【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!!   作:そとみち

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22 へー……チアガールで踊るんだぁ……

 

 

 騎馬戦が終わり、俺と峰田は事後処理に回っていた。

 具体的には峰田がB組に投げまくったもぎもぎの回収をしていた。

 

「本当に申し訳ございません、ウチの峰田が……」

「オイラに責任全部押し付けようとしないでぇぇぇ!?!?」

「このお方、美しいお顔に反して面の皮が厚すぎます」

「宣誓でブチまけるメンタルだもんな幾野」

「理解を拒むノコ」

 

 峰田の個性は俺との特訓で成長して、手に触れればくっつく力を解除できるようになっているのは最早説明不要だろう。

 B組女子の塩崎ちゃん、拳藤ちゃん、小森ちゃんから何故か辛辣な視線を向けられたがなんでや。

 

「困っちゃうよねェ!? そんなチートみたいな個性を持っていながら優先的にB組を狙うなんて! 性格が悪いよねぇ幾野くんは!! そんなんじゃヒーローやっていけないよォ!?」

「B組にも面の皮厚いのがいるじゃねぇか」

「ごめんな峰田、アイツ病気なんだよ」

「あらあらこれはこれは物間くぅん! いい勝負だったよお疲れ様! 健闘を称えあおうぜぇ!! 俺も一生懸命頑張って何とか決勝に勝ち抜けたんだけどねぇ! 物間くんはどうだったぁ? ごめんねぜんっぜんよく覚えてなくてさ物間くんの成績! こっちも必死でさぁ! まさか試合前にあんなに自分から発破かけてたんだから決勝に出られないってことはないと思うんだけどねぇ!?」

「大丈夫だウチのイクノも病気だから」

「そっか。お互い大変だな峰田」

「な」

 

 物間が煽ってきたのでこちらも煽り返してやったらなんか峰田が拳藤ちゃんの好感度を稼いでる。許さん。

 

「ってか俺が言うのも何だけどさ物間」

「急になんだい真面目な顔をして」

「煽り方は考えた方がいいと思うぞ?」

「は? どの口が言ってるの?」

 

 仕方ないので俺も拳藤ちゃんの好感度を遠回しに稼ぐことにした。

 具体的にはB組の問題児である物間の矯正を少しでも試みる。

 

「……お前が個人的にA組を煽るんならいいけど、今回はなんかB組全員でA組に勝つぞ、みたいになってんじゃん」

「それ悪いことかなぁ? プルスウルトラだろ? 競い合って高みを目指すのを否定するのかい君は?」

「それ自体が悪いとは言わねぇよ。でもさ、そこにお前の煽りが入ったら俺らA組の心象がお前だけじゃなくてB組全体にめっちゃ悪くなるなって考えない? 逆に潰されるってことは考えなかった?」

「……何が言いたいんだい」

「お前、自覚あるのかどうかは知らないけど結構リーダーシップある様に見えるんだよね俺の目には。拳藤ちゃんもなんだかんだ認めてるし。B組にもよく声かけしてるじゃん。障害物競走でもB組が余り上位にいなかったのはお前の指示? あれA組の個性を観察するためだよな? 気付いたとき成程と思ったもん俺。煽りさえなければお前かなりヒーローの才能あると思うよ」

「……褒めてるのか貶してるのかどっちなんだ君は」

「どっちも。煽るなとは言わないけど、同時に自分がB組の中でもリーダーシップあって代表的な立場にいるって周りに見られてるのを自覚しろよ、って話。拳藤ちゃんの心労も考えてやれよ」

 

 大体言いたいことは伝えた。

 これで物間の病気が少しでも快方に向かうといいのですが。駄目かな。だめかもしれん。筋金入りだったら俺はこれ以上力になれない。

 

「……今は反論しないでおくよ。敗者が勝者の言を否定はできないからね」

「急に素直になるじゃん」

「思う所があるってだけさ。一応、お礼を言っておくよ」

 

 そう言って物間が俺の方に手を差し出してきた。

 なんや。

 

「ちんちん触りたいの♥?」

どこをどう見たらそうなるのかなァ!? 握手だよ握手!!」

 

