【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!! 作:そとみち
女子3人と合流した。
麗日ちゃん、葉隠ちゃん、八百万ちゃん。
どうやら八百万ちゃんのお家がI・アイランドにある企業のスポンサーをしており、そこから貰った招待チケットが八百万ちゃんを除いて2枚余ってたらしい。
それを女子たちによるじゃんけん勝負で奪い合い、麗日ちゃんと葉隠ちゃんがゲットしたと。
なお他の女子3人も一緒に来ているのだが、エキスポがプレオープンの今日は3人で出歩いており明日は皆で回るとか。
「ある意味ハーレム状態」
そして俺は今、左手に発目ちゃんを捕まえて、右腕を葉隠ちゃんが掴んでいるという謎の状況に晒されていた。
ぷよぷよなら連鎖してジュゲムだわ。
「センちゃーん! 来てるなら教えてよぉ!」
「ごめんて。まさかみんなも来てるとは思わなくてさ」
「ムム!! いつの間にかイクノさんの右腕に手袋がついてますね!! 空中に浮いてますよ!?」
「透明人間のお友達ね。とりまみんなに自己紹介しよっか発目ちゃん?」
「おや!? あれはもしや最近開発中だったと噂の新技術では!? 前に記事を見て気になっていたんですよね!!!」
「話聞いてくれない!!」
「ふふ……だいぶ歩いたし、よかったらカフェでお茶でもしましょうか」
メリッサさんが年上らしくまとめてくれて、パビリオンを一度出てカフェで一服することになった。
「放してくださいイクノさん!? 私はまだ全部のベイビーを見ていませんよ!?」
「明日また来ようね発目ちゃん」
緑谷。発目ちゃんのブレーキ役を代わってくれ。
俺は緑谷に発目ちゃんをパスしていいか目で訴えたが、緑谷からは生暖かい微笑みと共に「頑張って」って返された。
お前後で自撮り送るからな。
「へぇ、みんなプロヒーローと一緒にヒーロー活動したことあるんだ!」
「いやー、私と透ちゃんは訓練やパトロールくらいですけど」
「どちらかと言えば訓練メインだったよねー。かなーり強くなれたけど!」
「それでもすごいわ!」
「私は何故かCMに出ることに……」
「普段はできない経験をしてるのね! 素敵!」
A組女子と席を囲むメリッサさんが女子らしく姦しい話に盛り上がっている。
あっちに混ざってもよかったんだけど緑谷がすっごい気疲れしてたし人数配置のそれもあって俺は緑谷と同じ席で腰を落ち着けていた。
発目ちゃんも俺の隣に座っている。手は離せないし、発目ちゃんも緑谷と麗日ちゃんなら顔見知りだしな。
まぁこの子あんまり顔見知りとか気にしなさそうだけど。
疲れ切ってる緑谷と、別席の女子に聞こえないように小声で話す。
「よかった……麗日さんの誤解とけて……」
「ふむ。つまり緑谷は麗日ちゃんに誤解されたくなかったと」
「勘ぐらないでね幾野くん? 麗日さんとはそういうんじゃないしメリッサさんともそういうんじゃないからね?」
「俺はいつでもそうなりたい」
「欲望マン出てるよ!? そ、そんなこと言うなら幾野くんだって発目さんのこと葉隠さんに問い詰められてたじゃないか……!」
「二人とも大好き」
「おや、私もイクノさんの事は好きですよ。いつもベイビーの試運転に付き合ってくれますしね!! 気が合いますね!!」
「この二人強い!!」
緑谷の気疲れが増すことになっちまったかな。すまんな俺が強すぎて。
発目ちゃんもとりあえず俺が言うならと渋々観覧を諦めてお茶に付き合ってくれている。マジでここまで信頼度稼いどいてよかった。俺じゃなければ止められない暴走機関車になってたかもしれない。
「───お待たせしました」
「All Might Cider, Apple Tea and Fresh Water.」*3
「え、この声……」
「上鳴に峰田じゃねぇか! ここで働いてたんかお前ら!」
「え、上鳴くんに峰田くん!?」
「なんでここにいるのー!?」
そして飲み物がお出しされたときに聞き慣れた声が聞こえてきたと思ったら、ウェイター服に着替えてる上鳴と峰田であった。
峰田の方は英語バッチリだけどここにいる人たちメリッサさん含めて全員日本語だからな?
