【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!!   作:そとみち

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59 コイツもう存在があざといの塊じゃん

 

 

 俺が寮長に就任したのち、相澤先生の指示によりまずは全員が自分の部屋の荷ほどき、部屋作りをすることになった。

 部屋割りだが、俺は5階の轟の部屋の隣になっている。

 どうして峰田と一番離れた部屋にされたんですかね?? 透ちゃんとも離れてんな???

 もしもし相澤先生???

 

「はい部屋作りおしまい」

 

 そして部屋作りが始まって30分。俺は自分の部屋を完成させた。

 いや、つっても一人暮らしの部屋なんてそんな大変なことはない。

 荷物を運んだり整えたりは基本的に『無視』の個性で重さやら体積やら無視できるからな。

 すいっと運んですいっと置けば何とでもなるんだわ。クローゼットもあったから服を置く場所にも困らなかったし。

 エロ本はちゃんと誰にも見られないように壁や床に忍ばせている。エログッズも一緒だ。

 俺の部屋で目立つものと言えば壁に張った大きな鏡くらいかな。自撮り用です。

 

「さて、どうすっかな……みんなまだまだ部屋つくりは難航しそうだし手伝ってやるか」

 

 1階の共用スペースの間取りや何があるかを確認しながら、俺は手持ち無沙汰になった己の体をどう使うか考える。

 さっき相澤先生に貰った寮内の資料などは後で目を通せばいいだろう。今は皆の荷ほどきを手伝ってやるとするか。

 パワー系の個性ならともかく、峰田や女子陣は重い物運んだりするの大変だろうしな。

 

 さて、そう決めたなら話は早い。

 俺は個性を使い、俺の声が届く距離を『無視』してみんなに話しかける。

 

『聞こえますか……聞こえますか……今みんなの心に直接語り掛けています……』

 

 それでいくつかの部屋からゴトンゴトン! と音がした。びっくりさせたかな。

 合宿襲撃で八百万ちゃんや緑谷にやった、俺の新しい個性の使い方だ。

 退院してから峰田に手伝ってもらい、俺は自分の個性の使い方を少しずつ覚え始めていた。

 その内の一つがこれ。俺の声を半径500mくらいの距離にいる人に距離を無視して届かせる。

 今の所使いこなせるのは一方通行だけどな。あの夜に緑谷にやった双方向の会話はやればできるんだけど、向こうの声を聴くのがめちゃくちゃ疲れることが分かったので多用は出来なかった。

 ただこちらの声を送るくらいなら問題ない。なんちゃってマンダレイと呼んでもろてええよ。

 まあマンダレイと違って声は出さなきゃいけないから実際インカムつけてるようなもんです。

 

『私は寮長……既に荷解きを終えました……荷解きRTA世界一位です……この話し方めんどくせぇな。俺の個性で部屋に入れにくい大きなものとか無理矢理入れたり、重い物運んだり天井とかにもポスター貼ったりできるんで手助けが欲しい人は1F共用スペースにいるから声かけて。今日の夕飯は6時からを予定してるので計画的にね』

 

 そのアナウンスを入れた所、早速何名かが降りてきて助けを求めてきた。

 ベッドなんかは女子が部屋に入れるには重いしな。それにしても八百万ちゃんはベッド大きすぎますよね?? これ俺がいなかったらどうやって部屋に入れるつもりだった???

 あと轟がめっちゃ畳を部屋に入れてた。お前もこだわるね。障子(引き戸の方)まで組み立ててたよ。

 お前んちそういえば和風だったな。前にお姉さんと飯食べた時に豪邸で驚いたわ。また呼んでな。

 

「サンキュ、助かったよ幾野。やっぱアンタの個性便利だわ」

「全然オッケー。にしてもドラム所持ってすごいね」

「まァ……趣味でね。両親の仕事が音楽系なんだよ」

「へー」

 

 耳郎ちゃんにお願いされてドラムを丁寧に部屋に運んでやったところで、俺への依頼はひと段落した。

 またしても共用スペースのソファに座り一息つき、何人か荷造りが終わったやつらとも合流して今後の寮生活で気になる事や決めとく事とか話していると、そこでもう一つ依頼が来た。

 

「オイ、幾野。ちとツラ貸せや」

「ん? 爆豪ちゃん?」

 

 エレベーターで降りて来た爆豪ちゃんが俺の方を向いて、顎でクイッとこっちこいムーブをしてきた。

 なんや。お前の腕力なら大きな荷物でも何とかなるやろ。この時間までまだ仕舞えてない何かがあったか?

