異世界転生・・・・よくラノベやアニメなんかでよく聞く言葉。
良く自己とかで死んだ人物が神様に出会って別世界へ転生する。よくある話なんですが私も例外ではないみたいです
気が付けば私は違う世界に来てしまったみたいです。今いる場所は日本・・・そう私の生まれ故郷です。ですがちょっとおかしいのです
この世界の日本は第二次世界大戦以降の戦争は起きていなくて、第三次世界大戦もない世界みたいなのです
これを知った私は、昔友達が呼んでいた異世界転生者の小説を思い出し、私も異世界…いや並行世界へ転生した!二度目の人生を楽しんでこれからは銃じゃなくて好きな楽器を持つことができる!!
ただ・・・・一つ問題があった
「私・・・・幽霊の状態なんだけど・・・)」
そう、今の私は幽霊になっていた。先ほどから人に話しかけても無視されるからおかしいと思ったら、足が半透明であり姿も生前来ていた軍服姿。生前致命傷になった場所。喉と吹き飛ばされたはずの片腕片足は包帯でまかれていた
「はぁ…なんで幽霊なのよ。わたし天国に行きたかったのに・・・・」
ため息交じりにそう言う。それはそうでしょ?誰が好き好んで幽霊になりたいと思いますか?なんで寄りにもよって幽霊?
私って神様に嫌われているのかな・・・・・
ため息をつき、あてもなく歩き続ける。帰る家もない。住むべき家もない・・・・・幽霊とはこんなに孤独なのだろうか・・・・
どんどんナイーブな感情がこみ上げてくる。
「私・・・・一生このまま一人ぼっちなんだ・・・・・」
涙が溢れてくる。たった18年しか生きられなかったのに、転生とか天国に行けると思ったらなぜが、違う世界で幽霊として存在しているし、そして死んでいるから一生このままなんだと思うとだんだん悲しくなってくる。すると追い打ちをかけるかのように雨が降り始めた
「うわっ!雨だ!!」
私は走り出す。幽霊なのだから雨なんて気にしなくていいでしょというあなた!
それはとんでもない勘違いです幽霊だろうと何だろうと雨に当てられるのは嫌です。何より私は髪が濡れるのは死んでも嫌です(まあ、すでに死んでいますけど)
私は駆け足でどこか雨宿りできない場所はないか探しました。
そしてたどり着いた場所は・・・・・
「・・・・桜が丘女子高等学校?」
私はまるで導かれるかのように学校の中へ入った。
「夜の学校ってやっぱり怖いわね・・・・」
廊下の中を私は歩く、正直中卒上がりの私にとって高校はあこがれだった。そしてその憧れの高校の中に入れたのはいいのだけど
「(これって・・・・不法侵入だよね・・・・)」
幽霊になっているとはいえ、少し罪悪感があった
「まあ・・いいか。心霊スポットの廃墟に入ると思えば*1・・・・」
まあ雨露しのぐ間だけ・・・・そう思った私は、学校内を探索する
「わあ、可愛い亀のオブジェ」
ある階段がある場所について私は階段に置かれているカメのオブジェを見ていると
「そう言えばこの階段どこに続いているんだろ?」
私は階段を上がるとそこは一つの部屋があった。
「何の部屋かな?」
私はドアを開けると・・・・
「こ・・・・ここは・・・っ!?」
それから数日後・・・・・
「ねえねえ訊いた?音楽室の幽霊?」
「聞いた聞いた。誰もいないのにピアノの音がしたり歌声が聞こえたりとか」
「私も3年の先輩から人影を見たって聞いたよ」
「私は兵隊の格好をしていたって聞いたよ?」
現在、桜ケ丘高校では音楽室で幽霊が現れるという噂が広まっていた
そんな噂の中・・・・・
その音楽室・・・・・軽音部が使用している部室へと向かう子がいた
「ほら澪。大丈夫だって、ただの噂だろ?」
「そうだよ澪ちゃん。いつも私たち部室使っているけど、なにもでなかったよ?」
「だから大丈夫だからね澪ちゃん」
「そ、それはそうだけど、見たって人が実際にいるんだ!!」
涙目でそう言う長身の黒髪の少女。彼女の名は秋山澪。軽音部の部員でありベース担当だ。そして彼女を引っ張っているのが軽音部部長でありドラム担当、そして美緒の幼馴染である田井中律。そしてうしろにいるのはギター担当で天然な少女、平沢唯とお嬢様な感じのキーボード担当の琴吹紬。
彼女たちは軽音部のメンバーであり、軽音部一年生だ。と言っても軽音部はついさっき復活したばかりであり、部員も彼女たちだけである
「安心しなって、噂だよ噂」
怖がる澪をよそに律は彼女を引っ張り音楽室へと続く階段を上る
なぜ彼女がここまで嫌がるのか?それには理由があった
それは彼女の部室にちょっとしたうわさが流れたからだ
それは・・・・・・
「兵隊の幽霊が出る」「誰もいないのにピアノの音が鳴る」「夜すすり泣く声が聞こえる」
などの幽霊騒動が起きていたからだ
そしてオカルト…特に怖いものがダメな澪はその噂を聞くや否や完全におびえた状態になっていた
「澪。落ち着きなって・・・・音楽室に幽霊が出るわけないじゃないかよ。特に兵隊の幽霊って何っ?て感じだし」
「だって律!」
「はいはい。ムギ。悪いけど先に行ってて来てくれない?」
「うん。わかったりっちゃん」
そう言いムギが先に音楽室へ行くのだった
「あれ?」
部室に近づくと何か聞こえてきました。
「これって・・・・・歌?」
ピアノの音と一緒に歌声が聞こえましたメロディがあって、綺麗な声です。流暢な英語。けれど驚くべきところはそこではなく。
力強く、ぶれずに、声量がある声。
そしてなによりも、感情をそのままぶつけてくるような、鬼気迫る歌声。
うまい。本当に上手い。ピアノの演奏もそれと同じ以上にうまい
「これってHappy Christmas・・・・」
聞こえた歌は1971年に歌われた歌だ・・・・・
私はそっと・・・・ドアを開けた。そしてピアノの音のするところへと視線を向けると
「・・・・・っ!?」
そのピアノには誰かが弾いて歌っていた。だけど、
その人は足がなかった・・・・いえ。足がないというより足が透けて見えないというべきでしょうか。
そして何より服装も学校の制服ではなくて緑色の軍服に頭にはヘルメット。そう軍人のような恰好をしていたのだった・・・・・
「(本当にいたんだ・・・・・・)」