機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

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構想の結果、まだ雌伏の時は続く側から。

ジェリドは昔のゲームみたいなノリ。





2on2

「くそ!くそぉぉっ!」

 

 ジェリド・メサは大破したハイザックから射出されたポットの内部で悔しさのあまりに喚き散らした。

 

 エゥーゴが突如ルナ2に襲撃を掛けたのを汚名挽回の機会として出撃したものの機体を識別する間も無く頭部をビームで破壊され、サブカメラに切り替えた時には急接近して来たMk-Ⅱに咄嗟にマシンガンを向けたが、サイドステップで回避されたと理解した次の瞬間には死角からミサイルらしきものがシールドのある右肩に直撃して腕の根元までが爆発し、脱出機能が働いてしまったのだ。

 

 あのパイロットが自分を殴り倒した女男だとしたら自分は早速チャンスを潰してしまった事になるのだ。

 

「奴は本当にNTだって言うのかっ!そんなのは小説家かビデオの想像事だっ!」

 

 聞かされた事だが、ニタ研と呼ばれる施設がブライトにスカウトを頼んだのに自分とカクリコンが台無しにした。それどころか、仮にエゥーゴに行ったのならば、第二のアムロ・レイをわざわざ敵に渡した事になりかねないとまで。

 

 カクリコン同様にNTの存在もブライト達元ホワイトベース隊の実力すら認めない者の思考に逃げようにも、仮にシオンがMk-Ⅱを扱っているのだとしたら単純な腕の差になる。

 

 あの機体はガンダムではあるが、ムーバブル・フレーム以外はマイナー・チェンジの機体で新世代機のなり損ないであり、ファーストガンダムのように量産機のマシンガンを受け付けない装甲等は持ち合わせていない、しかも操縦性の良さがハイザックに劣る。ねじ曲がった思考の中でカクリコンまでが自分を助けようとした隙を見せた瞬間にシオンに撃墜され脱出に成功したが救助待ちな事を知る術が無いジェリドはただ救出の手が来るまで現実を否定するしかなかった。

 

 

 

 

 一方、ジェリド達を蹴散らしたシオンの側。

 

 

 

 

(今のとこ上手く行ってるか・・・・)

 

 シオンは、この世界でMSに乗る羽目になったら絶対やらん!と誓った事がある!

 

それは、MSで?

 

抱き着かない事!抱き着かれない事!

 

抱き着かない事!抱き着かれない事!

 

抱き着かない事!抱き着かれない事!

 

 大事な事なので繰り返した。

 

 記憶が何故か曖昧だがその辺りが強力過ぎるのだ。

 

 例えば、敢えて敵にやるかやらせるかして僚機に撃破してもらう作戦ならまだわかる・・・・だがアレは『趣味か?』にしても悪い例だとしている。

 

 抱き締めたいなガンダム!な乙女座やらは笑えなくなるし、周波数合わせろと呼び掛けながら宿敵に迫りサーベルで鍔迫り合いや近くなら通じる図で良いじゃないかと思い当たっていたが、別に無しなら無しな図になるだけだと、この切り上げた。

 

 そもそもルナ2を攻めるだけで全然違ってるから気にしない事は無い。

 

(そもそも下らん事に更なる下らなさを重ねてどうする?宇宙は静かであるべきだ!)

 

 本来寄りのカミーユの記憶と混ざり合ってるような思考だが、それは本当だとシオンはしている

 

(宇宙は静かに命を育む・・・・何だ?それは知らない・・・・次の敵機に集中しないとなアストナージさんが追加しくれたシールド・ランチャーを最初の敵機に使った以外はまだ武装に余裕はある・・・・それに急旋回に問題があるMk-Ⅱに気休めかもとか言いながらサイドアーマーにバーニアまで付けてくれたから尚更だ!くれぐれも、何故か無駄な事をしないようにだ!)

