【完結】峰田ァ!お前の前のオレオ取ってオレオ!! 作:そとみち
「……これで一先ずエッジショットとシンリンカムイの紹介は終わったわね。よし」
「ヨシじゃねぇんすよ」
「一人あたりの紹介が台本でいうと2ページずつなのにこの後のマウントレディだけ6ページあるの露骨すぎっす」
「うるさいわねー! 私だけ二人に比べてランキング低いんだからいっぱい紹介してもいいでしょー!」
「欲に目が眩みすぎでは?」
「法の下の平等の敗北」
『イグジストとグレープジュースのツッコミが機能しすぎている』
『紹介のたびに横からキレのあるツッコミが入って耐えられない』
『草』
『マウントレディがその度に律儀に反応して可愛いね♥』
『キタコレ』
『この3人のコンビ好きだわ……』
『イグジストがこれまでの破天荒さからちょっちイメージ変わった』
『自分の可愛さ全振りかと思ったらほいっと煽り力溢れるワード出てきて脳が混乱する』
『おっと脳はもう初見から混乱してるゾ』
『視聴者数10万超えてる……』
『未だに男だと信じてない』
「こほん。……では最後に、チームの紅一点、マウントレディの紹介となります。自分の事を紹介するのは照れますね」
「マウントレディはとてもきれいでほーよーりょくにあふれるおねえさんです」(棒読み)
「オイラたちもいつもめんどうをみてもらっています」(棒読み)
「やる気出しなさいよ!? ……こほん。私のデビューは二年前。静岡の近くに最初はヒーロー事務所を構えていましたが、より多くの人を助けられればと、渋谷に本拠地を移しました」
「なお事務所構えたビルを壊しすぎて静岡ではもうテナントが借りられなくなっていた模様」
「会計士さん泣いてましたよ?」
「やかましい!! 仕方ないでしょ個性が個性なんだから!! ……こほん。そんな私ですが、ここ最近は皆さまの応援もいただいて、ヒーロービルボードチャートでも上位をキープ。そして今年、エッジショットとシンリンカムイとチームアップし、このチーム・ラーカーズの一員としてさらに邁進できるよう、日々努力しています」
「夜食を食べ過ぎてウエストが2cm増えたのがここ最近の悩みですね」
「何で知ってんのよ!?」
「見ればわかるし……」
「オイラ達に夜食アンケートなんてラインで送ってきたらそりゃバレますわ」
「ノリで送ったら二人して写真付きで家系ラーメン勧めてきたの忘れてないわよ!?」
「てへぺろ♥」
「夜食食う時にカロリー気にしたら負けだと思ってる」
「私が太ったのはアンタたちのせいと言っても過言ではないわね」
「オイラ達も夜食食うけど太ってないスから」
「運動不足でないのであれば更年期障害が考えられる」
「キャニオンカノンでブン殴るわよ!?」
『余りにもノーガードの殴りあい』
『仲いいんだなって分かるな』
『楽しそう』
『マウントレディも突っ込んだ後に苦笑するからこれ喜んでる』
『イジられて輝くタイプ……!』
『マウントレディのズイッター個人アカウントのフォロワー爆増してて草』
『よかったな岳山バズったぞ』
『なお太ったことをバラされた結果の模様』
『ひ、ヒーローには犠牲が伴うから……』
『尊い犠牲(ウエスト2cm増)』
「そんじゃ真面目に紹介戻りますか。えー……マウントレディの実力を支える個性。それは『巨大化』です。文字通り、己の体を2062cmまで巨大化させます」
「体重は秘密です。オイラちょっと気になる」
「乙女の秘密を聞いたらブン殴るわよ♥」
「……ガチ考察してみるか。身長が2倍になれば基本的に体積は2倍の3乗に比例する。マウントレディは身長162cmから2062cmになるわけだから、身長は約13倍に巨大化してるわけだ」
「となると13倍の3乗で、13×13×13倍の体重になってるってわけッスね。マウントレディ体重いま何キロです?」
「言うわけないでしょ!?」
「じゃあ仮に85kgと仮定して」
「54kgって事にしといて!!」
「それでもイグジストより2キロ重いのウケる」
「身長170cmなんだけどね俺」
「ちょっと待って幾野くん軽すぎない?」
「まぁ腹に無駄な肉ないんで」
