機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

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 次の舞台行く前な回。


エゥーゴの不協和音

 通信を入れて来た名前はエマリーは知らないのでフィリップとラシットを意見番として司令官室に招いた。追撃部隊に追われているらしいのでどうしたものかと相談したが、二人からは待ったを掛けられて試しにそれらしき箇所を探って出てきたものがエマリーは信じられなかった。

 

「と、盗聴器?」

 

 スミレのアクシズ時代の経験やアネッサの嫌な予感と先程の騒動で二人はやはりとしてソドンに移動してやる事を提案して暗鬱とながらエマリーは了承した。

 

「うぇっ、こいつかよ?」

 

 フィリップは知っている相手で手土産の内容で受け入れて欲しいとした。

 

「アネッサちゃんの為だ。アイツの価値はMS数十機分は軽いが唯一の不安要素の解消の為に有益じゃねえかって話よ」

 

「し、しかし確認を」

 

「あの、エマリー艦長は持ち主や上層部に任されているハズでは?」

 

 ラシットの言い分は尤もだが、やはり急に過ぎたのでエマリーはシャアやブライトと懇意なメンバーと相談したかったが本心だが、不幸中な幸いは追撃部隊がいる事。先ずはソレを対処すべきとしてラシットにお願いをした。

 

「此方、艦長室だ。ゼータは出せるか?」

 

『あ、艦長。大変です!』

 

 ラシットは短い金髪の若い女性オペレーター、セファ伍長の慌てた声と画像に何事かとしたが理由は直ぐにわかった。

 

『なっ、何だ?ゼータってのは二つとも動かねえじゃねえか!』

 

 ラビアンローズから雪崩れ込んだ側が騒ぎを起こしていた。デッキでは如何にもな軍人パイロットがゼータを勝手に動かそうとしていて自分達も目の当たりにしたように起動すら出来ない画像が送られて来た。

 

『生意気なんだよ、ちょっとばかりMSを動かせるからって!』

 

 アネッサ達はデッキに向かおうとして巨漢だったり、目付きが悪かったりな軍人に待ったを掛けられてたが。

 

『ぐ、ぎゃあああ!』

 

 未だ鬱屈したアネッサに絡んでフォウに肩を外されて蹴りを入れられてになっていた。ラシットも勘づいていたがフォウのイザと言う時の狂暴さは並ではない。違う場でも似たような流れだ。

 

『貴様ら、ジオンからの寝返り組の分際でええっ!』

 

『今さら何だってんだよっ』

 

 シャアを受け入れている組織で何を言ってるのだとすべきな口上でレズン達と銃を使わないだけマシな殴り合い。女同士でも凄絶だ。

 

「い、一体。何が・・・・」

 

「あ~、まさかと思ったが。クワトロ大尉がシャア大佐と知って不満が出ちまったか。音声からして連邦内のホワイトベース否定派からデラーズ紛争でのあぶれ組迄がいて見てな通りだ。エゥーゴだってジャブローの一件でブレまくってたしなあ」

 

 フィリップがボヤくように、最近の情勢で出た不和が暴発したのだろう。かくゆうエマリーもメッチャーのようなジャブロー攻め賛成派からの八つ当たりくらいはされていた。

 

 

 

 

 ーーーーーーー。

 

 

 

 

「くっ、ゼータに乗ろうにも狙い撃ちされかねない」

 

 アネッサ達はデッキに着いたが、血迷った組とすべき者達は起動は出来るMSは反対側のデッキなので更に慌てていた。とにかく敵機が近付いている事を告げようとしたが。

 

「アネさん、今はこれよ!」

 

「「っ、バズーカぁぁっ!?」」

 

 アネッサとフォウの声が重なると同時にマチュは邪魔した側が持っていたバズーカを撃ってしまった。壁やソドンのクルーと対峙している側の後方に着弾。せめて銃を使うまいとしていた一応はエゥーゴ側の上を行った。そして、新手としてデッキ上部通路の入り口からニナとペッシェに同行した兵達がマシンガンの雨を当てないように降らせてしまう。

 

「二人共、とにかく説明は後で早くゼータで出て!」

 

 助かったとしたマチュはアネッサに止められた。そしてアネッサが見上げたゼータ二機に対して頷いたらハッチが開いたままなゼータはニナ達の前に歩み出して何事かとしたらコックピット内に隠れたパイロットらしき者を見付けたので急遽引っ張り出す。

 

 ニナからしたら、これがニュータイプなのかと歓喜の表情を浮かべて周りを青ざめさせた。

 

「とにかく、出ますね」

 

 アネッサとマチュの順でゼータが出撃をして急行するが確認する前にティターンズカラーのハイザックが民間シャトルらしき機体に狙いを定めていたので長距離射撃でとした時。

 

『え、後ろから?』

 

 マチュが言うようにハイザックは後方からの射撃を受け、流された先で爆発した。確認した先では間に合ったとばかりに飛んで来たMSが確認出来た。

 

『噂のゼータガンダムか、ワケありだったようだから万が一の為に来た!此方の事はどうか気にしな・・・・っぐわあああっ!』

 

