機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

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 さて、次なる舞台は?


殺気

 エゥーゴ内部における不和において、マーサは男を嫌悪しているから動いているとは見られているし間違いは無いが、本人はそう甘くは無かった。無論、メラニーとマーサはお互いを甘く見てはない。程度がどうとかは関係無く。鍵の一つに対する思惑はマーサにもある。

 

【アネッサ】

 

 今、エゥーゴにとって花形パイロットとすべき存在を自分に都合良く動かす鍵は理解している。

 

【強化人間】

 

 ティターンズの悪行の証拠になる。

 

 マーサもメラニーが推測するように強化人間に関して利用するべきするは利用するとした場合。枷になるのもアネッサだが、マーサはメラニーが思う程に愚かではない。女装男子等にさせた理由はアネッサにも利になる要素がある。

 

 第一に自分がティターンズに捕まってモルモットにされていたかもしれない身で肯定するような性格ではないのが丸わかりだ。今は待つのが得策としていたが、一つ見落としがあった。

 

 

【強化人間より強化人間らしい存在がいると考えていなかった】

 

 

 そして、月では思わぬ災厄が起きた。

 

「何て、事・・・・」

 

【フォン・ブラウンの港湾が爆破された】

 

「手順はどうでも良い、生存者の救出を進めなさい!」

 

 幸い、有事の際の防災措置を強化していたので最小限の犠牲で済んだ。だが、目的がわかって憤慨した。

 

「【亡命組】が乗った戦艦狙いなテロだと判明か・・・・あの愚か者共!」

 

 ジャブロー後のコロニー落としの際、月に存在する連邦軍やティターンズ寄りなルナリアンもいた。バスクはそれに構わずか計算に入れてで落とそうとしたが、最近の情勢で離反した者が亡命目的で近づいたが、それに対する備えが杜撰過ぎる。テロ紛いな手段等想定するべき相手だ。だからこそ、自分やまだ会った事が無いセイラは迂闊にソドンを各コロニーに駐在させまいと迄したのにと癇癪を堪えた。

 

(これは、事実だから亡命組や対応組の楽観視からの不始末として、フォン・ブラウンに損害はいけないわね。懐事情がアレだから・・・・黒幕は?)

 

 それについて、マーサは一時間必死に考えた結論は。

 

【ゼクノヴァ以来、何か様子がおかしいパプティマス・シロッコ】

 

 だが、気になる点がある。傍観者を気取り、女性に肩入れしている男が・・・・とした時。

 

(待ちなさい、もしも?)

 

 マーサが真相を見抜けた。仮に監視カメラでもあった時用に笑いを堪えながらディスクに突っ伏して塞ぎ込んだフリを暫くした後に危険な光を上げて顔を上げた。これなら怒り狂っていると見なされつつ内心で不敵に笑う。

 

(ふ、ふふ・・・・フフフフ!そうか、わかった。わかったわ・・・・そう言う事だったの・・・・ふ、ふふ【パプティマス・シロッコ】・・・・っ、恐るるに足らず!)

 

 

 

 

 ーーーーーーー。

 

 

 

 

(これで、私はパプティマス様に認めてもらえる!)

 

 サラ・ザビアロフは歓喜の表情で帰路に着いていた。シロッコに与えれた新型を初陣で撃破されて負傷しながらの敗退後に命じられた破壊工作に成功した喜びで浮かれていた。その後、脱出が出来たのはマーサに致命的な事を見抜かれてしまったからと知る術は無い。強化人間より強化人間らしいとはこの事とされた。

 

(ふふ、お行きなさい・・・・貴女は私の勝利をもたらす天使よ・・・・)

 

 マーサは確信した。表向きは小間使いを兼ねての休養で来てたサラの事を調べたし、最初に会ったシロッコの流れで確信した。シロッコの目的はマーサが感じた事や語られた事に重大だが致命的な必要事項がある。

 