 もしかして天井に緑谷の写真を一面に貼りたいとかそういう依頼か? 仕方ないわねー! このツンデレロリ巨乳め!

 

 呼ばれるままについていき、エレベーターで上がって爆豪ちゃんに続いて部屋に入って行く。

 中は……シンプルisシンプルだった。

 なんだ。エロ本の一つもねぇや。つまんね。

 あ、でもオールマイトのトレカなんか机に置いてある。こいつも好きだねオールマイト。

 

「んで、俺は何すりゃいいんだ? 壁に俺の自撮りタペストリー飾ればいい? やだもー、俺でシコりたいなんて爆豪ちゃんったら♥」

「黙って座れやボケ」

「はい」

 

 ジャブを打ったら相変らずキレ気味の顔で唸ってきたので俺もギアを戻してベッドに腰かける。

 いいスプリングしてるわこのベッド。寝やすそう。

 

「なんでナチュラルにベッドに座ってんだよそこに座布団あるだろォが!!」

「え……そういうことじゃないの……? 二人きりになりたいってことは俺の体狙ってるんじゃ……?」

「普通に座れや茶ァ出さねぇぞ!!!」

「それでも茶を出すのが律儀だよね爆豪ちゃん」

 

 こいついつも妙な所で律儀なんだよな。箸の使い方とか丁寧だし。所々に気品があるのに何でこんなに口だけクソ下水なんだコイツ。

 まぁ冗談はここまでとして。普通に座り、入れてもらったお茶を飲みつつ話を待った。

 

「……林間合宿の襲撃ん時の話だ」

「ん」

 

 爆豪ちゃんから出てきた話題は極めて真面目な内容だった。

 合宿の襲撃。その際に、爆豪ちゃんはヴィラン連合に攫われて……そして、俺はそうはならなかった。

 しかし、そういえば爆豪ちゃんからの話で思い出したが、あの時マンダレイが言っていたように……あの時は爆豪ちゃんの他、俺も狙われていたのだった。

 その後ぶっ倒れたり神野の事件があったりですっかり忘れてたな。その件だろう。

 

「テメェが狙われてる理由を、クソ手マン野郎がくっちゃべってたから伝えとく」

「……助かる。俺としては爆豪ちゃんが狙われてた理由も知りたいところだけど」

「俺ァ勝手に向こうから仲間になるんじゃねぇかって期待されてただけだ。クソ共がよ、見縊りやがって。俺がヴィランの仲間になんかなるわけねぇだろが」

「ははは、そりゃそうだ。ホント見縊られたな。普段の言動が悪いんじゃないの爆豪ちゃん?」

「テメェにだけは言われたくねぇわ!! ……チッ、俺の話はいいんだよ。話はテメェだ幾野。……お前は『個性』を狙われてた」

「──────」

 

 爆豪ちゃんが攫われた理由に苦笑を零す。まぁコイツ態度だけはクソ下水だからな。コイツのいい面もA組じゃ分かってきてるけど、浅い付き合いの相手には中々伝わらないだろう。

 で、話は進んで俺の事。

 どうやら俺の個性がヴィラン連合に狙われていたらしい。

 

「オールマイトが最後に戦ってたヴィランのボスヤロー……アイツが人の個性奪う個性の持ち主らしい。ラグドールはそれに奪われちまったが、お前ももし捕まってりゃお前の個性が奪われてたかも知れねぇって話だ」

