機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

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 父が来ただったがな回。


見せてはいけないキラキラ

『綺麗だ・・・・さあ、その機体を父さんに見せてくれ!』

 

「親父、その綺麗な機体の右手に持たせてるもの見ろ」

 

『っ!お、親に銃を向けるのか!?』

 

 本当に気付いてなかったらしいフランクリンはダルマのような太い機体に持たせたライフルを乱射したのでアネッサは益々吐き気を催しながら回避していた。碌でなしな父だとはわかっていたが、それは出身地がサイド3だから故な逃亡生活が原因としていたが、ある日にフランクリンは過ちを犯したのだ。

 

【ハニートラップ】

 

 技術者として優秀な父はそれを機に生活の為と偽ったが連邦に半ば引き抜かれるように亡命した。当初は母も逃亡生活には思うところがあったからまだ許したが、それは酒色に染められた故のものだと理解せざるを得ないで、いつしかアネッサは自分なりに独立を視野に入れていたが両親を信じたいと思っていたツケの払い時が来たと痛感した。

 

「父さん、落ち着いて!」

 

『あんなものでもガンダムを開発した私に何て言い種だ!親に銃を向ける子供に育てた覚えは無いぞ。私だって父親の勤めは果たした!』

 

 サーベルで斬り掛かって来るがシールドで受け止めた瞬間、おぞ気がしたアネッサは両膝のサブアーマーにある隠しサーベルを展開して気配のある方向に向けると、父の乗る方からは大きなフロントアーマーの下に隠し腕らしきものが出て来たが貫いて破壊していた。完全に勘だがフランクリンには恐怖そのものだった。疎遠となった妻が密かに自慢した頃に感じた記憶が甦ったのだが、何より息子の機体が恐ろしい何かとしか映らない、徐々に【光】を奔流のように周囲に放出していた。どれだけの時間が経ったかわからないが漸くアネッサは言葉を切り出せた。

 

「父さん、先ずは会話をしてくれ!何でこんなとこにいるのかと母さ、ん・・・・っ!?」

 

『ひ、ヒルダは死んだよ。お前を何かの施設に送る話を通して・・・・』

 

「死んだ・・・・そうなのか、本当・・・・のよう、だね・・・・っ・・・・ふふふ、これで若い愛人と上手くいくね!マルガリータとかってさ!」

 

『やめないか!』

 

「本当の事じゃないか、施設がニタ研だと騙されたから抗議に行ったらマシンガンで粉々にされながら宇宙に飛び散ったの見ながらそう思ったんだろ!」

 

『な、何でそれを・・・・いや、その前にマルガリータの事を何故知っている?』

 

「わかりたくないけどわかるんだよ!貴方は、やった連中に貸しが出来た流れでそのダルマ頂いたとかもな!」

 

「ま、まさか。お前は本当にニュータイプだったのか?」

 

 有りがちな事しか言えないフランクリンに対してアネッサはドス黒い感覚に支配されまいとして禍々しい男性としての象徴を象ったような機体の動きに集中したら悪足掻きのようなサーベルの一撃を放とうとしたが動かないのを理解したしゼータから更に放たれた光の奔流に弾き飛ばされてしまった。

 

 そこからアネッサは意識を無くし始めた。知っているようで知らない人の体温や匂い、気配を感じたようだった気がしたが、もうどうなっても良いと考えた時。

 

『まだよっ!』

 

(母さん・・・・?)

 

『お前はゼータで帰りなさい、お前の戻るべきところへ!お前の目を覚まさせてくれた娘のところへ帰るのよ!』

 

 アネッサにとって、それは母の真意だとわかった。そうだったと気付いたから戻るべきだったとしてソドンの皆と、何よりフォウを思い浮かべた。

 

 

 

 ――――――――――。

 

 

 

「・・・・動いた?」

 

「アネッサ!」

 

 手を握られてたとわかった。視界に映ったフォウが泣き顔になっていたし、いつの間にかソドン医務室のベッドに寝ていたと漸くわかった後に上半身を起こした瞬間、フォウに痛いと言いたいくらいな強さで抱き締められて医者やマチュにエグザベ達が次々と近くに来た。何故かフォウがアネッサを抱き締めながら守るように周りを睨んでいたので事情を説明して欲しいと何とか言葉を発せられた。

 

「え、と。意識は大丈夫・・・・そうだね。先ずはごめん!」

 

「エグザベ少尉、何を謝ってんですか?」

 

「いや、その・・・・落ち着いて聞いてくれ。作戦中に時間が迫って来たのに君が戻らないから連れ帰る為に通信を繋げようとしたんだ。そうしたら、あの光・・・・艦の方からも通信来たりで、君とお父さんの会話がソドンのブリッジにも丸聞こえになった」

