【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!!   作:そとみち

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121 赤飯って物凄くセンシティブな文化では?

 

 

「負けたなぁ……物間くん、強くなってた。コピーした個性の使い方もだけど、心も……」

「やっぱ相澤先生の抹消がチートだわ。俺の個性もだけどさ」

「バカが! デクはてめェまだ勝ち筋あっただろうがァ……視野狭まりやがって」

 

 戦闘訓練を終えた後の放課後。

 俺と緑谷と爆豪ちゃんはオールマイトと話をするために仮眠室に集まっていた。

 オールマイトも少ししたら来るらしい。

 俺が勝手に淹れたお茶を飲みつつさっきの戦闘訓練の反省会をしているところだ。

 なお俺と爆豪ちゃんのチームは俺のポカの前にそもそも二手に分かれる必要なかったなと爆豪ちゃんも反省点出してた。まっすぐかよ。

 

「まずコピー野郎が峰田と芦戸制して無傷で接敵してんだからその時点で突撃すんのがクソバカだ。幾野の個性もある……あっちも手一杯なんだからデクが倒したザコ3人を抱えて逃げられねぇ。お前ら二人は一旦身を隠して心操探しに行けばへばってた心操ボコって二人で相澤先生取り戻せただろうが。相澤先生が勝ってりゃさらに戦力整えられた。抹消コピーしてたことに気付いても視線切れば解除できンだからよ。ヴィラン共がよくやる当たり前の対策だろうが」

「あー……そっか、むやみに突撃しなければよかったんだ。どうしても峰田くんと芦戸さんが抱えられてたから、それを助けなきゃって思っちゃった……いったん退くって手段は全然ありだ。こっちも3人を倒してるんだからたとえ物間くんが二人を牢に運んだとしても僕と麗日さんで3人を運べば仕切り直せた……!!」

「そこまで俺も頭回ってなかったけど確かに言われりゃそうな。物間が二人をあえて運んで緑谷のその性格を突こうとした……ってのが正しいかも」

「デクがつっこんだら麗日も援護しにいかなきゃならねェしよ。あのコピー野郎の個性は時間制限がある。時間をかけりゃかけるだけ基本的に有利になるんだからあそこで突っ込まなきゃまだワンチャン見えただろうが。無視の個性なんか相当使って残り時間なくなってただろうしよ。焦りやがって」

「むむむ。返す言葉もないです」

「ケッ!」

 

 爆豪ちゃんの戦闘センスどこから降りてきてるんやろ。

 実際言われてみれば確かに、最後の物間が緑谷たちに姿を現した時点で仮に物間のコピーした個性が洗脳でもなんでも、一旦退くっていう手段は全然ありだったな。

 姿を隠しながら動けば抹消もキャンセルできるし。峰田と芦戸ちゃん取り返すチャンスもあったかも。二人抱えてちゃ流石の物間もパワー系個性使いつつでも大変だろう。

 あのシュガードープとかいうコピー元の個性、パワー自体はフルカウルに及んではいない感じだったしな。反動とかも無くて使いやすそうだったけど。

 でもそれをさせないために物間はあえて峰田たちを運んで緑谷を挑発し、それに乗ってしまったって形か。うーん。面白い。

 後からだから言えたっていう所もあるけど、でもそれこそ検討だもんな。ヒーロー活動にミスは許されないのだ。

 俺も気を引き締めよう。無敵であり、かつ授業であるっていう甘えがあり過ぎた。普段からハンデ課されてるのもあってなんか緩んでたな。荼毘と相対したときの気持ちを常に心に持とう。

 

「……やぁ、すまない。待たせたね3人とも」

「あ、いえ!! 全然!!」

「クソボケ共の訓練の講評で時間潰してたから大して暇してねェ」

「さっそく話を始めましょ。緑谷のあの力……OFAに関する話を」

 

 オールマイトが入ってきたところで俺はウォールハックで周囲を見て、部屋のまわりに誰もいないことを確認してから話を進めた。

 今日緑谷が見せた謎の力。黒いアレ。

 暴走状態になっていた、これまでの緑谷の力からすると異質なアレはなんだったのか。

 

 でまぁ色々聞いた結論としては、オールマイトも予想できなかったOFAそのものの成長かもしれないということ。

 先代のOFA継承者の個性が緑谷の中に現れて、なんかそれが今後も発現する可能性があるかもしれないという話だ。

 麗日ちゃんのロマンティック告白を受けて放心状態になってた時になんか心の中のもう一人のボクと出会いそうな空間で歴代の継承者からいろいろ言われたんだって。闇緑谷爆誕か?