「間髪入れず煽るわね!?」
「……さて計算すると、54kg×13×13×13だから……11万8638kgか」
「約12万kg。120トンかぁ。……まぁそんなもんかって感じっスね」
「ガンダムの約3倍の重さを誇るわけですねマウントレディは」
「ここ全部カットしなさいよ???」
『草』
『これは草』
『ガチ考察で大草原』
『暗算が速すぎる……流石雄英生』
『仮に85kgに設定するイグジストで爆笑不可避』
『身長比の平均体重よりも軽いな?』
『サバを読んでいると思われる』
『ってかイグジスト軽っ!!』
『いやでもイグジストの腰の細さ見ると納得』
『イグジストは胸もないしな』
『ちんちんがあるやろがい!!』
『イグジストの体の黄金比おかしいだろ……』
『120トンだったかー』
『4トントラック30台分って考えるとヤバい』
『そりゃパワー強いわ』
『草』
『クッソ草』
『カットしなさいよ(生放送中)』
「じゃあマウントレディの巨大化時の推定体重もわかったところでまた収録に戻りましょう」
「私もちょっと自分の重さ把握できて収穫があったの悔しいわ……」
「じゃあオイラのセリフから……えー、人気も高くヒーローとしての知名度も高いマウントレディですが、何か悩みなどはありますか?」
「そうですね……私の個性は巨大化で、大きな異形型のヴィランなどを退治するのが得意なんですが、どうしても場所を取ってしまうので、閉所でのヒーロー活動には向いていません。街中で巨大化する時にも周りの被害を気にしながらになってしまうので、思いっきり暴れられないのが悩みですね」
「……はい、いい感じでした。カット。……でも割とガチな悩みっすよねこれ。なんも茶化せねーや」
「な。実際渋谷じゃ大変でしょ、駅前と大通りくらいしか巨大化できないんじゃないすか?」
「そうなのよねー……ラーカーズの他の二人はどこでも万能に活躍できる個性でしょ? もちろん私だって巨大化しなくても動けるくらいには鍛えてるけど……どうしても活躍できる場は限られるわ」
「こないだ職場体験の時に一緒させてもらった保須市も駅前以外じゃ小さくなってましたもんね」
「あとは……神野の戦いでもマウントレディ頑張ってましたけど」
「あの二つはね、敵がヴィラン連合の脳無……化物だったのもあって全力でやる必要があったけど。でも、本当はこれもよくないのよ。私が全力を出せる場面っていうのは、基本的に既に破壊活動が行われてしまった後だったり、強力なヴィランがいてそれを倒すために周りの被害を考えずに動く時だったりで……本当に大きな事件になってしまっているってことだし」
「すごい真面目な話」
「目立ちたいって気持ちとは裏腹に、マジでヤバい時にしか輝かない個性……ってことすか」
「そーなの。力を奮って目立って活躍したいって気持ちもあるし、勿論そんな事件に関わることが今後またあったら本気でヒーロー活動するけど。そもそもそんな状態にならない方がいいわよね、って話。ジレンマよねぇ」
「確かにそうっすね。もしそういう場になっちまったらそれこそマウントレディの力が輝くんすけど……そうならないのが一番ですよね」
「欲するは易し、行うは難し」
「ま、それでもファンから支持貰えてるわけだしね。この力で出来る限りやってみるわよ」
「前向き。そんなマウントレディが俺好きですよ」
「オイラも」
「急に褒めてくるわね!? もー、そんなこと言っても給料上げないわよー!」
『うわぁ急に真面目になるな』
『マウントレディのジレンマが割と真面目な話で温度差凄い』
『風邪引く』
『マウントレディもその辺真面目に考えてるんな』
『デカくなって目立てればいいって考えだと思ってた』
『ドッキリだからこそ素のコメント出てきてるの熱い』
『実際神野じゃ人質の少年救出してヴィラン一人倒したんだっけ?』
『そんな噂だね、映像入った時にはもう倒れてたけど』
『あの大破壊で最後まで戦ってたのすげぇよ』
『ヒーロー殺しじゃグレープジュースとナイスコンビネーションで脳無とかいうバケモン倒してたな』
『グレープジュースの動きよすぎ問題』
『動ける場所なら単純にフィジカルで圧倒できるもんな』
