【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!!   作:そとみち

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140 バレンタインは戦いだろうが……!!

 

 

 2月に入って1週間と6日が経った。

 2月13日。まずこの日から女子の戦いは始まる。

 

「麗日ー、モチは湯煎で溶けなくない?」

「え、ほんと!? チョコと同じノリで行けるかなって思っとった!」

「電子レンジでよいらしいですわね。ごく少量のお湯を入れると柔らかくなるようです」

「チョコおもちは作り方がシンプルなんねー。ブラウニーはこんなに砂糖入れるって知らなかったわ私」

「ケロ。お菓子系の砂糖の量からは眼を逸らしたいところね。入れないと甘くならないし……」

「まぁ今回は食べるの男子だから遠慮なく入れたろ! うりゃー!」

 

 夕食もお風呂も終えた夜、普段はあまり使われない寮内の設備が整ったキッチンで女子たちが甘い香りさせながら明日の準備を頑張っていた。

 まぁね。明日はなんてったってバレンタインデーですよ。女子にとっても男子にとっても一大イベント。

 いかにも学生らしい盛り上がりをどの寮でも見せていることだろう。

 今日は男子たちにそれとなく気配りしてキッチンには近づかないように伝えてある。女子の面子を壊しちゃいけないからね。

 明日を震えて待ちたまえ。

 

 まぁ俺は3つは貰えるのが確定してるけどね!!

 そのうち1つがチョコではなくベイビーである可能性がありよりのありだけどそれだって嬉しいもんよ。

 

 さてそんな俺は今、女子たちがエプロン姿でわいわいとチョコを作ってるのを近くのソファで座って眺めている。

 彼女たちがエプロン姿で料理してるの見たいという理由のほかに、一応寮長なのであんまり遅くにならないように監督しているわけである。

 

「センちゃん、一緒にチョコ作らないのー?」

「俺は明日の早朝にクラスのみんなの分作るから気にせんでええよ透ちゃん」

「やっぱ作るんだ」

「まァ知ってた。イクノならやるなって確信してた」

「男子の皆さまの脳が心配ですわね」

「負けられへん……!!」

「ケロ。負けないわよセンちゃん」

「流石に悪いからそんなしっかりとしたものは作らないよ? 嘘じゃないよ?」

 

 女子たちが作ってるところに俺も混ざって作ろうかなとも考えたけどまぁ……邪魔しても悪いなって考え直したところあります。

 こんなナリだけどやっぱ男子だしね。勿論クラスメイト達の脳を揺らすためにも義理チョコは作るし彼女たちともチョコ交換なんかしたいから作るは作るけど彼女たちの面子を潰すほどのものを作ろうなんて考えてないです。ホントだよ。

 緑谷に何か特別なチョコ作ろうなんて考えてないし。上鳴にも切島にも。

 峰田はまぁ……毎年恒例でちょっとやってるからそれくらいはするけど。チョコはたいして力入れないから。

 梅雨ちゃんは本当にいい子。峰田を喜ばせてやってくれな。

 

 さてそんなわけで女子たちもそれぞれ想いの込めたチョコを作り終えたようで。それらを冷蔵庫にしまってキッチンは静かになり。

 消灯時間も近づいてきたので解散となり、部屋に戻る。

 自室で俺はとりあえず全裸になり、髪の乱れとかがないかをチェックして、準備してた幅広めの長いリボンを手に取って。

 それを体に縛り付けて……股間と胸元は際どく隠すようにして……鏡の前でポーズをチェックして……よし完全にエロの塊。

 メスガキ笑顔で自撮りを撮って、日が変わった瞬間に峰田に自撮りを送り付けたのだった。

 

 


 

 

 翌朝。

 いつもの時間よりも早く目を覚まして、朝の時間で簡単に男子用チョコを用意する。

 まぁいうても女子組も男子に配る用の義理チョコは用意してたみたいだからな。

 女子組は砂糖をふんだんに使ったブラウニーを人数分準備してたみたいだから、俺はビターなやつにするか。ビターチョコ使ったクッキーでええやろ。

 お菓子の作り方も中学時代に峰田に作ってた経験があるんでしっかり覚えてる。クッキーは作るの簡単で助かる。

 甘さ控えめのクッキーをしっかり作って焼き上げたころに早朝組が起き出してきた。

 

