【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!!   作:そとみち

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101 なんか俺の知らないところで事態が動いてない?

 

 

 平日、インターンもチームアップミッションもない放課後。

 放課後の自主トレは学校にいるA組メンバー及び相澤先生と心操のために常に体育館を借りてるので、俺も今日はそっちに参加しようと向かっていた。

 しかしそこで見慣れた後頭部を二つ発見。

 

「お、緑谷とオールマイト先生。ちわっす!」

「ん、幾野くん」

「やぁ幾野少年。今日も訓練かい? 精が出るね」

「みんな強くなってっから負けてらんないもんで。お二人はどうしたんスか? 体育館に向かってなかったけど」

 

 二人の行き先が明らかに体育館ではなかったため気になって声をかけた。

 緑谷も放課後の訓練はかなりの参加率なんだが、今日は何か用事かな。オールマイトがいるってことは……個性絡みか?

 俺も爆豪ちゃんも、オールマイトの個性……OFAの件は時々相談に一緒に乗ったりしてたのだが、最近は安定して少しずつ緑谷が力を引き出せてたから特に何もないと思ってたんだけどな。

 

「あ、今日はごめん、僕は訓練参加できないかも。最近ちょっとコスチュームのメンテナンスが出来てなくて……」

「私が聞いたらそうだというので、メンテナンスに一緒に行かないかとね。サポート科の開発室に行くところだったのさ」

「ほぅ。コスチュームのメンテか……そっか、俺は週に一回以上は発目ちゃんに見てもらってたからあんま気にしたことなかったな」

 

 用件を聞いてなるほどと頷く。

 確かに緑谷は最近チームアップミッションでバリバリ活躍しており、ヒーロースーツも酷使している。メンテナンスをしないってのはよくないな。エアフォースとか何気に機構めっちゃしっかりしてるし。

 その点俺は発目ちゃんとの子作り(恣意的表現)で週に一度は開発室を訪れており、その時にいつも発目ちゃんがメンテしてくれてるから全然気にしてなかった。

 クラスの他の奴でもメンテしてない奴がいたら声かけとくか。今夜の寮で話題提起しよ。

 

 さて、そこまでで話も終われば俺も訓練に向かう所ではあったのだが。

 そこに新たな闖入者が現れ、俺はそちらに興味が向いてしまった。

 

「───マイトおじさまーーーー!!」

「えっ、この声……!?」

「めっちゃこのシチュエーション覚えがある!」

「OH! メリッサ……ゲホッ!」

 

 懐かしい声と共に、メリッサさんが唐突にオールマイトに背中から抱き着いたのだ。

 かつてI・アイランドで見た光景だ。あの時も緑谷がいたな。発目ちゃんがいない。

 でもあの時と違ってオールマイトがトゥルーフォームだからメリッサさんのワガママデカパイボディの威力に耐え切れずにガクガクと首をゆすられていた。

 折れちゃう。折れちゃいますよメリッサさん。

 

「おじさま、少し瘦せたわね?」

「少しで済ませる胆力。お久しぶりっすねメリッサさん!」

「メリッサさん! 急にどうして雄英に……!?」

「幾野くんもデクくんも久しぶりね! 今日はチームアップの一環で、サポートアイテムの研究を雄英ですることになったの! 発目さんとチームを組むのよ!!」

 

 懐かしい顔に俺も緑谷も挨拶する。

 そしてなぜ雄英にと聞けば、なんと彼女もチームアップを組むことになったのだとか。

 ヒーロー仮免を持ってる……というわけでもないと思うのだが。これは多分あれか、パワーローダー先生あたりが根回ししたんだろうな。

 発目ちゃんは今こそ仮免も取りメリッサさんとも友好を深めて扱える技術がどんどん増えているが、だからこそ一度お互いに実際に会ってチームを組むことで研究をさらに推し進めると言ったところか。

 わー、こりゃいいや。発目ちゃんも喜びそうだ。

 

 ……ヨシ! 俺今日はちょっとこっちに参加します!!

 おっぱいがいっぱいだし! デカパイ感謝は何事にも優先されるのだ。

 それに緑谷と二人きりにしたら学内でサカりそうだしな!!

