【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!! 作:そとみち
今更気付いたけどサブタイトルでどこの話かさっぱり分からねぇなこの作品(真顔)
【side ミリオ】
今日は緑谷くんと一緒にパトロールなんだよね!
「緊張する……」
「パトロールくらい職場体験でもやってるよね! あ! ヴィラン連合の襲撃がトラウマかい?」
「いえ! 諸事情あって基本活動が未経験なので……!」
「へえ、変わってんね! そういえば保須の事件じゃセンとも一緒だったんだっけ!」
オールマイトからの口添えもあってサーの事務所に来た緑谷くん。
センから話はたまに耳にしていた。茶化しに気持ちよく答えてくれる親友だと。
センの過去の話も最初に聞いてくれて、優しさとヒーローへの情熱のあるいい子だと。
先日のA組に対しての模擬戦でも分析力や判断力は悪くなかった! 話してみれば明るさもあるしいい子だと俺も思うよね!
オールマイトと似てる個性の持ち主だからかな、オールマイトとも親しいようだ。強くなってほしいよね!
「コスチュームを纏って街に出れば俺たちはヒーローだ! 油断はするなよデクくん!」
「はい! ルミリオン!」
なんて、事務所を出てサーたちと分かれて二人でパトロールしてものの数分だったよね!!
「──うちの娘がすみませんねヒーロー。遊び盛りでケガが多いんですよ、困ったものです」
治崎と接触してしまった。
トラブルメーカーだとセンから聞いていたけど! どんだけなんだい緑谷くん!!
でもこれは話が早くなって助かるよね。
今、緑谷くんが声をかけた少女。間違いなく治崎と関係があるだろう。
本人がわざわざ外に出て追ってくるほどだ。これが全く関係のない子であれば部下にでも任せればいい。
靴も履いてない。四肢に包帯。間違いなく虐待か、それに近い境遇にある。
事件性は十分。
見れば、その少女の瞳は怯えが存分に含まれていた。
──────出会った頃のセンの顔にそっくりだよね。
「……まーたフードとマスク外れちゃってるぜ。サイズ調整ミスってんじゃないの? こっちこそすみません! その素敵なマスクは八斎會の方ですね!」
「ええ。マスクは気になさらず……汚れに敏感でして」
緑谷くんが余りにも表情に出し過ぎてたのでマスクをかぶらせてやって、俺は治崎と話を進める。
ここで治崎を襲う、捕える。それはヒーローにはできない行為だ。
何故なら彼の行っている悪事がまだ確定していないから。今何のためにサーが調査をしているのか。尻尾を掴むためだ。
虐待の立証はかなり難しい。状況証拠だけじゃ中々児童相談所や警察は動かない。俺はそれを知識として覚えている。
センを通形家に受け入れる時、そういう可能性もあったってことで本を紐解いたからだ。苦い過去だけど、経験になっている。
俺は笑顔を見せながら急な出来事に困ったようにポリポリと頭を掻く
ここでの会話を、映像を録音する。事件の可能性があると判断すれば使っていいとサーにも言われている。センがとにかくこういう発想が上手くてね、アドバイス貰って開発した機能さ。これヒーロー全員が持っててもいいと思うんだよね個人的には。
……分かるよ、緑谷くん。
俺だって今すぐにその子を救いたい。治崎を捕まえたい。その子は今、救われたくて君の手を掴んでいる。
俺達にはそれが出来る
けどその選択肢をここで取ることが彼女を救うことに繋がらないんだ。
今ここにいるのは俺と緑谷くんだけ。
場所も町のど真ん中。治崎が暴れたら? 周りへの被害もあるだろう。
センがいてもサーがいても同じだ。ここで仕掛けるのは周囲へのリスクが大きすぎる。
それにさっきも言ったけど、まだ治崎の犯罪行為が証明されていない。
仕掛けた後に叩いて埃が出てこなければ、最終的に悪いのが俺たちになって治崎は逃げ延び、その子も再び囚われてしまう。
落ち着けよ。
確実にその子を保護するために、俺達はまだここで仕掛けられないんだ。