「クソがよ」

「朝の挨拶が物騒。おは峰田。緑谷もおはよ」

「うん、おはよう幾野くん。この香り……チョコ作ってたの?」

「もちのロン。楽しみにしててね」

「恐怖が勝るかな。で……峰田くんは朝からどうしたの」

「朝目が覚めてスマホ開いたら全裸リボンのイクノの自撮りが送られてきてたオイラの気持ちわかる?」

「テロかな?」

シコっちゃった♥?」

「黙れカス」

あ、緑谷も欲しい♥?」

「殴られたいならそう言って?」

 

 峰田が放心状態でロビーに降りてきた。早速あの自撮りを見てくれたみたいだね。毎年一回はコイツの脳を俺の写真で焼かねぇとな。

 去年は入試前だったからJK制服コスプレしてパンチラ全力の自撮りを送ってやって性癖を破壊したけど今回はストレートに俺をプレゼントにしてやった。

 どうした、悦べよ峰田(愉悦)

 なおあのリボンは後で彼女たちとのプレイに流用されます。

 

 で、その話を聞いた緑谷も白目向いて恐怖していた。

 こいつにも送ってやるかなぁ。もう親友と言っていいもんなこいつも。裸は見られてるし。

 ……いややっぱやめた。本気の自撮りは峰田にしか送りたくないしね。

 

「クッキーの粗熱とる時間もあるから先にランニングいっちゃうか。戻ってきたらラッピングするわ」

「ん。じゃ行くか」

「今日も頑張ろう! 往復20キロ!」

 

 オーブンからクッキーだけ取り出してキッチンぺーパーをかけてから、俺たちは先にランニングに向かった。

 いつもの全力ダッシュだが緑谷も今やバッチリついてくる。

 体いい感じに成長したな緑谷も。フルカウル40%、スマッシュもガントレットの性能進化させて60%までなら負担なく出来るようになってるし、黒鞭も使えるし。

 次の能力まだ目覚めねーのかな。そろそろ空飛べるようになったり危機感知できるようになってええんやで。

 今度放課後の組手で爆豪ちゃんと俺で本気で攻めてみるか。危機に至らないと新技でないのかもしれんし。

 

 その後バッチリ早朝を駆け抜けて、戻ってきてからクッキーをラッピング。

 いくつかはもし学校でチョコ貰った時にお返しするようにカバンに詰めて、あとは冷蔵庫へ。

 女子組とも協議したけど本命は各々のタイミングで渡すようにして、義理チョコは夕方学校が終わってからロビーで配る事にしているのだ。

 峰田には午前0時に本命送ったので後は俺は受け取る側。透ちゃんと百ちゃんと明ちゃんはどのタイミングでいただけるやろな。

 

 


 

 

 まず事件は朝に起きた。

 

「幾野。受け取ってくれ」

「えっ」

「「「!?!?」」」

 

 みんなで朝食を食べていたところに、なんと……轟からチョコを貰ったのだ。

 えっ。

 ……えっ? 轟お前? 焦凍くん???

 えっお前もしかして俺の事好きだったの!? ごめん俺もお前の事好きだけどどこまで行っても親友のラインは越えられないって言うか!?

 体育祭のときに言った隙だぜ轟事件はあれ誤解解いたよな!? え、もしかしてそれ以降ずっと片思いされてた!? 嘘だろ!?

 見ろよクラスのみんなも全員白目向いてんじゃん!! 透ちゃんも百ちゃんも味噌汁口からだーって漏れちゃってんじゃん!!

 

「姉さんから……日頃お世話になってる礼だって。前に実家寄ったときに預かっててよ。賞味期限は切れてねぇから」

「アッハイ」

 

 知ってた。

 いやちょっとマジで一瞬ビビった所はあるけど。そっか、冬美さんからか。それなら納得よ。

 こちらこそお世話になってるくらいだけど。こういう気持ちなら嬉しい限りだね。有難く俺は受け取る。

 ……透ちゃんたちから貰うより先に他の女からチョコを受け取る俺ってどうなん? と思わなくもない所があったけど。それくらいで怒る彼女たちじゃないやろ!