 麗日ちゃんを守護らねぇと。爆豪ちゃんも。青山も。

 

「んじゃ開発室に行きますか。俺も予定変更で参加するわ。俺の体が役に立ちそうだし」

「表現がちょっと際どいよ幾野くん」

「ふふっ、発目さんもいつも幾野くんの事メッセージで言ってたわよ、よくサポートアイテムの試用試験に付き合ってくれて本当に有難い、って。プレイボーイね」

「発目ちゃんから俺の話出てたんすかテレる。でも真のプレイボーイは緑谷ですよ、色んな人から性的に狙われてますからね」

「どこからそんな話になったの!?」

「あら、隅に置けないわねデクくん!」

「誤解ですよメリッサさん!? 幾野くんの話を真剣に聞かないで!?」

「ハハ……騒がしくなりそうだ。さ、開発室に向かおうか」

 

 メリッサさんで脱童貞を果たした緑谷をからかいつつみんなで開発室に向かう。

 いつもの扉が見えてきて、俺はいつもの如く注意喚起をした。

 

「さて……」

「言わなくてもわかってるよ幾野くん。メリッサさん、オールマイト。扉の前に立たないでください」

「え? どうして?」

「パワーローダーから聞いてはいたが……本当にそんなことあるのかい?」

 

 既に理解っている緑谷が二人を止めてくれて、俺は扉の前に立つ。

 知ってる知ってる。ノックの瞬間にまた爆発するんだろ?

 でまた発目ちゃんが飛び込んできてそのたわわなパイオツを堪能させてくれるというわけだ。いつもの。

 

 というわけで俺は扉をノックノック。

 

「…………………………………あれ?」

 

 こねぇな?

 いや油断させてから爆発するやつか? ちょっと待とう。………こねぇな?

 あれー? もしかして発目ちゃん今日は開発室じゃないのか?

 いやでもあの子が開発室にいないことあるかな?

 見ろよ緑谷も「何があったの!?」って顔で見てるじゃん。俺もびっくりだよ。ドッ驚愕だよ発目ちゃん風に言うと。

 

 まぁええや。爆発がないなら普通に扉を開けよう。

 

「ちわー……って。なぜここに二人が」

「おや、イクノさん!! 今日もお手伝いに来てくださったんですか!!」

「あ、センちゃん! やほー!」

「……奇遇ですわね、イクノさん」

 

 扉を開ければそこにはなんと珍しい、発目ちゃんと透ちゃんと八百万ちゃんが机に座ってお茶してるシーンが広がっていた。

 ……何故この三人? なんか俺の顔を見てそわそわしてるし。なんや。

 

「どしたの。透ちゃんも八百万ちゃんも……新しいサポートアイテム開発のお願いに来たとか?」

「ああ、いえ。そういうわけでもなく……その、葉隠さん、どうしたらよいでしょう

誤魔化そ!……えっとねー、私が知らないセンちゃんの開発室での様子を聞いてみたくなって発目ちゃんと話してた! ヤオモモ誘って! いつもどんなことしてるのかって!!」

「イクノさんのお手伝いでどれほど助かっているか熱く語っておりました! 聞き上手で思わず私も開発を忘れて語ってしまいましたよフフフフフ!! 本当によい彼女さんですねイクノさん!!」

「わたくしも葉隠さんとご一緒して聞いていたところで……あら? 後ろにいらっしゃいますのはメリッサさんではありませんか? どうして雄英に?」

 

 部屋の中に入る俺達に、3人がなんだか……なんだろう、微妙になんか隠し事をしているような雰囲気で。

 うーん、でも仲が悪いって感じは一切しないというか。さっきまで紅茶なんか飲んでたし。発目ちゃんが開発を一旦止めてお茶まで飲むんだからこの3人仲がいいんだな。

 発目ちゃんと透ちゃんは俺の両腕にくっついてた時もあるからまぁ仲がいいのは知ってたけど。八百万ちゃんも発目ちゃんと仲良かったんだ。

 ああいやでも何でも創造できる八百万ちゃんと何でも開発できる発目ちゃんなら噛み合いが悪いはずはないか。この二人がいれば何でも作れそう。カロリー必須だけど。

 