「お二人とも初めて見るヒーローだ。新人ですか? 随分お若い……」
「そうなんです! こっちはまだ新人なんで緊張しちゃって! さ、立てよ相棒! まだ見ぬ未来に向かおうぜ!」
「どちらの事務所に所属なんですか?」
「学生ですよ! 所属なんて烏滸がましいくらいのピヨっ子でして……職場体験で色々回らせてもらってるんです」
俺はそこまで治崎と笑顔でやり取りをして、しゃがみ込んで緑谷くんの肩を叩いて、行くよ、と言外に伝える。
同時に、その女の子の顔もすぐ近くで見つめた。顔や髪色、包帯を巻いている姿、靴を履いていない姿を明確に確認する。
でも、今できることはここまでだ。その子の映像も、このやりとりも録画できている。これ以上相手を詮索しても警戒が強まるだけだ。
しかし、そこで。
「いかな……いで……」
その女の子の、絞り出すような小声を聞いてしまった。
──────。
「あの……娘さん怯えてますけど……」
「叱りつけた後なので」
その声は俺だけじゃなく緑谷くんも聞いてしまったのだろう。
緑谷くんはその子の声に、この場で事態を動かそうと考えたのか。だが違う。それは判断力の欠如だ。
俺だって助けたいさ。死ぬほど助けたい。なんなら君より助けたいくらいだ。
絶対に助けるよ。それはもう俺も心の中で誓ったさ。
でも状況をよく見るんだ。周りを見ろ。
緑谷くん、今ここで君がしたいのは、この女の子を治崎から引きはがして逃げ回る事かい? それともここで治崎を殴って倒すのか?
それをやっても事態が悪化するだけだ。俺たちヒーローの蛮行とでも噂を流されれば、今度こそ治崎に手を出せなくなる。
冷静になれ……なってくれ。
「いやァでも───」
「──────ん!! キミ、叱られちゃったのかい! アハハ、そりゃちょっと可哀そうですね! これくらいの遊び盛りの子ですと走り回っちゃうでしょう!」
「その通りで……よく転ぶんですよ。靴まで脱げちゃって……」
「ありゃりゃ。あんまり走り回っちゃうと車とか危ないからね! 飛び出さないように気を付けてね!」
緑谷くんの言葉を遮る形で、大きく、事なかれ主義の朴念仁だと思わせる様な声色で会話の主導権を奪う。
そして女の子の傍にしゃがみ込み、震えて怯えるその顔も見る。この映像を見て、治崎の顔を見て、虐待がないと判断する者はいないだろう。証拠は十分。
そして最後に、その子の頭をぽんぽん、と優しく撫でた。
震えている。怯えているのだろう。きっと、逃げたくて逃げたくて仕方ないはずだ。
そんな様子を見て、治崎も気配が変わる。背中を向けていても十分に感じられる。
女の子にヒーローの卵が二人も近寄り、緑谷くんの言葉で警戒されていると思われたのか。
戦闘態勢に入る直前だ。
ごめんな。
今ここで俺達は君を助けられないんだ。
でも必ず、助けに行くから。
「───すぐ助けに行く。約束だ。だからもう少しだけ待っててほしい」
「───────!!」
治崎に背を向けた状態でぽんぽんと女の子の頭を撫でながら、緑谷くんと女の子に聞こえる程度の声色でそれを伝えた。にっこりと笑顔も見せる。
これを言ったことがこの子から相手に漏れることはないだろう。僅かな救いの糸を逃すタイプではないのは、きっと脱走してきたのだろう今の状態を見てもわかる。
その一言で、女の子の目が大きく見開いた。言いたいことが伝わってくれたかな。
しかしその表情の変化が治崎に危機感を与えてしまったか。
背後からの気配が一層強くなったところで──────その少女は、俺達の手から抜け出して、治崎の方に向かってペタペタと走って行った。
「……なんだ。もう駄々は済んだのか、エリ?」
治崎の方に振り返れば、手袋を外そうとしていた手を止めて、エリちゃんと呼ばれたその子を冷たい目で見降ろしていた。
エリちゃんは、こちらに顔を向けずにこくりと小さく頷く。
「……」
その様子に緑谷くんも、それ以上の詮索はしなかった。
俺のさっきのエリちゃんに向けた呟きで理解が追い付いてくれたかな。
そう、助ける。必ず助ける。すぐに、一刻も早く助ける。