女子の方も二人に気づいてびっくりしているようだ。まぁ俺と緑谷は知ってたんだけど。
「つかイクノよぉぉぉ……!! いつの間にここに来てしかも金髪巨乳女子と仲良くなってんだよお前はよぉぉ……!!」
「オールマイトに誘ってもらってな。早く仕事に戻りな敗北者」
「取り消せよ……!! 発目ともいつの間にか仲良くなってやがってよぉ!? 手なんか繋ぎっぱなしで許せねぇよなァ!?」
「店員態度☆1つけんぞ。そっちこそ求めてた出会いはなかったん?」
「英語ができるからめっちゃ店主のお姉さんに重宝されてるよオイラは!! これがまた美人でよぉ!!」
「よかったじゃん」
二人が臨時にバイトをしていたことを緑谷が女子組に説明して、俺からもメリッサさんに二人を学園の同じクラスのダチだと紹介する。
するとそんなところに新たな来訪者。
「何を油を売っているんだ峰田くん上鳴くん!! バイトを引き受けた以上労働に励みたまえ!!!」
「って、飯田も来てんのか。マジでA組大集合だな」
話を聞けば飯田の家もヒーロー一家だから八百万ちゃんと同じように招待状が来ていたとのこと。
……ん? これ流れ的に轟も来てるやつか? エンデヴァーなら招待状来ててもおかしくない。
ってかよく考えたら女子たちが言うように明日からの一般公開日なら普通に誰でも参加できるんだよな。
なんなら逆に俺の方からA組全員誘ってみてもよかったのかも。うーん積極性の欠如。
さて、人も多くなってきてしまったところで、急にドーンと大きな音が遠くから響いた。
ちょっとビクッとしてしまった。お茶も飲み終えて音のした方に(当然上鳴と峰田は置いてきて)みんなで向かってみると、そこには雄英のUSJ岩山ゾーンみたいな施設が。
そこのモニターに映る顔がまたなんと。
「切島くん!?」
「爆豪ちゃんもおるやんけ」
どんだけ集まってんだよA組。
爆豪ちゃんが次々敵ロボを壊していく。なるほど、ヒーロー向けのヴィラン退治タイムアタックみたいな感じか。
爆豪ちゃんの挑戦がちょうど終わった。クリアタイム13秒でトップだって。すご。
「ムムム!! あの人の小手は爆発力を閉じ込めているのでしょうか!? 体育祭で手の先から爆破していましたからね!! ですが腕からだけなんてもったいない!! もっと足とか背中からも爆破出来るようなベイビーを背負うのがいいかもしれませんね!!」
「一目で見抜く発目ちゃんがヤバい」
「あら……でもそれだと個性の出力次第では火力が分散しちゃわないかしら? 私だったら機動力と運動能力の維持向上も兼ねて全身スーツタイプにして腕の所はすっきりさせちゃうかしら」
「メリッサさんもついてきてる……!」
色んなヒーロースーツが見れて発目ちゃんが楽しそうで何よりです。メリッサさんもそういう開発話好きっぽくて仲良く話してる。
だから俺の右腕はもう離しても大丈夫だよ葉隠ちゃん?? 俺の事は心配いらないよ???
