【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!!   作:そとみち

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124 パパもう理性との戦いに疲れちゃった

 

 

 今日は久しぶりのチームアップミッションの日。

 だったはずなんだけどなぁ。

 

「センちゃん♥」

「イクノさん♥」

「ベイビーを作りましょう♥」

 

 ベッドの上で何故か透ちゃんと八百万ちゃんと発目ちゃんに押し倒されてるのが今の俺です。

 

 なんでこうなったか簡単に説明させてくれる?

 

 


 

 

 えー。まず改めて今日はチームアップミッションに呼ばれてました。

 

「幾野氏、発目氏、葉隠氏、八百万氏……よくぞ参られた! 我……いや(それがし)、格闘ヒーローのクロオビで候……でござる!」

「キャラが固まってない」

「ヒーロー歴10年とお伺いしておりましたが」

 

 地方都市で10年ヒーロー活動をしているベテランの格闘ヒーロー『クロオビ』に呼ばれてやってきた俺と透ちゃんと八百万ちゃんと発目ちゃん。

 話を聞けば、サポートアイテムに特化したチームでもあり俺が特に世間に人気もあるということで。

 

「ヒーローとしてブレイクしたいでござる!!」

「ええ」

 

 そんなクロオビさんのお願いを聞くことになったのだ。

 

 事情を聞けば華やかなヒーローの世界に憧れて親の反対を押し切って修行してヒーローになったらしい。

 うんうん。目指すものは人それぞれだからな。そこはいいよ。この人の仕事の履歴見てもきっちりヴィランは捕まえてたし。

 でも人気ヒーローにはなれなかったということで。今はキャラを模索したりしてるんだって。口調ブレてんのはそれか。

 

「じゃあとりあえず必殺技ですよね。どんな技が出来る感じです? 俺が受けるんで見せて下さい」

「うむ……魅せ用の技も考えてみたのでござるがそれでよいでござるか!?」

「いや普段使ってる技をどうするかの方がいいでしょ絶対」

 

 で、とりあえず必殺技を見せてもらったら首トンだった。地味……って言ったら透ちゃんに失礼か。

 俺の首にトンっと手刀を打たれて。オート個性発動して。

 うん。

 うんうん。

 ちょっと待って???

 

「今俺あり得ないくらいダメージ受けたんですけど!? いや無視したけど! 透ちゃんの首トンでもこんなにいかないのにどうやってんのコレ!?」

「え? 見た目には普通のネックストーンだったけど? そんなに凄いの? 私も見習いたいなー!」

「あ、いやこれは某の個性『速拳』で一瞬のうちに100発の手刀を叩き込む技なのでござる」

「100発もですか!? そんなに放たれておられるように見えませんでしたが……?」

「私の個性『ズーム』でも全く見えませんでしたね! それほどの速さ……フムム!!」

「気絶させるツボって狙うの何気に難しいんだよー。それを100発打つことでツボに当ててクロオビさんは堕としてるんだね!! すごーい!!」

「いや葉隠氏は一発で堕とすらしいではござらぬか。そっちの方が凄いでござるよ? ただまぁ……誰も見切れない故に100発打ってると言っても誰も信じないのでござるよ……おかげでネットじゃネタヒーロー扱いで。話題になるのは嬉しいが少々不本意でござる」

 

 話を聞けばこれが文字通りの必殺技で、一瞬で100発の手刀叩き込んで気絶点を狙うという物らしい。

 背後取られたら一瞬で終わりだな……そもそも素の威力もデカいし。拳も同じ速度で叩き込めるって事でしょ? 下手な脳無なら勝てない? 隠れた強キャラ。

 しかし誰もその技を見切れないため逆に地味になってしまっているのだとか。

 うーん……歌舞伎みたいなヒーロースーツで赤い髪なんかはすごいいいセンスだと思うんだけどなぁ。10年も必殺技を見てもらえないとなるとそうなっちまうのか。

 勿体ない。でもこれ解決は簡単だな。

 

