【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!! 作:そとみち
現時点で体育祭編あたりまでは書き上がってますので暫くは毎日21時投稿が続くと思います。
とりあえず自分で読んでて楽しい作品になってるので今後もお楽しみいただければ幸いです。
「おっはよーさんっ!!」
「テンション鬼かよぉ……おはよー」
高校生活初日を迎え、峰田と共に登校して教室のドアを元気にオープンした。
幸運なことに峰田とは同じクラスだった。素直に嬉しい。
あと俺が会場で知り合った常闇と葉隠ちゃんも一緒だ。峰田の方の知り合いだって言う梅雨ちゃんもA組だが、拳藤ちゃんは残念なことにB組だったらしい。
まぁクラス近いしすぐ仲良くなれるやろ。
「む……来たかイクノ」
「あー! センちゃんだー! おっはよー!!」
「おー、常闇に葉隠ちゃん! おはよーさん!」
「ケロ、峰田ちゃんおはよう。会えてうれしいわ」
「梅雨ちゃんオッス! よかったなー拳藤も合わせてオイラたち三人とも合格してて」
俺達が教室に顔を出してすぐに、お互いに試験会場であった常闇、葉隠ちゃん、梅雨ちゃんが声をかけてくれる。
これは割とありがたい。知り合いが少ない教室ってプレッシャーあるしな。
とりまこの3人は今後も仲良くしていきたいな。
「梅雨ちゃん、だっけ。初めまして、俺は幾野。峰田の彼女だ」
「違ェよぉ!? いきなり何ほざいてんだよお前はよォ!?」
「ケロ……イクノちゃんね、蛙吹梅雨よ、よろしく。峰田ちゃんはこんなにきれいな彼女さんがいたのね……」
「違うからな梅雨ちゃん!? ただのダチ!! ただの
「人をオ〇ニー中毒みたいに言わないでくれる?」
「初っ端からトバしすぎだよお前ぇ!?」
「……峰田と言ったか。俺は常闇だ。なぁ、こいつはいつもこうなのか」
「……ああそうだよ。よろしくな
「なんて?」
「発言があけすけすぎるよイクノちゃん!? 女の子なんだから慎み持たないと駄目だよー!?」
「んにゃぴ。メンゴメンゴ」
とりあえず梅雨ちゃんには冗談を交えて自己紹介しておいた。
ってか髪マジでキレイだなこの子。すごい、しっとり濡れているかのような艶のある黒髪だ。癖もない。
これは素晴らしい。向こうに座ってる、えーと、おっぱいがご立派で髪を結い上げてる子も髪がきれいだ。
マジかよ天国か? 捗るわ。後で二人にどんなシャンプー使ってるか聞いておこう。
そして本日の犠牲者である常闇君にはいずれ脳破壊を楽しんでもらおう。
葉隠ちゃんはいい子だね。うまい棒あげたいな。俺のスーパーうまい棒(推定平均サイズ)。
「君! 机に足をかけるな! 雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!?」
「思わねーよてめーどこ中だ端役が!!」
そんな話をしてたら会場で緊張をほぐす手段にヘイトを使ってた眼鏡君とヘドロとの交合経験アリという歪んだ性癖になってしまっていたバクゴーがなんか話してた。
悲しいなバクゴー。その歳でヘドロまみれ性癖などというニッチな性癖に目覚めてしまって。
俺がちゃんと性癖をゆがめ直してやるからな。
「お前のその目が怖ぇよ……何考えてんだよイクノぉぉ……!」
「あ、会場でヘイトぶつけた相手と仲直りしてんだな。いいなぁ、青春だな」
「絶対そんなこと考えてなかっただろぉ!?」
そうして眺めてたら緑谷、というらしい少年と飯田が仲直りして、そこに試験会場で見た天使の子が声をかけていた。
よし、声掛けよ。いくぜ峰田!