「お、あれ緑谷と幾野じゃね?」
「アァ? なんでてめェがここにいるんだデクぅ!!」
「ふぇえ!? やめようよかっちゃん、みんな見てるよ……!」
「ってか爆豪ちゃんたちこそなんでここにいんのよ」
「ケッ、体育祭優勝者にチケット二枚届きやがってよ……無駄にすんのもシャクだから切島連れて来た」
「俺がついてかねぇとブレーキ役がいねーからな。なに、みんなもこれ挑戦すんのー?」
爆豪ちゃん意外とダチの面倒見いいよな。切島から切り出したのかもしれんけど。
んでもってここにいる俺達でこのタイムアタックに参加すんのかと切島から話が出た。
「テメェらが挑戦するだけ無駄だァ!! 俺の方が上に決まってんだからな!!」
「そ、そうだね……」
「そうだね×2。俺はマジで高速機動破壊はちょっと無理だな、移動だけならともかく。飯田もこの高低差だと厳しいか」
「業腹だがな。加速するスペースもないから爆豪くんの記録を超えるのは難しいだろう」
「デクくんならこの地形かなり動けそうだし、やってみなきゃわからないんじゃないかな?」
「そうだね×3。なんで自信ないんだよお前。俺との体育館での訓練思い出せよ緑谷、良いタイム出ると思うぞ?」
「え、ええ……?」
「だったらやってみろやデク……!! 俺に勝つんじゃねぇのかよクソナードがァ!!」
「う、わ、わかった!! 負けないよかっちゃん!!」
「ケッ!!」
最後に爆豪ちゃんからも発破かけられてタイムアタックに臨むことになった緑谷。
爆豪ちゃんやっぱ金髪ツンデレロリ巨乳か? 可愛いね♥でも金髪巨乳キャラがもう一人増えたからキャラ被りだぞお前。
「さて……メリッサさん、きっと面白いもんが見れると思いますよ。緑谷の機動力はクラスでも上位ですから」
「え? そうなの? 雰囲気が穏やかな子だと思ってたけど……」
スタート地点についた緑谷の姿を見る。
個性を発動。体に赤い亀裂を生んで、緑色の雷を身に纏い始めた。
「フルカウル……ッ!! 8%ッッ!!」
『ヴィランアタックッ!! レディーーーゴーーーー!!!』
タイムアタックが始まった。
緑谷の速度が期末試験の時よりも上がっている。いや、あの時点で既に5%を超えて動こうとしてたもんな。
夏休み中の体育館での訓練でも、フルカウルの上限値を上げるために頑張っていた。どうやら8%で落ち着いたか。
「速っ……!? すごいわデクくん!!」
「おお!! 体育祭で見た時よりも速度が明らかに上がっていますね!! 緑谷さんも私のベイビーと同じように日々成長されていると!! フフフフフ彼にぴったりなベイビーを考えるのも楽しそうですね!!」
「発目ちゃんが緑谷の名前覚えてる上になんかちょっとNTR感ある今俺」
劇場版特有の超作画な動きで次々敵ロボを破壊していく緑谷。
最後の一体を破壊して、そのタイムは13秒。爆豪ちゃんと同率一位か。
「デクの野郎……!! プールの時といい、いっつも俺に並びやがってよォ!! しつけぇなァ!!」
「んー、おっしい!!」
「流石だな緑谷くん……!」
「まさかかっちゃんの記録に並べるなんて……!!」
「クッソ! もう一回行ってきてデクの記録抜かして……!!」
『おっとここで更にもう一人凄まじい記録ー!! またしても13秒!! 一位タイですっ!!』
爆豪ちゃんがぷりぷり怒りながら幼馴染の彼氏と並ぶの恥ずかしがってる。揺れてる揺れてる(幻覚)
しかし再び爆豪ちゃんが挑みに行こうとしたときに、凄まじい冷気と轟音が会場から届いた。
冷気。この規模。間違いない。
轟やんけ! やっぱおったんかお前!!
「轟くんまで!?」
「お、緑谷に幾野に……みんないんのか」
「轟、テメェまで何でいるんだァ!?」
「親父が貰った招待の代理で来た」
知ってた。エンデヴァーはさあ……息子にちゃんと愛情を伝えられない人??
絶対轟をこっちに送ったのってそういう面もあると思うんだけどなぁ。こじれてんなやっぱ。
仕方ないまたエンデヴァーにも自撮りを送ってやるか。
「次は俺だァ!! 早くどけ轟ィ!!」
「いや、お前はさっきやってただろ。順番は守れよ。……幾野はやらねぇのか?」
「えー。移動ならともかく破壊まであるとなぁ……」
「ムム!! イクノさん、私とのベイビーをあんなに愛してくれているのに自信がありませんねぇ!! あれくらいドッ簡単にぶっ壊してきてください!! 私達のベイビーを見せつけてやりましょう!!」
「ベイビー!? 発目さんとの!? センちゃんどういうこと!?」
「誤の解を得たな……。ま、でも発目ちゃんにそこまで言われたらやってみますか」
「そうですよ!! イクノさんの活躍を楽しみにしています!!」
轟に声をかけられて渋っていた俺だが、発目ちゃんにベイビーを披露してほしいとまで言われてはちょっと心が揺らぐ。
確かにな。サポートアイテム開発してもらっちゃいるけど俺が実際に動くのを見せるのって中々ないし。
こんだけいいもん作ってもらってるんだ。開発者の要望に応えるのもユーザーの仕事ですわね。
「緑谷」
「えっ、うん。なに?」
「発目ちゃん絶対逃がさないように手を掴んどいて」
「アッハイ」
「目論見がバレましたね!?」
「したたかやね発目さん? でも私らと手ぇつなごっか??」
「私達が捕まえとくから心配しないで頑張ってきてねセンちゃん!」
なおその後緑谷に手を握らせようとしたら麗日ちゃんと葉隠ちゃんが代わりに発目ちゃんを捕らえてくれていた。
あの二人も身体能力なら発目ちゃんに負けないからな。任せておこう。
爆豪ちゃんも俺が挑戦するということで一先ずは引いてくれた。轟と一緒に観客席に戻る。
『さあ新たな挑戦者が登場だー!! なんとスタイリッシュな美少女ですっ!!』
「あ、男です」
『「「「「─────え???」」」」』
俺はこのタイムアタックを観戦している観客全体の脳を破壊することに成功した。
気持ちいいなぁ脳破壊ってやつはよォ!!!