 あ、握手か。

 俺の可愛さに見惚れてしまって性癖が壊された結果ちんちんを求めて来たかと思ったわ。それなら素直に応じてやるか。

 

「ま、学校生活は長いんだ。これからもほどほどによろしく頼むぜ」

「ああ……、……スカだな」

「は?」

 

 えっ何? 怖。

 

「急な性癖COやめろ?」

ライン越えたよねぇ!? 人におちょくるなって言っておいて君はさぁ!?」

「え、だってスカとか言い出したし……でも俺ちょっとそっちはマジで無理かな……ごめんなわかってやれなくて……」

「僕の嗜好が勘違いされないために説明するけど違うよ!? 僕の個性の『コピー』を試したんだよ触ると個性のコピーが出来てさぁ! でも君はたまにある『外れ』だったって意味での『スカ』だからねぇ!?」

「あ、なるほど。多分それ俺がずっとすり抜ける個性張り続けてるからそもそもコピー出来てねぇんじゃねぇかな」

「どれだけ強個性なんだ君は!?」

 

 ばっ、と手を離して化物を見るような眼でこちらを見てくる物間くん。

 一先ずは彼がかなりニッチな性癖の持ち主でなくてこっちも安心だぜ。からかった俺も悪いが。

 ……いやわからんか? 咄嗟に嘘をついた可能性が微レ存……??

 

『えー、先ほどの騎馬戦について教師陣での協議の結果が決まったわ!! 流石に決勝戦に1チーム4人だけっていうのはアレだから、幾野チームにハチマキを奪われる前に最後までもっていたチームの順番に3チームを決勝に繰り上げますっ!! なので爆豪チーム、緑谷チーム、轟チームは決勝進出!! 幾野くんがこの競技に相性よすぎただけだからあまり気落ちしないで決勝頑張りなさいっ!!』

 

 その後先生方の協議により決勝に進むのは俺が最後にハチマキを奪いに行った3チームが繰り上げられることになった。

 流石にみんなあんまり露骨には喜んでなかったな。

 すまんな俺が強すぎて。

 

「お詫びに後でみんなに俺の自撮り写真を贈呈します」

「お前の趣味を周りに押し付けんなよォォォ!?」

 

 峰田にケツ蹴られた。なんでや。

 

「ケロ。やったわね三奈ちゃん、お互い頑張りましょう」

「いやー、爆豪は轟の氷と峰田のもぎもぎ対策で私入れてくれてただけで実力に見合ってんのかわかんないよー。梅雨ちゃんはスゴかったね」

「飯田くんあんな超必持ってたのズルイや!」

「ズルとはなんだ! 真にズルというなら幾野くんに向けて言うべきだろう!」

「ウェ~~~~イ(アイツマジで決勝でもどうしようもなくない?)」

 

 少し場も落ち着き、これから昼休憩を挟んで午後の部、決勝戦が待っている。

 俺も腹ごしらえをしようと食堂に行こうとしたところで。

 

「幾野。緑谷もいいか」

「ん、轟? なんぞ?」

「轟くん?」

「……あまり時間は取らせねぇ。話がある」

 

 轟に呼び出しを受けたのだった。

 

 


 

 

「轟くん……話って……何? 早くしないと食堂すごい混みそうだし……」

「緑谷の前で俺に告白しようとしてるならやめとけ? 緑谷もまだ俺に告白してないからな」

絶対そんな雰囲気じゃないよね!? 僕も告白しないよ!? 幾野くんのこと友人としてしか見てないよ!?」

「でもあの太腿の感触が忘れられないんだ……僕、おかしくなっちゃったのかな……」

アテレコやめて!? 轟くん早く話進めよう!?

