【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!! 作:そとみち
俺と緑谷が雄英に戻り、A組B組で朝のランニングして、その後体育館でめちゃくちゃ実践的な訓練を積んだ翌日。
仮免を持つヒーロー科の生徒と、雄英を拠点としているヒーローと、教師陣が一堂に会し……今後の活動について大まかな打ち合わせをする会議が開かれる運びとなった。
もちろんのこと俺たちは全員参加だ。ヒーロースーツを着用して集合場所である体育館に集まる。
「おー、白に戻ったか。やっぱイクノはそれじゃねーとなんか違うわ」
「サンキュ。まぁ黒にしてたのは俺とバレないようにって理由も強かったしね……ダイブセンサーもずっとヘッドギアモードにして顔隠してたし。そもそも注目無視してたからダツゴクにも顔見せなかったけど」
「なるほど。しかし偽乳も戻ってきちまったんだなお前」
「ん。……おっぱい揉む♥?」
「ニセモンに興味ねェわ」
「変わっちまったよ峰田……!」
「お前の胸に興味ないのは元からだが?」
「悲しい」
俺のヒーロースーツもファンからノワールと呼称がついてた黒から戻し、いつもの白色に偽乳を搭載し直している。
やっぱ俺と言ったらこの色だよなやっぱ。穢れ無き白こそがイグジストよ。
センサーに個性を通せば性能は絶好調。不安を抱えながら使ってた放浪時代よりも精度高まってる気がするね。
いわば最終決戦モード……というやつか!
「ようやく見覚えのある色に戻ったわね……幾野くん」
「おかえり。忙しくしてて挨拶行けなかったわ」
「あ、マウントレディ、ラブラバ……」
会議が始まる前の時間に、マウントレディとラブラバが声をかけて来た。
動画作ったことのお礼はラインでも送ったけど、会って話すのは事件以来はこれが初めてになる。向こうもいろいろ忙しかったんやろな。マウントレディは本当にお怪我無事でよかった。
……ってか、ホントにマジで久しぶりだ。異能解放戦線の襲撃作戦前のインターンが最後で……随分と久しぶりに感じてしまう。
よく考えたら俺も峰田もラーカーズへのインターンは週に3~4回はやっていた。つまりはほぼ毎週、3日に1回はマウントレディとノリのいいボケツッコミをして、ラブラバの編集動画を確認していたわけで。
そう考えると一週間以上もマウントレディと会話しない時間が続いたのって初めてか。
……急に甘えたくなってきた。
「お久しぶりですね。俺がいない間夜食の食べ過ぎでウエス──」
と、早速お腹周りの茶化しから入ろうとしたところで。
「────っと」
「……心配、余りかけないでよね。おバカ」
マウントレディから俺の胸元にきゅっと抱き着いてきて……心配してくれていた。
そっけない言葉の裏に泣きそうなくらいの想いを感じる。
……そうっすよね。あんな動画を作ってくれるくらい心配してくれていたという事なのだ。
何度目になるかわからない、申し訳なさで胸がいっぱいになる感覚。
「すみませんっした。……大丈夫です、みんなが心を救ってくれて、マウントレディとラブラバが帰れる場所を作ってくれて……それで俺も、俺を取り戻せました。もう一人では無茶しませんから」
「……約束よ」
「はい」
肩に手を廻して謝罪の気持ちと反省の言葉を述べて、ようやく俺の偽乳に顔を埋めていたマウントレディが顔を上げてくれて。
泣きそうな瞳に胸が痛みつつも、笑顔を返そうとしたところで…………俺はそれに気づいた。
ちょっと待って?
今気づいたんだけど?
