アクシズ内部の科学者達は強化し過ぎたかとしていた。それはあるが、自分がハマーンと思い込んでいるセラーナが見て来た現実が原因としている。一年戦争敗退後に一旦落ち着いたアクシズが取るべき道についてな問題に遡る。
【融和か戦争再開か】
「それを巡っての争乱から今に至る」
「シャア大佐は融和を目指す亡きマハラジャ様に賛同していたが、ハマーン様はマハラジャ様の娘でなければどっちだったと思う?」
「戦争再開派だ」
そう、それがハマーンの大問題だ。シャアを慕っていたから話を聞いていたが、跳ねっ返りだった時期は寧ろそう分類されるべきであったと。だが、反面セラーナはマハラジャ寄り、少なくとも一線は越えない。
ならば、仮にだがアクシズ内で力が拮抗した場合な二人が対立していたら今。
「皮肉なものよ、ハマーン様はどちらにせよ長期的にザビ家と上手く折り合いつけねばならんかったのにな。私情で動かないようで動くのは妙なところでジオンの系譜とすべきか、下地が整っていない事を受け入れられないとは」
「まあ言うな。それよりも見てみたいと思わないか・・・・【ナチュラルニュータイプを人口ニュータイプで倒せ】なんて、不毛な事を強いられた側からしたら?」
「うむ、無茶言う側に肩入れしたのを含め【本物が負けてはならん戦いで偽物に負ける光景】をな」
一方、ハマーンのグワダンはサイド6とルナツーの中間点に位置していた。これが戦略ではなく、ハマーンがギリギリのところで捨てられない存在に会えるかもしれない故な私心なのがクルーからは丸わかりであった。
(シャア大佐・・・・)
自室で無意識にシャアを思い浮かべる事に気付かないハマーンは自問自答していた。今、アクシズに向かって自分が本物だと主張して偽物の正体を暴き、即時開戦を防ぐべきではある。
【どうやって?】
自分は本物だ。何故かアクシズの指揮を取っているの恐らくはセラーナだ程度はわかるが、何故そんな事をとした時に悪寒がした。
「ば、馬鹿な・・・・そんな事?」
そして、シャアの意図にはある意味で一番近い存在を乗せる船は私心ではない形に動く。
「ソドン、出港だ!」
どのみち、ラビアンローズを拠点にしつつな一角にする任務は終了した。この上はアンブロシアやエゥーゴに合流すべきであろう。
「アネッサとマチュの作戦大当たりかもしれませんね」
「コモリ少尉。言うな、恐いから・・・・」
ラシットからしてもエーベルハルトの失言がキッカケで地球圏の内乱にアクシズが介入してくる事についての対策は空恐ろしい。
マチュが事前に会っていたにしてもサイド6付近にいたハマーンを漁夫の利を狙いたがる敵とすべきな判断迄はエゥーゴ側からは妥当だ。
内乱中とするとミノフスキー粒子の濃すぎる地球圏と連絡が上手く取れてないかもしれない点。
つまり、下手に探らず黙ってれば自分達も見たキュベレイに乗るハマーンがアクシズが近付いて来た際に混乱するかもしれない可能性を想定して先ずは冷静に徹する策を採用したセイラもとんでもない。
エゥーゴやシャアに言わないでいたのは、どのみち気付くし想定しないのなら語るに値しないのでアネッサとマチュの作戦は自分達の内で留める。正に?
【敵を騙すなら、先ず味方から】
【元々、エゥーゴは一枚岩ではないから自分達が無理する事は無いドライな割り切り】
【鬼子である兄を恐れながら、その兄シャアにアネッサ達を任されているセイラもやはりシャアの妹なので心理も恐ろしい】
複数の後ろ楯がある事になってると言っても躊躇なくやる意味はある。結果的にシュウジと言う少年の謎の行動やラビアンローズの陽動も相まって目を眩ます事には成功。
そして、ここからが恐ろしかった。アネッサとマチュの計算を整えていたのは他ならぬハマーン本人。厄介者としてなハマーンは強引に動く場合?
【極秘暗号通信によるとハマーンの連れている部下はアクシズ内なダイクン派ばかり、その構成で何故か赤いガンダムを探しつつな流れだから近付いてくるアクシズとは別行動な可能性はある。シャアのダカール演説によりダイクン派なクルー達がエゥーゴに寝返るかもだから、今頃は上手く動けない】
シュウジは未知数過ぎて宛に出来ないとしたら?