 

 俺と緑谷が並んで壁に背を預け、対面には轟が同じように俺達を見てくる。

 緑谷をからかって遊んでたら轟にめっっっっっっちゃ睨まれた。

 ちょっとマジでゴメン。

 

「緑谷に気圧された。自分(てめえ)の制約を破っちまうほどによ」

「……そういえば……左側……」

「幾野にも負けた。騎馬戦じゃ最後までお前から逃げるしか手はねぇ。そうわかっちゃいたが出来なかった……俺がもっと早く緑谷からハチマキ奪えてりゃ、飯田の脚が残せてた」

「あれは飯田も判断ミスだったと思うがな。俺がいる以上、本気で勝ち抜けを狙うならハチマキ死守の逃げ一択だろ」

「……緑谷はオールマイトと何かしらつながりがある。幾野は現時点ではっきり俺より強ぇ。だから俺は……猶更勝たなきゃいけねぇ。俺の親父はエンデヴァー、知ってるだろ──────」

 

 そんな話から、轟が自分の過去について語り始めた。

 どこかで茶化すかと思っていたのだが、話の内容が重すぎやしませんか。

 ちょっとマジでクソ重いんだけど。茶化しも欠片も入れられねーわ。マジで。

 お母さんがそんな……。普通に辛い。泣きそう。エンデヴァーはクソだな!!!

 

「……ざっと話したが俺がお前らにつっかかんのは見返すためだ。クソ親父の個性なんざなくたって……いや……使わず『一番になる』ことで奴を完全否定する」

「…………」

「……重いよ話が」

 

 話が終わり、俺ははぁ、とため息をついた。

 緑谷もなんて言ったらいいかわからないと言った感じだ。

 そりゃそうだろう。俺も今の轟にかけられる言葉がない。俺にもいろいろあったが、こいつの場合はまた違う悩みが──────

 

「……轟くん。僕は……」

「緑谷?」

 

 だが、俺が何も言えなくなっているところに、しかし緑谷は去ろうとする轟の背に声をかけた。

 コイツマジか。さっきの話の後で声を掛けられるのか。

 

「ずうっと助けられてきた。さっきの騎馬戦だって、ここ二週間の訓練だってそう……幾野くんやみんな、僕以外の誰かに救けられてここにいる」

「……」

「オールマイト……彼のようになりたい。そのためには一番になるくらい強くなきゃいけない。君に比べたら些細な動機かもしれない……」

「緑谷……」

「でも僕だって負けらんない。僕を救けてくれた人たちに応えるためにも……!! だからさっき受けた宣戦布告、改めて僕からも……僕も、君に勝つ!!」

 

 ……なんて熱い言葉なんだ。

 緑谷の、彼の中にあるヒーローを目指す熱量。

 轟のそれとは違い、眩しいほどに煌く情熱の源泉。

 それが垣間見える様な、見事な啖呵を切り返していた。

 

 くそ。

 こんなの聞かされちゃ、俺も言わなきゃいけねぇじゃねぇか。

 

「……轟。俺は正直、さっきのお前の話に同情してる」

「幾野くん……」

「緑谷ほど強いモチベもねぇ。最終種目でも勿論手は抜かねぇけど、はっきりと俺が勝つって言えるほどじゃないんだ。お前の想いを否定も出来ない。けどな、けど……」

「……幾野」

「……俺はさ、轟。もしお前が辛い思いをしてたら、それをわかってやりたい」

 

 言葉を探し、そして紡ぐ、緑谷の出した答えとは違う俺の答え。

 それはきっと、俺の原点(オリジン)

 

 

「俺は───泣いている誰かの隣にいられるヒーローになりたいんだ」

 

 

 そう、それは。

 かつて、泣いている俺の隣にいてくれたヤツがいたから。

 そいつと同じように、俺も。

 

 涙で目を腫らした誰かが、二度と悲しまないように笑える。

 そんなヒーローになるために。

 

「幾野くん……」

「そんな俺だから、正直お前らみたいに絶対に何が何でも、ってわけでもねぇんだ。けど……それが手加減する理由にはならない。だからせめて約束する。もしお前らと当たったら、全力で勝ちに行くってな。油断も手加減もしねーからな」

「……ああ。お前に手加減されて勝っても何の意味もねェからな」

「僕も、望むところだよ」

 

 緑谷とそれに続く俺の言葉に納得したのか、轟はそれ以上何も言わずに去って行った。

 残された俺と緑谷。若干沈黙が広がる。

 随分と雰囲気が重くなってしまった。切り替えなければいけない。

 

「……幾野くん。僕、君がヒーローを目指す理由、初めて聞い──」

「なぁ緑谷」

「てっ、う、うん?」

「エンデヴァーって子沢山だよな。それってめっちゃセックスしたってことで……もしかして轟のお母さんってめっちゃエロ───」

今そういう流れじゃないよね流石に僕もキレるよ?