「久しぶりね3人とも! 発目さんとチームアップして、サポートアイテムの研究に来たのよ! ……っていうか、今日だって前に話したわよね発目さん?」

「ああすみませんメリッサさん! ついつい学友との会話が楽しくて忘れていました!! 早速研究に取り掛かりましょう!!」

「ああ、発目少女。その前に緑谷少年のコスチュームのメンテナンスもお願いしていいかね」

「ムム! 分かりました片手間に終わらせましょう! 緑谷くんコスチュームを!」

「あ、うん。よろしくね発目さん」

「はい!! 終わりました!!!」 ===〇 「ムゴーッ!」

 

 さてそうしてメリッサさんともそれぞれ挨拶をして、発目ちゃんとメリッサさんがサポートアイテムの研究に入る前に緑谷のコスチュームのメンテナンスの件をオールマイトが説明して。

 で、緑谷が発目ちゃんにコスチュームを渡したところ2秒でメンテナンスし終わって緑谷に投げ返され、それが緑谷の顔面に突き刺さった。

 (*)←緑谷の顔  みたいになってる。前が見えねェ。

 まぁ……発目ちゃんならあれくらいはやるだろう。俺のベイビーである超技術が組み込まれたダイブセンサーだって10秒でメンテナンス完了するからなこの子。

 

「相変らずの早さですわね……流石ですわ」

「すごいよー! 私も後で何かアイテム開発お願いしよっかなー、機動力が確保できるようなやつ」

「葉隠さんの身長とパワーだと中々バランスをとるのが難しいかもしれませんね! コンデニウムが使えればよいのですがほぼほぼ在庫が無くなってしまって!」

「……え? 以前にマイトおじさま経由で結構な量の提供があったわよね? あれは?」

「イクノさんの新装備を開発するのに70%くらい使ってしまいましたね!!」

「そんなに」

「あら……愛されてるわね幾野くん。かなり希少な素材なのよ? その装備、小さな国一つ買えるくらいの価値になってると思うわ」

「嘘でしょ!?」

 

 次々と明かされる衝撃の真実。

 俺のダイブセンサー……あと最近はダイブワイヤーも魔改造を施されて大きさを変えずに射出速度を高めてもらってたのだが、もしかしなくても俺の装備にめっちゃコンデニウムが使われていたらしい。

 ってか70%って。国一つ買える値段の装備使ってたの今まで俺!? 震えるわ。

 うわぁ知らなかった。マジか……よかった俺の個性が無視で。傷ひとつ付けてなくて。

 あれだけのサイズにあれだけの性能だもんな……スゲーなとは思ってたけどそんなに高級だったんだアレ。後で拝んでおこう。

 

「コンデニウムは改めて仕入れるようパワーローダー先生にお願いしていますから追加の素材が届いたら葉隠さんの装備も作りましょう! エアダッシュが出来る様な装備なんてドッ可愛いですね!!」

「エアダッシュ!! カッコイー! 縦方向にも飛べるかな!?」

「二回連続で使える上にダッシュジャンプも出来るようにしておきましょうか!! ホバリングも!!」

「俺の彼女をROCKMANにしないでもろて。ってか……実際お二人のチームアップでの研究って何をするんです?」

「特に決められた何かを、というのはないのよ。発目さんが毎日色んな新アイテムを開発しているって聞いたから、私もそれを見て色々意見交換を出来ればと思って」

「発想力で負けるつもりはありませんがメリッサさんの知識量には私も及びませんから! 私はそこを学ばせてもらってよりよい影響をお互いが得られるようにと考えているのです!!」

「ほえー」

 

 なるほど話を聞けば、確かにこの二人の特性はまた別方向に特化している。

 瞬間的な閃き、そして開発スピードならば発目ちゃんが上だろう。多分世界で一番速いよこの子。

 でも専門的な知識やコンデニウムを使った技術ではメリッサさんが上なのかもしれない。そもそもお父さんが開発の第一人者だしな。発目ちゃんはその知識を学び、メリッサさんはそのひらめきと開発力を学ぶということなのだろう。

 ええね。それで二人とも成長すればよりよいアイテム開発になりそうだ。

 

「ふむ……では二人とも、物は試しに緑谷少年のコスチュームの改善案などどうかな。ちょうどここにあるし」

「*いいんですか? 僕は助かりますけど……*」

「緑谷の顔が治ってない。開発試すなら俺の装備も持ってこようか?」

「いえそれは不要です! イクノさんのベイビーはメリッサさんといえども触らせるつもりはありません! 今日は緑谷くんのコスチュームをドッ可愛くしましょう!」

「あら。ふふ、そうね……愛されてるわね幾野くん」

「愛されてるねセンちゃん!」

「愛されてますわねイクノさん」

「何故だろう。危うい立場に立たされている気がする」

「*たまには痛い目見ようよ幾野くん*」

「顔治せよ」

 