【サラのような御しやすい女を傀儡として、自分が傍観者的な立場で支配する世界】

 

 例えば、自分やセイラに本当に女性だった場合なアネッサ。この辺りはシロッコが手元に置きたがる女性からは外れてしまう。シャアの方がマシだ。

 

 調べた範囲で自分を鬼子とみなす妹を正しいとしているし、アーガマに来た頃のアネッサで当時のシオンに身の上を語った結果で殴られたが、それがシャアの琴線に触れた。シャアは自分を否定するような気概のある若者を歓迎する部分があるが、シロッコには無い。

 

 これが明暗をわけるだろう。

 

 メラニーにウォン、ティターンズは論外。ハマーンは微妙かなレベルに理解できないだろうが、マーサも実はシャアの本質を少々推測はしていたのだ。

 

 

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

 

 

「・・・・ニャアンです。よろしく」

 

 微妙に褐色な肌で黒髪ロング。長身スレンダー美人のニャアンだが、まるで小動物な気の弱さだった。幸いなのはクルーがキュベレイでの戦闘力を目の当たりにしたので実力と爆発力は本物としている事だった。

 

 訓練やシミュレーションに加わったが、ファンネルの使用禁止を言い渡された。スミレが調べたが、艦内で発砲をしかねない。それを言い出したらアネッサとマチュにも及ぶのでサイコミュの調整に手間取ってるとした。

 

「わ、わわ・・・・っ」

 

『どうした。安定してないぞ、もう一回!』

 

 エグザベのガズアルと宇宙での仮想ビームのサーベル戦を展開しているが、基本は出来ているが戦意が足りないとしている。やはりハマーンに唐突に取り引き材料にされたのが尾を引いている。暫くは掛かるとしたのがラシットの結論だ。

 

 聞いた限りでハマーンの元に行ったシュウジとは近い内にまた戦う事になるかもしれない。

 

 

 

 そのシュウジは?

 

 

 

「お、おい・・・・もっと良く噛まんか」

 

「貴女も、お茶を音を立ててしまうのはマナーが悪いとガンダムが言っている」

 

 ハマーンは怒りを押し殺していた。

 

 グワダンに連れ帰ったが、お腹を空かせているので合成であるが、地球で言う【牛丼】を出したが、とにかく子供のような無邪気顔をしながら何杯食うのかな食欲で物怖じもしない。しかもマナーに口を出されるとはと。そんなに悪いかとしたが自信が無くなった。数年前は跳ねっ返りとすべき素行だったとしたが。

 

『・・・・マーン?』

 

 忌まわしい記憶が過り、回想は止めた。今はシャアの秘密を赤いガンダムから暴かねばならないのだとしたらデザートを要求される始末。ニャアンにどう相手をしていたんだと聞くべきだったかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 一方アネッサはどんより感が取れずに休憩をしていたところを青いパイロットスーツを着たレズンが訪ねた。

 

 

 

 

 

「なんだい。また湿気た顔になってるよアネッサちゃん」

 

「ちゃんは止めて下さい・・・・」

 

「ちゃんでも上等だからだよ、そんなんじゃまたマチュお姉ちゃんに尻蹴られちゃうよ。ほら飲みな。小さな親睦会ってやつさ」

 

 ソフトドリンクを貰って飲む。そう言えばやられた。なんかモヤモヤしないでもない。

 

「しかし、ここのパイロット達はジオンや今の連邦のニュータイプのとは大違いだね。まあ、アンタ等みたいな、自分がナチュラルニュータイプや強化人間っての嫌がるのは希だった」

 

「ジオンにもあったんですか」

 

「まあね。けど、あたしはそういう候補生ってのは嫌いだったんだよ。小生意気だったりは良くあるが自分はニュータイプだとかエリートぶってんのはさ。ほら、アンタのゼータが撃破したサイコガンダム造ったムラサメ研究所ってフォウ以外は自分が選ばれたなんとやらとか思いたがるのがいて、あたしはそういうの好かないんだよ」