「ごめんなさい」

 

 轟くんのせいで調子狂っちゃったなー!! んもー、どっかで切り替えないと。

 その後緑谷にはマジで謝って許してもらって一緒に飯食べに行った。

 

 


 

 

 食堂で緑谷と飯を食べ終えて別れ、集合時間までぶらぶらしようとしていると、女子更衣室のほうに向かうA組女子たちを発見した。

 え、なんで? 着替えるの?

 ……ああいや一度汗拭いたり下着着替えるのかな? 女子だもんな。俺も汗ケアしてくるべきかな。

 

「あれ、幾野だ。メシは食ったの? ウチらが食べてる時に食堂にいなかったように見えたけど」

「野暮用で食堂行くの遅れてね。さっき掻っ込んできたから平気だよ耳郎ちゃん。そっちはどしたん?」

「ええ、それが……先ほど峰田さんと上鳴さんが相澤先生からの言伝を伝えてくれまして」

「午後は女子全員で応援合戦しなきゃいけないんだってセンちゃん! チアガール服に着替えに行くんだー!!」

「騎馬戦じゃいいとこ見せらんなかったしせめてチア合戦じゃ勝ちにいくよー!」

 

 な ん だ と。

 

「あー俺も峰田から食堂で話聞いたな。いいじゃん、目立つチャンスだよ」

「ウチちょっと恥ずかしいな……露出大きい服だし」

「ケロ。私もちょっとテレるわ」

 

 速攻で思考を廻してこの返事を出した俺を褒めてもらいたい。

 絶対に峰田と上鳴の嘘だろう。俺がいない食堂で女子を貶めようとしたのは間違いないな。

 しかし俺はそこを指摘するほど無粋ではない。

 むしろ俺も峰田から聞いたという事にして被害者面をする。

 

 ん? なぜ加害者じゃなくて被害者面になるかって?

 答えは簡単。

 

「ねぇ八百万ちゃん、チア衣装ってこれから創造する感じ?」

「ええ、そうですが……」

「あ、嫌な予感」

「俺も着るわ」

「「「言うと思った!!!!」」」

 

 俺自身がチアガールになるからだ。

 こんなおいしいイベント見逃してなるものかよォ!! 俺のチアガール姿で男子の性癖ブチ壊すんだよオラァッッ!!!

 

「え、本気(マジ)ですの……!?」

本気(マジ)本気(マジ)。絶対俺似合うと思うし。女の子達だけで楽しそうじゃん、俺も混ぜてよ」

「自信が凄すぎるやん」

「その自信に見合った体つきなのがマジで頭に来る……!」

「女子力でセンちゃんに負けられないっ!! 頑張るぞー!」

 

 百合の間に挟まるヤリチン構文を交えつつ口八丁で上手く丸め込んで混ざることには納得してもらえた。これまで信頼度稼いでおいてよかったぜ。

 女子だけに恥ずかしい思いはさせねぇから(建前)これからどんどん脳を焼こうぜ(本音)。

 

「ではイクノさんのものも作りますわ。ええと……身長とスリーサイズ……サイズは分かりますか?」

「170cmの75:57:92。股下は91cm。体重52kg。前にヒーローコス作った時に測った」

ガハッ

ンン゛ッ

ゲロッ

体重まで言う必要なかったよね!? 謝れ!?

 

 何人かが俺のスリーサイズと体重を聞いた途端に吐血して崩れ落ちた。

 どうした?? 俺のほうがウエスト細かったかな??? んん?????