【実質、宇宙で迂闊に動けず軟禁状態だ】
計算した二人は子供なのにやれてしまうのか子供だからやれるのか計り知れない。だが、アレが聞くところの疑似家族のようになって以来な不確定要素混じりの積み重ねな産物なら今のまま走り抜くのが良いかもしれないとラシットは結論を出した。だが、やはりハマーンがどう動くかは気になる。
「しかし、どうなる事やらね」
一旦休憩で待機室の椅子に座るアネッサはマチュに軽口程度な声を掛けられたが、マチュからしたら計算されたタイミングだった。
「・・・・【憎しみが悲しみに負ける】」
「どうしたのよ?」
「わからない、何か色々さ・・・・マチュが良く口にする虹とかキラキラって言うのか?」
「っ、ねえアネさん。もしさ・・・・私達が知ってるハマーンさんがアクシズにいるハマーンさんと向き合ったり戦ったら、どうなる?」
「あの人は・・・・【負ける】・・・・アレ、どうしてこんな・・・・?」
「はい、ゴメンなさいね。けど・・・・良くわからないけど、それで良いと思うんだ。お姉ちゃんね、こう見えて【学校】ってもんの現実を嫌だけど見て来たんだよ。だからわかる・・・・ハマーンさんは、明日や明後日以前に【今日】ってもんを甘く見ちゃったんだよ」
ガリ勉ボッチとやらだった自分にわからないものがあるのだとアネッサには理解出来たが、マチュは話題を変えた。
「じゃ、御礼はフォウにもらいなさい・・・・ってアレぇ?」
アネッサは赤面していた。トゥエルブと会ったガーベイの娼館や自分なりの指導が逆効果として、立って一緒に深呼吸した後にエグザベが来たので選手交代を頼む。だが、これから戦うかもなジオン絡みな話題や過去を聞いてみるとしたら生い立ちを話させて逆効果とした。
「ニュータイプハラスメントってとこ?」
それだとした。エグザベが見たのはフラナガンの影響が残る場にて、ニュータイプならこれくらいな無茶をやらされている事だった。例えばいきなり無茶なシミュレーションやらされるくらいならともかく。いきなり実機使わされ、無理矢理連れ込まれたのにな生徒を殴ったりは当たり前、それについてはマチュがジト目で壁辺りにいるとしながら言い放った。
「ブライトおじさんのせいだ」
「い、いや一年戦争では敵だった側なのにとしても・・・・その、言い過ぎだよ?」
アネッサとてマチュの暴論だとしたが、以前フィリップスと話したような事が根拠とはわかる。先ず強ち間違いではない事、アネッサなりに見た事を含めると。
【アムロ・レイを修正した逸話が一人歩きして悪用されている】
一年戦争でとんでもないタイミングで出撃拒否したのは少年としては有り得るが、それを一喝したからアムロが成長したのは実は?
【当人達からしたら、半分近くはとんでもない間違い】
実は、その後に幼馴染みだった娘が自分がやるとか言い出したから覚悟を決めた。
そして、昔ながらの肉体言語正当化に繋がるしニュータイプでない側からしたら殴って一喝した実績が手に入るのでやりたがる風潮を招いた。見たり聞いたりした事をまとめると当人達にしたらとんでもない事、ブライトからしたら自分がそんな事を招くからリュウが死んだのだと深く後悔してるのにと。
マチュの暴論は古風好みなジオンが妙な事を真似しているのもあるが、辛い過去を思い出したエグザベと、場合によっては自分もそうだったアネッサの気を逸らす為だ。
あたふたするエグザベを二人は自分達より全うで眩しかったとした。しかし、エグザベからしたら二人のハマーンに対する冷徹な計算と今の現代人らしい姿のダブルスタンダードは危うい気もした。
そして、エゥーゴの主力部隊が集まる場に着いたソドンに旗艦であるラーディッシュブリッジからの通信が来た。
「おぉ、来たかアネッサ・・・・って、嗚呼。その何だ・・・・」
ルーやケーラより平均年齢が低い者ばかり、エグザベが何やらリーダーに見える図は自分達の現状を見せられてるうだとヘンケンは苦笑いした。