「よーお二人さん、試験会場では目立ってたな! 二人ともよろしく! 俺、幾野潜! あ、そっちの女の子もよろしくな!」
「コミュ強がよぉ……あ、オイラ峰田な」
「む! 幾野くんに峰田くんか! よろしく、俺は飯田天哉だ! しかし幾野くん、淑女たる者発言には気を付けるべきだ! 少し聞こえてしまっていたぞ!」
「へぇぁっ!? じょじょ女子から一日に二回も声かけられるなんて……!? あっ、ぼぼぼく緑谷でです……よよ、よろしく……!」
「麗日お茶子、よろしくね! 幾野さん、すごいキレイな髪やね、羨ましい!」
お茶子ちゃん天使かよ。飯田は少し頭は固そうだが言ってる内容はまともだな。緑谷は童貞か。
よし、明日は緑谷の脳を破壊しよう。
(どうしてお前は次々被害者を増やそうとしてるんだよぉ……!)
(入学当初にしかこの遊びはできないから……ですかねぇ……)
(クソ野郎がよぉ……!!)
峰田とアイコンタクトで会話をしながらその流れで俺はクラスにいるやつら全員に挨拶を交わしていく。
ノリが受け入れられたのか、大体みんな快く挨拶を返してくれた。
芦戸ちゃんいいねェ……ピンクの肌に黒目、ニッチな性癖に突き刺さります。明るいしボディもごっくん。92点。
八百万ちゃんは顔がいい、体がいい。性格は今後掴んでいくがとりあえず現時点で98点は与えたい。
耳郎ちゃんは耳からコード伸びてるけどツリ目が可愛い。体はちょっと貧相ですかね。85点、今後の成長に期待。
女子は6人か。全体的にかなりレベルが高くてむほほですわ。むほほ。
「─────お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」
そんな風にクラス内で交流を深めていたらなんか廊下に変な人が落ちてた。
なんかいるぅぅ!!!というクラスメイトの魂の叫びが聞こえてきそうなほど変人だ。
「ハイ、静かになるまで25秒かかりました。コミュニケーションも大切だが……時間は有限。君たちは合理性に欠くね」
「むしろ初日にそこまで関係を深める努力をした俺を褒めるべきでは?」
「おい静かにしろよイクノ……!」
「幾野……中学の推薦書通りだな。コミュ力はあるが遠慮に欠ける。担任の相澤消太だ、よろしくね」
ふむ、この人担任の先生だったのか。すげーな教師なのに寝袋で寝てたよさっきまで。合理性ってやつか。
しかし相澤消太先生か。ショウタ先生……ショタ先生。閃いた。薄い本に出来そうな設定ですよこれは。
若返り系か時を巻き戻す系の個性を持つ人を見つけたら先生をショタにしてみよう。意外とイケるかもしれん。
「早速だが体操服着てグラウンドに出ろ。机の中に入ってる」
───────は?
相澤先生はその一言を置いて教室を出て行ってしまった。
それぞれの机の中にジャージを発見。これに着替えろという事なのだろう。
まさか初日の最初から体育? 嘘だろ?
入学式とかガイダンスで初日って終わるもんなんじゃないの??
着替えてグラウンドに集合ってこと? 着替え??
つまり更衣室に行けってことか? マジ?
これじゃ──性別カミングアウトの予定が全部狂っちまうじゃねぇか!?!?
「ウケる」
「黙れ峰田」
俺はジャージを手に選択を迫られていた。
今着ている制服はズボンタイプのもので普通に男子用のものだが、異形型の個性が増えていることもあり、ユニセックスに理解のある社会になっているため、男女関係なくズボンかスカートかを選べるようになっているのはここにいる全員が把握している。
つまり今の所俺は女子だと思われているだろう。この顔、髪、プリケツで男子だと思うやつはいないはず。
だがここで俺が素直に男子更衣室に移動するとなれば性別がバレる。
しかし女子更衣室に入るとなると……なるとぉぉぉぉ……!!!
