機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

10 / 73
ちょっとしたif少数回。

途中で、強化要素が幾つか有り。


ジャブロー

『修正力』

 

 意味はまちまちだけど、何故か本来の歴史と同じようになるよう働くものがあるらしい、だから俺が転生した世界の事が微妙にしか思い出せないのかと思っていたが、地球に近付いている。迎撃に出てくる部隊は、正直言って訓練の時のクワトロ大尉とみたいなキレが感じない動きだ。

 

 フライングアーマーに乗ったままビームライフルを撃ったら意外と当たる。2つ程爆発の華が咲いたが確認されたのはザク・キャノン・・・・相手はティターンズじゃないのかと思ってたら側面から第2派がきたようだ。これは先手を取れたのかどうかだ。

 

「シオン、編隊が固定するまで百式は動けんしフライングアーマーの方が機動性はある!新手の来た方向に向かえ!」

 

「了解!」

 

 俺は命令通りに向かった。地球近くでもあるし此方の方が今は有利なハズ!

 

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

 アーガマで指揮を取るブライト・ノアは困惑していた。ジャブローへの降下作戦が予定より早くに開始されたからにしても防御が薄い、まさかと思っていた時。

 

「キャプテン!後方から新手の艦隊!MS隊には側面からです!しかし、数が少ないようですが?」

 

「むっ、どうやら積極的に阻止する気は無いようだな」

 

「はっ?」

 

「簡単だ!MS隊は敢えて地上に降ろさせてから叩く方を選んだんだのさ・・・・これ迄の戦いで宇宙での戦いは分が悪いと踏んでジャブローでしらみ潰しにするのを選んだんだろうな、ティターンズの指揮官ならそれを選ぶ!」

 

 そう、WB隊の力を良く言えば評価してくれていたレビル将軍も一説には地球上でジオン兵を疲弊させながらV作戦の時間を稼いだと言われている。バスク・オムのような戦争屋が牛耳れる組織ならばそれを参考にする程度は有り得る。

 

「で、では作戦は?」

 

「心配するな、想定内だよ」

 

 クワトロとブライトも伊達に嘗てはあの場を攻めた側と防衛をした側ではないのだ。作戦の続行を指示しつつ後方を警戒を続くよう指示していた。

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

「あれか!噂の疫病神は!」

 

 連邦宇宙軍きってのエースでありルナ2駐留軍の要とされるライラ・ミラ・ライラは自分の留守中にルナ2を襲撃した際に謎の爆発を招いた存在の片割れを確認した!勉強だけ出来るバカな子と下に見ながらも、それなりに気に掛けたジェリドもアレに関わってから失敗続きだとして、疫病神等と悪態を付いた。

 

「この場で仕留めてやるよ!」

 

 そう言ってガルバルディ・ベータが隊列を組んでのライフル射撃を開始したが難なく回避されている。接近して二撃、三撃と放つが正確なハズの射撃が悉く外れていた。反撃でバズーカらしきものが斉射をされたが狙いが甘いと判断した次の瞬間、ライラは不味いと感じて散回を叫んだが、遅かった!!

 

 只のバズーカではなく、弾が破裂して散弾となり、ライラを除いた3機のガルバルディが散弾を浴びる羽目となった。この機体は装甲の薄さが弱点だから致命傷にならない程度な穴だらけにされてしまった。マラサイの授与迄待つべきだったとのかと吐き捨てながら無理な回避をしてきしんだ機体を立て直したライラだが、接近して来た機体に2機を撃破されて、次には特に動きが鈍くなってた僚機の懐に飛び込まれて至近距離で撃破された。

 

 向き合った時には、横を通過する物体に気を取られた瞬間にはバリュートを二段蹴りで破壊されたと理解した。

 

「この程度で!」

 

 損傷を気にせずに突っ込んだライラは、何故か知ってる顔が頭に浮かんだ。

 

(セツコ・オハラ?)

 

 一部からは、自分が交戦している機体が核を使った際に撃破されたとされる機体に関わってた気弱なお嬢ちゃんと頭に過った次の瞬間には腰部をビームで抉られて、その衝撃で吹き飛ばされた。何故、セツコの顔が見えたのかわからない内に不意に襲われた激痛でライラの意識は途絶え、機体が後方に流されてしまった。

 

 

 

 

 ーーーーー。

 

 

 

 

「一本調子と思ってたら・・・・何であの機体みたいに見えたんだ・・・・?」

 

 フライングアーマーを飛ばして虚を突いた後に大破させて流れて行くガルバルディにはルナ2の時の蒼い機体の姿が見えた。未だに引っ掛けると考えながら本隊に合流して大気圏に突入した。何故かわかる敵機のバリュートをフライングアーマーを接近させて切り裂いて、ライフルで撃つけど、こんなのは卑怯だと感じた。アストナージさんとの打ち合わせで用意した散弾バズーカどころじゃない・・・・あれは旧式に毛が生えたレベルには有効だから、出てくるかもしれないルナ2のガルバルディで構成されたエース部隊対策に持って来たら狙いが的中し過ぎた。間も無く大気圏を突っ切れるハズだとして、フライングアーマーの制御に集中した。

 

 

 

 その頃、ジャブローでは?