作戦はゼダンの門攻略。クワトロの予想通りにサイド3付近で艦隊は下ろしたアクシズとの共闘な形になったが、これはチャンスと言えばチャンス。ティターンズは【ペズン】から増援を引き連れているらしいから、このままだとグリプスに対するルナツーのようになるとした。どうやら相手は読み違えたようだとした故。
「じゃあ、そんなワケだ」
作戦はアクシズが衝突してゼダンの門を破壊する際に逃げる機体を破壊か拿捕にある。飽くまで意図せぬ共闘なので欲は出さない路線で行くがヘンケンもクワトロと練った作戦がある。
そして、戦いが始まるがラーディッシの背後に迫るMS隊の機影があった。最近はマーサの尽力で改善されたが実働部隊の駒不足なのはまだな隙を突くべくハイザックカスタム3機とハンブラビの姿があった。
『ちぃ、潜伏と遠回りか・・・・おい、お前らは早す、ぎ』
ラーディッシの背後に迫るがビームで三機が撃ち抜かれた。爆発の残光を情報に過る影は会いたかった相手とわかる。宇宙戦闘機に近い機影が人型になって自分と向き合うのがヤザンには予想できた。
『おぉ、良い子だあっ!』
「・・・・そっちも姑息上等か」
『お陰で、貴様とまた会えたあっ!』
何度となく繰り返した戦闘。最高にスリリングだとする後先考えない。二名がライフルやキャノンを撃ち合う。戦闘を確認した側は若い獣と大人な獣の喰い合いを目の当たりにしたような危険さを感じて手を出せなかったが、近付く影があった。
『何っ、二度目かあっ!?』
ヤザンは以前にジェリド達に味方もろともな攻撃を受けた時を思い出した。極太ビームの後は拡散ビームを乱射しながら突撃してくるのは通常より巨大なMSでアネッサはヤザンとは違う既視感もあった。
【サイコガンダムMK―II】
アネッサに地球で撃墜されたゲーツに与えられた機体だが、何故かヤザンのハンブラビに迄狙い全身に装備された大小なメガ粒子砲を乱射して来た。アネッサは感覚的にヤザンは歴戦の勘で拡散ビームを回避し続けるが、アネッサは何かおかしいとした。客観的には自分達より艦隊を狙えば壊滅的な打撃を与えるとした時に声を聞いた。
『悪魔め、悪魔め、悪魔めええっ、ガラクタめええっ!』
自分には恐怖、ハンブラビには何やら侮蔑とした気配、何やらハンブラビに嫌な思いをとした時。嫌な光景が流れ込んでわかった。
(・・・・そうか、以前撃破したハンブラビの試作品らしき機体のパイロットか・・・・)
だから、フォウやペッシェに聞いたとこの強化の副作用で自分とハンブラビに襲い掛かって来た。これは強化人間を駒として使う側の致命的なミスだ。そうわかった時にアネッサのゼータはゲーツやヤザンからしたら踊り出したように見えた。それに、アネッサからしたら前のサイコガンダムのデータも使ってたのが仇になる。ライフルを構えたが、この機体のIフィールドにはとしてゲーツは突撃したが?
「か、可哀想だけど・・・・直撃させる!」
ゲーツは何が起きたかわからない内に正面からのビームで消された。
『ゼータ、あのマシーンの弱点を知っていたのか?』
ヤザンはそう言ってしまう、乱射が災いしサイコガンダムMK―IIがパワーダウンしてコックピット付近のIフィールドが効かなくなったのをサイコミュ越しに見抜かれたとは知らないが予想したような動きだった。次はジェネレーターを撃って爆発させてしまった。
『一思いにで苦痛も無いし、アレ【も】何か怪しいマシーンだから回収不可能にするか、えげつないようで甘いなあ?』
横入りされたからかヤザンはハンブラビを変形させて離脱した。どうも上手く言えないが、最初から妙だからとした。それに、ゼータはゼクノヴァ以外にまさかとする要素があるのではと気付き、ヤザンにはそれが気に入らなかった。
【そして、アクシズがゼタンの門は衝突した】
要点を幾つかで。
アネッサとマチュの作戦の決定打は先に地球圏に来たハマーン様の連れて来た部下達は都合上でアクシズ内なダイクン派なのでハマーンが混乱した際に強引に動けば部下達はシャアのいるエゥーゴに寝返る危険がある致命的な欠陥がある事でした。
ヤザンの気付いた事は続きで。