「……恐ろしい話だね。言っちゃなんだが俺の個性は無敵だから、もし奪われてたら敵が無敵モードになっちまうって事か」

「まぁ連中もテメェが無敵なことは分かってたから諦めて俺とラグドールだけで襲撃終わらせたんだろうがよ。俺が言いたいのはテメェがヘマこいてヴィランに力与えたら許さねェってコトだ。あの個性奪うヴィランはオールマイトが捕まえたから機会はねェとは思うが……常時発動の個性はもう二度と切るんじゃねェぞ」

「ん、了解。俺も切るつもりはないしね、大丈夫。……心配してくれてあんがと爆豪ちゃん」

「チッ……!」

 

 爆豪ちゃんの話に納得する。

 ラグドールの『サーチ』が奪われたというのは俺も後でマンダレイさんたちから連絡を受けて知っていた。合宿で連絡先交換しておいたからね。勿論他言無用だけど。

 だが、やはり俺の個性も狙われてたようだ。防御面においては無敵であることは間違いない。使いこなすのに習熟は必要だが、この個性が巨悪に奪われてしまえばそれこそどうしようもならなくなる。

 もちろんそんなことにはならないように、今後も俺がオート個性を切ることはないのだが……爆豪ちゃんなりにそこは心配してくれてたらしい。久しぶりのデレきたな。

 ホントこういう所だぞお前。あざといやつめ。

 

「……ついでにもう一個だ。さっき先生が言ってた病室での話だ。切島がバカしようとしてたってのを上鳴から聞き出した」

「ん? ああ……そうか、あの時爆豪ちゃんいなかったもんね。切島も轟もさ、爆豪ちゃんが心配でちょっと視野狭まってたのよ。だから俺が止めた」

「デクの野郎もノリかけてたらしいじゃねぇか。あのバカ共が……ケッ、俺があの程度で死ぬわけねェだろうが。もし来てたらクソヴィランの広範囲攻撃に巻き込まれて死ぬのがオチだわ」

 

 マジでそれな。神野のライブ映像見た瞬間肝が冷えたもん俺。

 もし俺が止められなくてあいつ等が現場に向かってたら、一面瓦礫になってたあの破壊に巻き込まれて死んでる可能性も全然あった。

 

「……止めたこと、礼は言っとく」

 

 そして爆豪ちゃんが呟くように、御礼の言葉を零した。

 ……え? えっやだこの子デレてる!

 何だコイツ素で可愛いぞコイツ!? フィルター抜いてもこんなのキュンってするわ!!

 やめろよ俺透ちゃんという彼女ができてんのに何で男にキュンってしてんだよ!? あざといよコイツ!!

 

「ギャップ萌え狙ってる? やだ、こっちまで照れちゃう♥」

「五月ッ蠅ェなァ!? 口が滑りまくったわクソが今すぐ忘れろォ!! 話は終わりだ出てけ!!」

「にっへへ。はいはい、んじゃこの話は秘密って事でな」

 

 耐えきれずに茶化したらまぁいつものキレ顔に戻ってしまった。

 コイツマジであざとさの塊かよ。なるほどね。緑谷が夢中になるわけだよこんなの。ずりぃわ。

 俺のケツを蹴飛ばして部屋から追い出そうとしてくる爆豪ちゃんに苦笑を零しつつ、俺も最後に確認だけしておく。

 

「今日の夕飯、激辛系で固めて今からランチラッシュ先生にデリバリー頼むんだけどさ。爆豪ちゃん的に外せない料理ってある? 多めに頼んどくわ」

「ケッ! 余計な気ィ遣ってんじゃねぇ!」

「はいはい。で、何食べたい?」

「相変らず話聞かねェなテメェはよォ!! ……チッ、四川麻婆入れとけ」

「あいよ」

 

 爆豪ちゃんから答えが返ってきたのでにっこり笑って、俺は部屋を後にした。

 

 


 

 

 そしてみんなの部屋作りも終わり、夕飯は爆豪ちゃんの無事を祝う激辛料理パーティでみんなで汗流しながら盛り上がった後。

 俺は唐突に話を切り出した。

 