 オールマイトが教師らしく、まずはたたき台として緑谷のコスチュームの改造をすることを勧めた。

 アイアンソールやエアフォース用の小手は発目ちゃん開発のものだしな。新たな強化が加わればまた緑谷が強くなるからそれは面白そうだ。

 しかし発目ちゃんのベイビーなら俺の装備だって自信がある。ので持って来るかと相談したらどうやら発目ちゃんは自分以外にベイビーを触らせたくないようだ。

 愛を感じる……感じるんだけど俺の彼女と二人のおっぱいからの怪訝な目がなんか痛いんですけど!! 俺どうすればいいの!!

 

「さて、じゃあデクくんは……コスチュームの改善部位の希望はあるかしら?」

「*えっと……スマッシュの衝撃を和らげてくれる耐久性の向上とか。デザインはできるだけそのままがいいです*」

「引子さんデザインだもんな。マスクもちゃんと被って使えよなーお前。俺あのマスク割と好き」

「わかったわ、任せて!」

「では早速取り掛かりましょう!!」

「この二人が組んだら凄いのできちゃいそうだねー!!」

「ですわね。後学の為にもう少し見学していきましょうか」

 

 俺が無視の個性を使って緑谷の顔を裏側からぎゅもぎゅして治してやって、二人がバリバリと設計書を書き上げる様子を観察する。

 ううん……凄まじい速度だ。俺も多少は開発関係の知識を覚えてはきたのだが、まぁ何が何やらさっぱりわからん。

 そして凄まじいおっぱいだ。二人とも前かがみにガリガリ書いてるからめっちゃたわわ。たわわだ。ぷよぷよが4つ揺れている。眼福。

 

「……八百万ちゃん。二人が何を開発しようとしてるのか設計図読んでわかる? 俺はもうお手上げ」

「発想力が違いすぎます……常人はこの速度にはついていけませんわ。コンデニウムなどの複雑な素材はまだわたくしも生成できませんし、そうでなくても構造の組み合わせがわたくしの発想の外です。敬仰しかありません」

「ヤオモモでもお手上げかぁー。やっぱすごいや発目ちゃんとメリッサさん!」

「顔戻った。でも何だか……なんかその……すごいことになってない? 大丈夫? 僕のコスチューム余りにもエヴォルブしすぎない?」

「緑谷少年が扱いきれるアイテムであればいいのだが」

 

 いつの間にか二人が描いた設計図の紙は地面に積み重なるほどになり、俺の掃除欲が刺激されて片付けようと手を近づけたらキッ! って睨まれて涙目で透ちゃんの胸に顔を埋めて慰めてもらう。

 片づけたいでしょこんないっぱい紙が散乱してたら!!

 科学者ってのは掃除が下手な人ばっかりなんか!? ンモー!!

 

 

 

 そして15分後。

 

「出来ました!!」

「出来たわ!!」

 

 二人の手には緑谷の新たなサポートアイテムが!!

 見た目的には……ガントレットって表現が一番近いかな。

 これまでの手首くらいまでに収まってた手袋型のエアフォースパーツだが、そこから更に肘近くまでパーツが広がっている。

 これ装備したら腕が包帯巻いてるような感じになるな。見た目的にはかっこいい。センス〇。

 あとは性能だが……どんなもんです?

 

「確か緑谷くんは超パワーを30%を超えて放つとお怪我をする! のでしたよね今は!!」

「あ、うん。前に20%くらいの力は測ってもらったよね。今は瞬間的に30%くらいまで出せるけど……」

「実はね、以前にマイトおじさまのパンチの威力を耐えられるようなアイテムを私が考えてたことあって……それはコンデニウム使ってるから今は持ってきてないんだけど。でもその時の構造を発目さんが上手くコンデニウム無しで再現してくれて、ちょっとサイズは大きくなってしまったけれど……そのサポーターを装備すれば()()()くらいまでは全く問題なく放てると思うわ!!」

「え。……ええ!? そんなに!?」

「なんと……!! ここまでコンパクトなサイズになるのか! エアフォースの手袋の時も驚きだったがそれ以上だ!!」

「こいつヤバい☆」

「ヤバいね☆」

「ヤバいですわね☆」

 

 思わず☆が煌いてしまうくらい俺達もびっくりである。

 ええ。緑谷のパワーって20%でも分厚いコンクリブチ抜けるんですよ。

 今は僅かな時間なら25%、一瞬なら30%くらいまでなら……って感じで緑谷も力に体が追い付いてるが、これ装備したら50%まで出せるの? ウソでしょ?