 そのスキンヘッドの先代継承者は『時は満ちた』って言ってたらしい。爆豪ちゃんがそこから連想し、AFOが関係しているのではないかと推理した。

 元々OFAはAFOから派生して出来た個性だ。複数の個性の所持、という特徴で言えば確かに近い性質はあるだろうな。

 それを聞いたオールマイトがちょっと苦い顔をしていたが……そこで俺はふと思った。

 

「……複数の個性の所持って言ったら物間も近いことできるよな。対象に触れて、個性をコピーできる……奪ったりはしてないけどさ」

「ア? …………確かに。ン? アイツAFOの犬か? よしブチ殺し行くぞ」

「判断が早いよかっちゃん!?」

「流石にそんなことはないだろうが……しかし確かに近い性質はある。もしかするとAFOの遠い遠い血縁だったりするのかもしれないね」

 

 物間の力ってAFOに似てるな。

 奪うのがAFOだけどコピーするのが物間。物間の場合はまだ5分間で3つまでしかストックできないけど、これも個性伸ばしで性能を伸ばせる部分だ。

 もっと永い時を重ねて磨き上げていけば、時間制限なしの無限ストックとかになるのだろうか。したらAFOの上位互換になるのでは? アイツヤバいな。

 ま、爆豪ちゃんも俺も本気でアイツがAFOの配下なんて思っちゃいないけどね。もしそうだったら普段の言動バカすぎるし。もっと波風立てないように過ごしているだろう。

 バカなことで身の潔白を証明する物間。面白。

 

「……とりあえず早急にやらねばいけないことは、またああならぬようにもっとその力を知る事だ」

「っすね。USJでやりますか。体育館γは今日の放課後はA組B組が使って検討してるし。万が一また暴走して巻き込むとヤバい」

「俺と幾野ならあの程度ならいくらでも凌げる。俺ら相手にもっかい出して攻めてみろコラ」

「うん! 頼りにしてる!!」

「気持ち悪ィんだよクソデク!!」

「ええ!?」

「これがいわゆる誘いツンデレってやつですね」

「幾野少年がいると謎の安心感がある」

 

 そんなわけで早速緑谷の新技研究に付き合うのだった。

 

 


 

 

 はい。USJにやってきました。

 早速緑谷が例の黒いアレを出そうと頑張る。『黒鞭』って言うんだって。名前かっこいいな。

 

「ふぅー…………えいっ!!」

「ン」

「普通に出た。けどやっぱそれガントレットが邪魔しそうな」

「うん……みたいだね。また後で改造お願いしないと」

 

 緑谷が右腕を前に出して力を込めた所、普通に黒いやつがしゅるっと手から生えて来た。

 戦闘訓練中はガントレットに邪魔されて包帯部分の肘とか二の腕あたりから溢れてたけど本来は手から生み出して色んなもの伸ばして掴んだりって感じなんな。

 50%の力にも耐えられるように設計されたガントレットを装備してるとそれを手先から放てないってわけだ。

 後で放てるような穴を開けてもらっといたほうが良さげだな。緑谷の代わりにノートにメモっといてやろう。

 

 さて、では改めて緑谷が生み出した黒鞭。

 幾重にも分かれた黒鞭は……緑谷の意志でうねうねと動かせるらしい。

 触手プレイできるね。

 

「麗日ちゃんが触手プレイの被害に遭ってしまうのか。おいたわし──ッぶね!!」

「オート個性切ろう? ね? 1秒でいいから。その間に捕まえてブン殴るから」

「バカがよ。っつか結構速度出やがンな……瀬呂のテープくれェの射出速度か」

「どうして幾野少年がいるとこうも空気がギャグになるのだろうか」

 