「みんな揃ってるのでここで一大発表をしようと思います」

「ん? 何だ急に」

「幾野の発表ってなんかすげー嫌な予感しかしねぇんだけど」

「ケロ、食後に下ネタは駄目よセンちゃん」

 

 食器片づけたり洗い物したりする中で、俺の声にみんなの視線が集中する。

 下ネタではないです。とてもとても大切な、みんなも驚く発表です。

 ね、透ちゃん。

 

「うおー……そうだね、早い方がいいもんね!」

「ん。ってなわけでこっちに来て、透ちゃん」

 

 俺はソファから立って、透ちゃんが俺が座ってたところに着席。

 んでもって俺はソファの後ろに回り込んで、透ちゃんの肩に手を置く。

 なんだなんだと周りの視線が集まる中で、俺は切り出した。

 

「今から透ちゃんの素顔をみんなに見せたいと思います」

「……え!? 葉隠の素顔!?」

「どういうことだ幾野……」

「え、何なん? 個性の使い方広がったって話?」

「どーやって……ってか、『透ちゃん』……?」

 

 みんなにまず見せたかったのは、透ちゃんの素顔だ。

 先日俺が透ちゃんと付き合うことになって、夜のお突き愛もした結果……透ちゃんに触れている間は『俺のもの』として認識できるようになった。

 抱いてる最中に試してみたら一緒にベッドに潜行できたからね。その後に鏡の前で透ちゃんに色々試して、透ちゃんの個性を『無視させる』ことにも成功したのだ。

 初めて透ちゃんは自分の顔を見たらしく、泣いて喜んでた。

 そして、せっかくだからクラスのみんなにも見せたい、という話をしており、今ここでと考えたわけだ。

 

「じゃ、いくよ透ちゃん」

「う、うん……!! センちゃん、私の顔今大丈夫かな? ごはんとかほっぺについてない?」

「大丈夫、いつも通りの可愛い大天使だから。……じゃ、お披露目です」

 

 俺は透ちゃんの両肩に置いた手で個性を発動。

 透ちゃんの『透明化』の個性を周りに『無視させる』ことで、透ちゃんの透明化が解除される。

 すっと色が浮かぶように、透ちゃんの金色の髪、翠の瞳がみんなの眼前に晒された。

 

「「「めっちゃ可愛い!?!?!?」」」

 

 全員の大絶叫が部屋中に響き渡りましたよね。

 轟と爆豪くらいかリアクション薄いのは。お前らこんな可愛い子の顔初めて見れたってのに失礼だぞ。

 

「え、ウソ!? ホントに美人!!」

「わー、透ちゃんこんなに可愛かったんや!! 驚いたー!!」

「金髪だったのね……ケロ、照れてる顔も可愛いわ」

「髪の毛フワッフワじゃん!!」

「えっ……えっ? ちょっと感情を整理しきれてねぇんだけど……?」

「これまでずっと透明だったからホントに新鮮だね……」

「睫毛の長さヤバー!! いやこれ凄いよ葉隠!? めっちゃ可愛いじゃん!! ヤバ可愛い!!」

「このようなお顔だったのですね……新鮮ですわ。お写真とってもよろしいでしょうか」

「しゃ、写真はちょっとまだ恥ずかしいかな!? えへへ、でもみんなに褒められるとテレるー!!」

 

 次々とみんなから驚きとお褒めの言葉が葉隠ちゃんに注がれる。

 そりゃそうだろうさ。俺だって入学当初に一目見た時に天使だと思ったよ。全裸だったけど。

 もっと褒めろ褒めろ。俺の女やぞ。ふふふ。

 

「……ってか幾野さ。これってお前の個性で葉隠の個性を無視させてんだろ? お前、自分の物しか無視させられないって言ってなかったっけ? なに、個性伸びたの?」

「あ、それはね───」

 

 上鳴の質問に、俺がネタばらしをしようと口を開いたところで

 

「───イクノは大人の階段登ったから」

 

