ソドンのクルーはデラーズ・フリートの敗戦から4年の間にガトーの偽物が出る等の事件や情報には惑わされなかったコモリを始めとして芯が通ったメンバーばかりだった。そのソドンには遅れて来たガーベラとエンゲージの改修型が到着し、フォウとペッシェも戦闘パイロットとして訓練を兼ねたティターンズ探索の日々である。そのクルーからしたら気になるのはガンダムのパイロット達だろう、シャアが目を掛けたからと言ってもアネッサが【小アナベル・ガトー】と唄われた存在と知らない側からしたらいきなりゼータを任された才女とすべき立場なのでシオンと名乗ってた頃からな縁のフォウ達も何故かガンダムを任された女達となるので立ち回りに慎重さを求めるべきだ。
【と、思っていたが?】
「別に疑われてないわね」
「流石はニュータイプ、アネッサの予感的中だったわね」
休憩に入るスミレとマチュが話題にしているように、実は人選にはアネッサの意見を取り入れていたのだ。セイラの演説を聞かされている中で安全そうな雰囲気のメンバーを特定した中から戦艦のクルーを選んだ。他についてはカイザス達に任せるしかない、次にソドンクルーが疑問を向けるかもしれない対象にしてマチュ達も確認すべき事項は。
『私は、ティターンズや連邦のスキャンダル狙いさ』
何故かエゥーゴ上層部に優遇されるフォウについてだが、本人が聞いた事を参考にした言い分は1年戦争後にニュータイプ研究で非道な仕打ちを受けた戦災孤児な女性はティターンズかそれ寄りな連邦側を糾弾するプロパガンダに使えるだろうとする点。
まして、元々ニュータイプ適正があったのだから兵士としては自然覚醒を促しつつ鍛えるべきだったとする等と計算込みな部分で利点が多い、その中で一番の要素がある。
「アネさんが戦いに集中してくれるようになったからでしょ」
それはスミレからしても複雑だ。恋とすべきかわからないがアネッサはフォウをさしずめ姉のように大切にしている。目的意識も芯が通ってしまったのでティターンズの立場になったつもりで考えた場合?
【知り合いを人質にするなりで引き込んだアムロをアネッサにぶつけるくらいしか手の付けられないレベルになりつつある】
だからこそシャアがセイラやアムロに会いに行ったのだ。
(・・・・そうは言っても、今のアネッサは単純な技量じゃともかく。ニュータイプとしては聞いた限りな話を参考にしたらララァ・スンでもなければ対抗できないわね。それからララァのデータ・・・・アレが正しければシャア大佐のも参考にした場合、フォウが近くにいたら天井知らずになりかねない。けど逆言えば・・・・)
「要は今のアネさんは、素直になれないけどフォウとのキラキラで最強状態って事よね。じゃあ、二人の邪魔するヤツは私達がキックしてやれば良いだけじゃない」
何故か内心がバレバレだとスミレは必死に平静を装う、そもそも知られても支障は無い程にマチュ達は結束力は高い。だが?
「スミレさん、もしかして・・・・【キッカケにする気】?違っても、そうなるかもしれないからこう言っちゃうんだけど」
理解できな言い方以上に空気の変化でスミレは身体を震わせていた。マチュの両目が赤紫に光り、周りが闇に覆われたように真っ暗で、対面するマチュは言い表せない何かに変貌しているようだった。
「私、これは良くわかる。世界が何かの意思を持っていたり、神様気取りなのがいたのだとしたら・・・・アネさんとフォウが不幸な事になったりをキッカケにしてでも・・・・一番望まれる展開に繋げるかもしれない」
「の、望まれる展開って?」
「・・・・【シャア・アズナブルとアムロ・レイが戦う未来】よ」
スミレはゆっくり近付いてきたマチュから首に手を掛けられ、そのまま握り潰されるかもしれない予感がしたが、その前に振られた話題の内容が問題過ぎた。
「えっ?」
マチュは何故か右横を向いたが、そこに何かを見て頭を冷したようだ。スミレからしたら白昼夢のような時間はマチュが退室して終わりを告げた。気晴らしに自分のゼータに向かうマチュは自分が見えている存在に語り掛けた。
「わかったわよ、私は皆のお姉ちゃんなんだから・・・・【やる】んじゃなくて【なる】のよ、だから貴方の力を私に頂戴。私がこの世界の貴方とフォウを・・・・だから、私に貴方の力。全部よこせ!アネさん強いんだから・・・・けど、シュウジには会わせてよ・・・・アレ?」