 

「初手が轟さんとは予想外でしたね……確かお姉さまの冬美さんでしたか」

「完全に狙いに来てるね。後でゴアイサツしないと」

 

 俺は何も聞こえてないです。

 深く踏み込まないことで続く愛があるから。冬美さんはまだ……多分そういうんじゃないから……いやどうだろ。たまに捕食者の瞳で見てくるからな。

 流石のクソボケの俺も最近はそういう視線に気づくようになりました。轟家がこんな爛れた関係を持つ男を許してくれるのだろうか。

 ……なんとかなるやろ!!(ぶん投げ)

 

 

 朝飯を終えて一度自室に戻って、轟から貰ったラッピングされた箱を開ける。

 そこには明らかに手作りの……ティラミスだ。あらオシャレ。

 大人な冬美さんらしい雰囲気のある逸品を貰えてしまいました。

 うれし。自室の冷蔵庫にしまって今夜いただこう。甘いものは女子並みに好きですので俺も。

 貰いました有難うございました、って内容のラインは冬美さんに送っておいた。味わったらその感想も送ろうね。

 

 


 

 

 さて登校。

 透ちゃんも百ちゃんも機嫌は悪くなってなかったので一安心。

 午前の授業は勿論普段通り過ごして、お昼になったところで。

 

「幾野、はいコレ。B組女子からの義理な」

「お、拳藤ちゃん。ありがと! 後でみんなにそれぞれお礼を……ってか俺にだけ?」

「アンタはいつも物間止めてくれてるし、あとインターン紹介でもアタシらみんな世話になったからね」

「峰田もインターンじゃ頑張ってくれてたよ?」

「ああ、なんで峰田にもこのあと渡すよ。まァあんたら二人とも彼女持ちだから義理だって強調しとくね。気持ちよ気持ち」

「それでも有難し」

 

 まず拳藤ちゃんからB組女子みんなからの義理チョコまとめを貰った。

 後で開けたけどクッキーが7個入ってた。けどそのうち一つがなんかハートの形だった。……いや深読みしすぎか。

 

 

 で、昼食の食堂でねじれちゃんパイセンからも義理を貰った。

 

「通形と天喰くんに作った本命チョコの余った素材で作ったんだー! 峰田くんと一緒に食べていいよ! ギリだからねー義理だよーわかってる?」

「待って本命って言っちゃってますよねじれちゃんパイセン」

「え? ……あ! 聞かなかったことにしてー! 何も聞いてないよね幾野くん! 聞いてる!?」

「聞けばいいのか聞かなければいいのかどっちなんスか」

 

 まぁこの場に二人はいなかったので許すが……。

 っていうか本命ってどっちに対してなんですかねねじれちゃんパイセン。

 まぁいいけど。ミリオ兄さんと天喰先輩が恋で争うことはないだろうし……不思議な関係になってんな先輩方。

 

 

 でもまぁ、目立った俺関係のイベントはそれくらいだったかな。

 あとなんか昼休み終わった後に上鳴と耳郎が二人とも顔赤くして教室に戻ってきてたけど……一歩踏み込んだかな?

 流石に今日は茶化さないでやるか。明日ガッツリ上鳴から聞き出してやろ。

 

 


 

 

 さて午後の戦闘訓練も終えて放課後。

 

「センちゃん、今日は開発室行くでしょ?」

「うん。明ちゃんからも呼ばれてるから」

「私達も一緒にお伺いしますわ」

「ん。おっけ、それじゃ行こうか」

 

 今日はまず開発室。その後体育館で訓練、という流れで決めてた。

 明ちゃんと会いたいし。で、その時に合わせて彼女たちからはチョコがもらえる……感じなのかな? みんなで一緒に渡せるタイミングを考えてくれてたのかも。

 嬉しいなぁ。彼女から貰える初めてのチョコか……テンション上がってくるな!