『小手先の増強型個性とか相手にならんやろな』
『でもそれが悩みっていう……ちょっとかわいいじゃねぇか』
『失望しましたマウントレディのファンになります』
『イグジストもグレープジュースも真面目な話になると真面目に話すの尊い……尊くない?』
『永遠に仲いいなこの3人』
「んじゃ次行きましょ。えー……台本の次は……マウントレディとシンリンカムイの間では熱愛のうわさもありますが本当ですか?」
「ああ、その件ですね。困ったものです。勿論シンリンカムイの事は先輩として尊敬していますが───」
「どうして俺の事を見てくれないんですか!? こんなにもマウントレディの事を愛しているというのに!!」
「急にどうしたの!?」
「まずいぜスゥイッチ入った」
「職場体験の時……あんなに俺の事を褒めてくれたじゃないですか!! 可愛いって!! メイド服似合ってるって!!」
「なんでメイド服なのってツッコミはしたけど似合ってるって言ったかしら!?」
「言いましたよ!! 私より似合ってるじゃないって!! 俺は褒めてもらえて嬉しかったんですよ!?」
(マウントレディに見えないように「職場体験でイグジストは勝手に私物のメイド服を着て事務所の掃除してた」とフリップを掲げる)
「いやそもそもシンリンカムイ先輩も別に恋とか愛とかそういうのないけどね!? 幾野くんそもそもまだ学生じゃないの!!」
「好きじゃないとは言わないんですね。ヘッちょろいなこのアマ」
「手のひら返し過ぎじゃない!?」
「そういう話題でイグジストの相手正面からしちゃダメですよマウントレディ。話半分未満で聞かないと」
「峰田くんが幾野くんの扱いに慣れ過ぎてる……!」
「いや俺なりにマウントレディの事を心配してのお話なんですよこれ。ほら……女性ヒーローって一般人の平均と比較して結婚が遅れるっていうじゃないですか」
「ソースどこよ!? ソースよこしなさいよソース!! 信じないわよ!?」
「まずこれが日本の結婚平均年齢推移グラフっす」
「そしてこちらがヒーロー全体の性別ごとの結婚年齢データ」
「なんでさらっとソース出てくるのよ!?」
「俺らのダチにヒーローオタクがいて、んでそいつと遊んでる時にデータ集めたんすよ」
「有意義な時間だったぜ」
「今度その友人インターンに呼んでくれる??」
『急に興奮し始めるイグジスト』
『顔がいいのに言動がただのバカ男子じゃねーか!』
『さらに脳が混乱する』
『ひっでぇ話始まって草』
『女性ヒーローの熱愛報道とかそういうのはあるけど結婚報告ってあんまりないしな……』
『出されたデータが異様に整ってて草』
『ちょっとイグジストは後でうちにもインターン来てくれる?』@プッシーキャッツ公式
『エンデヴァー事務所も貴方を待ってるわよ!』@バーニン
『この間のお礼がしたいわイグジスト』@リューキュウ公式
『後でそのデータください』@バブルガール
『CM出ない?』@ウワバミ公式
『女性ヒーロー公式垢がどんどん出てくる』
『あっ……(察し)』
『そんなソースにつられクマー!!』
『ソースは大切だからな……』
『マウントレディのマジギレ叫びで草』
「──────まぁこれで大体台本は読み終わりましたかね」
「ね。アンタたちが茶化してくるから想像以上に時間かかったわ……10分くらいの動画の予定だったのに」
「一時間か。そろそろいい感じかな」
「かな。スマホ確認……うん、トレンド上位独占確認。ミッションクリア」
「ん? 何の話?」
『オットネタ晴らしの時間来るか』
『濃密な時間だった……』
『一時間ずっとキレッキレでダメだった』
『「イグジスト」「ラーカーズ」「マウントレディ」「Mレディドッキリ」「峰田ァ」「インターン」「シンリンカムイ」「エッジショット」「グレープジュース」が今のトレンド上位』
『総ナメで草』
『だって視聴者数が全動画サイトSNS見てもトップだもん』
『初配信で社会現象になるのは流石としか言えんわイグジスト』
『だが男だ』
『もう男でいいや俺……』
『マウントレディの本性も見れて大満足ですよ俺は』
『峰田の全体を見たスムーズな進行助かる』