 急なインフレがヤバイわよ??

 こういう時ってなんかこうリスキーな装備とかになるんじゃないの? ギャグ風に実は一発撃つと装備が壊れちゃうんです! みたいなのにならないの??

 

「私の発想にメリッサさんがきちんと耐久性や安全機構をアドバイスしてくれましたから耐久性は問題ないです!」

「中々開発自体が難しい機構のアイデアも入れてたんだけど、発目さんの開発力は流石ね。一か月に一度のメンテナンスで問題ないと思うわ、よほど酷使しなければ」

 

 そんな目で見てたらバッチリ対策済みだった。ヤバい。

 この二人の天才がたまたまI・アイランドで出会ってしまったことでシンギュラリティが起きてしまっているのでは??

 もしもしデイブ? 貴方の娘さんヤバいですわよ???

 

「ではさっそくベイビーを試してみましょう!! 緑谷くん!! イクノさんをブン殴ってください!!」

「急にバイオレンスだよ発目さん!?」

「いや緑谷、そこは全然問題ない。っつかそのために俺がいるまであるんだからやってみろって。オート個性ですり抜けたって威力くらいは測れるしな。……測定用にダイブセンサー持って来るか」

「あら、持ってきてくれるの? 私も一度は見ておきたかったから楽しみ! 発目さん、構造を見るくらいは許してくれるでしょう?」

「メリッサさんならば特別に許しましょう!! ですが弄るのはNGです!!」

「ふふっ、分かってるって」

「愛されてるねセンちゃん!」

「愛されてますわねイクノさん」

「なんか針の筵ッ!!」

 

 女子陣からの熱い視線を受け止めきれずに俺はずぶっと地面に潜ってダイブセンサーを取りに走った。

 わからん……この三人俺のあずかり知らないところで何話してたのぉ……!!

 いや女子たちの仲がよいのはいい事なんだけどさぁ!! ちんちんのサイズの話とかで盛り上がられてたら俺泣いちゃうよ? そんなことはないやろけど。

 

 

 さて、その後の顛末。

 ダイブセンサーを装備してヘッドギアモードにして、俺は緑谷のパンチを何発も受け止め続けた。

 そのまんま無視してすり抜けると開発室に大穴が開いてしまうので、だいぶ前によくやってた……透過率を調整する頃の感覚を思い出して衝撃が後ろに流れ過ぎないように頑張った。

 それだって凄まじい風圧が生まれるほどで、緑谷もしっかり50%の力までスマッシュが出せるようになっていた。

 しかしシンプルなパンチの時だけにガントレットは適用されるらしく、デコピンエアフォースはこれまでと変わらず25%程度の力になるとのことだ。

 でも50%のパンチが今後いつでも放てるようになったってだけでマジでやべーぞ。こりゃ爆豪ちゃんも轟も飯田も峰田もうかうかしてられませんね。俺もである。

 火力ではもう流石にどう逆立ちしたって緑谷や爆豪ちゃんにはかなわねぇからな。重火器を装備するわけにもいかないし。

 であれば更に出来ることを増やして支援で力になろう。目標は治崎レベルの奴とまた戦っても今度は制圧できるような何か。先は長いぜ。ガンバロ。

 

「このダイブセンサー……すごいわ!! コンデニウムによる圧縮でここまで性能を詰め込んだアイテムは見たことない! 幾野くんにしか使えないのもロマンがあって素敵ね!」

「当然です! これは私とイクノさんの愛の結晶なのですから!!」

「愛されてるねセンちゃん!」

「愛されてますわねイクノさん」

「愛されてるね幾野くん」

「愛されているな幾野少年」

「んにゃぴ!」

 

 そして俺は最後まで発目ちゃんからの愛をからかわれる羽目になったのだった。

 発目ちゃんも天然入ってるからな。致し方なし。そういう所が可愛いんだけどね。

 

 

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