「……マウントレディ。左眉の上のここ、この傷……」
「あ……これ? わかっちゃった? ギガントマキアに投げられた時、ちょっとね……大丈夫、痛みとか後遺症はないから」
ヒーロースーツのマウントレディの目元、眼帯で隠してあるが……少しだけ、切り傷が肥厚性瘢痕になって残ってしまっていた。
傷自体は大きくはないが……物間がその場で治癒したと聞いてるけど、大きな切り傷は跡が残る場合もある。
ほう。
「ギガントマキアぶっ殺してくるわ……二度と目覚めさせねぇわ現世から抹消させてくるわクソヴィラン野郎がよ……」
「待って!? 駄目よあんなでも重要参考人だからね!? 私もブン殴りたいけど殺しは駄目よ!? ヒーロー免許はく奪されるわよ!?」
「そうは言いますがマウントレディの美しいお顔に傷をつけただけでも許されぬ罪っすよ!! 判決死刑!! 俺が殺す!! 殺さないまでも生まれてきたことを後悔させてやるよォォ!!」
「落ち着いて!? 大丈夫だから! 事件が一段落したらちゃんと美容整形で傷跡消すから!!」
「これが落ち着けるかってんですよォ!! 峰田ァァァ!!」
「やはりギガントマキア殺害か……いつ出発する? オイラも同行する」
「峰田くんも混ざって来ないで!?」
俺のマウントレディの美しいお顔に傷を残しやがってあのクソヴィランがよぉ!!
万死に値するわブッ殺すわ!! と今にも峰田の手を取ってワープを敢行しようとする俺をマウントレディが必死に止めてきた。
たとえ整形で傷跡が消えても心の傷跡は残っちまうんすよ……!! 女の顔に傷をつけるやつは全員死刑だ!! ヴィラン滅ぶべし慈悲は無い!!
せめて心の傷だけでも癒してやらねぇと……!!
「マウントレディ!!」
「あ、はい……っ?」
「──たとえ顔に傷がつこうが、マウントレディの美しさは欠片も変わりませんからね! 俺はマウントレディの事いつでも愛してますから!!」
「ッ……てっ、照れるからやめなさーい!!」
「オイラもマウントレディ大好きッスよ!」
「ありがと峰田くん」
「温度差」
ってなもんでマウントレディの顔を正面から見据えて、お顔の傷なんて気にしないでください! と伝えた所マウントレディがめっちゃ照れてた。
堕ちたな(確信)。
まぁんなこたなくて相変らず誉め言葉に弱いだけなんやろけどな。テレるマウントレディも可愛い。すき。
峰田も褒めてたけどそっちは通常通りのスルーだった。顔の差ですね。ウケる。
「……なんかようやく元通りになったって感じね」
「ウム。イグジストたちとマウントレディはやはりこうあらねばな」
「イグジストほどではないが……我らがチームラーカーズの紅一点の顔に泥を塗られた恨みは俺達も感じている。ヴィラン連合には必ずその責任は取らせるぞ」
俺と峰田とマウントレディがぎゃーすかしてる横でラブラバとシンリンカムイとエッジショットがこれこれって顔で頷いてた。
まぁ俺も殺すまではいかんけどね。ヴィランでも殺したら罪になるし。アイツ脳無にならねーかな。脳無だったら殺したのに。
とりまアイツが再びヴィランとして活動するようなことがないようにとっととこの事件解決させよう。それが一番やな。
「……にしてもまだ踏み込みはしないか。じれったいわね……全くこれだから男性経験ナシの女は」
「トールセンサー反応。マウントレディ陥落。繰り返すマウントレディ陥落」
「まぁ、素敵ですわね。冬美さんといい愛妻がどんどん増えますわ」
なんかラブラバと透ちゃんと百ちゃんが聞き取れないくらい小声で何か呟いてたけど聞こえなかった。なんやろ。
「……まぁ、いつも通りの雰囲気に戻っているようで何よりだイグジスト。デクも……心身は無事か」
「お、エンデヴァー。ええ、迷いは晴れました。今の俺が世界最強です! 完全回復!」
「僕もクラスのみんなとゆっくりさせてもらいました! 行けます!」
「重畳だ。では、揃ったので早速会議を始める。AFO、および死柄木らヴィラン連合を一日も早く打破、確保し……社会に平和を取り戻す!!」
