機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

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 ギャグ回か否かで~~~の辿る道な回。


不毛なる一夜

 とにもかくにもアネッサのゼータガンダムを宇宙戦に対応させるのが先だ。

 

 実はフルアーマーユニットをGアーマーのようにして分離脱着可能な仕様にする手も考えていた。標準サイズのMSがIフィールド等はサイコガンダムでなくとも驚異だろうとしたが。

 

「当面はフライングアーマーを宇宙戦用にしたのがあるからソレ。それはそうと?」

 

 本格的にする余裕は無かったが、発見者なマチュに託されたのが砂漠で【薔薇】になっていたマチュ曰く【金魚】なコアファイターだ。

 

 

 だが?

 

 

「両翼の接続部を多少弄って稼働させる仕様にしつつ肉付きさせる整形すれば。ゼータのフロントアーマーの前部になるわよ」

 

「着けろって事ですか?」

 

 集まったメンバーは無言で理解していると認識がひろがっている。

 

【薔薇で金魚を見た目が美少女なパイロットの機体の股間に?】

 

 整備兵がアネッサの事を知ってはいても気まずいし、始末に悪い事に違和感なく機体に装着する形状になれる。接続後は有り得るワケが無い程に出力が高くなると来た。元々ゼータは両足の太股にジェネレーターな仕様だから増加には有り難くなる。

 

「アネさん、発見者で女な私が許すから。安全確認出来たらやったらどう?」

 

「まあ、駄目なら駄目でな・・・・コックピットに当たる部分は外すがな」

 

 

 

 そして、やはり見事な迄に違和感無くパワーアップしてしまったゼータが仕上がると計算が出てしまうが、冷静に考えたらファーストガンダムのメイン動力もその辺りにあったのだからいらん事をイメージしてしまっただけだ多分とした。

 

 

「ところで、次は私からの相談ね」

 

 エーベルハルトの次はスミレ、集まったメンバーにボッシュと名すら明かさない男があのアムロ・レイと同行しているとして現状が問題とした。言い淀んだ後に酒を宛がわれたり、酔っ払い仲間と装って機を見て連れ出したとしていたとしたが?

 

「二人はニューヤークにいるけど酒の弊害が出てるって事ですか」

 

「飲み過ぎ・・・・あのアムロ・レイが【アル中】になってるなんて」

 

「いや、違うの!実はね?」

 

 

 

 

 実は、カラバが宛がった二人の宿泊先で。

 

 

 

「ボッシュ、コーラやジュースばかりじゃたまったもんじゃないなあ?」

 

「けど、この辺りは昔の時代と違ってジェリービーンズとかが多い。これだとイマイチしっくり来ませんよお、ガルマ・ザビはこの辺りのお嬢さんとロマンスやってる間に甘いものには困らなかったんですかねえ?」

 

 これがアムロとボッシュの現状、数年間アル中紛いな素行を装ったがアルコール断ちした後は甘い物がやたらと恋しくなる身体の仕組みを甘く見ていたのだ。

 

「日本には【小豆あん】とかの洋菓子よりは胃に優しいのがあるんだが、それがお勧めだったかな。酔っ払い気取った弊害にしてはナンセンスだよ」

 

「いや、これは平常な身体の在り方ですよ。ニュータイプだろうとそうでなかろうと生身な現実には勝てませんな、もう少し口に合うスイーツとやらを探しましょう」

 

 

 

 説明を終えたスミレは藁にも縋る思いであった。

 

 

 

「そんなこんなで脱アルコール生活に苦戦しているようなの」

 

「そんなもん本人達がどうにかすべでしょう、酒絡みなんか未経験に何求めてんです?」

 

「いや、違うのよ!あのアムロ・レイがこんなだらしない事になってるなんて何かおかしいわよ!もしかして、例えばダカールの演説以前にカラバにシャア大佐が協力しているのも知ってるとして、わざとふざけた姿を見せているのかも!」

 

「な、成る程!確かにおかしいです。アムロ・レイは元々は民間人でシャア大佐が当時住んでた場を襲撃したから、だから怨恨か何かの類いと!」

 

 スミレとペッシェのまとめにアネッサは挙手をして待ったを掛けた。正直、元ジオンの軍関係者だった二人にはバッサリ言うべきとして。

 

「あの、自分は思うんですが。怨恨あるのは当たり前でも、考えがあるとかは違うのでは?」

 

「な、何が違うの。二人はどうなってしまってると言うの?」

 

「会った事は無いんですが、クワトロ大尉が百式で対戦したアムロ・レイのデータとか見たらMSパイロットやれば無敵な人なのは確かなようですが。その・・・・【本人にとってはMSパイロットやってる時がおかしい】のであって、今回聞いた【年相応で有りがちでだらしないのが本来の姿】なのでは?」

 

 ひゅうう・・・・と、寒い風が吹いた気がした。

 

【アムロ、脳波レベル落チテル!脳波レベル、酒飲ンデ落チテル!】

 

 確かにアングラで飛び交っている中でだらしなくてヒーローにあるまじき性格な面があり、そちらがアムロの本当の顔でジオン側が畏怖している故な虚像こそが間違いな可能性も有る。

 

「たっ、確かにソッチばかりが実像通りなんだとしたら有り得るわね。けど・・・・」

 

「別に良いんじゃない。アムロ・レイが直ぐに敵になって襲い掛かって来ないだけマシ」

 