でもそれは今この瞬間という意味じゃないんだ。
できる限り早く、迅速に、エリちゃんを治崎の手から救い出す。
準備を整えて、応援を呼んでからだ。勿論大至急で行う。
今ここで手を出すことが救いにはならないことをわかってくれ。辛いのはわかる。
「いつもこうなんです。すみません悩みまで聞いてもらっちゃって……ご迷惑おかけしました。ではお仕事頑張って……」
「ええ。その子にもよろしく」
治崎がエリちゃんの手を引いて、路地裏の闇に溶けていった。
俺も緑谷くんもそれを追わない。ただ、振り返り背を向けた治崎に鋭い瞳を向けるだけだ。
手袋の中、血すら零してしまうほどに固く握りしめていた拳の力を緩めて……治崎の背を見送った。
逃がすものか。
必ずその子は救い出して見せる。
「……よく耐えた、デクくん」
「いえ……僕も軽率でした。ここで仕掛けても何の意味もないことを遅まきながら気が付きました……絶対にあの子は助けたい。だから、ですよね」
「ああ。まだ令状も出てない、罪が確定してないんだ……現行犯ですら捕まえられない。より確実に保護できるようにしたい……でも治崎はボロを出したよ。さっきのやり取りとエリちゃんの映像は録画してある。これをもってサーの指示を仰ごう。助けるぞ」
「はい!」
治崎が去って姿も見えなくなり、声も聞こえなくなったころ。
緑谷くんに声をかけ、共にサーの元へ走る。勿論連絡も入れながらだ。
センに聞いたとおり、緑谷くんがトラブルメーカーであるのは間違いないな。けど
センに聞いてた猪突猛進って所は、どうやらセンが矯正したのかな? 出来ることとできない事、やってはいけないことは最低限分かってるらしい。
でも、それは決して何もしないって意味じゃない。今この瞬間からが俺たちの仕事だよ!
「治崎がこの町にいる、そしてエリちゃんって子はどう考えても電車とかで移動して逃げてはいないですよね……」
「うん、間違いなく今はこの区域の事務所にいるだろうね。で、エリちゃんもそこにいて虐待を受けてるだろう。今サーがマークしてる家が一番臭いな。そこで虐待が行われてるはずだ。もしかすると今回の件で拠点を移動されるかもしれないけれど……」
「このあと……どうなるんでしょうか。ヒーローを集めて乗り込むと言っても、今の映像だけで令状とかって出るものですか?」
「すぐには厳しいだろうね。調査も普通にやれば時間がかかるだろう……」
サーたちとの合流地点に小走りで向かいながら、緑谷くんと今後の動きに考えを伸ばす。
エリちゃんがいるのはここの近くで間違いないが、あまりに時間をかけてしまえば他の場所に移動する可能性もある。
でも、もう事態は動き出したんだ。
エリちゃんという被害者がいることが確定した。だからこそこっちも最速で動くことができる。
俺だって考えなしの楽観主義じゃない。
「じゃあ、どうすれば……!?」
「大丈夫。もう手段を選ぶ段階じゃない。サーにも提言するつもりだ。俺は───」
「────
「でまァ聞いてくださいよマウントレディ! 俺昨日初めて彼女とデートして人生で初めて遊園地って行ったんですけど、これがめっちゃくちゃ楽しくて!! メリーゴーランドって雰囲気最高ですよね!!」
『今すぐブン殴りに行っていい???』
俺は週明けの朝にマウントレディから電話が来たので、開幕一番で透ちゃんとの遊園地デートを自慢してやった。したらめっちゃキレられた。
男日照りですもんね(煽り)俺が相手してあげましょうか(嘲笑)。
しかし冗談はここまでで、話はインターンの件だ。
『もうチームアップは準備出来たわ。今日の昼には世間に公表予定。インターンの受け入れも出来るようになった。で……その上で一つお願いがあるのだけれど』
「ん、流石手続きが早い! で、お願いと言うと?」
『うん。急な話で申し訳ないけど……幾野くん、明日すぐにインターンに来れないかしら? 授業は公欠できるはずだし、予定がなければ』
「おお。いえ、全然構わないっすよ! 峰田も一緒でいいっすよね?」