『最後にドッキリばらしか』
「いえね、マウントレディ。最初に俺らに言ったじゃないですか。ラーカーズをバズらせたいって」
「え? ええ、まぁ言ったけど……そのためにこうして収録したんじゃない」
「ああいえ。オイラ達も折角インターンに来たんで何とか力になれないかと色々考えたんスよ……」
「俺らに出来る限りのことをしようと思いまして……で、実はやってました」
「……んん? 話が見えないわよ?」
「そうっすね……じゃあマウントレディにも分かってもらいますか……さて……」
「…………あ、もしもし」
「なんで急にスマホを弄り出したの幾野くん? ねぇ峰田くん誰に電話してるの?? いやな予感してきたんだけど???」
「まぁとりあえずこれを見てもろて」
「何よ……ん、え? ……え? トレ……ン………ド……?」
「じゃあ会計士さん、どうぞッス」
\バーン!!/
『生放送ドッキリ大成功!!!』
「────────は????」
『草』
『草』
『これは草』
『事務員さんいつの間にフリップ準備してたんだよ』
『イグジストかグレープジュースが途中で連絡したと思われる』
『ノリのいい事務員さんで草』
『このマウントレディのぽかんとした顔!』
『その顔が見たかった……ドッキリだと知ったその顔がァ……!!』
「……え。待って。ねぇちょっと待って。待って? え? 待って待って??」
「待て、しかして絶望せよ!」
「生放送ドッキリ成功ォォォ! 部屋に入って来た時からずっと生放送だったぜェェェ!!」
「イエーイ!! 峰田イエーイ!」
「勝利のハイタッチー!!」
「どうしてアンタたちはそういう事するのよォォォォォ!?!?」
「わはは!! だってマウントレディの台本真面目過ぎておもろなかったんすもん!!」
「日本中にラーカーズの名を知らしめてやったぜェェ!! ラーカーズ最強!! ラーカーズ最強!!」
「望んだバズり方じゃないわよ!? 私めっちゃ素で喋っちゃったじゃない!!!」
「むしろファンが増えますよマウントレディ!」
「オイラ達はいつだってマウントレディのファンですよ!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「暴れ出した。なお無敵の俺には効かない模様」
「跳峰田スクランブル脱出ッ!!」
「逃げるなァァァ!! アンタら逃げるなァァァァァ!!!」
(この放送は終了しました)
くっっっっそバズった。
「……余りにも効果が出てしまっているので俺は今とても困っている。叱るに叱れん」
「チャンネル登録者が半日で50万人増えるのはホークスチャンネルに並ぶ勢いじゃないか……?*1 俺たちの個人アカウントのフォロワーも倍になってる……」
「やりやがったなぁ幾野」
「やったねセンちゃん!」
「誰が被害者かっていったらマウントレディだけどな。しかしこれマジで……お前らマジでよくこんなアホなこと思いつくな」
「幾野と峰田を組ませたら地獄にしかならねぇって騎馬戦で分かってたのに止められなかった俺にも責任あるかなコレ」
「んなこたない。バズらせるという指示を受けて最大効率叩き出しただけだから」
「台本が微妙だったのが事の発端なので全てマウントレディのせいと言っても過言ではない」
「この二人反省の色ゼロ!!」
パトロールから戻って来たみんなとも合流し、事務所で弁当を食べながら俺と峰田は俺たちの生放送の反響をSNSで確認していた。
トレンド独占。動画チャンネル登録者数は10000%増。生放送は既に100万再生突破。それぞれのヒーローのアカウントもフォロワー爆増。
既にマウントレディの各種ツッコミが切り取られてネットミームになっており、目玉焼きの画像に『ソースどこよ!? ソースよこしなさいよソース!!』の動画切り取りが並べられてたのは笑った。
これからも無限にバズって行くだろう。俺たちのラーカーズバズらせ大作戦は成功を収めたというわけだ。
イグジストに恐怖しろ。俺が動画に出ればバズる。
ちなみにパトロールの成果としては小さな事件を一つ二つ解決したようだが、その途中から動画見たファンに声をかけられて何やってんだってなって急遽戻って来たらしい。