「それに、ニュータイプやそれっぽいのが立派な戦士で当然なんて考えは大迷惑ですよ!現にそれも一因で私みたいのがどれだけ出たと思ってるんです!まあ、私みたいな戦災孤児は衣食住だけ一応ある環境に入れてもらうキッカケになったから有難いと思えなんて言われるかもですけどねえ?」

 

 マチュとてニュースで見たガンダム評がアネッサの言うように本来のアムロの二割に満たないのが誇張し過ぎとは思ってないし、フォウの言い分は尤もだ。

 

「い、いえ・・・・ね」

 

「言わせてもらうとスミレさんやペッシェの考えは【願望】じゃないんですか、ジオン側をこの上なく叩きのめした存在がアングラに乗った情けない部分ある人なワケが無いって類いで」

 

「かもね、倒錯した心理ってやつよ。自分達が所属した側が痛い目に遭わされた相手は巨大ななんとやらである方がまだマシってね。けど、普段有りがちな人がやる時はとことんやるってのも怖いんじゃ?」

 

「それ言ったら、ジオンにはファーストガンダムは実はサイコガンダムみたいな巨体だと伝わってたりてして、一年戦争のソロモンで【ボール】をハッタリでガンダム顔にペイントしてたのがいて、それが撃墜されたガンダムの頭部と誤解したのが、あのアナベル・ガトーが戦線から離れてしまった理由なんて都市伝説まであるし」

 

 アネッサにマチュにフォウのまとめにスミレは涙目でペッシェは言葉も無いだが、今回の話題の本命ばかりは守秘義務で若者達には話せないのが口惜しかった。

 

 

 

 スミレ達が、この議題をしていた翌日にアムロの元を訪れた男がいたのだ。

 

 

 

 

「・・・・どうしたのだアムロ君?」

 

「どうしたって?見ての通りだ!そもそも貴様のせいで僕がどれだけ苦労したと思っているんだ!」

 

 これが待ち望んだ再会なのかとしたが、シロウズの時の格好をオールバックにしたシャアはアムロの泊まる部屋でボッシュに見張りをやらせながら対面は出来ていた。

 

「アルテイシアから聞いていたが、随分と荒んだな」

 

 会っていた事は驚いたが、シャアが人の事を言える素行では無いのはアムロにはわかっていた。アムロはシャアにMS戦以外で絶対に勝てる一因があるのを無意識に悟っているのだ。

 

「俺はこの辺りを調べるつもりだったよ。縁起でもない噂は貴様も聞いているだろう」

 

【アナベル・ガトー】

 

 確かに彼が生きていればエゥーゴにとってはマイナス面が大きい、ティターンズを創立させるキッカケになった男が現れたらシャア支持派以外=ザビ家の信望者には活力を与えてしまうのでハマーンの元にいるブライト達の身も危うい。

 

「ナンセンス過ぎると言えばそれまでだが、過去の亡霊の怖さはわかるだろ」

 

「特に私はな」

 

 シャアは話した。

 

 アネッサに叩き付けられた事は知らずにいたら痛い目に遭っていただろう。アムロを普通に味方に招き入れるだけではエゥーゴ内やジオン関係者に過去の清算にはならない。

 

「知るものか、第一に俺は軍人なんかじゃなかったんだ。放っておいて欲しかった!命拾いした身で複雑だが、そのアネッサって子の言うように貴様がガルマ・ザビを謀殺した状況のように、唐突に的外れな事をして周りに大迷惑を掛けたような悪癖を何とかする方が先決だろ!二手三手先を考えてても一手先が行き当たりばったりだったとはな」

 

「辛辣だな、だが君がティターンズにでも入られては驚異なのは事実と思って欲しい。シミュレーションでも同じ機体条件で六機を難なく二分で撃破するだけでも驚異だろう、アルテイシアにアネッサ達を預けた次の懸念はそれなのだよ」

 

「セイラさんに関しては感謝するさ。だが貴様は結局は目を掛けた人間以外はどうでも良いだけなんじゃないか?」

 

 それだ。シャアの演説自体は否定しないがシャアは本質的には民衆の為にな世直しはやらないとしている。ならばやる事は唐突に同志になれと言ってセイラにすら唖然とされた時とそう変わりはしないとしている。

 

「君の言う一手先が先決としただけさ、私は結局逃げたのさ」

 

「逃げた・・・・何からだ?」

 

「アネッサを見てると【ララァ】に会えるかもしれない事からだ」

 

 ガタっと者音を出してアムロは立ち上がってしまう。ララァの名を出してしまう事が自分達にどういう事かと構わずにシャアは続けた。

 

「死んだ人間に会えるワケが無いとわかっていても、何処かで信じてしまう。それは不幸だと割り切った・・・・だが、実際見たのさ。死して尚も傍にいてくれる例を」

 

 グリーノアでの出会いの際にアネッサがロベルトの背後に見ていた時以来の恐怖。アレが今の自分達には到底不可能なのだと、ならばアネッサを宇宙に帰して可能性を広める手助けをすればと。

 

「利用するのか、そんな事で・・・・」

 

「君もデータで見ているハズだからわかるだろう、アネッサをそうしてやる事も手向けの内になる。それに君も間近にいたら・・・・」

 

「喋るなっ!」

 

 ララァを引き合いに出した事で7年前に戻ったようだった。ボッシュからしてもアムロへの荒療治にでも来たのかとするシャアには大衆向けなインテリジェンスが無いが、今はアレで良いとして買いだめしたジュースでも出してやる事にした。これは一晩中続くだろうと見たからだ。




 生々しいが、アムロって戦士やって見栄えするけど。それが素のアムロだったっけ?な回。

 前書きの~~~は【酒飲み】です。
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