【出所不明な陸上戦艦】
はっきり言えばビッグトレーやヘヴィ・フォークにニコシアと呼ばれるタイプの寄り合わせ。例えば砂漠のジオン残党をいずれは駆逐するべく用意していたものを横流ししてもらった艦に敵機が接近している。
ドローンをそこらに設置して予兆段階であるが万が一は許されないので前衛にアネッサ、後衛にペッシェの図で出撃した。
ペッシェからしたら後ろから撃てるのだが、アネッサには通じないだろうとしている。それ以上に簡単に自分を信用したアネッサ達に思うところはあるが膨らんでいるものもある。
【劣等感】
早熟なアネッサやマチュ、実は強化人間の中でスペック自体は高い以前に元々適正があったフォウに比べて自分の評価は低い、だが自分なりの算段はあるペッシェは今は戦うべきとして前衛の状況を見た。
ミノフスキー粒子がそんなに濃くないので通信は可能であったのか接近している機体から呼び掛けらるていた。
『前方の機体、聞こえるか?此方はダカール方面軍所属の【カムナ・タチバナ】だ』
(カムナ・タチバナ・・・・【鉄の貴公子】!)
ペッシェは知っていた。好青年の外見に反してブルドック並の執念深さでジオン残党狩りに尽力する男、知ってる通りだとしたら。
『キリマンジャロを壊滅させたジオンのテロリスト達に投降を呼び掛ける』
【ジオンのテロリスト】
まあ、そうだろう。事情はさておき、自分達はシャア・アズナブルが率いていると密かに噂される組織だからカムナや彼を向ける側からしたらそうなのだろう。だからこそ、自分達はとアネッサは覚悟をした。クワトロから目を離さなせられるなら願ったりだ。
「了解です。手向かい致します」
『女か、だが容赦はせん!』
皮肉な事に誤解してくれたとしたアネッサはライフルを撃ちざまに機体を右に逸らした。相手も同じで自機が位置した場に強力なビームが通過したのがキッカケで戦闘が始まる。アネッサからしたら相手の機体がアッシマーとわかったが、乗っているのは以前に戦った黒いMK―IIを推力特化にしたような機体のパイロットのようなプレッシャーを感じるとしたが。
(何だか【雑】になってる?)
腕前事態は凄い、プロトタイプMK―IIと知らない機体や宇宙で戦ったマラサイのように実戦慣れして気迫も凄いとアネッサは感じたが、どこか違う。無理矢理に納得したような気配が漏れていた。お互い音速越えの凄まじい機動性で空中戦、ライフルを撃ち合いながら益々に雑になる気配が感知できた。
『生まれの不幸とやらさ』
シャアが以前に呟いた事が頭に過って敵にも事情があるのだとした。わざと速度を抑えて誘いを掛け、直線的に向かって来たところにビームを撃たれたが、そのビームをビームで相殺した。
『何だとっ!?』
機体自体はさほど問題ではないが、バランスで勝る上に誘いを掛けた側が立ち直りは早い。アッシマーのライフルをビームで撃ち抜かれたがカムナは止まらずにアッシマーの拳を振るう形に突っ込んで来たと見たアネッサだが、いつの間に握られていたビームサーベルをどうにかゼータのシールドで受け止めたが、アッシマーは機体を無理矢理変形して一時離脱した。以前に対戦して撃墜した機体の残骸からサーベルを使えるのに携行してないのを調べたのが裏目に出掛けてヒヤッとしたアネッサは機を見て再度突っ込むようで腕部からマシンガンを撃って来るアッシマーに違和感を持った。
(誘われているのか?)
アネッサの考えは正しかった。別の方向からハイザックのカスタム型が二機接近して来てペッシェが迎撃に向かう。
「あ、新手が来た。ゲタ履き?」
ペッシェはロザミィが以前にドダイに乗るMSを旧型なゲタと呼んでいたので口にしたが、ハイザック・タイプに何やら長いライフルを持つ機体をペッシェは確認した。恐らくアネッサ=先陣を切るエース機を隊長機が抑えている内に母艦をアレで沈める気だと理解した。右腕が何やら応急措置されてて意図不明な斧は使い慣れないが性能は此方が上のハズ。相手がマシンガンらしき武器を構えたので回避しようとしたが一機がゲタから上昇した。
「え・・・・わ、わかった」
フェイントかと思ったが、ペッシェは何故か聞こえた声に従いビームライフルで後方に流れていくゲタを真横にバーニアを吹かして機体を逸らしながら撃破した。
~~~~~~っ。
凄まじい爆炎が舞い上がり、恐らく敵機のパイロットも震えたと理解した。
「な、何だと。わかってたってのかよ?」
「知らないよ、けど相手はガンダムよ!」
ハイザック・カスタムに乗るのは黒人系のパイロットであるパミル・マクダミルと赤い長髪の女性パイロットであるシャリー・ラムゼイだった。キリマンジャロの件で相手が相手としたのでスーパーナパームを取り付けたドダイを使った奇策を仕掛けたが、見抜かれていたのは予想外であった。
ペッシェのゼータからのビームを回避しつつドダイに二機で乗って仕切り直すが、旋回しながら左腕からミサイルかグレネードらしきものを撃ったのが確認出来たのでドダイを急上昇させたが直撃した。ドダイの下に直撃して機体を咄嗟に離脱させた。
「な、何よあの追尾性・・・・っ、来る!」
