機動戦士Zガンダム 静寂なる宇宙へ   作:くまたいよう

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 とにかくティターンズの毒ガス阻止だな?


サイド5

『ラシット艦長、おかしくないないですか?』

 

 既にアネッサのゼータとリーガンのゲー・ドライが先行してボンベを守る部隊と交戦に入ったようだが、案の定で別働隊が来たのだが、ソドンを守るエグザベが言うように何かおかしい。正直、G―3ガスは確かに阻止すべき事項だが、リーガンがいなくても今のアネッサとマチュならガスを満載したボンベを破壊するくらいはとした。

 

 次はエース機を先行させたソドンを横から強襲したティターンズ部隊の迎撃だが。

 

【ハンブラビがいない】

 

 情報により名前は知った。各員が総力戦で迎え撃っているが、ゼダンの門から脱出した鑑定とサイド5の位置的にハンブラビが来るとしたら後方からだご、それを戦略に組み込むべき脅威のハンブラビがいないのだ。対策はしているが、何かがおかしい。

 

(アネッサ不在なソドンにぶつけるには、あのハンブラビが最適だっ!もしや、消耗を待っているのか。若しくは此方に気付かれないようアネッサの方を・・・・先日のラーディッシュへの伏兵パターンを警戒したが・・・・)

 

【ラシットの考えは正しいが、当のハンブラビを駆るヤザンが毒ガス作戦をボイコットしたとは知る術は無い】

 

 索敵とチェックを繰り返しつつ警戒するが、セイラが何やら顔を青くした。敵艦隊らしき影は離れた場にとした時。

 

「航路図を出しなさい、平面で!!」

 

 声を荒げるセイラの言うままにしたが、ブリッジが驚愕した。三次元的な宇宙空間なのが仇になった。

 

「やられたっ!」

 

 コモリが言うのはアネッサ達を先行させたコロニーに対してわかりやすく射線上に配置する。コロニーを潰したいなら艦砲射撃を主要部分に当てれば良いのだ。条約等は今更過ぎだが、問題はソドンが気づいたとしたら一気に突撃しかねない。

 

『艦長、許可をお願いします』

 

 ニャアンからの通信に意図を察したラシットは二つ返事で許可をした。スミレが任された事はラシットの許可を得るのが絶対条件、ここは一番ベストな手を選び、ニャアンはキュベレイMK―IIを少々前進させて集中し、ファンネルを全機射出して片道切符の扱いで敵艦に向けた。サイコミュ越しに見る図にニャアンは全神経を集中させた。

 

(一番、熱のある場所。機関部や融合炉は・・・・此処だっ!)

 

 ファンネルからの無数の火線で主要部分を破壊されたティターンズの艦二隻のクルーは、何が起きたかわからないまま爆発の中に消えた。ニャアンは死んだ者の意思を感知して吐き気を堪えていたが、察したスミレがラシットに意見具申して艦の直衛位置に後退した。一年戦争の際にララァ・スンがソロモンでやったような超長距離からのサイコミュ兵器を使った攻撃範囲の負荷が心配とした流れが、スミレは死者の念まで感じるとは知らない。

 

(シュウちゃん、これ知ってるなら・・・・私達やアネッサさんの力になってよ・・・・)

 

「ニャアン、ボッとしないで。アネさんが大嫌いな抱き着き魔来るよ!」

 

 マチュなりの気遣いにハッとしたニャアンが自分なりな思考を中断して間もなく、激戦で鍛えられたソドンとMS隊は無事に勝利を収めた。ヤザン無しでもやれるとしたティターンズ上層部の誤算であるが、ソドンにも誤算はあったのだ。

 

「済まない艦長、私の思慮不足だった」

 

 帰還してブリッジに上がったリーガンが言うのは、アネッサの側でやり過ぎた事。ニャアンにやらせる前に自分がゲー・ドライのファンネルを使うべきだったとしたが、後先考えないオーバーキルでボンベ運用部隊を撃滅して武装を使い過ぎたのだ。ラシットからしたら、あのハマーンと同じ顔で謝罪されてはとしたが、リーガンの入れ込み過ぎな域の誠意と大量虐殺を許さない気持ちは本物だ。マチュが反省会して甘いもの食べようと纏めてくれて退散する図はセイラですら苦笑した。

 

「アレは本物ね、少なくともザビ家よりクワトロと名乗るシャアを信じた側が大半なソドンには相応しい助っ人でなくて?」

 

 兄の負の遺産の影響を受けているすべき範囲にいる人物としてはいるが、戦力になるとした。先ずは近くの部隊と合流して補給をとした際に通信が来たが、思わぬ内容であった。

 

【寄港して補給ともてなしを受けて欲しい】

 