 俺がそこを茶化したところ黒鞭が真っすぐ俺にブッ放されて、オート個性を発動させる程度の威力で俺を締め付けようとしてきた。が当然オート発動してスルー。

 しかし勢いもかなりいいし……意志に応じて動くんなら超便利だな。

 これは俺や瀬呂がうらやましがるもので、梅雨ちゃんの舌にも感じていたところだ。

 俺や瀬呂のようにワイヤーとかテープを射出ってなると、放った後に軌道修正とかはできない。梅雨ちゃんの舌はその辺が小回りが利く。放つ速度は俺=瀬呂>梅雨ちゃんくらいだったけど、緑谷は少なくとも瀬呂並の速度で黒鞭を射出できそうだ。

 しかもこれ先っちょで物掴めるからワイヤーアクションもかなり自由が利きそうだな。慣熟する必要はあるけど。

 ……ずりぃなこれ!? この主人公がよォ!!

 

「どうだい緑谷少年。暴走しそうな気配はあるかね」

「……いえ、今のところは。たださっき幾野くんに飛ばそうとしたときに少し危うい感じがしました。なんていうかエアフォースの練習し始めたころのような調整の難しさといいますかスマッシュの出力に苦労していたころの感覚といいますか」

「これは始まる」

「クソがよ」

「しなるような鞭のように使うのが本来の性能だと思うんですけれどそれを活かすとなればやっぱりワイヤーアクションでの移動がまず一番に考えられるんですが力の調整が少し難しそうです。エアフォースの様な瞬間的な出力調整ができないとこの黒鞭の真の性能は引き出せない。エアフォースの感覚で言うと今できる許容上限の30%ギリギリまで瞬時に引き出すような力の調整でかなりいい感じに動かせそうなんですが今もフルカウルのほかにスマッシュとエアフォースで力の調整しながら動いてるのでそこにもう一つの要素が増えるとどうにも今度は頭の許容量を超えてしまいそうなのでどうにかしてそれらを並行処理しながら動けるようにトレーニングをしていきたいと思っています」

「そうか。…………幾野少年」

「なんで俺に振るんすか。……まぁつまりフルカウル・スマッシュ・エアフォースの調整してる中でさらにこの黒鞭を混ぜて瞬間的な綱渡りの調整が出来るようになりたいって事でしょ。じゃあもう練習しかないっしょ」

「ケッ、エンデヴァーも同じような事言ってやがった。近道はねェ。積み重ねて馴染ませるしかねェだろうが」

 

 緑谷のやれることの確認と、やりたいことの確認、そして今後の方針も決まった。

 これまでと一緒だ。地道に練習を積み、経験し、慣れていくしかない。

 爆豪ちゃんだって圧縮しての攻撃やオーバーフロウに向けて歩みを進めている。俺も無視できる範囲や対象を少しずつ増やしている。

 おんなじだ。結局近道なんてない。自分が頑張るしかない。

 けど、頑張ってる奴の隣にはいてやれる。

 

「じゃ……いつも通りだな。模擬戦3分5セットで行こうぜ。緑谷、お前は黒鞭使える範囲で使ってみろ。多少の束縛なら受け止めてやるから」

「うん!! あ、あと両手で黒鞭が出せそうだから、出来れば複数との戦闘を対象にした訓練もしてみたいんだ。かっちゃん、お願いしていい?」

「ケッ!! どうせ今の時点じゃ使いこなせねーだろがボケが!! それを一回で身に染みさせてやっから構えろやァ!!」

 

 その後は普段の戦闘訓練と同様に、俺がメタルスライムになって緑谷との模擬戦に臨み、爆豪ちゃんがキレツッコミしながらも適切なアドバイスを出して緑谷がそれをノートにメモって。いい汗をかいて放課後の時間を過ごしたのだった。

 

 ただし今夜は色々用事があるのでそれなりの時間で切り上げることにした。

 

「みんなも準備してるだろうしな」

「え、何か今日あったっけ……?」

「あったさ……もちろんあった。忘れてんじゃないだろうね張本人なのに」

「え、僕!? 何かしたっけ!?」

「クソボケがよぉ!! 今日は麗日ちゃんの恋愛成就おめでとうパーティを寮で開くんだよォ!!!」

「ええ!?」

「バカがよ」

「A組寮は楽しそうだな」

 

 祝賀会開始ィィィィ!!!