 何故かアネッサとマチュのゼータは駆け付けた【肩にFとペイントされたゲルググタイプ】を殴り付けてしまった。凄まじい衝撃にパイロットが失神したようで、シャトルと一緒に連れ帰ったのだがスミレは以外過ぎる顔を見た。

 

「ファ、【ファビアン】小尉・・・・」

 

「や、やあ。確かスミレ・ホンゴウ・・・・」

 

 スミレは意識を取り戻したパイロットが顔見知りだったので驚愕した。シャア達と一緒にアクシズに逃げ込んだジオン軍人の中でサイド3に一時帰還した者の一人。

 

【尤もスミレはファビアンが以前やった事を知らない側だ】

 

「ま、まあ。それは後にして・・・・アネッサにマチュ!何のつ、も・・・・り」

 

 問い詰めようにも怒りを浮かべてファビアンを見つめている二人に気圧されてしまった。何処かで会った事がという次元では無い。

 

「私、そいつ殴らないとならない・・・・」

 

「・・・・自分もです」

 

「女性絡みで・・・・軽くは言えない身になってしまったが、初対面な方々にいきなりは流石に身に覚え【恥を知れ俗物】・・・・っ、貴女は・・・・」

 

「貴様(貴様)・・・・だ、け・・・・はっ!貴様だけは許さん・・・・こいつの身体を借りるのは忌まわしいが・・・・殺す(殺す)・・・・っ!」

 

「あ、アネッサ。やめるんだ!何で銃なんか向けるんだ・・・・えっ!?」

 

「や、やめなさい!誰か、薬品でも何でも良いから使って大人しく、させ・・・・っ!?」

 

 止めに入るエグザベとコモリは何故か無重力でも力が入ってないアネッサを取り押さえて銃を取り上げようとした時。

 

【見てはならないものを見た】

 

 そして、シャトルに乗っていた怪しげな科学者の見本のような外見の中年男性が特注なスタンガンと思わしき物を当てて痺れさせ、ふんじばった。

 

「やれやれ、アムロ・レイみたいにMSとかに乗る時しかニュータイプ疑惑出る側なら楽だったかもだよ。よお、久し振りだなフィリップ少尉」

 

「はっ、相変わらずマッドサイエンティストの見本な一例だな【アルフ・カムラ】」

 

 アルフ・カムラと名乗った男はティターンズ寄りな連邦に引き抜かれてルナ2で研究員をやっていたらしい、バルゴラやギガンティックの件とハマーンに乗っ取られた流れで脱出していたが、落ち着ける場を漸く見付けたとして亡命を決めたのだ。

 

【そして、アルフの手土産は密かに研究されていた強化人間用の鎮痛剤】

 

「これが、私の・・・・」

 

「ああそうだ。ヒドい発熱した際のアセトアミノフェン程度だが、信じられるかどうかは任せる。何だソレって質問してくれるのはいないのか、そこの普通そうなのは知らないのに知ってるフリしてないだろな?」

 

「そ、それは。宇宙開発時代前から副作用が少なく小児用にも使われた解熱・鎮痛剤の事ですよね。フォウの強化人間にされた弊害な苦痛を和らげる為のですが、やはり多用は禁物」

 

「上出来だ。フィリップよりは勉強はしてそうなのが多くて楽だよ」

 

 回答出来たエグザベに対してフィリップは確かに大雑把だった。

 

「それはそうと・・・・あの不思議ちゃんが噂のシャア大佐のお気に入りかい、エマって女みたいに一言余計な真面目で正直そうな嬢ちゃんだ」

 

 アルフには見る目があるし、ある経緯でルナ2にいたエマに30バンチの画像を見せた事はスミレからしたら感謝した。レベッカみたいな事を防ぐにはエマも必要だからだ。

 

「結果的にアンタがエゥーゴにとっては有益なの回してくれたワケだ。けどよ、善意で俺達のとこに来たワケじゃねえよなあ」

 

「そうだ。君のパン屋が狙われたキッカケが絡むぞ」

 

 フィリップが内臓をかなりやられて完治には移植が必要な迄のケガをした。そのキッカケとは因縁があると説明をされた。

 

「簡単に言うとブルーの元にされてた女がサイド6で暮らしていたが、無事に済むワケが無かったってとこさ」

 

 話せる限りでEXAMシステムの秘密を話したが、ソドンクルーは身震いした。今はやり過ぎで自室謹慎なアネッサにマチュ、ファビアンにしても元々月の近くで海賊紛いの事をしながらダイクン派やエゥーゴの味方をしていたから手は組めるハズだがと難題がまたも雪崩れ込んだとした時にエマリーから通信が入った。

 

『ラシット艦長、この場から失礼します。不穏分子とすべき側は拘束か追放しました。どうか予定通りに我々と指定ポイントに向かって頂きたい』

 

「了承した。では、先ずはこの場から直ぐ様に離れましょう。仕掛けようとしている側の裏を掛けるかもしれません」

 

 それなりな考えだが、伝えられたマチュは複雑だった。場合によっては顔を合わせなければならない存在がいる。それについて考えが無いワケではない。

 

(お母さん、私はお尋ね物だから・・・・ね)




 次はサイド6に戻る?な辺り。
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