コントも一通り落ち着いたところでエンデヴァーから声をかけられ、俺も緑谷も心身ともにすっかり絶好調に戻せていることを伝え、そして会議が始まった。
会議は一先ず現状の把握から。
とりま社会の状況。
ダツゴクも含んだヴィラン事件がここ数日で普段の3倍まで増えていたが、しかし飽和社会と言われたヒーローたちの総出での対応と俺と緑谷が飛び回っての事件解決、ダツゴク捕捉により、今は事件発生数は小康を保つほどにまで戻ったと。
緊急事態宣言下における超法規的措置により、ヒーローの一部は警察の権限の一部を行使できるようになり、メイデンによる逮捕から拘留所への連行を出来るようにしたことで警察もギリギリ回り切れてたんだって。偉いな。お疲れ様です。
世論の空気もヒーローの活躍への賞賛の色が強い。特に二人の英雄による超迅速な事件解決が話題となり、このままAFOやヴィラン連合も捕まえてくれ、という応援があると。
悪い状態じゃないな。後はさらに期待に応えるだけだ。俺だけじゃなくてみんなでな。
「で……次に、まだ捕らえられていないヴィランに関する情報だ」
続いて情報共有されたのはまだ捕まってないヴィラン。
ダツゴクの残り5%、500人くらいが俺のセンサーを掻い潜っている。
俺が関わってる有名なヴィランで言うとステインなんかはまだ捕まえられてなかったな。アイツ特徴的なアゴしてるからすぐ見つかるかと思ったけど勘がいいのか見つけられてない。
で、他には超常解放戦線。7万人のカス共を例の襲撃作戦で支部含めて一気に潰して、一度はほぼ確保したのだが……タルタロス襲撃の裏で何割かはやはり脱走したと。
しかしそいつらも当然にしてダツゴク組のついでに居場所が特定されている。今まだ捕まってないのは1000人くらいだって。幹部レベルだとアレだけど、全体的には戦闘力が高いメンバーじゃないから緊急性って意味ではそこまででもないか。シンパが宙ぶらりんなのはよくないけど。
AFO潰したら指名手配されるかもな。俺が改めて飛び回って見つけてもいいし。
少なくとも動画で俺という理不尽が飛び回っていることを示されてるからどうにかしてみんな逃げ回ってるかも。捕まえてAFOに繋がる情報引っ張れればいいけどね。
そして他。AFOとヴィラン連合。
ギガントマキアは専用の巨大檻みたいな施設に入れられてて眠らされっぱなしってのは聞いた。コイツを目覚めさせる可能性のあるAFOと死柄木を捕まえるまでは絶対起こさない方がいいね。麻酔を継続してるんだって。
ヴィラン連合のメンバーで言うと、タルタロス襲撃されたときにそこに収監されてなかったトゥワイスとコンプレスはまだ確保したままだという。どこの刑務所にいるかは教えてくれなかったけど。
なのでAFOと死柄木のほか、残ってるヴィラン連合の幹部は荼毘、トガヒミコ、スピナーか。脳無はミリオ兄さんが全部潰したしな。他にどっかに作られてるの残ってたらあれだけど、それでもハイエンド程強いやつは作られてないやろ。殻木が何のためにあの地下で研究してたかって話になるしな。
「……理不尽な個性って意味じゃトガヒミコが一番ヤバそう。確か報告じゃあ血を舐めた相手の個性をコピーできんすよね? 塚内警部」
「ああ。イグジストの血液を舐められれば物理的に無敵になる可能性もある。一度タルタロスに収監した際に所持品はすべて一度取り上げたが、襲撃の際に装備は回収されてしまっている……できれば舐める暇も与えずに捕まえたい」
「場を整えるのが重要ですね。向こうもメンバーが減ってるし緊急事態宣言で人々が余り外に出てないからうかつに動けない……デカい事件でも起こそうものなら一瞬で飛んでくるヒーローがいるしね」
「テレるぜ」
「向こうも水面下で戦力を整えているのだろうが……しかしかなり慎重にならざるを得ないはずだ。こちらも優秀なIT関係者に協力を依頼し、向こうがネットを介して証拠が残るやり取りをすれば逆探知できるようにしているからな」