 

 


 

 

「ホントにパーティの準備されてる……!!」

「今日の晩御飯は予定のビーフシチューを変更し赤飯メインになりました」

「セクハラじゃない!?」

「B組も心操もみんな呼んでるから」

「準備が良すぎる!!」

「女子にはデザートに蜜丼をちゃんと買いそろえてるぞ。A組B組あわせて13人分。放課後にワープとダイブワイヤー使って全力疾走で買ってきた」

「気配りが出来すぎてるよ幾野くん……!!」

 

 はい。A組寮の共用スペースで盛り上がってるみんなが待ってました。

 ランチラッシュ先生に手配して料理もバッチリ準備されてるしおめでとうケーキも準備してあるし食後の蜜丼も女子限定で揃えたよ。

 赤飯でお祝いですよ。あとA組B組の交流も深めていこうね。

 あんな人前で劇的な告白が大成功したんだから祝わねぇとなァ!!!

 

「あ、で、デクくん……」

「う、ららか、さん……!!」

 

 そして気合の入った私服で緑谷を出迎える麗日ちゃん。うんうん。恋する乙女。

 二人ともまだまだ気恥ずかしそうである。勿論麗日ちゃんには透ちゃんがついてやってバッチリドッキリ大成功している。

 俺と透ちゃんでせっかくだしお祝いパーティ開いてやらね? って画策して速攻で準備したのだ。無敵のカップルと呼んでくれ。

 

「オイラ達イクノがいない時でよかったな」

「ケロ、そうね。まぁお茶子ちゃんもあの告白は大胆過ぎると思うけれど」

 

 ソファに座る梅雨ちゃんとその膝の上に載って抱きかかえられてる峰田が悟った眼差しで被害者二人を見ていた。

 ─────あのポジションは俺の物だったのに

 いや違う違う。梅雨ちゃんはいい女です。

 峰田の事どうか幸せにしてやってくれ。友としての願いです。でもたまに返して。

 

 さて、しかしここに集まる高校一年生41名。心操もいるからな。

 まぁそりゃ騒がしくなるってもんよ。今日は特にお互いの距離が縮まったしな。

 俺も手綱握るつもりないです。各々交流を存分にしたまえ!!

 

 

「ってか幾野、言われるままにノリで準備しちまったけどこれこっからどうすんだ? 流れ理解してねぇんだけどよ」

「俺も何も考えてない」

「嘘だろ」

「まぁメインは今日の戦闘訓練の反省会とか交流でいいよ。飯食いながらさ。女子の皆さまには食後のデザートとして蜜丼買ってきたので食べる量考えといてね」

「おぉマジ!? 太っ腹ー! 脱いだ甲斐あったわ! アレ食べたかったんだよねー」

「被害者はおおよそウチだけどね。まぁこうしてきっちりワビを入れたから許す!」

「話題でしたものね、あのスイーツ。楽しみですわ」

 

 

「切島ァ! 弱音吐いてんじゃねーぞ!!」

「しかし……今日俺は完全におまえに上をいかれた!!」

「俺は金属故に熱や氷に耐えられる!! だが金属故に限界硬度がある! 打てば打つほど硬くなるテメーと違ってな!! 俺とオメーは違う強さがあんじゃねぇのか!?」

「てつてつー!!」

 

「まーた切島がアホやってら」

「今日はあんまりいいとこなかったもんねー切島クン。でも三奈ちゃんもよく見てるねェ」

「んー? まぁ同中のよしみってやつー?」

「ほーん?」

「え、ちょっとヤダ。違うから、そういうのじゃないから!」

 

「しっかし飯田よ……お前のレシプロターボのあの加速なんだったんだ。奥の手?」

「最近出来るようになった技でね。突き抜けることにした……が、やはりまだ速度が足りないか! 鉄哲くんには見事にしてやられたよ! タイミングすら読まれないほどの速度を身につけねば!」