 

 

 

「『海路』からの反応はどうなっている!」

 

「依然不明です!旧ジオンの海中MSが確認された場は全て敵の影が無くなってます!」

 

 エゥーゴの降下作戦と合わせて海中からの部隊が確認されたが、どれもダミーか機雷代わりに爆発していて大混乱である。

 

【エゥーゴはジオンの残党の一派】

 

 ティターンズが流している風潮を逆用して、ジオン残党が潜伏していると言われるアフリカ方面から奇襲を掛けて肝心な時に本当にそうだと思わせる策。それに加えて連邦はまだジオンのズゴック以降に開発されたレベルの水中用MS部隊は無い為に確実な対処法に乏しいと踏んだ策だったので気を逸らせられる程度は成功していた。

 

「作戦は成功だ!『ハヤト館長』に連絡しておけ!」

 

 高速型潜水艦に乗るのは元WBのオムル少尉であった。ブライト同様に戦後は閑職に回された者ばかりだが、地上でのエゥーゴ支援組織である【カラバ】に参加していたのだ。まんまと出し抜いた隙に即時撤退を決めて『次』に掛かる事となった。

 

 

 

 のだが?

 

 

 

「おかしい、まるで空き家だ」

 

 クワトロは困惑していた。ジャブローの防御力は自分は1年戦争で体感したが、あの時の面影が全く無い・・・・内部に先行させたカラバのメンバーからも連絡が無い?

 

「捕虜から情報を聞き出せ!先行している部隊にも深追いは避けるようにとな!」

 

「了解、シオンはどうです?」

 

「良いな、フィリップ少尉が面倒見てくれた成果が出てる」

 

「ああ、例の『座禅』ですか?」

 

 珍妙な光景が思い浮かんで笑みを浮かべたアポリーにロベルトも軽口で気を紛らわしたい心境なのだ。ジャブロー内の妙な空気を肌で感じない程に鈍感ではない。

 

 

 

 一方で地上で確保したガルダ級にフライングアーマーを任せたシオンは他のエゥーゴ部隊と合流しつつ通常移動でジャブローの内部エリアを進んでいた。何故か切羽詰まった空気が奥から感じるので向かっていたが、クワトロ達が思うようにハイザックすら少ない防衛部隊・・・・グフのフライトタイプやザクタンクすら出てきているが、それで守っているつもりなのかと言いたいが、敵からは真剣な空気しか感じない、白いガンダムと言う連邦の象徴が自分達に牙を剥いて次々と友軍機を撃破しながら向かっているのだから悪夢のようであるのだ。

 

「この先・・・・いけるみたいだけど?」

 

 違和感が強いのでクワトロから伝えられたようにシオンは深追いは避けていた。だが、片方の都合だけで上手く行くワケが無い。

 

「・・・・見つけた!」

 

 白く塗られた『同型機』・・・・周りから聞かされた事を全て信じるワケではないが、友軍に多大な犠牲を出し続けるような相手に躊躇いは許されないとして、強化したセンサーギリギリに引っ掛かった相手に狙いを定めて、最大出力にしたビームライフルの引き金をパイロットは引いたのだが?

 

「外れた!?」

 

 背後からなのにと考える間も無く、岩の隙間から徐々に迫る敵機にエマは備えた。少なくとも相手は只者でないのは理解している。

 

「・・・・黒いMK―II?エマ中尉か?」

 

 エゥーゴに行く時に誘ってしまった士官、シオンはマトモな人だと思ったが今は敵だとしてライフルを撃ったが、急上昇して回避をした相手に次はバルカンを撃ったが、ジグザグに旋回しながら突っ込んで来た。完全に此方より旋回性を上げた敵機を確認したが両肩がバーニアを増設する形に改良されていた。

 

(宇宙だったら、不味かったかな)

 

 半ばホバー移動で後退しながら次に備えたシオンだが、思わぬ展開となった。

 

『MK―IIのパイロット!シオン君なら応答しなさい!!』

 

 名指しで呼ばれたので、やはり先日の一件のせいでバレたかと思っていたら違う、エマが叫んだのは予想だにしない事だった。

 

『ルナ2の次は、ジャブロー内で【核】を爆発させる気なの?応えなさい!』

 

【核】

 

 シオンは何となくわかって来た・・・・ルナ2の一件は自分がバルゴラと言う試験機の兵装を破壊したせいではなく、核を使ったように情報を操作したのかと・・・・しかし、今までそれをしなかったのはまさか?と思ったが、今はエマに応えるワケにはいかないとしてジャブローの岩だらけの地形を使った。隙間から姿を見せたエマ機にビームを撃ち、シールドを吹き飛ばして、その隙に更に奥へ身を隠した。

 

 エマは後退したい衝動に駈られたが、聞かされた通りだとしたら白いMK―IIを放ってはおけない・・・・【事故】とされた惨劇の真相と、その間に有り得た可能性を実現させるワケにはいかないからだが、ある違和感を感じたのも事実である。

 

 結果的に、奥へ奥へ・・・・と向かいつつ地形を使って虚を突きながら度々ビームを撃ち合う白と黒のMK―IIの激闘が続く中、シオンの機体には緊急通信が入った。

 

『ジャブローの風、作戦中止!直ちに退却!』




何が起きてるかはさておき、私作ではジャブローでオリ主化カミーユと然り気無く激闘を繰り広げたのはエマさんでした。



強化要素。

原作で微妙だった散弾バズーカはガルバルディくらいになら有効な威力。

海が疎かなのでエゥーゴ側の心理作戦強化に使った。

フライングアーマーは乗り捨てたりしなかった。

北爪漫画程じゃないが、エマさんのMK―IIが早期に改良されて敵として出た。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。