ごめんな俺が人気ありすぎて。
「…………ヒーローの本質は人を助ける事、ではあるのだが。イグジストを呼んでいる時点でまぁ、こういう方向の人気を求めていた点は俺達も否定できない」
「ここまで急に凄まじい結果が出るとはまさか思っていなかったがな。しかし前向きにとらえればさらに世間にラーカーズを知ってもらえたという意味で決して悪い話ではない。マウントレディの風評が終わっただけで俺たちはノーダメージでもあるしな」
「私だけダメージ甚大なんですけど!?」
「何言ってんすか、大丈夫ですよマウントレディ。俺達がついてますから」
「どこにだってついていきますよオイラ達」
「アンタ達についてこられると私辛いの!! 心労が辛いのよぉ!!」
「でも本音は?」
「めっちゃ美味しいと思ってることを否定できないわ」
「強い……」
口ではこう言ってるけど体は素直だな! 可愛いね♥
まぁ一番バズるのを求めてたのはマウントレディだしね。本気で怒ってないのはズイッター見てたまに漏れてるゲヘ顔で丸わかりなんよ。
「それにしても相変らず無法すぎるわ幾野のやつ」
「世界の特異点か?」
「葉隠……こんなバカのどこを好きになったんだ?」
「全部」
「こっちも強い……」
一先ず食事しながらの流れで、俺らのゲリラドッキリ生放送は許されることになった。
まぁ何も悪いことしてないし。ラーカーズの一員としてズイッター更新してチャンネルで生放送撮っただけだしな。
サーも言っていた。インターンでヒーロー事務所に来るということはそこの一員としてヒーローになることだと。
つまり俺らが俺らなりにチームのためを思って行動して成果を出したわけでなんも悪くない。ヨシ。
職場体験の時点でCMに出てる子たちがいるんだ。動画に出るくらい可愛いもんよ。
「ここまでバズってしまえば、もう動画関係はイグジストに一任してみてはどうだマウントレディ」
「私がこの子の手綱を握れると思います……? ってかインターンだって毎日じゃないわけだから動画投稿頻度減っちゃうし……」
「んー。そこはインターン枠外でも俺と峰田で編集してもいいっすよ。お賃金は広告収入の5%とかで」
「有名配信者は動画編集雇ったりしてるもんな。その流れでインターンじゃなくても暇な時間に動画作るくらいなら全然いいっすよ」
「ええ……プランニングが早い……でもこの二人の編集力が失われるのは辛い……!」
簡単な打ち合わせで、結局チーム・ラーカーズの動画チャンネルは俺ら二人で動画編集投稿することになった。
で、インターンで時々生放送するという形で落ち着いた。
次はコスプレして生放送してみるか……!
「さて……じゃあ午後は改めてパトロールだな。ファンからの声掛けも多くなるだろうが、改めてヒーローの本質は忘れず、事件があれば迅速な解決に向けて動こう」
「葉隠と上鳴の動きは午前中見せてもらったが……事件が起きてからの動きは悪くないがまだ初動と警戒とツメが甘い。午後はそこも指導していくぞ」
「はい! よろしくお願いします! やったろ!」
「うっす! しっかり充電しとかねーとな」
「瀬呂の高速機動は中々のものだった。その調子で、あとはヴィランを捕縛する時の判断と速度を磨け。心操は逆に動きはまだまだだが、お前の神髄は個性をどう使うかにある。常に考えろよ」
「っす! 幾野に空中機動で負けてらんねーからな!」
「実際にヴィランと相対したときにどの間合いでどう声をかけるか……経験積ませてもらいます」
「幾野くんと峰田くんは午後は私とパトロールね。職場体験で連携は慣れてるし、期待してるわよ」
「了解っす。ファンからの声掛け増えそうですね今日の午後は」
「またバズっちまうなオイラ達」
「本音を言うと私も楽しみ。もう開き直るしかないわよまったく……」
あわただしく昼食を終えて、それぞれが午後のパトロールに向けた打合せに入るのだった。
放送終了後のズイート
<本当は50キロです。 @マウントレディ
<彼女募集中。 @グレープジュース
<知り合いの女性ヒーローからの連絡が止まりません。 @イグジスト