 俺はるんるん気分で彼女たちと手を繋ぎながら開発室へ向かった。

 

 開発室の前に到着。

 俺以外の人にこの扉の前に立たせることはないのだが、しかしこの二人なら一緒で問題ない。

 何故なら一緒にすり抜けられるからね。ではノックノック。

 爆発した。

 

「センさーん!! みなさんも!! お待ちしていましたよ!! 」

「待たせちゃったね。今日もお邪魔するね明ちゃん」

 

 もちろん爆発の煙の中で熱いキスを交わして、しかし今回は両隣に透ちゃんも百ちゃんもいたので二人もキスに混ざって。

 お互いの唇を味わったあたりで煙が晴れてきたので一旦おしまい。続きは夜だね。

 

「あれ、メリッサさんとパワーローダー先生は?」

「メリッサさんは緑谷くんを探しに行きましたね! パワーローダー先生は会議です!!」

「そか。緑谷は修羅場になりそうだな。ウケる」

 

 開発室に入れば中にいるのは明ちゃんだけで。話を聞いたら先生は会議、メリッサさんは緑谷に向かったと。

 ふむ……ふむ。緑谷狙われてんな相変らず。麗日ちゃん頑張れ。多分メリッサさんはまだ愉快犯のレベルだぞ。

 

「さて、では私達イクノガールズからのバレンタインです!! 受け取れーい!!」

「お気持ちを籠めて作りましたの。どうぞご賞味なさってください」

「フフフフフ……もちろん私はチョコではなくベイビーです!! 愛を込めて作らせていただきましたので!!」

「ありがてぇ……有難いの極み……!! ホントみんなありがといつも! 好き! これお返しのチョコね!!」

 

 そして彼女たちからのバレンタインを有難く頂いた。

 まず正妻である透ちゃん。手作りのチョコマカロンだ。シンプルだからこそ愛が籠ってるよね。嬉しい。

 何よりもこれが彼女から初めてもらうチョコなのだ。有難すぎて色々無視して永遠に飾っておきたいまであるけどちゃんと食べます。すき。

 

 続いて百ちゃんは……バウムクーヘンだ。……え!? バウムクーヘン手作りしたの!? どうやって!?

 創造で焼く機械を作ったのだろうか。でも既製品ではないよな……作ったって言ってたから。ありがてぇ。

 ふわふわしてて美味しそうだ。これも有難く頂きます。

 

 そして明ちゃん。

 彼女はやはりというか、食べ物ではなくてベイビーで気持ちを渡してくれた。

 もう俺も明ちゃんのそういう所バッチリ分かってるからね! さてラッピングされたデカい箱から出てきたものは。

 

「最近は緑谷くんや爆豪くん……スピードが増したお友達たちに負けまいと頑張っておりましたから! 作ったのは機動力向上のアイテムです!! 名付けて『ダイブブースター』!!」

 

 そのベイビーはどうやら足に装着するもののようで……色合いはチョコを模したのか茶色っぽい装飾が施されている。

 なんて表現するかな……こう、ロックマンXのフットパーツみたいな感じというか。つま先までは覆う感じじゃないからこれまでの俺のスーツも足首辺りは広がる感じだったのでそれに形が沿うようになってる。

 で、勿論脚をハメる穴などは開いてないので俺が無視してはめ込む感じだね。ふくらはぎに装着する飯田のアレみたいなイメージで装備できそう。

 妙に光を放つ緑色のクリアパーツと、あと片足に4本ずつある吸気筒のようなそれもあって。

 うんうん。性能はどんなもんじゃろ。

 

「圧縮空気を常に自動でチャージし、空気圧を放出することで10秒ほどの高速飛行が可能です! バランサーも内蔵! 空気のフルチャージに5秒ほどかかるので連発はできませんが、ダイブワイヤーを使った機動で重ねて加速したり、そもそも重力を無視して飛ぶときに相当な速度で跳躍することができますよフフフフフ!!」

「何でもできるブースターってイメージでいいのかな。バランサーもあるなら使いやすそう」

「はい!! あとはソーラー充電内蔵なのでほぼ充電はいりません!! センさんの腰部のバックパックにも姿勢保持用のブースターを増設しましょう!! 飯田くんのレシプロターボくらいまでは計算上速度が出せるはずです!! セカンドシフト以上の速度までは流石に厳しいですがね!!」