マチュは自分の変化はシュウジ絡み以外は気にならなかった。そして、自分が聞いてない域の不発弾に近付く者がいたと気付かなかった。
「はあ、そりゃ災難だったね。アムロの尻を叩きに行ったら冷や水をぶっかけられたワケだ」
カイとレコアは日本に到着したが、旧知であるハヤトが根回しした日本の家に住み始めたカツ、レツ、キッカにフラウのコバヤシ一家を訪ねていた。言うようにシャイアンにいるアムロを訪ねたらクリスというアムロ用に開発されていたガンダムに関わった女性にカツが凹まされた後、自分達を見送ったアムロはしっかり軟禁状況から逃げ出してニュースにまでなっているから泣きっ面に蜂だ。それでも何かを諦めきれないのかでカツが噂のアムロ・レイの再来はどんな人だったんですかと質問をした。
「子供だよ・・・・けどさ、俺はブライトの気持ちが少しわかった」
レコアからしたら知らない域だ。ブライト自身が後悔していた事、リュウというホワイトベース内で一番人望がある男の死因はアムロを恐れたブライトの狭量さにあった。かなりの違いはあるが、手に余る野生の虎のような者が身近にいた場合の話だ。
「野生の虎ですか、つまりブライト艦長が最初からアムロ・レイの理解者とされていたけど、それは元ホワイトベースクルーのかなりの数が犯していた間違いだと?」
「おお、そうさ。あの時のサイド7でガンダムに乗ったのがシオンだったら初っ端からブライトさんは殴られてたぜ」
「カイさんもね!」
キッカが言うのは必死に戦って帰って来たアムロを待っているのは19歳で艦長になった重圧に耐え兼ねたブライトといらん皮肉を言うカイの当たり散らかし振りだった事実からの論だった。それはレコアのブライト像を大いに崩してしまう、シオンを気遣うブライトは前例を知る男だからとしたが自身の恥部を思い出していたのだろうとしたが正解だ。
一例としてブライトがアムロを修正した逸話に関しても戦火に巻き込まれた際に偶然ガンダムに乗って戦争をする事になったアムロを気遣うどころか文句ばかり言いたがる点にあった。いじけたヒーローとしてまで言われたアムロばかりに非がある等とは到底言えない日々の積み重ねの果てにリュウの死を招いた結果で結束を高めるという初期ホワイトベースクルーからしたら最悪の流れを改めて理解したのだ。
フラウとて途中からどうなったかの答えが今だ。クリスに冷や水を浴びせられて以来、自分達は確かにアムロは愚かブライトの事すら理解はしていなかったとキッカは理解していた。
「・・・・それはさておいて、日本に来た理由の一つはシオン坊やの意味深な発言さ。俺に【日本と5番目】とか言い出しやがって、7年前のアムロだって彼処まで電波じゃなかった。寧ろ最初はガンダムの性能頼みだったからニュータイプとは縁がない類いだったしね、レコアさんとかのエゥーゴにいる連中に聞いたけど、最初からあんな感じだったらしい」
「つまり、そのシオンって人は。アムロさんと違ってニュータイプとしての力が最初から異常に高いって事ですか?」
「そんなワケないだろ!」
「カツ兄、単にゲームで言う初期能力のパラメーターってとこな問題でしょ。そもそも最初のアムロさんがどんなだったか話題に出てるよ」
周りは口を挟めなかったが、キッカはカツの目がやはり曇りきっていたと確信した。確かにな要素のある7年だったし自身も他人事ではない。アムロに最強のヒーローでいて欲しいとする思考だが、そこから行き着く答えはと身震いした。
【戦って欲しい】
アムロに戦って欲しいとして、今のティターンズを倒した後はとした辺りで全力で思考に待ったを掛けてしまう、キッカからしたら噂のシオンかせめてアムロすら真にニュータイプだと認めるミライが近くにいてくれればと正しいが遅い思考に入っていた。気晴らしにテレビでもとしてレツがスイッチを入れたが、ニュースが映った。
「え、日本のムラサメ研究所が【何者かに襲撃されて壊滅】?」
「な、何っ!?」
カイが大声を出した。そのムラサメ研究所こそが目的だったのだとしたが、キッカとてムラサメ研究所のキナ臭い噂は知っている。非道な研究をしていてティターンズ寄りな場だが、そんな場所が壊滅とはエゥーゴ側な立ち位置からしたら別にと考えたが何故か喉がカラカラになって恐ろしい事が起きる予感に震えた。
Defineじゃシロッコが何かやりそうだが、フォウ絡みでアムロとシャアの確執やってでも逆シャアに繋げたがる程度の危惧は感じてた気分からな産物。