 

 割と良い雰囲気な時にパイロット達に自機で待機命令が出た。何やら迅速にとの事だ。

 

「アネさん、私が言えた事じゃないけど私生活でも油断は禁物よ」

 

「何の、いや・・・・手強いの来る。周りの殺気が違う」

 

 何やらマチュにはジト目で見られていたが、言った事は本当だ。搭乗機はフルアーマーではなく宇宙戦仕様を選ぶが、何やら殺気が強まっているとした。ソドン、モンブラン、ラビアンローズの実戦は初めてなので簡単な図を出してな説明がコックピットに座る自分達や各場に送られた。

 

 平面地図にすると、地球のある場から右下にあるサイド6付近から更に右下にラビアンローズを移動させているが、そこに安全に着けるルートは二つあり、サイド6の丁度右からのルートが進むのが自分達、左下にある場からソコに行けるルートが右にもあって、このままでは丁度目的地でほぼ同じか多いティターンズ艦隊に鉢合わせる。

 

『では、殆ど正面から接触かラビアンローズを狙うなら後ろに回り込んだソドンが挟み討ちに出来るかだが作戦を説明する!』

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

『ラビアンローズに引き付けちゃう形にしつつか、ラシット艦長やるねえ!』

 

 鹵獲したハイザックの小隊を共和国から来た側は組んでいた。問題ない部分を組み合わせて黒と白に塗り直し、隊長のレズンは青好きなので連邦カラー寄りに仕上げた機体で久々の実戦。ジオン軍に対する嫌がらせのような機体だが使えるだけマシ。元々は操作性だけはガンダムMK―IIより評判が良かったので評判は良く乗り気だ。

 

 若年組は、ああいう生粋の職業軍人はあまり付き合いはないアネッサとマチュだが考えを広める必要はあるとして共に第一派を勤めた。

 

『おし、散開しよう。ゼータの姉妹は予定どおりにね』

 

 言われた通りにして距離を取ったアネッサにガルバルディが来たので牽制のビームを撃ったが掻い潜って突撃してくる。思い切りの良い動きだが、直線的になったところに命中させて一機目。

 

 だが?

 

「味方機の爆発に紛れて?」

 

 アネッサが驚いたように、味方機の爆発の中から突っ込む動きは手練れとすべきかどうかで突撃銃を撃ちながら接近するマラサイにバルカンを撃ってモノアイを潰す。カメラが駄目になって軌道がそれたマラサイの肩口を蹴った反動で上昇。右方向から来たティターンズカラーなハイザックをビームライフルで撃墜、先程のマラサイはデブリに激突して、コックピット内が凄まじい惨状になったのを感知してしまう。

 

『あ、アネさん。何か変だよコイツらは。味方と連携してるんじゃなくて撃破させた隙を狙うみたいに攻めて来てる!』

 

 自分の担当区から言ったような事に驚いて後退したマチュが言うように、異様な敵にレズン達も気圧されまいとしていた。その後、アネッサがロングビームサーベルで斬り裂いたガルバルディとマチュがマラサイの右肩口を斧で斬り一機、他はタッグの共同でティターンズカラーのハイザックを二体ずつ撃破したが確かに今までとは違う。精鋭にしても何かおかしい。

 

『こりゃ、只者じゃないのの集まりだね。マチュはしっかりしな。アンタはナイーブなアネッサちゃんよりはお姉ちゃんなんだろ?』

 

『と、当然よ!』

 

 そして、次を警戒した。マチュはアネッサが言うように殺気が違うとして気を引き締め直した。




 念のため。

 テレビ版で二回だけど、味方機の爆発を利用して接近するティターンズ兵って割と考えてるなって部分使って今回の敵は殺気からして違うぞな引きです。

 次回、ティターンズとは?(仮)
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