 アネッサがゼクノヴァを起こして以来、民間コロニーへのソドン寄港は御法度としていたが、提案者が問題であるのだ。幸いセイラやラシットはマーサやブレックスにシャアからの丸投げに近い指揮権があるので承諾したが、寄港した先はサイド5の【密閉型工業用コロニー】であるが、念の為に待機するパイロット達の中でエグザベはやはり複雑にしていた。元々ルウムの難民だからにしても。危険な予感が薄い、レズンは仕方ないとして踏み出した。

 

「で、ニュータイプの皆は何か悪い予感とかするのかい?」

 

「戦いになるか微妙ですが、何か複雑微妙な空気あります」

 

 アネッサの顔色は殺気を感じてる時とは違ったとした時に確かに珍妙と言うかとんでもない提案が来た。

 

「パーティーですって?」

 

 セイラやリーガンのような立ち位置ならまだしも。他は軍人だらけではないかとした。探りを入れられたりはともかく。内容がダンスパーティーまで入ってるとはとしたら戦闘パイロットから軍人に元学生ばかりとして一番の災難に見舞われた者がいた。

 

 セイラにリーガンと数名で出向いたが、出迎えた人物が問題である。

 

「ようこそ、噂のニュータイプ部隊に会えて光栄ですな」

 

【カーディアス・ビスト】

 

 ビスト財団の現党首にして、現在エゥーゴの実働部隊にとって結果的に最良のスポンサーとなっているマーサの兄だ。渋みのあるナイスミドルとマチュが思うような男性だ。割と中年女史にもてるタイプかもしれない。それより?

 

「アネッサ、無理しないで良いからね?」

 

 相手がフォウでなければやかましいと言いたいくらいな悲哀をうかべたアネッサは銀色のドレスを纏っていた。意図はどうあれ最早毒を喰らわば皿までであるにしても、とんでもない理由があったのだ。女性兵としてのフォウにペッシェに下働きなマチュが例外とすべきでも。

 

♪♪〜〜♪♪

 

「綺麗・・・・」

 

 ペッシェが見惚れるようにそれなりな家で教養があるセイラやリーガンならまだしも。アネッサもワルツを平然と躍っていた。余りにも悲しい理由だが、密かにアネッサを溺愛した母ヒルダは幼少期に女装させて教養を学ばせたと言う。旧世代の貴族を始めとして男をそうして優雅な仕草を身に着けさせた例は多いが、クールに振る舞うアネッサが泣いてるように見えたが、ダイクンの娘と実はハマーンの妹なリーガンでは何をされるかな心配があるので目を逸らす必要があるのだ。

 

 

 ーーーーーーーー。

 

 

「はい、良く頑張りまし・・・・いや、この度はご災難でありました。ペッシェ、アネさん様にジュースをお酌しなさい」

 

「は、ははあ〜〜」

 

「うう、おいたわしやアネッサ様・・・・」

 

 迎賓用の部屋でアネッサはまるで女を侍らす貴族のようにマチュ達三名が尽くしてあげていた。こうでもしなければ実は男と時々忘れそうになるとはマチュの談だが、母の思い出を掘り返してしまった故な謝罪でもあるとストレートに言えないので女達は目一杯戯れていた。セイラとリーガンも別室で任せるままであるが、それなりに感謝してアネッサはジュースを飲む。

 

 

 

 ーーーーーーーー。

 

 

 

「政治的な話はアルティシア様とリーガンさんに任せて、サイド6の時のメンバーにニャアンも加えて、指定した場所に向かってくれって。何だろねエグザベ君?」

 

 大きめなエアカーに乗るメンバーは正直、久し振りに街中を鑑賞できる機会は有難かった。オーバーワークではどうにもならないしなのでとしたが、着いた先は普通の民家であった。予定通りなら、車が故障したから電話をと古風な流れで訪ねてとは一体とした時。アネッサが普通にと言うより無機質に進んだ。チャイムを慣らして出てきたのは初等部の年齢な男の子だが、抱えているものが先に声をだした。

 

「お客サン!お客サン!」

 

「マチュ、マチュ!緑のハロ居ル!」

 

 言うように初期型なハロを抱えた少年とマチュの抱える白いハロが意気投合したが、少年はアネッサ達を見て怯えた表情になるどころか、家の中に逃げ込んで扉を閉めてしまう。

 

「まだ早かったかな、悪かったね。帰るから落ち着いてくれよ・・・・【バナージ】」

 

 聞いてないハズな名前を出して呼び掛けるアネッサの図を見た他は【しまった!】と思った。カーディアスとバナージの関係はともかく、完全に嵌められたのだ。




 内容はともかく。は、謀られた!なオチ。
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