「必殺技の威力と話題性は十分。見えないだけ。ヒーロースーツの見た目も俺のセンスで言えば全然アリっすよクロオビさん。人気出るラインだと思います」

「おお……イグジストに見た目を褒められるのは嬉しいでござるな!!」

「惜しむらくは筋肉質すぎて女形の装いは似合わなさそうという点で」

「いい年の大人を女装させようとしないでほしいでござるな!?」

「まぁまぁ……つまり必殺技がみんなに見えて、知られて、かつ今後もその技放つたびにかっこいい!! ってなれば人気出るとっかかりは出来ると思うんすよね。ってなわけで発目ちゃん、八百万ちゃん……」

「お任せください!! すでに手刀を撃つ時に腕のモーフィングが空中に残る様な投影ベイビーの設計図を書いています!! 首辺りに装着して、手刀を打つたびに腕の残像が残るようなモノですね!!」

「材料はお任せください。最近は出せる素材も多くなってきましたので」

「助かる。で……透ちゃんはラーカーズのチャンネルで生配信準備してくれる? ラブラバにも連絡して」

「はーい!! 『チームアップしてみた!』企画でやるんだね!」

 

 俺はテキパキと準備を進めた。

 発目ちゃんと八百万ちゃんでクロオビさんの100連発手刀が放った瞬間に空中に残像が浮かんで残る様なサポートアイテムを開発。

 で、俺と発目ちゃんはチームアップミッションの時にたまに許可を得てやっている緊急コラボ生配信を実施することにした。

 『イグジストが○○とチームアップしてみた!』の企画で、ダイブセンサーで映像を撮りながらチームアップ先のヒーローと一緒にパトロールして、インタビューしたりヒーロー活動の活躍を見せたりする、というものだ。

 俺が色々茶化したりするので割と話題にもなるし、特に予告なしでいきなりゲリラ生放送をやるのでそれを見れたらラッキー、みたいな方でも話題になっている。

 その日の生放送が時には夕方のニュースに流れたりもするのでまぁ……バズりキングと呼んでくれ。

 

「発目ちゃんのアイテム開発が終わったらパトロールして来ましょうかクロオビさん。そこで事件があれば俺達も援護しつつ、クロオビさんの真の実力をみんなに見せつけるということで」

「む、むむ……!! 話は分かったがその、ダイブセンサーというものは本当に某の手刀を撮影できるのでござるか?」

「舐めないでくださいよ、世界一の天才が開発した逸品です。超スローモーション録画もできますから。映像取ったら即編集して生放送で公開しますよ。百連撃ヒーロークロオビ。いいじゃないっすか、バズりましょう!!」

「心強い……!! よろしくおねがいするでござる!!」

 

 そうしてチームアップミッションが始まった。

 

 

 で、その後。

 無事発目ちゃんが残像を生むアイテムも開発して、でも最初はそれを使わずに一緒にパトロール開始。

 俺の小粋なトークも挟みつつ、天然も入ってるクロオビさんの返事も中々小気味よくて。10年ヒーローを続ける大変さとかも色々聞けて俺も収穫があった。

 そして強盗ヴィランの出現があり、ようやく出番。流石に10年選手だけあって動きはとても信頼感があった。フォローもしていたがその必要もなく、見事にヴィランを一撃で気絶させて確保。

 確保から警察を呼んで周囲を警戒するまでもまぁ慣れた様子でしたね。ちゃんとヒーローされてらっしゃる。

 

「……お見事ですわね。名乗りを上げてからヴィランを捕縛するまでの動作が流れるように……無駄も緊張もなく。経験の深みが出ていますわ」

「私たちだとまだやっぱり緊張するもんねー。プロだなぁ……」

「見習う所めっちゃあるね。……さてでは早速検証してみましょう!! 百連撃さんの手刀は本当に100連撃だったのか!! VTR……チェック!!」

「バラエティ番組でござるかな?」

 

 視聴者1万越えの生放送の中で先ほど録画した手刀の超スローモーション映像を再生する。

 ……うおぅ。マジで100発打ってるよ。

 強い。首狙ってこれだから、普通に拳でやる時はすさまじい近接戦闘できそう。庄田二連撃くんが泣くぞ。100発って。

 