 

 

 

 

 

 

「外へのルートが開けました!」

 

「わかったわ、一旦出ましょう!」

 

 宇宙に飛び出したエマとセツコ、先行出来た部隊が全滅したのを確認した時に通信が来た。

 

『エマ中尉!聞こえるか?外に出れたか?』

 

「はい、エマ機は外に出れました」

 

『敵は先日にグリプスに潜入した部隊だ!赤と黒のジオン系寄りな外見の機体と、奪取されたMk-Ⅱが白く塗られたのが確認されているぞ!黒いの同士と赤の白の二機ずつに分散したのを確認出来た!増援を出せるようになるまで迎撃に当たれ!』

 

「内部に潜入した工作員は?」

 

『先程に快速艇で脱出したようだ!念入りに発進口を爆破しおってからな!』

 

 先日にグリプスに潜入した部隊は只者ではないと思っていたエマだが、これ程とはと戦慄してる時にセツコが接触回線を開いてきた。

 

「エマ中尉、レーダーに反応があります!」

 

 バルゴラはMk-Ⅱよりセンサーの範囲が広い、有効射程距離には程遠いか慎重に近付く内に機種を特定できたのだ。それを伝えた。

 

「グリプスに来た機体の赤い方とMk-Ⅱ?」

 

「あ、赤い彗星だと言うんですか?いえ、ガルバルディも赤いですけど」

 

「落ち着きなさい!」

 

 エマは気持ちはわかるとしな。少なくとも、グリプス付近の戦闘データを見ただけでもあの赤い方は単に赤いだけではない。

 

 しかも、Mk-Ⅱは白く塗られている?一年戦争を教科書で読むくらいでも知ってる者からしたら、悪夢のような光景だ・・・・連邦とジオンの象徴がタッグを組んだように見える。

 

「仕掛けます!」

 

 バルゴラは背負った兵装を構えてチャージを済ませた後に通常のMSのものとは比べものにならない出力のビームを放ったが、敵機は撃つ前に散開したように回避した。

 

「外れた?」

 

「来るわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「とんでもない威力ですね・・・・けど」

 

「うむ、距離感が掴めていないな。相手は新兵か?ならば今の内にっ!」

 

「大尉!行きます!」

 

「よし、無理はするな!」

 

「了解です!」

 

 クワトロはシオンに感心した。既に基本技術がものになりつつある上に何故か無駄を嫌う動きと先を見据えた考えを心掛けている。気にはなるが、今は宛にさせてもらうとしてビームが来た方向に確認出来たのは、黒いMk-Ⅱと蒼い機体。データには無い機体だが、迎撃のビームを回避したシオンに狙いを定めた機体が何やら大型の兵装を構えたが、先程の大出力ビームではなく実弾を発射しているのを確認した。

 

(やはり・・・・気になるな・・・・あのMSではなく、兵装は一体?)

 

 そして、お互い分担し合う図になり、戦闘が開始された。

 

「何だ。読みやすい?」

 

 シオンは、自分が担当する蒼い機体が持つ大物から妙なのを感じられるし、パイロットが正確で几帳面だけど悪く言えば読みやすい動きをしていると感じた時だった。

 

『ガンダムは連邦の象徴!返してもらいます!』

 

「女?」

 

 回線がつながってもいないのに声が聞こえた気がした。だが、やはり正確だからこそ読みやすい動きだと判断したシオンは来ると見せかけて一旦距離を取る動きとわかったからビームライフルを撃ったが、あの大物に阻まれたのはシールドにもなるのかと驚いた。

 

「よ、読まれてる?・・・・横!」

 

 横に回り込みながらのビームがまたも弾かれてる。戦艦並みな大砲からビームライフルをああも防げるシールドにもなるなんて厄介だとして、シオンは目眩ましのバルカンを撃ち様に、訓練した動きでとした。

 

「サーベルを抜いた?接近戦で来る!」

 

 セツコは、ガナリー・カーバーをシールド代わりにした後で銃床に当たる部分の打撃を加えようとしたけど・・・・斬撃を受けようとした瞬間に機体の右脇腹辺りが大きな衝撃を受けて後方に飛ばされた。

 

「クワトロ大尉に感謝だな」

 

 シミュレーションで途中でサーベル構えたからと言って斬撃が来るとは限らないと言われたような蹴りにしてやられた時のを参考にしたシオンの動き、しかし、あの蒼い新型は凄い柔軟な動きをすると目を見張る。フレームやレスポンスの完成度がMk-Ⅱより完全に上だと。しかし、やはりパイロットが自分以上に機体に慣れてないようだし、出て来た以上は仕留めるとして丁度、ライフルがエネルギー切れだから交換と見せる動きを交戦中に敢えてした。

 

「エネルギー切れ?なら!」

 

(掛かった!)