 峰田が透ちゃんの可愛さを確認して白目になりながら、一言で全てをバラしてしまった。

 

 

「「「────え????」」」

 

 

 はい脳破壊入りました。

 

「えっ……えっ? あ、も、もしかして二人……その、そういう……?」

「……えへへ♥」

「俺たち付き合うことになりました」

「こんなかわい子見せつけてからの俺の彼女宣言かよ幾野ォォ!?!?」

「うわー! マジか!? マジか幾野!? お前ひと夏の冒険しちまったのかよ!?」

「幾野くん……いつの間に……!」

「ふむ、確かに二人とも仲が良かったからな、素直に祝福させてもらおう! しかし学生として節度は保ちたまえ! すでに手遅れのようだが!!」

「……祝福すべきだな。これで幾野も少しは落ち着くといいのだが」

「まぁこれまでも完全にそういう雰囲気だったもんね二人とも……」

 

 男子陣からは嫉妬半分、安心半分の言葉がいただけました。

 まぁね。俺の彼女の可愛さを自慢したかったところはあるよね。

 あと別に彼女が出来たことで俺の性癖弄りにブレーキはかからないけどね。

 

「え……葉隠ちゃん、その……シたん? ど、どうだったん……!?」

「待ってお茶子ちゃん。その話はあとでしましょう。男子に聞かれてはいけないわ」

 

 女子陣はどうにも性的な部分への興味が絶えないようだが、流石にこの場でその話はね。

 ってか食いつき凄いね女子。これがガールズトークってやつですか。

 んじゃ男子女子で別れられる時間を作りますか。

 

「片付けも終わったし、俺たちの発表も終わったし……次は風呂の時間にしよっか。男子は7人ずつで2回に分けて入ろうぜ、全員が風呂入っちゃって誰もフロアにいないのアレだしな。とりま今日は出席番号順で青山から口田までが前半、残りは後半な」

「急に寮長として適切な指示出してきやがったな」

「仕事させると優秀なのがタチが悪い」

「とっとと入ってこいや前半組ィ!! 30分で済ませろや!!」

「俺が髪しっかり洗う時間があるから30分で終わらない可能性大なんよ」

「30分後にゃ何人か出てくるだろうから、後半組も入り始めていいだろ」

 

 その後、俺らは男子女子に分かれて激辛料理でかいた汗を流すこととした。

 風呂上がりに甘いものでアイス準備してるからね。みんなで食べようね。

 

 


 

 

「7回……7回かぁ……」

「人は見た目に依らないということですわね……」

「初めてってやっぱ痛いんだ……」

「溜まってたのねセンちゃん……」

「もう今までと同じ目で幾野を見れない……」

「み、みんなあんまり蒸し返さないでねー?」

 

 女子のみんながのぼせた感じで共用スペースに戻って来たな。長風呂はあかんよ?

 俺がにっこり微笑みかけるとみんなびくってするのなんなん。

 新たな脳破壊の所業に驚かれてしまったか。すまんな。

 俺らも流石に今後みんなの前でずっといちゃいちゃし続けたりはしないから許してくれ。

 適切な距離は保ちます。夜以外。

 

「あ、センちゃん! みんな! さっきお風呂でみんなとも話して、私の提案なんだけど!」

「ん、なぁに透ちゃん」

「みんなが作ったお部屋の披露大会してみない!?」

「ほほぉ。……面白そうじゃん!」

 

 透ちゃんから話題提供があり、その話になれば女子たちも乗り気な様子で話に食いついてきた。

 俺の傍に座ってる男子たちがマジで!? って顔で女子たちを見るが、俺としては全然かまわない。

 部屋に変なもの置いてないしな!

 

「よし。それではこれから第一回マイ部屋披露大会を開催します!! 寮長命令!! 緑谷の部屋に突撃ィィィ!!!」

「二回目以降もあるの!? って僕の部屋から!? ちょちょ、ちょっと待ってー!?」

 

 俺の宣言に緑谷のツッコミが入ったが華麗にスルーして俺たちはまず最初、緑谷の部屋に突撃した。

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