「避けられる機動力じゃなくて速度全振りなんな」

「得意を伸ばすことにしたのさ。真っすぐに自分を貫くことが僕が一番できる事で、他の事で出来ないことがあれば周りに頼ればいい。そう考えるように最近はなってね」

 

「黒色……ケガは無事か」

「リカバリーガールに治してもらって、何とか」

「痛そうだったよなマジで」

「幾野と葉隠と戦う時は股間気を付けようぜ」

 

「……その、麗日さん……改めてだけど、今日、助けてくれてありがとう。僕……嬉しかった。好きって言ってもらえたのもだし、助けてくれたのも……」

「う、うん……なんかごめんね? すごいタイミングで言っちゃって……!!」

「ううん! アレのお陰で……っていうのも失礼かもだけど! 新しい力、ある程度コントロールできるようにもなったし!! そ、その……前から、ずっと僕も気になってて……言えなくてごめん。でも、えっと、これからどうしていけばいいか、分からないけど……よ、よろしくお願いします……!!」

「あはは……私もしょーじきわからんや! センくんたちは参考にならんし、梅雨ちゃん達とも違うかもやけど……でも。一緒にいたい。デクくんと」

「……うん。ありがとう!」

 

「ケッ」

「……そろそろよさげか? なぁ爆豪、どのタイミングで緑谷に声かけに行けばいいと思う?」

「アァ!? 何で俺に聞ィてんだ轟ィ!!」

「いや、お前緑谷のことよくわかってるからよ。俺も緑谷に言いたいことがあるんだが……麗日との会話を邪魔してもな」

「気を遣うなら話は明日にしとけド天然が!!」

 

「ってか今日の心操マジでヤバたに! どんだけ伸びてんのよ!」

「みんなのお陰だよ。これはマジで……夏以降訓練にお邪魔させてもらったり仮免試験で助けてもらったり、インターン紹介してもらって……その成果出さなきゃ嘘でしょ。相澤先生にも悪いしさ」

「その先生にも勝ってんじゃん! 今日一番輝いてたの心操だぜマジで!」

「ケロ、お見事だったわ心操ちゃん」

「確かに本日はお見事なご活躍でした……日頃の努力の成果を発揮されて。ですがやはり私に、き、きれ……いえ! 謀ったのは許されません……!」

「塩崎さん茨巻き付けないで?」

「逃がしませんから……絶対に」

「匂うな」

「匂うね」

 

「物間……俺の個性の使い方随分上手くなってたな。どっかで練習したんか?」

「基本的に僕の場合、個性の使い方はイメージ次第ってところもあるのさ。夏にイヤってほど使わせてもらっていたからねェ君の個性は。その名残を今できる使い方で使わせてもらっただけだよ」

「やられちったぜ見事によー。ぶっちゃけオイラ個性頼りだからな、抹消持ってこられるのが一番キツイわ」

「シュガードープ、だっけ? あの個性も便利そうだったなー」

「ああ、糖分を事前に補給する必要はあるけど短時間自分の力を数倍にハネあげる個性さ。時間が経つと糖分が切れて思考力が落ちてしまうデメリットがあるが、そこを僕なら無視できる。砂藤くんの人柄もとても良くてね。後でA組にも紹介してあげるよ。彼もイグジストの事は興味津々だったしねェ」

「マジで? 助かるわ」

 

「ところでお前のインターン……」

 

「必殺技の開発って……」

 

「蜜丼んま! んまー……」

 

「お前も個性二つ持ちだったのか……」

 

「カラオケやるか。セット持ってこよ……」

 

「イクノお前絶対歌うなよ……」

 

 

 平和な、学生の夜の時間。

 俺たちヒーロー科一年生はより一層絆を深め、今後も共に切磋琢磨を誓い合うのだった。

 

 






※こっから先の展開
仮免補講試験はなし。
ヴィラン連合側のアレは特に詳細な描写は考えておりません。大体原作通り。
今後は諸々整理してまたチームアップミッションの話をいっぱい抜粋して。
バレンタインとかオリ話も色々挟んで。書きたい日常を書いてって。
そしてとうとう終盤に踏み込んでいきます。

しばらくは日常回をお楽しみください。


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