「へーぇ、そりゃいいや。超迅速な対応が必要だったりする場合はすぐ呼び出してくださいよ」
「ああ。ただし君一人ですべてをやろうとしないようにな、イグジスト」
「そこはもう大丈夫です。でも出来ることをやらないのはまた違いますからね」
ちょっと俺は口を挟む。現在のヴィラン連合で一番ヤバそうな個性について。
塚内警部やホークスも話に応じてくれたが……ヤバさ具合で行けばもちろんAFOと死柄木がトップ2なんだけど、その下になるとトガヒミコの個性が一番ヤバそうだ。
死柄木の崩壊や、万が一だがAFOの個性を奪う個性なんてコピーできちまうようならそれはもう第二のAFOにもなりかねない。
俺の個性は……どうだろうな。林間合宿で血を吐いた経験があって、あれを回収されてたらヤバそうだ。まぁ物間があれだけ鍛えてようやくウォールハックが出来るようになったレベルだし、トガヒミコに使いこなせるとは思わないけど。
……ってか思ったけどトガヒミコなんて目じゃないレベルで物間がやべーなやっぱ。こいつがバカでヴィランじゃなくてよかったわ。
「まぁ大物のヴィランが現れた時には僕もいるしね、何とでもなるさ。すぐに幾野くんを送り込むことにしよう」
「頼んだぜ物間。
「必ず主幹ヒーローに連絡してから動くように……さて、では我々の今後の動きについてだ」
ヴィラン側の状況はおおよそ確認した。
続いては味方側。俺たちヒーローの動きについて。
「社会の平和を取り戻すためにも、パトロールは継続したい。これまでにイグジストが駆け抜けた経路で漏れているところに、複数人のチームアップで当たってもらう。ダツゴク、および超常解放戦線を探しつつ、AFOの痕跡があれば共有する。これは各地のヒーローにも同様の指示を出している……イグジストが既に索敵済みの経路を画面に出すぞ」
とりま基本はパトロール継続。そりゃそう。何するにしても動いてからよ。
校長が操作する端末で、俺と緑谷でここ4日で駆けまわった経路が日本地図に映された。
「ッ……ヤベぇな」
「え、北海道と九州以外殆ど赤くなってますけど……これ赤色が幾野が見て回った範囲ですよね?」
「4日で……これほどの範囲を……?」
「山脈以外、大きな町はほぼ塗り潰されているな……なんたる……」
「……ホント、無茶しすぎだよセンちゃん」
「ごめんて」
「デクくんも……もう」
「ごめん、お茶子さん」
ドン引きされた。
うん、まぁ……俺も改めて図に起こされるとどんだけ走り回ってんだってくらい広範囲に飛び回ってんな。
北海道と九州、ダツゴクがいる可能性が少ないそこを除いて本州は殆ど飛び回っている。路線や高速道路を沿うようにデカい街全部回ってたからな。まぁこんだけまわりゃ95%も捕捉するってもんだ。
残る範囲に俺が跳びまわればあと2日で全範囲コンプリートするのでは?
「ま、つっても一度見た所にまたダツゴクが戻ってる可能性もあるしな。その辺は柔軟にパトロールしていきたい所だな」
「その通り。ヒーローたちにも周辺のパトロールは欠かさないようにお願いしている。社会の混乱を煽る様なヴィランが出てこないとも限らないからな」
「無駄足を踏ませないためにもAFOたちを早く捕まえたい所ですね」
「そうだね。そしてAFOと死柄木についてだが……こちらはいくつか作戦を考えてるのさ!」
さてやることはいいとして、問題のAFOとヴィラン連合について。
こんだけ走り回っても見つからないってことはもしかすると国外に逃げているか、もしくは北海道か九州か……一人もバイタルに反応がないってのは明らかに向こうも俺を警戒しているだろう。
どうやって捕まえるか、という点だが。そこは根津校長が何やら案があるらしい。
「作戦ってのはどんなんです? 校長」
「まだ明かせないのさ! これは意地悪とかではなく……周知されないことで効果を発揮する可能性があるからなのさ。無論、尻尾が出てきたら迅速に共有、対処できるようにしている」
「んにゃぴ」