 

「あと、その。下着はどうしましょうか」

「上は脱ぐし下はボクサーパンツだから裾を個性で潜り込ませればいい感じに隠れるでしょ。膝上30cmでいいよ」

「太もも過剰やん!? もうちょっと女子の聖域守ろう!?」

「ケロ、センちゃんは男子よお茶子ちゃん」

 

 俺は八百万ちゃんが創造したチアガール服を受け取って、汗の処理と着替えの為に男子更衣室に入った。

 うん、サイズぴったり。流石八百万ちゃん。

 ボクサーパンツも裾を体内に潜り込ませて女子並みの際どいラインを作ることに成功。

 後は踊るから髪をポニーテールにしてっと。

 

「うむ完璧」

 

 更衣室に備え付けの鏡を見て完璧なチアガールになった俺はにこりとほくそ笑む。

 さあ行こう。もう大丈夫、俺が来た。

 揺れろ雄英。これがA組だ。

 

 


 

 

『最終種目の前に予選落ちの皆へ朗報だ!! あくまで体育祭! ちゃんと全員参加のレクリエーションも用意してんのさ!!』

『本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……ん、アリャ?』

『なーにやってんだ……?』

 

『どーしたA組女子ィ!!? チアガールコスチュームで登場してっていや幾野も混ざってんな!? 似合いすぎて恐怖すら感じるわお前マジでお前ェェェ!?!?』

『マジでなにやってんだ』

 

 俺たちはチアコス姿で会場に姿を現し、この時点で女子たちが峰田に騙されていたことに気付いたらしい。

 

「峰田さん上鳴さん!! 騙しましたわね!?」

「ゴメン」

「マジでゴメン」

「ケロ、意外と素直に謝ってきたわね」

「イクノがいるからだろーね」

「アホだろアイツら……幾野もアンタ、気付いてたでしょ?」

「ノーコメント」

 

 峰田と上鳴が一瞬めっちゃうひょー!! みたいな表情を浮かべたが、次の瞬間に俺を見つけてスンッ……って真顔になって謝罪してきた。ウケる。

 女子を孤独にせず下手人は性癖を破壊する。一石二鳥を成した俺は褒められるべきでは??

 

「まァ本戦まで時間空くし張り詰めてもシンドイしさー、いいんじゃない!? やったろ!!」

「透ちゃん好きね」

「真面目な話すると注目はされるわけだしな。ヒーローとして顔を売るのも大切じゃん? やるからにはちゃんとやろーぜ」

「幾野に正論言われんの腹立つ……!」

「その前にトーナメントの抽選が始まるようやけどね。今年ガチバトルかー……!」

「去年はスポーツチャンバラだっけ」

 

 チアコスチュームのままで俺たちは決勝トーナメントの抽選会に参加した。

 結果は以下の通りだ。

 

【Aグループ】

1 緑谷

2 心操

 

3 轟

4 瀬呂

 

5 幾野

6 上鳴

 

7 飯田

8 発目

 

 

【Bグループ】

1 芦戸

2 峰田

 

3 常闇

4 八百万

 

5 蛙吹

6 切島

 

7 麗日

8 爆豪

 

 

 

 ……ふむ。

 俺は二回勝てば緑谷か心操か轟か。瀬呂は流石に轟には勝てないだろうな。

 しかし、この結果は少しだけモノ申したいことがある。

 

「Aグループの女子率低すぎない?? 発目ちゃんだけだよ??? 色が足りないよ色がァ!!」

「悪ぃなぁイクノぉ!! オイラ女子とばっかり当たる可能性あるぜェマジで!!」

 

 峰田が煽ってきよる。お前決勝で俺と戦えると思うなよ。

 

「芦戸ちゃん、アイツのもぎもぎに酸有効だから。体にひっついたらすぐに酸で溶かすといいよ。髪に近い材質だからちゃんと剥がれると思う」

「マジで? 助かるわ」

「お前よォォォォ!?!?」

 

 俺は芦戸ちゃんに峰田攻略法を教えた。

 後で常闇と八百万にもちゃんと伝えとこ。

 

 

 それじゃチアリーディングの時間である。

 めっちゃカメラこっちに向いてる。

 さあどんどん性癖壊していこうぜぇ!!





女子勢からの幾野の呼び方まとめときます。(自分用)
麗日→センくん
梅雨、葉隠→センちゃん
芦戸→イクノ
八百万→イクノさん
耳郎→幾野

なお男子は峰田以外は幾野or幾野くん。峰田はイクノ。
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