「クロオビさんすげー!! マジで100発……いやこれマジでスゲェな!?」

「かっこいいよークロオビさん!!」

「お見事な技術でございますわ」

「フフフ!! ですがそれを毎回見られないのは勿体ない!! そこで私、発明ヒーロー『エクスマキナ』の新発明です! 腕の動きがある速度を超えると残像を残すようになるサポートアイテムを開発させていただきました!!」

「なにやらテレフォンショッピングのようになってきたでござるな!?」

「これをクロオビさんの首に装着して……さぁクロオビさん!! イグジストを狙って百連撃してみましょう!!」

「炎上まったなしでござるよ!?」

「大丈夫っすよいつもの無敵モード入るので。ささ、どうぞどうぞ。通常カメラで映してますから」

「ええいもうヤケでござるー!!」

 

 最後に発目ちゃんのサポートアイテムの出番だ。なお彼女のヒーローネームは『エクスマキナ』になりました。俺発案で即決されたやつ。

 首にサポートアイテムを装着し、改めてクロオビさんが俺に北斗百裂拳のように拳を放つ。……いやこれもすげぇ見た目かっこいいな!?

 もちろん無敵でノーダメージだったんだけど、腕の残像が空間に現れて漫画のような必殺技が生まれた。

 バズるわこれ。男の子が嫌いになる要素ないじゃん。北斗の拳とのタイアップできそう。

 

「……おお!! 腕の姿が少し残るでござるな!!」

「これまで残像すら生まない速度で動かしてましたからねぇ。受ける側もちょっとビビるくらいの迫力でしたよ。スゲェやクロオビさん!! これからもこの技いっぱい見せてくださいね!!」

「うむ!! 素晴らしい機会をありがとう、イグジスト!!」

 

 そんなわけで生放送終了。

 ラーカーズでの紹介動画という形になったがバッチリクロオビさんはバズりまくって、速攻作らせたSNSアカウントはいい感じにフォロワーも増えて。

 チームアップミッション『クロオビをバズらせる』はミッションクリアとなったのだった。

 

 


 

 

 はい。

 ここまでが前段ね。

 

 で、クロオビさんからも大変感謝されて、地元の美味しいお店なんかでご飯を奢ってもらったりなんかしちゃって。

 変装用のアイテムで顔隠しながらそれを有難く頂いたところで、さて雄英に帰るかってなったんだけど、たまたま帰りの飛行機が急なヴィラン事件で欠便しちゃって乗れなくて。

 じゃあ新幹線で帰るか……と言ってもそこそこ遠くて間違いなく終電越えそうで。

 俺はともかく女子3人もいる中で夜遅くにタクシーもなぁ、移動時間長すぎるし……という判断で、学校に連絡を入れてからビジネスホテル取って一泊することにして。

 もちろん俺は男子なので女子3人で一部屋、俺は別に部屋を取って。

 シャワーで汗流して、流石に他の二人もいるし透ちゃんとの夜の逢瀬もするつもりはなくて。

 今日の生配信のネットの反応見たり今後の予定確認したりしとくかーと夜の時間を過ごそうとしたところで。

 

『センちゃん、私たちの部屋に来れる?』

 

 と、透ちゃんからラインが入って。なんだなんだと向かって。

 そしたら何故か可愛いスケスケのネグリジェに身を包む3人が待っていたのである。

 

「!?!?」

 

 俺も思いっきり動揺したよね。

 なんか今日のチームアップミッションの話でもするのかな……って全然油断して行ったものだからさ。部屋の中をウォールハックもしてなかったしさ。女子の部屋だし。

 でも部屋に入った瞬間にそんな非日常が俺を待ってて。

 どうしたの!? 特に八百万ちゃんと発目ちゃんはどうしたのぉ!?!?

 

「とりあえずそこに座ってセンちゃん」

「んあうん」

「喉は渇かれていませんか? ハーブティーをお淹れしますわ」

「んあうん」

「この服どうですかイクノさん? こういう装いをするのは初めてなもので! 似合ってます?」

「んあうん」

 

 透ちゃんに促されるままに部屋にある椅子に座って、八百万ちゃんが淹れてくれるお茶を貰って、発目ちゃんがきゅっと胸を強調するようなポーズをとるからそれから目を離せなくて。

 っていうか。全員がエロすぎて俺の脳は中々回復いたしません。

 誰か説明してくれよおぉ!!(デデデン!!)