「……かなり気になってしまうんですが。信じていいんですね、校長」
「悪いようにはならないのさ! もちろんさらに対策も打ってある! 僕たちの切り札は変わらず君たちだ……二人の英雄。君たちをベストな状況で戦えるようにするのが僕の仕事さ。もっと言えば、君たちが戦うまでもなくヴィランを捕らえられたら最高だ」
「まぁそれがベストなんですけど。でも出し惜しみはしないでくださいよ。俺らが一番やるべきことは社会に平和を取り戻す事です」
「幾野くんに同意です。独り善がりではなく、僕は僕の出来ることを、みんなと一緒に!!」
「ん! その気持ちしかと受け取ったのさ!!」
どうやら秘中の秘のようだったので深くは聞けなかった……が、ちゃんと俺も緑谷も戦力として数えた上でベストの作戦を練るということで。
そこまで言うなら信じますか。俺ら二人の為に雄英をここまで要塞化させた校長先生だ。きっとそのIQでなんかすごい作戦を考えてくれているのだろう。
「…………」
「…………」
なんか物間と青山が校長先生のその言葉でちょっと雰囲気変わったのは見なかったことにしておくか。
俺の無視はオート個性を張り直し、ダイブセンサーを搭載してる今の状況では感度がビンビンになっている。多少の変化もセンサーが拾うんだよな。俺にしかわからないけど。
ま、二人ともダチだし。作戦に噛んでるのかもだけどその時が来たら分かるやろ。物間は既に何するか聞いてるしな。
「ちなみに国内のヒーローがフル稼働しているほか、海外の有力ヒーローにも応援を依頼しているのさ!」
「オールマイトが各国の首脳陣に顔が利いたのが大きかった。AFOと死柄木が捕まるまで国内の警備に回ってくれる見込みだ」
ほえー。海外からもヒーロー来るんか。
大丈夫かな……ってのが最初に頭に思い浮かぶ俺。なんてったって個性奪うのが相手の首魁だからな。奪われないように気を付けてもろて……こっちに来る時はみんなでまとまってから大量の戦力で来てもろて……
……なんてフラグ立てたらこれだよ。
「警部! 今、国連から情報が……アメリカからこちらに応援のヒーローが飛び立ったと!!」
「なに!? 派遣は3日後だったはずだぞ!?」
「ええ、全員ではなく……その、ナンバーワンヒーローのスターアンドストライプが我先にと飛んできているようで……!!」
「単独で、だと……!?」
アメリカのナンバーワンがこっちに応援に来てくれてるんだってさ。
緑谷とオールマイトから聞いたことあるなぁ。俺と同じ概念系個性の使い手。最強の個性と呼ばれる彼女で。
……いや自由過ぎだろ。自由の国アメリカのナンバーワンは違うな。
「ッ……エンデヴァーとホークスはついてきてください! 彼女を出迎える!」
「了解だ!! せめて出発の予定くらいは連携してほしかったものだが……!!」
「アメリカのヒーローはやることが大雑把だよね……!! 幾野くん一応準備しといて! なんかあったら俺らに向けてワープしてもらうかも! 物間くんも!!」
「了解。いつでも呼んでください」
「まだアレは座標軸の調整が難しい……何もない海上だと厳しいかもしれないですが。待機していましょう」
早速塚内警部が高速飛行できるナンバーワンツーを連れて部屋を出ていった。
高速で長時間飛ぶなら今の俺も出来るけどね。まぁでも確かにアメリカナンバーワンを出迎えるのに学生ヒーローが来ちゃ面子もあるか。
俺の場合はもうエンデヴァーやホークスならいつどこにいてもワープで合流できるし。万が一彼女がAFOに狙われたらすぐに俺がワープして援護するなり潰すなり発信機埋め込むなりすればいい。
しかし……スターアンドストライプか。写真見たけどめっちゃくそマッシブだったよなぁ。
レディナガンといい最近なんかマッシブ女子との絡み多いな俺。
個人的にはマッシブ女子はミルコくらいがいいかなぁ。
「何こっち見てんだイグジスト」
「いえ、今日もおみ足が素敵だなぁって」
「アホか」
部屋の中にいたミルコに熱い視線を送ったらべーっと舌出された。可愛い。