『ええ、それはもちろん』
「了解っす、すぐお邪魔させてもらいます! ……で、なんか急ぐ理由がありましたか?」
『それがね……』
インターンに至急来てほしいという要望をマウントレディから受ける。
それについては俺も断る所ではない。むしろ早く受け入れてくれるんだから有難いまであるが……しかし、急ぐとなると話が変わってくるな。
つまり、俺が現場に必要な何かがあるという事だ。俺の個性を必要とする急ぎの何かが。
マウントレディの続く話を聞く。
『サー・ナイトアイ事務所から急に応援要請があって、迅速に貴方を呼び出せないかって話になったのよね。前々からツバつけられないように私が幾野くんを狙ってたことはヒーロー界隈に噂流してたから、そういうことでウチに連絡来たんだと思うんだけど』
「え、マウントレディ俺の体狙ってたんですか? やだえっち♥言ってくれれば夜の無聊も慰めてあげたのに♥」
『真面目な話よ』
「ごめんなさい」
『……はぁ。で……貴方の力が早急に必要だって言われてね。インターン開始の明日から、私と一緒にサー・ナイトアイ事務所で働くことになると思うわ。向こうも整えてくれてるみたいだから、集合は渋谷じゃなくてサーの事務所ね。ごめんなさいね、こんな形で始まるとは思ってなかったけれど……ヒーロー間の応援要請はよくあることだし、これも仕事ってことで。どう?』
「──────」
そして茶化しを一つまみしてから話を聞けば……サー・ナイトアイ事務所から、俺を目的とした打診がマウントレディに入っていたという。
サー・ナイトアイ事務所。ミリオ兄さんと、昨日は緑谷もインターンに向かったヒーローだ。
俺の脳内で一気に推測が進む。
ミリオ兄さんも緑谷も俺の能力を把握している。二人から話が上がったことは想像に難くない。
そして、なにせあのトラブルメーカーの緑谷がインターンに向かっている。一日だけだが……早速何かに巻き込まれやがったなあいつ。マジでさぁ。主人公はさぁ。
その事件の調査、ひいては解決に俺の個性が必要だという事だろう。恐らくは調査関係かな。すり抜けて潜入するとかならミリオ兄さんだって十分できるし。
なるほどね、なるほど。
『……幾野くん?』
「あ、すみませんちょっと考えごと。俺はそれで全然問題ないです。力が求められれば応えるのがヒーローでしょ? 行きますよ。峰田もついていくことは先方に伝えてください。あいつの力が無駄になることも無いでしょうし」
『そう言ってくれると助かるわ。悪いわね、急な話で』
「それにサーの事務所にいるバブルガールが下乳えっちでファンなんですよね。あの下乳拝みに行きたい」
『そういうトコよ!?』
「ははは。すみません。んじゃその方向で峰田にも伝えとくんで、日程の詳細決まったらまた教えてください」
『分かったわ、詳しい日程は今夜までにラインで送るから。峰田くんにもよろしくね』
「はい。そんじゃ」
マウントレディとの通話を終えて、俺は改めて考える。
俺の力が求められる現場……どんなことになるのだろうか。何が起きてるのか。
今の時点でミリオ兄さんや緑谷に聞いてみたいという気持ちもあるが、しかしそこはインターンだ。当然にして情報漏洩は許されない。コンプライアンスは守らないとだから、まだ二人も教えてくれないだろう。
実際に現地に行ったときに聞けばいい話だしな。とりあえず俺はちゃんと仕事できるように心だけでも備えておこう。
一先ず俺は先ほどの話を峰田に共有するために、教室に戻って行った。
その後、普通に学校で過ごしていたのだが……緑谷が随分と集中を欠いていた。
こりゃ完全に何かあったな。向こうも俺がマウントレディと共にナイトアイ事務所に行くことは知っていたようで、そこはお互いに話した。
俺が行くと聞いたことで何やら随分と安堵のため息を漏らしていたが……いやお前何した?
お前が巻き込む事件がマジで全部大きすぎて俺もちょっと不安になってくるレベルだわ。またテロとかにならないだろうな。
んもー。ダチの尻ぬぐいするのも楽じゃないわねー!