ペッシェは空中戦の利点を活かしてパミルの乗る側に接近したが、相手はあろう事か武装を捨て正面から突撃して来て受け止めたが、言葉がまた走り。フライングアーマーとテールスタビライザーを吹かしつつ空中でハイザックの肩を視点に前点をしたらビームが相手の下半身を消し飛ばした。抑えさせた機体もろとも撃つ。下半身狙いでパイロットは無事なようだがゾッとする手段だ。コックピットブロックが射出されたようだがとしたら尚も砲撃が飛んで来た。
「け、気圧されちゃ駄目・・・・なら!」
左腕のグレネードをもう一発撃った。これを回避した瞬間をとしたが相手は敢えてシールドで受けたのを見てペッシェはゼータを一旦変形させて離脱した。誘いだとはわかるのだ。相手の気迫は並ではないし謎の声を宛に出来ないからだが、思わぬ事態が起きる。
【休戦信号】
一応は教育は受けたペッシェには後方に上がる信号はわかった。
『コール2、聞こえる。向こうから話し合いたしだそうよ』
「え、ええ・・・・でも、相手は【カムナ・タチバナ】ですよ?」
適当に決めた呼び名で通信を送るスミレもペッシェの言いたい事は理解した。
【カムナがデラーズ紛争で辛酸を嘗めさせられた一件】
投降と見せ掛けて味方機を爆破するやり口にしてやられたカムナはキリマンジャロの一件を聞かされているだろうから敵対する側からはその時の事がどう作用しているか。
『とにかく考えがあるわ、休戦に乗って。周囲を警戒しつつ撤退!』
言われた通りペッシェは撤退した。ハイザックの方は味方を救助してるしアネッサの方もカムナの撤退を見送ったが、ペッシェは気落ちをしていた。ゼータの性能と謎の声に助けられたにしても交戦した敵機から感じるものには正直逃げたくなっていた程に気圧されていたのだ。そして、全員がブリッジに集まる。
「で、考えって何よ。此方はキリマンジャロ基地を擬装投降を使った作戦で派手に爆破したんだから、相手は何か考えてるだろう関連ってとこ?」
「まあね。けど、相手が相手なの・・・・エゥーゴ側に味方してくれるかもしれない連邦外交官が自ら出向いて来たのよ、カムナ・タチバナも連邦軍エリート家系な男だから無視は出来ないハズ」
「連邦の外交官さんですか、それは誰です」
マチュの問いに対してスミレが答えるが、フォウは嫌な予感がした。それに対してスミレは用意した資料を元にモニターに出した。良識人そうな顔だが、頼りなさそうでデータによると身長がマチュより少し高いくらいな男である印象だが、マチュは完全に開いた口が塞がらなくなった。
(な、何でよ!いつも・・・・そうだ。いつもそうだ!いつもそうやって・・・・!何でこんなとこに来ちゃってるのよお・・・・【お父さん】!)
マチュは本名を明かしていなかったので他は即座に気付きはしなかった。これが吉か凶なのかだが、スミレの考えとは何かな話題に移る。
「アネさんが決めて!」
「何ですかソレ、俺はパイロットで責任者はスミレさ・・・・」
既視感があった。スミレではなくジャブローで見た小柄な娘に睨まれているとアネッサは感じていた。
「私だって恥ずかしいと思ってるわよ、でもやる理由があるの!君の勘が頼りにさせて欲しいの。それとも(それとも)・・・・!ニュータイプの力をガンダム動かすのに使うのは良くて・・・・都合良く安全な道を・・・・人が死んだりするかもしれない危機を回避するのに使うのは駄目だって言うの(言うのか)・・・・それで、良いの(良いのかよっ)・・・・?」
マチュには後ろから手を掴まれた。目を合わせて見たのは。
【光る宇宙】
『誰でも良い・・・・止めてくれぇ!』
何故か響く声でハッとなったアネッサは全力で思考を回転させた。先程の戦闘で感じた事を計算して指定した場と時間を考えての結論は?
ーーーーーー。
「どっ、どういう事だ?」
指定した場に儲けた会談の場にMSで来ても構わないとしたのに現れない。護衛を命じられたカムナはユズリハ外交官からの依頼で陸上戦艦と思わしき艦にアッシマーで向かったが、艦のブリッジに残されたものを外から見た。ホワイトボードにあるのは尤も過ぎる文だった。
【今回の件について、擬装投降でキリマンジャロを陥落させた我が方の所業についてからの論を語る必要無しであるが、スーパーナパームのような武装を持つ部隊との不用意な接触は出来ない。身勝手ながらこの場は退散が当然で会談については別の機会にさせて頂きたい。代価の代わりにこの艦は明け渡すので恨む事は無しとして頂きたい】
これがアネッサの策、ホワイトベースの逸話を知る側からしたら組み上げ中のガンダムタイプを焼き尽くしたスーパーナパームを利用した口上だが、カムナとて作戦前に相手が相手だからとユズリハ外交官にも知らされていない事は顔をしかめていた。
【実は、今回の件は騙し討ち紛いな手段】
相手がお偉いさん以上に狡猾と見て実現はしないとは予想していたにしてもこう考えてる。
【自分達はテロリストではない、相手と同じレベルに落ちるべきではない】
だからこそ、無茶をしたパミルとシャーリーには悪いが乗り気ではなかった。キリマンジャロの件は騙し討ちと見れない裏もあったと救助した【ドゥー】から聞いてしまった。
尤も、その信念から出る乱れを対戦したアネッサに感知されていたのが決定打だったと知る術は無い。
マチュの父はオリ設定だが、いきなりカミーユの両親みたいにはならなかったな回。