 

 エネルギーパックを交換する動きを敢えて見せるフェイントにセツコは掛かってしまって勝負は決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 一方で、セツコを援護してあげたいエマはクワトロのリック・ディアスに振り回されていた。旋回性能で劣るだけではなくパイロットの腕が尋常では無く、既にシールドを破壊されていた。そうしている内にデブリに一旦身を隠して周りを見渡したら、目にしたのは斬りかかると見せかけての蹴りを受けて弾き飛ばされたバルゴラの姿だった。フェイントに引っ掛かったようだと思ったら、赤い機体が此方が隠れたのを機にバルゴラの方に向かったので、そこを狙い、後ろを取ったと思った瞬間に殺気を感じて機体を思わず捻った瞬間に左肩に被弾した。背面のビームピストルをマウントしたままの射撃・・・・後に背面撃ちと知った攻撃にしてやられたのだ。

 

 そして、バルゴラは白いMk-Ⅱに負けまいとして突貫し、兵装から出した実体剣を急上昇で回避され、次の瞬間に背後からパックパックにビームの直撃を受けていた。セツコは小型シールドを試験的にバックパックに着けている状態でなければ即死だったと冷や汗を掻いた。何かの誘いに引っ掛けられたようで機体を立て直した時には、追撃を掛けたMk-Ⅱのサーベルにガナリー・カーバーの内蔵式のジェネレーターを貫かれていた。その瞬間、何やら異常なエネルギー反応が出ていた。

 

「ば、バルゴラの・・・・私達の・・・・」

 

 プロトタイプの試験中に死亡した先輩パイロットであるマイケル中尉から託されたデータを無駄にしたくない思いで誘爆しようとするガナリー・カーバーを離すまいとしたセツコの意識は青い空に飲まれた。

 

『青』

 

 宇宙が何故、青いのか?ワケがわからないとしたセツコはそのまま何処かへ引き込まれた。

 

 

 

 そして、ルナ2は惨劇に見舞われた。

 

 

 

 

 

「シオン!無事か?」

 

「はい」

 

 核とは違う光。

 

 原因不明なエネルギー反応、暴発が起きる可能性があるのと、丁度予定時間に近付いたのを期として巻き込まれまいと、エゥーゴ側は全力で離脱した。ゴーグルを着けたような蒼い機体の特殊兵装の爆発だったようだが、何を積んでいたのかは不明だとしかわからない。

 

「シオン、帰還したらMk-Ⅱの記録映像を調べたいが・・・・何か異常はあるか?」

 

「いえ・・・・けど・・・・『此処には帰って来ない』でしょうね」

 

「『此処には』・・・・どういう事だ?」

 

「はい、此処に・・・・あれ?『此処には』って言ったんですか?」

 

「・・・・」

 

 クワトロはそれ以上深入りは出来なかった

 

(・・・・だが、もしも・・・・ララァ・・・・ララァ・・・・が、だと?)

 

 この日、エゥーゴのルナ2襲撃作戦は原因不明の爆発が起きた事を含め、エゥーゴ側の完勝となった。付近で起きた謎の大爆発により、ルナ2はかなりの割合で機能を失い、当面は宇宙でのエゥーゴの有利を更に決定着けたのだった。

 

 そして、シオンは何故自分はバルゴラの名前も知らない兵装の醸し出した気の出所を正確に貫けたか理解するのに更なる覚醒を待たねばならないのだった。




とにかく、設定上での実力通りに集中して戦わせた結果?大暴れなエゥーゴの皆様はともかく最初のガチ対決カードは何故か?

オリキャラ化カミーユVSゲストなハズだったセツコさんでした。
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