「これでオイラ達もようやくインターン行けるなー」
「だな。切島に常闇に麗日ちゃん、梅雨ちゃん……轟も爆豪も相当頑張ってるみたいだし。俺らもやれることやろうぜ」
放課後、峰田と軽く明日の事を話す。
結局俺らは集合がサーの事務所になり、明日は事務所の方が寮に迎えに来てくれるとのことだ。誰が来るだろ。バブルガールが来てくれたらいいな。
しかしそうなるとマウントレディが保護者枠として呼び出されてるような感じになってしまってる。なんかいきなり悪いことしたな。
この案件が終わったらできる限りマウントレディの所にインターン行って手伝えるようにしよう。
「で、今日は発目んとこか?」
「ああ。ダイブワイヤーの強化と、新しいアイテムが完成してね。受け取りに行く予定」
「また強くなるのかよ。オイラ基本的にやれることがもぎもぎ関係でサポートアイテムで強化する感じじゃねぇからあんま縁がないんだよな。重い物持てねぇし……でも発目のオッパイ眺めに行きたいからついてっていい?」
「
「もぎもぎの炎対策とかできればいいんだけどな」
「それは……あー……無理くせーな」
「だろ?」
今日の放課後は発目ちゃんのいる開発室に向かう予定だ。
以前に見た彼女のアイテムからアイデアを広げて、俺専用の装備をまた開発してもらってたのだ。
今度のインターンにはそれを持っていける。出来ることが広がるな。
さてでは開発室前に来ました。
「扉の前に行くなよ峰田」
「知ってる」
既に慣れたやり取りで俺は峰田を止めて扉の前に行き、いつもの如くノックノック。
爆発した。
「……ゲホッ! ゲホ! ……おやイクノさん!! 今日も助かりました!!」
「相変らずだね発目ちゃん。今日も可愛いね」
「この扉毎回吹っ飛んでるけどどうやって直してんだかオイラ気になる」
「俺が頑張ってんだよ……! っと、幾野に峰田か。ケケ、入りな。今日は工房が平和になるな」
慣れた手つきで発目ちゃんの腰を抱いて、胸板に偉大なるやさしさの塊を二つ味わった。
うーん。今日も可愛いな発目ちゃん。
最近はなんか飛び込み方も慣れてきたのか? どうにも抱きしめやすい姿勢で飛んでくることが多いような。気のせいかな。
「イクノさんに依頼されていたサポートアイテムは既に開発済みですよ!! 早速試着してみましょう!!」
「ん、流石。じゃあその間にダイブワイヤーの調整よろしくね。ライトニングB・B*1の性能を組み込んじゃって、ボタン一つでワイヤーに電気流れる感じで。致死量にならないレベルでよろしくね」
「任せてください!! 完璧に仕上げて見せましょう!!」
「おー。ワイヤー武器にもするわけね。重さが無視できるようになったからもうやりたい放題だなイクノ」
「重さはアイテム開発の時に常にネックになる部分だからね。さらに体積もある程度なら無視できて、試験試用も壊さず怪我せず出来るんだから……まぁそりゃ夢中になるよな発目も。茶ァ出すよ、ゆっくりしてってくれ」
俺はパワーローダー先生に出されたお茶を頂きながらダイブワイヤーを発目ちゃんに渡して改造を依頼した。
ワイヤーと電撃の組み合わせは先日の仮免試験で有用性を確認できたからな。俺一人でそれが出来るならやらない理由はない。
ライトニングB・Bのように一撃で全てを放つというものではなく、何度か電撃攻撃を放てて、威力も気絶できればよし、筋肉のけいれんが起きれば十分という程度まで抑えてもらっている。
充電の必要はあるが、出来ることが増えるだろう。上鳴とチームアップ組んでもいいかもしれんね。
さて、そしてもう一つ、新しいサポートアイテムだ。
これは今後俺がインターンをする上で恐らくは必要になるだろうと思って開発をお願いしたアイテムで、やはり俺にしか装着できないものとなっている。
それを発目ちゃんが持って来ると、峰田がなんだその形? と首をひねった。俺が装着してみたらマジかよとさらに目を見開いていた。
へへへ。驚いたか。
まぁこの新装備については今後使う中で解説していくとしようかな。
そしてその後めっちゃ発目ちゃんと子作り(恣意的な表現)した。峰田はそれを眺めてるだけだった。
見られながらヤるの恥ずかしいね♥
※原作相違点
センちゃんがステインもI・アイランドでも速攻したので緑谷くんが『自分の力で事件を決定的に解決した』経験を積んでおらず、原作より慎重になってます。
なので確実にエリちゃんを保護するために見送ったミリオの判断に早い段階で気付いて深追いしませんでした。
ミリオもセンの力を知ってて、確実に証拠を集められる確信があればこその見送りをした感じです。
このへん色々ご意見あると思いますが話動かすためにもご容赦やで。