「まぁ。飯田さんのレシプロターボはそれだけでも相当な加速……アレに準ずるスピードが出せるという事ですわね」

「すごいやセンちゃん!」

「勿論センさんが重力や空気抵抗を無視出来て、かつ装着にも無視が使えるからこその性能ですね! 普通の人がこれを仮に装備したとしても脚が千切れますね!!」

「怖。でもそれならいいね……うん、有難く使わせてもらうよ明ちゃん!!」

「嬉しいです!! ご褒美にキスしてください!!」

「今夜楽しみにしててね」

 

 聞けば空気圧を使って飛行できるアイテムとのことで。勿論の事、色んなものを無視できる俺だからこそ使える装備になってるようだ。

 ダイブワイヤーの移動だけでは最近は速度不足を感じていたところだ。緑谷の黒鞭使った移動に追いつけなくなってきてたしな。

 ワープを使えば即時……というのもあるけどアレは切り札。連発できないならこのダイブブースターを使って普段から高速で移動できた方が絶対にいい。

 レシプロターボの一段階目までの速度を出せるとするならば相当動き回れるだろう。バックパックに追加ブースターも装備してくれるらしいからホバリングとかもできるようになるんだって。

 流石は天才。恩恵をこんなに与ってしまっていいのだろうか。いいかぁ!!

 

「あ、近接戦闘をされる透さんには余剰パーツから透さん用のフットパーツを開発してみましたよ! 前に言ってたエアダッシュや地上でのダッシュが出来るものを! デザインもセンさんと御揃いです! 性能は廉価版というくらいですが! もちろん足音を消す機能も内蔵です!!」

「え、私にもあるの!? ありがとー明ちゃん!! 機動力課題だったから助かるー!」

「百さんにはこちらを! お体の中からも創造が出来るようになり、スーツが破れる様な創造も今後あり得るかと思いますので……破れても自動で再生するスーツを!! ご自身でもスーツを創造できるかとは思いますが余計な脂質消費を抑えることが出来ると思います!!」

「まぁ! わたくしにも……有難うございます明さん!! 大切に使わせていただきますわ!!」

 

 そしてなんと俺の装備の余剰パーツで透ちゃんの御揃いの新装備と、さらには百ちゃんのスーツにも取陰ちゃんのスーツの様な再生機能を搭載したものを準備していた。

 なんだろう……明ちゃんの開発速度また上がってない? 本当にこの天才一人で日本をひっくり返せるのでは??

 俺のモノになってからだろうか。俺たちだけではなくA組B組みんなの装備もなんかどんどん更新されてるらしいし……愛かな。愛だろう。

 

 そうしてバレンタインプレゼントも受け取って、御礼のキスをみんなと交わして、お茶を入れて甘い時間を過ごした。

 

 


 

 

 さてそして放課後の訓練に合流。

 まずなんか……緑谷と麗日ちゃんの距離がすっごい近い。なんだ。何があったアイツら。

 メリッサさんがチョコを渡しに行ったらしいけどその時に緑谷がなんかやったかな。でも麗日ちゃんがすっごいでへへぇ~な顔してるから……何か上手くいったのかも。ええやん。

 そんじゃ早速新装備の慣らしを始めますかと準備してたところで。

 

「イグジストおねえさん! めりー、くりすます……!」

「惜しい、2か月ズレてる。バレンタインだね。エリちゃんも用意してくれたんだ?」

「うん! ショータお兄さんに作ったのと……お世話になってるみんなに! お姉さんもどうぞ!」

「サンキュ! 俺からもお返しのチョコです。チョコを食べたら寝る前にちゃんと歯を磨くんだよ」

 

 エリちゃんからもバレンタインを貰えました。

 作ったのだろうか……作ってそうだな。ミッドナイト先生とかが監督して一緒に作ってそう。

 その場で食べてみようと小袋を開けてみれば形が不揃いのクッキー。やだ手作り……ちょっとてぇてぇが過ぎる。泣きそう。

 そういえば相澤先生どんくらい貰ったんやろ。生徒からも今や狙われるショータ先生だからな。逃げてそう。後で情報集めてみよ。

 

「お、ハーレム野郎が来た」

「幾野の脚のそれなんだ? 新しい装備か?」

「バレンタインで明ちゃんにもらったベイビーだね。空中機動が出来るらしいから今日はそっちの練習するよ」

「また強くなんのかよお前」

 

 その後の訓練は真面目に参加しました。

 爆豪ちゃんが緑谷とバッチバチにオーバーフロウ使ってやりあってたのが印象に残った。嫉妬かな?