 

「……えっとね、センちゃん。まず私が説明させていただきます」

「アッハイ。お願いします……どう、えっと、何? どした?」

「最近のセンちゃんに解釈違いがありまして」

「どういうこと!?」

 

 透ちゃんが説明をしてくれるということでそちらに向いて……くっ! 透ちゃん見る時は必ず透明を無視するんだけどネグリジェ似合っててエロい!! ちんちんがつらい!!

 で、いきなり透ちゃんから解釈違いを言い渡された。なんでぇ!?

 

「センちゃん、私の事……好きだよね?」

「そりゃ大好きだよ!? 愛してるよ世界で一番愛してる女だよ!? ちょっと待ってゴメンなんか浮気とかそういうの疑われてるパターン!? 透ちゃんに捨てられちゃったら泣いちゃうよ!?」

「だよね! えへへ、うれしー!! 私もセンちゃん大好きー!! ……でもねセンちゃん。私ね、センちゃんがセンちゃんらしくしてるのが一番好きなの。そこも分かってるよね?」

「え、あ、うん……いつもそう言ってくれてるし、有難いとは思ってたけど……えっと?」

「うんうん。で、私の好きなセンちゃんって、みんなに愛されて……男子にも女子にも優しくて、誰よりも周りを見てて、色々アホなこと考えたり信頼できる相手には遠慮なく茶化して甘えんぼな……そんなところなの。私もずっと見てくれてるセンちゃんの彼女として、大切にしてもらえてるのはとても嬉しいんだけど」

「う、うん……?」

「私がセンちゃんを縛る様な事になるのが解釈違いです」

「よくわからないよ透ちゃん!?」

 

 わからない……俺の彼女は何を言っている……?

 俺のことを好きでいてくれてる気持ちは変わらないけど俺が透ちゃんが彼女になる事で変わってしまうのがアレということ……?

 でも全然縛ったりとかそういうのはないよな……? むしろ不安になるレベルで自由にさせてもらってたよな……?

 

「センちゃんってすっごいモテるんだよ」

「初耳なんだけど。いや確かにバズってるし男子の脳は破壊していると思うけど」

「そこ。女子の脳も破壊してるんだよ。気付いてた?」

「ええ……?」

「それも変な意味じゃなくて……センちゃんの真っすぐな所に惚れちゃう女の子っていっぱいいるの。私だけじゃなくて……この二人とか」

「ええ!?」

「それをセンちゃんが彼女がいるからって理由で私ばかり見て女の子を悲しい気持ちにさせるのが解釈違いでした。私も何言ってるのかよくわからなくなってきたけどとにかく! 私はオンリーワンじゃなくてナンバーワンであればいい! センちゃんが最後にこの私の隣にいればいい!! だからセンちゃん!! ハーレム作ろう!!!」

「どうしてその結論になった?」

 

 結論として透ちゃん的には俺はハーレムを作っていいよという話であった。

 どうしてこうなってしまったんだ。思わず素で突っ込んでしまったよね。

 いやそもそもハーレムと言っても……そんな……え? ここにいる他の二人って、ええ??

 

 思わず俺は八百万ちゃんの顔を見る。

 すると彼女は頬を赤く染めながらも、しっかりと頷いて。

 

「……その。わたくしも……イクノさんのことをお慕いしておりました」

「んむみぇ。……え。その、それは男として……」

「もちろん。男性として……強く意識し始めたきっかけは以前の仮免試験の夜にお説教をした時だと思いますわ。わたくしのことを、心から信頼されていると正面から伝えられて……そこから貴方を意識するようになってしまいました。普段の様子を目で追うようになって……そうすると、色んな所でイクノさんの優しさや気遣いが見えて……いつの間にか心から惹かれておりました」

「私とおんなじだね。私も入学当初からずっと目で追ってて……夢中になっちゃった」

「はい。ただ貴方には既に葉隠さんがいらっしゃいましたから。この恋は秘めておこうと。想うだけならば許されるだろうかと……そう思っておりましたの。秋の夜長にはイクノさんと葉隠さんの逢瀬を想像して己を慰める夜もありましたわ」

「んん!!」

 

 ちょっと!! R18になるんじゃないのこの作品!!