 

 消え入りたいとはこの事だった。

 

 周りはアネッサに何かあるとは思ってはいたが、ワケありが多いメンバーからしても軽蔑すべきだと即座に認定する父親持ちだったがあのような鉄火場で来るとは思ってなかった。光に弾かれて近付けない内に時間になったので、やむを得ずソドンが離脱した後にゼータから出た謎の光にソロモンが内部から消し飛ばされたと告げられ、フォウがアネッサのゼータを発見して医務室に運んだ。

 

 その流れで知っているメンバー以外は一時退室し、皮肉な事にドクターにしか自分が女装男子とバレてない流れと迄は説明される。

 

 再び入室して来たメンバーゆ加えての説明再開、マチュによるとシュウジが消えた時のような光を僅かに感じられたが、それが良くも悪くも肥大化していたらしい。

 

 父は回収された機体のコックピットの中で死んでいた事、内部が大破して顔が破片に押し潰されていたと。何故か【ジ・O】と名前だけはわかった機体に乗っていた理由すらわからなくなったが、後で調べるしかないが少なくともアネッサは。

 

【父を殺した】

 

「結果論だよ、お父さんは先に君を何度も射ったんだしね」

 

「それもだけどアネさん、駄目だよ・・・・あんな力使ったらキラキラが見えなくなっちゃうよ、アネさんはキラキラをいっぱい見せなきゃ駄目なんだよ」

 

 マチュの言い方はズレたものだが否定の声は出なかったし抱えてるハロですら沈んだ目をしている。重大なのは無意識にしてもアネッサがあの現象を起こしたとしている事、マチュはシュウジのガンダムが消えた時の光を感じた時は何かの力が反発した程度ならアネッサのは全てを否定した冷たさしか感じなかったのだ。ソドンの中で新参なコモリやエグザベすら凍り付かされそうな冷たさ。フォウがいなければアネッサは戻れなかったと確信している。

 

【ゼクノヴァ】

 

 サイド6でシュウジのガンダムが消えた現象が暫定的にそう名付けられていたが、アネッサの起こした事はどう分類すべきかわからないまま時間だけが過ぎようとした時。

 

「アネッサ、アナタの生い立ちを聞かせない」

 

 コモリが言うには、アネッサの父にあのような機体が渡されていたのはただ事ではない。全く使いこなせていなかったが残骸を確認したらMSなのに巡洋艦クラスの融合炉出力が推測されたのだ。そこから聞いたのはマチュ達も聞いていた事だが、レベルが低すぎる生き方を繰り返した両親と何故か知れた真実辺りで引いた。このままシャアが見つけた宝と呼ぶべき才覚を持つ存在の可能性と心を壊すワケにはいかないからだ。

 

 

 

 

 ――――――。

 

 

 

 

「ミス・マーサは大喜びよ」

 

 アネッサをフォウに任せ、他の主要メンバーを集めた中でスミレは告げた。マーサは男を嫌悪する婦人でグラナダに残った上層部の中で大半の男は逃げ出して自分は屹然と居座っていた事で立場を強めたし、目を掛けた女性とされているアネッサの父は正に女性の敵であった流れで高笑いしていた。

 

 コモリもあの光の影響かアネッサの父の嫌なオーラとすべきものを感じて吐き気を堪えてたとはブリッジクルーが証言している。ジ・Oから回収された【バイオセンサー】と呼ばれる簡要サイコミュのせいかもしれないが、アネッサは別次元として新たなニュータイプ候補が女性から出たのも大きいのだろう。マーサの意図関係無しに傍目にはどう解釈されてしまうかな奇跡であり悪魔の力にもなるであろう現象の及ぼす影響にソドンクルーは身震いした。

 

「問題はアネッサね、ニュータイプを妙に神格化してる人は多いけど。シャア大佐みたいのならともかく、傍目には毒親に鬱屈して神経過敏になってた平凡な子が数値にしたら最高のもの持ってるなんて毒にも薬にもなる」

 

「コモリ少尉、彼女は・・・・」

 

「やめときなさい、エグザベくんは多分だけど【影響】を受けないだけマシよ。ケアはフォウやマチュに任せてから様子見て私達な出番の手順が良いわ」

 

 コモリの言う影響が何なのか踏み入れなかった。エグザベはやはり踏み越えては行けないのだからとした意図には気付けない。




 マチュが言うようにこんな力の使い方は駄目でオリ主からしても最低なゼクノヴァだけど?な回でした。
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