 

 


 

 

 さて、その日の夜。

 

「ホレ男子ども。女子から有難いチョコの配給だぞー」

「机の上に置いてあるので皆さまで頂いてください」

「おーサンキュー!! 義理でも嬉しいぜ!!」

「気配りに感謝する。来月はしっかりお返しを考えておかねばな」

「彼女持ち組はもらう権利ねーからな!!」

「ええ。いやまぁ……甘受するけど……!」

「オイラはもう梅雨ちゃんから貰ったんだよなぁ……」

「あ、そっちのクッキーは俺からだから男子のみんなで食べてね♥」

「絶対やると思ってたけどやっぱ作って来やがったコイツ!!」

「有難く食べるけどな!! 義理以上の感情欠片も混ざってなさそうだしよ!!」

ホワイトデーは30倍返しでお願いね♥」

「強欲な壺か?」

 

 共用スペースに女子組で作ったチョコマシュマロと、俺の作ったクッキーが並べられて。まぁみんな喜んで食べてくれていた。

 やはりエロ推ししないと中々脳は焼けないか。まぁいいんだ。純粋に日頃世話になってる気持ちも込めてるしな。

 しかし……俺の知らない間に峰田は梅雨ちゃんからチョコを貰ったらしいな。

 んー。……んー。

 いやいいか。もう朝一で俺という名のバレンタイン自撮り送ったし。梅雨ちゃんにも悪いや。

 今はもうお互いに彼女持ち。峰田もいつまでも俺でシコるのも卒業というわけだ。寂しいね。

 

 ふむ……しかし緑谷、上鳴、峰田はいい感じに彼女からチョコを貰ったらしい。上鳴は耳郎ちゃんと秘密裏に付きあい始めたかな? 様子を見て茶化してやらねば。遊園地のペアチケもまた提供しよう。

 そうなると切島芦戸ちゃんはどうなんだろ。切島は普段通りの様子だし……芦戸ちゃんもなんか意識してないっぽい感じだし。

 ……んん。気になる~!! 明日聞こう! 今日はまだ芦戸ちゃんがタイミング測ってるかもだしな!!

 

 

 はい。

 そんなわけでバレンタインは意外とおとなしく終わりを迎えて。

 俺は部屋で冬美さんやみんなから貰ったチョコをまた再び食べて、それぞれにお礼のラインを送って。

 あとはサポート科の寮にひっそり移動して、A組寮にワープして戻ってきたくらいかな。

 性なるバレンタイン(意味深)。

 

 






※各メンバーの一日

緑谷
麗日ちゃんからおもちチョコ貰った。その後メリッサさんからもパウンドケーキを貰ったが、その時に「お茶子さんが彼女ですがそれでもよければ頂きます!」と言って受け取ったので麗日ちゃんが濡れた。メリッサさんはそんな二人を応援しています。狙ってもいます。

峰田
センちゃんにバレないように梅雨ちゃんからひっそりカエル形のチョコを貰った。あと夜は夜でやっぱりお部屋にお邪魔した。

上鳴
耳郎に昼に校舎裏呼び出されてチョコ貰った。そん時に勇気を出して告白して、みんなにバラさないなら、ってことでOK貰った。おめでとう。即バレします。

切島
まったく意識してなかったところで風呂上がりに芦戸ちゃんからチロルチョコ貰って首傾げてた。芦戸ちゃんもからかい半分。まだこの二人は本格的に意識してなさそうですね。青いですね。

冬美
お菓子作りはお手の物。メッセージカードも入れました。人生でこんなに気合入れたバレンタインチョコ作るの初めて。冷さんに応援されながら作ってた。

取陰
ハート型はコイツ。

塩崎
心操に気合の入った手作りチョコを渡してた。心操はセンちゃんと相澤先生からクソボケ因子を継承してるので全然気付いてない。

エリちゃん
焼いたクッキーの形がいいものをショータお兄さんへプレゼント。

ミッドナイト先生
体液はよくないよ。

13号先生
体液はよくないよ。

ミスジョーク
機を逃した。

マウントレディ
翌日のインターンに来た男子共には既製品のチョコ渡した。
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