 そんなことをそんな顔で言われちゃうと俺のビッグイクノが主張し始めるから!! めっちゃ我慢してるところなのに!!

 駄目だ……! 今たぶんすごい真面目な話してるのに性欲が思考を邪魔してる!!

 

「ですが、私の様子に気付いた葉隠さんから言い出してくださったのです。イクノさんならみんなからの愛を受け止められるから遠慮しなくていいと。その言葉で私も……覚悟を決めましたわ。イクノさん、好きです。葉隠さんが貴方の一番でいい……その上で、私の事も愛してくださいませんか」

「うん…………うん。ちょっと待ってまだ俺が追いついてないの。その、八百万ちゃんが俺の事本気で好きでいてくれた……ってのにそもそも気付いてなくてごめんだったけど……俺も八百万ちゃんの事好きだけど!! ちが……いやいいの!? こんなに都合よくって!? ハーレムって言うけど将来とか!?」

「わたくしの実家のお付き合いがある有力な権力者の皆さまはパートナーのお一人やお二人珍しくはありませんわ。内縁という手もございます」

「そうなんだ爛れてるね!! えっ……いいの本当にこんな俺で……? 今めっちゃちんちんで物事を考えて欲望に身を任せちゃうか悩んでるような奴なのに……?」

「ふふっ。そんなおバカなところも大好きですわ。恋は盲目と言いますが……貴方に首ったけですの。よろしければ、わたくしも貴方のモノにしてくださいませ」

「  」

 

 負けました。

 殺し文句が過ぎる……!! 駄目!! 普段から正直エロい目で見てたけどそんな子からこんなこと言われたらもう俺我慢できませんよ!!

 好きになっちゃうでしょー!! エロバカ男子なんだから俺! そんな誘う眼差しをされたらもー!!

 思わずこのままルパンダイブしたくなる。けどまだだ。もう一人この部屋にはいるんだ。

 

「……発目ちゃん、も?」

「はい。私はもう前にお気持ちを伝えていましたよね?」

「え。…………え、あ! もしかしてI・アイランドの時の……」

「ええ! 私もイクノさんのことが好きですよ!! 最初に開発室で会った時に面白い発想と個性の持ち主だった頃から興味を持っておりました!! その頃はまだ私のベイビー開発を手伝ってくれる優しい男子という認識でしたが……実を言えば私、男子とここまで話をする経験がなくて!! 話も合うイクノさんに……少しずつ惹かれていました。ベイビーを開発するのと同じように……いえ、貴方が試験に付き合ってくれて、それ自体を楽しむようにもなっていました」

「ふにゅ。……発目ちゃんは開発全振りだと思ってたところがあります……ごめん、気付けなくて」

「落ち込んでるセンちゃん可愛い」

「庇護欲を掻き立てられます」

「いいのです。私もアピールの仕方を間違えていたようでしたので!! いっぱい一緒にベイビーを開発するくらいしかイクノさんとのお話をする方法がわからず……あとは来てくれるたびに爆発で胸元に飛び込むくらいでしたから。最初の心操くんはともかく、それ以降はイクノさんの胸にしか飛び込んでいないんですよ? 外の映像はカメラで見えましたからね。狙ってたんですよ?」

「衝撃の真実!」

「I・アイランドにお誘いいただけた時には本当に嬉しくて、お洋服を買いに行ったときもクラスの女子に相談して身嗜みを整えてみたりして……夏が明けて葉隠さんが彼女になったという話を耳にして、負けたくないと思ってしまいました。ダイブセンサーに私の全てを籠めて……愛を伝えようと。やはりベイビーを作ることが私の想いを伝える手段だったので。気付いてないようでしたけれど!」

「胸が!! 自分の鈍感さに胸が苦しい!!」

「ふふ。でも……葉隠さんが相談する場を設けてくださいまして。そこで私も八百万さんも胸の内を明かして、葉隠さんがハーレムを提案してくれたのです。私もイクノさんが好きです! なので私もイクノさんに愛されたいです!! もっとぎゅーってしてほしいです!!!」

「まっすぐ!! 可愛い!!」

 

 俺ってやつは本当にクソボケだな!! 発目ちゃんがホントは俺の事本当に好きだったって気付けてすらいなかったよ……!!