さて、ではダイブワイヤーもロックを外して準備バッチリ。
出来る限りでやってみますか。
『ヴィランアタックッ!! レディーーーゴーーーー!!!』
俺は即座に岩山の頂上に右手からダイブワイヤーを射出。
勢いをつけてワイヤーを巻き取りながらスイング開始、敵ロボが集まるゾーンに向けて飛ぶ。
今のスイング軌道上に2体。これを俺が体ごと通り過ぎる瞬間に内部構造をへし砕いて機能停止させていく。
残るは4体。2回のスイングで通り抜けられる。
続けて左手のダイブワイヤーを射出してスイングの軌道を変更。
狙った軌道からちょっと逸れたが俺の長い脚を伸ばして蹴りを繰り出して届いた。2体を破壊する。
残る最後の2体。右手の回収し終えたワイヤーを再度射出して速度をできる限り殺さずに接敵。
だが流石に3回もスイングすると随分と軌道にブレが出てしまい、最後の一体は軌道を外してしまった。
「ちっ……!」
仕方ない。体が敵ロボの頭上に飛びあがったところでワイヤーの回収をコントロールして位置調整。
そこから自由落下でロボに向かってライダーキックのような構えで落ちて行く。食らえスーパーイナズマキック!
敵ロボの頭上から蹴りを突き刺して、そのまま潜り抜けて体内の基盤をぶち壊してやった。
これで全滅。
最後の一体をスイング軌道から外しちまったのが痛かったな。2秒くらいロスしたか。
『キャーーーー!!! すっごぉい!! すれ違うだけでロボが壊れていきましたっ!! 記録は16秒!! 第二位ですっ!!』
ちぇっ。やっぱあの三人には届かなかったか。
A組のエース三人だもんな。負けて悔いなしってところ。
「おおー!! ベイビーを使いこなしてくれてますねフフフフフ!! ですがまだ回収のスピードがちょっと足りないでしょうか? 今度調整しますかイクノさん!!」
「後でまた相談しよっか発目ちゃん!! でもこの子ホント便利だよ! いつもありがとねー!!」
俺はちゃんと最後まで俺の動きを見ていてくれたらしい発目ちゃんに、にっこり笑顔で応えたのだった。
その後は爆豪ちゃんと切島とは別れ、轟と飯田を連れてエキスポを散策した。
メリッサさんも発目ちゃんも興味の塊だったので、案内するというより巻き込まれるような形になったが、まぁこれも楽しいもんだ。
夕方になりそろそろ閉園というところで、この後に開かれるレセプションパーティの話になった。
「ドレス準備して来てるんで楽しみっすよ俺」
「ドレス!? 幾野くん男の子よね!?」
「この間一緒にお洋服を買いに行ったときにイクノさんが買ってましたね!! 私はパーティには興味なかったので買いませんでしたが!!」
「センちゃんと一緒に……服を買いに……?」
「既に恐怖しかないよ僕。……あ、でもパーティは招待された人だけだから、峰田くんたちは参加できないのか……」
「あー、そういやそっか。残念だな……俺のドレス見せつけられなくて……!!」
「むしろ二人にとっては救いだったのではないだろうか」
「飯田さん、思っても言わぬが花ですわ。お二人もお仕事されて大変でしたでしょうし……」
「あ、私パーティの招待状なら準備出来るわ。お仕事頑張った二人の分は準備しましょうか?」
「ぜひお願いしますメリッサさん! 峰田には俺のドレス姿は見せたい……!!」
「また峰田くんの性癖歪めようとしてる……」
これまで何回も色んなコスプレを見せては脳破壊をしている峰田だがまだドレス姿は見せたことねぇからな。
新しい刺激を与えてあのもぎもぎ頭をさらに破壊するんだよオラァ!! 取り返しつかなくしてやるんだよォォ!!
