を放つ
『…認めぬ、我等は誇り高き牙狼族!下等種に、ましてや人間モドキに敗北などっ!!』
「悪意検知………滅亡の時だ…滅びろ。ライダーキック…!」
グラッジを目掛け飛び掛かる長であったが、彼は空高くに滅亡迅雷を放り投げ、刀の柄に蹴りを叩き込む。刹那、長の首を貫いた刀が地面に突き刺さる。長を失い、動きを止める牙狼族に二匹は向き直る
「牙狼族よ!お前たちのボスは死んだ!選択をさせてやる!服従か死か!」
そう宣言するリムルであったが、牙狼族は誰も口を開こうとせず、動く素振りも見せない
「ククッ………クハハハハ!無視されてやんのっ!」
「笑うなゴラァ!」
変身を解き、グラッジの時とは裏腹に何時もの様に笑い転げるアーク。彼を睨み付け、叱るリムルからは悪意にも似た感情が溢れているが、アークの顔には自然と笑みが浮かぶ
「な、なんだ……急に笑って……気持ち悪いな。変なもの食べたか?」
「冷やして食われたいらしいな…わらびもち」
「コンセント抜いたろか、ポンコツ」
「「やんのかっ!?」」
火と油、相容れないる一匹と一体の魔物は睨み合う。すると、リムルは転がっていた長の亡骸を見つけ、ユニークスキル《捕食者》で喰らい、解析から擬態、流れるように姿を巨大な牙狼族に姿を変化させる
「よし、誰かを人質ならぬ犬質に差し出せ。改造してやる」
「早々に、この場より立ち去れっ!この天災科学者が何かをしでかす前にっ!」
物騒な事を口走るアークの隣で、逃げる様に促すと同時に高らかに咆哮を上げるリムル。すると、動きを見せなかった牙狼族が動いた
「「「我ら一同、貴方様方に従います!」」」
かくして、一匹と一体の魔物は牙狼族と言う新たな配下を得たのであった
牙狼族を配下に加えたアークとリムル、大所帯となったからには名前が必要で………
仮面ライダーグラッジの説明 外見は仮面ライダーアークゼロに滅とアークスコーピオンを足して三で割った風貌(書いてる作者も形容出来ないから、御想像に任せます)
アークドライバーの説明 ゼロワンに出てくるのとは異なり、仮面ライダーバースのドライバーをモデルにしている
アークさんのヤバさに惚れたら、お気に入り登録お願いしまーす。コラボとかも気軽にメッセージ飛ばしてくれたら、反応しまーす
ヒロインは誰がいい?
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