 ここまで想いを伝えられたらもう俺も倫理観とか投げ捨てるからね!! 全員愛します!!

 

「……ごめんねみんなの想いに気付いてなくて!! 俺も好きだよ明ちゃんも!! 百ちゃんも!! もうみんな好き!! でも俺のクソボケに気遣ってくれてた透ちゃんが一番好き!!」

「ヤケクソみたいな告白で来ましたわね……でもそんなところも可愛いです♥」

「私に色々な愛し方を教えてくださいイクノさん♥」

「ふふん。私はセンちゃんの理解ある彼女なのです! 女の子もイケるようになったしぃ……ね、センちゃん♥ ……爛れちゃお♥」

 

 そうして俺はとうとう欲望に身を任せることになり。

 3人に飛び込んだところで何故かガンヘッドマーシャルアーツで受け止められてベッドに押し倒される体勢になり。

 そんな俺を完全に欲情した眼差しで見下ろしてくる3人がいて。

 冒頭のシーンに戻るというわけである。

 

 

 ……あれ?

 これ俺が捕食される側??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、だめ、ダメです! そんなっ、イっ、自分でするより、よくてっ、あっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ……ちゅ、ちゅっ……ぷぁ……イクノさん、もっとぎゅってしてください……んっ……ちゅ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 窓から差し込む太陽の光が黄色い。

 

 

「素敵な夜でしたわ……」

「キスって気持ちが温かくなるんですねぇ……クセになりそうですよフフフフフ!」

「んふー。センちゃん可愛いからいっぱい搾り取っちゃった」

 

 つやつやした顔の三人と対照的に俺は随分と搾り取られてしまいました。

 いや……よかったけど。すごかった。おっぱいの暴力に晒されて絞りつくされてしまいました。

 感度がいい百ちゃんとキス魔になった明ちゃん。

 そしてサキュバスとしての本能に目覚めた透ちゃんに無敵の個性の俺も流石に限界を超えました。

 でもおっぱいに顔を埋めてるとすぐ回復するんだから俺のちんちん単純でしたよ。

 もちろん避妊はしています。卒業するまでそこは守ります。鋼の意志。

 

「これからのルーチン決めようねー。どうしよ?」

「透さんとは週に二回。わたくしは時々混ぜていただければ……一人ではセンさんにやられてしまいそうですわ」

「私はワープで夜に来てくれればお部屋で愛し合えますね! 帰りは透さんあてにワープしてもらえばバレません! 名案です!!」

「俺の知らないところで俺のちんちんの予定が立てられている」

「いやだった?」

「全然。みんな大好き!!」

「まぁ。ふふ……」

「可愛いです……」

 

 腕の中に納まる透ちゃんの胸にぎゅーっと頭を埋めると、その左右から更に二人が胸を押し付けてくれて無限の安心を味わう俺。

 柔らかさに包まれながら……改めて俺の中の愛について考える。

 透ちゃんの時もだったけど、好きっていう感情が愛に変わるのは付き合ってからお互いに距離を詰めていってなるものなんだな、って感じてる。

 透ちゃんを心の底から好きになったように、これから百ちゃんも明ちゃんも好きになって行ければいい。

 元々二人とも大好きだったんだ。

 これが体を重ねることで愛に変わるならそれは良い変化だと思う。

 こんなに俺を愛してくれる3人に、俺も愛で応えたい。

 

 その後、落ち着いてからみんなでシャワーを浴びて、きっちり個性使って後片付けして綺麗にして。

 俺たちはホテルを後にして雄英に帰るのであった。

 

 

 

 寮のみんなからめっちゃ(ヤったな……)って顔で迎えられた。

 

 







※補足
この話書いた日がちょうど原作で透ちゃんが全裸を青山(クソヴィラン野郎)に見せつけた話が掲載された日でした。
なんかもう我慢できなかった。ホントはもっとじっくりやる予定だったのに。
まぁいいか……(賢者)
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