そして仕事終わりのカフェの前で二人と合流する。
随分疲れた様子の上鳴に対して峰田はまだ元気そうだ。まぁコイツスタミナはあるからな。
女性の店主さんにも気に入られてるみたいだし良い空気吸ってんなコイツ。
よかったな、お前らに朗報だぞ。
「はい。これメリッサさんに準備してもらったレセプションパーティのチケットな」
「おおイクノ!! 心の友よ……!!」
「俺たちの労働は報われたぁ!!」
「ドレス着てくるから楽しみにしててね♥」
「返品いいっすか」
「究極の二択迫るのやめろ??」
なお結局この二人もパーティに参加することになった。
よかったね(本音)楽しみだよ(本音)。
その後、飯田委員長の時間管理で18時30分にセントラルタワーの7番ロビーに集合となった。
時間厳守ね。早めに着付けしないとな。
でもなんか緑谷と同じホテルに発目ちゃんと向かってたら緑谷だけメリッサさんに呼び出されていた。
緑谷……お前まさかこのタイミングで童貞喪失か?
メリッサさんまさか肉食系女子だったか?
流石にこれは麗日ちゃんには報告できねぇな。シャワーは浴びて来いよ緑谷。
「ではイクノさん、私は今日見たベイビーたちのデータを部屋でまとめていますので!!」
「ああ、夜でも端末で情報見られるんだったね。あんまり夜更かししないようにね」
「ええ!! イクノさんもどうぞ楽しんできてください!! では失礼します!!」
ホテルについて、発目ちゃんとは部屋の前で分かれた。勿論それぞれ個室です。
発目ちゃんはパーティには参加しないことになってるので後は大人しくしてくれるのを祈ろう。
俺は自室に戻り、準備してきたドレスに着替え始めた。
俺は薄紫のドレスに身を包んで集合場所のロビーに到着した。
「目に毒ッッ!!!」
「スリットがえぐいッ!?」
上半身は肩をバッチリ露出し、ウエストはコルセット無しで完璧なくびれを演出。
スカートはロングタイプだが生地が薄くしっとり感を生み、左側に大きくスリットが入って太ももの内側も外側もチラリズムに溢れた男子の視線を集中させる一品だ。
髪は装飾多めにして結い上げてシニヨンタイプにしたうえで少し肩口まで流している。髪を弄るのは得意ってもんよ。
当然顔も化粧で整えている。ちょっとガチ目にコスメ使って下品にならない程度のメイクで目元パッチリだ。
そして早速峰田と上鳴は俺の姿を見て脳が破壊されてた。ウケる。
「えぇ……上半身露出多めで来やがったコイツ……」
「肩が思いっきり出てる……腰ほっそ……太ももがめっちゃ露出してる……」
「スカートのスリットがかなり際どいぞ! 清潔感はあるが風紀は守り給え幾野くん!」
「似合ってんじゃねぇか」
「轟しか褒めてくんない。あんがと」
流石にこのドレスは飯田もだいぶヒットしたようで眼鏡にヒビが入った。ウケる。
轟だけは普通に褒めてくれました。コイツ優しいな。そっちのスーツも似合ってるぜ。
「ってか、あれ? 緑谷と爆豪ちゃんと切島と女子組は?」
「まだ来てない! 団体行動を何だと思ってるんだ!」
「あー……まぁ緑谷はちょっと用事あるっぽかったし遅れるかもな」
「む、そうだったか。それでも連絡の一つは入れてほしかったところだ! 先程呼び出しておいた!!」
緑谷は今頃大人の階段上ってるから……(察し)。
安心しろよ緑谷。流石にここでみんなにバラしはしねぇからよ。
日本帰ったら覚えてろよお前俺より先に童貞喪失しやがってクソナードがよ(豹変)。
そして待ってたらまず緑谷が来た。
くっ……スーツ姿に覇気を感じるのはコイツが非童貞になったからか……!!
「緑谷、そのスーツ似合ってるよ♥」
「来ないで」
「あれ、どしたの? やだ、俺に見惚れちゃった♥?」
「やめて」
でもちゃんと脳は揺らせたらしいな。白目をむいて可愛いね♥
しかし少ししたら回復してちゃんと見て話せるようになるあたりコイツも耐性ついてきたな。
次はどうしてやるかな。シンプルに全裸で行くか?