「……峰田」
「おう」
「俺は……女子を泣かさないっ……!!」
「血涙拭えや怖ぇわ」
そして俺は決意した。カミングアウトは諦める。
女子更衣室に入っても多分すぐにはバレないだろうけど後々バレてから女子に何を言われるか分かったものではない。
何より女子は気分を害するだろう。それは俺の本意ではない。イエスエロス、ノー涙。
仕方ない。常闇に「トイレ……行きたいんだけど、場所が分からなくて……」って恥ずかしそうに声をかけてトイレに案内してもらった後に男子トイレに突入してその場でカミングアウトして常闇の脳を破壊するという俺の夢ははかなくも崩れ去ったがやむを得ない。
仕方ないから男子全員を巻き込もう。
「ケロ、イクノちゃんどうしたの? 女子更衣室はこっちよ」
「そうだよセンちゃん、あの先生遅れたら怖そうだよー?」
「はよ着替えよ?」
A組全員で男女で部屋が並んだ更衣室に向かい、俺が男子更衣室の扉の前で佇んでいると、梅雨ちゃんと葉隠ちゃんと麗日ちゃんが俺に声をかけてくれる。
何て友達思いなんだ。こう、もっと面白いタイミングでカミングアウトしたかった。しかし最早止まれぬ。鬼哭啾々。
「いや、さ……スゥー……」
「どうなされたのですか、イクノさん。何か気になる事でも?」
「そだよー、早くいこー?」
「……あ、もしかして一緒に着替えるのNG? ズボン履いてるし口調も……それならウチらの後で入ってもいいけど?」
「八百万ちゃん、芦戸ちゃん……耳郎ちゃんも気を遣ってくれてありがとな……でも大丈夫だ。実は俺────」
「────────男なんだ」
「は」
「え」
「ケロ」
「「「ええええええええええ!?!?」」」
廊下に大絶叫が響いた。
峰田だけはプークスクスと嘲笑してやがる。お前後で覚えとけよ。共有エロ本のフィニッシュシーンの所に俺の自撮り写真挟んでやるぞこの野郎。
まぁ驚きも当然なので、気にせずに俺は速やかに男子更衣室に入った。
峰田が続き、男子たちが狼狽しながらもついてくる。
「イクノ、お前……お前、男子ってマジか!? その顔で!?」
「嘘だろ!? え!? こんなに可愛いのにちんこついてんの!?」
「ちょ、えっと変なこと言ったらごめんなイクノ! その、もし性自認が男っていうあれなら、俺ら、えーっと……!」
「……トランスジェンダーか。皆、急ぐこともあるし今日の所は幾野の方を見ないで着替えよう」
「その、配慮できてないところとかあれば言ってくれよな!」
先程あいさつしてた切島、上鳴、瀬呂、障子、尾白が気を遣った言葉をかけてくれる。優しみかよ。
そんなに優しくされると悪戯しようとした俺が申し訳なくなってくるんだけど!! やめろよ俺に優しくするの!!
「大丈夫、普通に心も体も男だから配慮はいらんわ。可愛いの自覚してるしちんちんついてるぞ?」
「前後の文脈の噛み合わなさがすげーよ!?」
「ほれほれちんちんびろーん!!」
「見せなくていいから!! やめろォ変な気持ちになる!!」
「明け透けにもほどがあるだろうがよォ!!」
「……マジでついてんのか」
「ワォ☆ 大胆だね」
「………///」
俺は開き直ってパンツを脱いでちんちんを御開帳した。
切島と上鳴はばっちり目撃して顔を赤らめている。轟は確認でちらりと見てきた。青山もあまり気にしてなさそうだ。口田はシャイだな、何も言わず照れてしまった。可愛いね♥
まぁ毛も処理しているしちんちんなければ女子の下腹部と言っても過言ではないからな。
ちんちん出したら留飲下がったわ。すっきり。これが賢者タイムってやつですか。
ふと目をやると更衣室の隅で常闇が頭を抱えていた。
「ぐっ……ぐぁぁ……っ!! 俺の、俺の脳が……! 矛盾の因果より生まれし灼熱に晒されている……ッ!!」
「常闇……何も言うな。わかるぜ。オイラも三年前に味わったからよ……」
「峰田……俺はお前に敬意を払うっ……!! あれと共に3年を過ごしたお前を……!」
「よせよ。まー諦めろ、アイツ色々と頭おかしいから」
脳が無事に焼かれたらしい。よかったな。
しかし峰田よ、勝手に人を狂人にしないでくれないか。
俺はマトモである。健康優良不良男子高校生である。イイネ?
常闇君の脳破壊が捗る。
次は君だ!(ダブルミーニング)