「ごめーん! 遅刻してもーた!」
「申し訳ありません、葉隠さんの着替えが……」
「透明だから着付け難しかったー! ってうわセンちゃんえっち!? すっごいえっちだよ!?」
緑谷に続いて女性陣の3人、麗日ちゃんと八百万ちゃんと葉隠ちゃんがエレベーターでやってきた。
あらやだみんなめっちゃ可愛い。
麗日ちゃんは初めてのドレスということでどこか初々しい感じだ。色合いがあってるね。
八百万ちゃんは欲求不満の若奥様。JKの色気じゃないでしょ。ドスケベがよ。
葉隠ちゃんは露出を少なめにして体のラインがぴったり出る感じの大人びたコーデでまとめたようだ。
ウォールハックを発動して葉隠ちゃんの顔を見えるようにして、目を正面から見据えて感想を述べる。
「葉隠ちゃんもめっちゃ似合ってるよ。折角だし髪も整えて結い上げてみる? 俺見えるから出来るしさ」
「え、う、うん! ありがとセンちゃん! それじゃお願いしちゃおっかな!」
「おっけ。八百万ちゃん、ドレスに合う感じの髪留め作れる?」
「ええ。せっかくですもの、着飾ってあげてくださいまし」
八百万ちゃんから髪留めを受け取り、俺は体内に個性で埋め込んでた櫛を取り出して葉隠ちゃんの髪を整えてあげた。
他の奴らには見えないだろうけど俺と御揃いのシニヨンにしておきました。可愛いね。
「正装なんて初めてだー! 八百万さんに借りたんだけど……」
「麗日さんも似合ってるよ、すごく!」
「でへぇー! デクくんたら、お世辞なんて言わんでええてー!!」
緑谷もナチュラルに女子褒められるようになってんな。
やはり……大人の階段を上ったからか……!?
しかしそこに現れる一個上のアメリカン先輩のメリッサさん。
むっ!! いいねェ……上半身は俺に勝るとも劣らぬ露出。
スカートも短めだが動きやすく清潔感有。眼鏡がない点は諸説あり。
化粧もいいですね、大人の魅力。今夜のオカズが増えすぎて困っちゃうわね。
緑谷はこの体を好き放題したのかよ許せねぇよなァ!?!?
「イクノがいなかったらオイラなりふり構わず感涙にむせび泣いてたと思う」
「すまんな俺がエロ過ぎて」
「今日だけは反論できねぇよ……似合ってるぜクソ野郎」
「さんきゅ♥」
峰田も最終的に褒めてくれたので今日の目的9割がた達成したわ。
さてそんじゃ後は爆豪ちゃんと切島なんだがあいつら来ないな。遅い。
「飯田。二人はまだ何の連絡もないんか?」
「ダメだ。爆豪くんも切島くんもどちらの携帯にも応答がない」
「はぁ。マジで報連相ちゃんとしとけよなあいつら……流石にもう来てるとは思うんだけどな。ちょっと
飯田が二人に連絡するが応答なし。何だってんだ。
仕方なく俺は再びウォールハックを発動し、建物内の周囲を捜索する。
近くには……いないか。八百万ちゃんに望遠鏡を作って貰ってちょっと上の階まで眺めると、なんと随分上の方の廊下を歩いている二人を見つけた。
何やってんだアイツら。迷子かよ。
どんだけ方向音痴で─────
──────ん?
「メリッサさん」
「ん、どうしたの幾野くん?」
「この建物────
「……え?」
俺がウォールハックで見た先に、明らかに……アサルトライフルを構えて防弾チョッキを着て武装した人間が何人もいるのを見つけた。
そしてメリッサさんにそれを確認した途端に、館内に警報が鳴り響く。
日常が壊れる音がした。
クラネスハインド様よりファンアートを頂いたので紹介させていただきます!
①スクール水着を着用して脳を揺らすセンちゃん
【挿絵表示】
センちゃんのスクール水着(旧)を描いてもらいました。
雄英の指定水着はスパッツタイプだけど細かいことはええやろ! エロけりゃええ!!
しかしこの腰つきで男子は嘘でしょ。各方面に謝ってセンちゃん。可愛いね♥
ファンアート心より感謝申し上げます。有難うございました!