所長にチートオリ主サーヴァントを召喚させたかっただけ   作:がばがば小説マン

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もう夏休みなので投稿します。


5話

「ま、また……何か襲って来たりしないわよね……?大丈夫よね……?」

 

「ほらほら落ち着いて落ち着いてマリー。もう大丈夫だから……深呼吸深呼吸。はい、吸って~、吐いて~」

 

「深呼吸……きゃあっ!!ルセル!!敵!!排除して!!早く!!」

 

「……ネズミだゾ」

 

沖田さん無念の突撃返り討ち事件から少し経ち、洞窟を歩いていく内に大聖杯が見えてきた。

 

あの後、アーチャーは僕とキャスニキが責任を持って倒した。時々僕の持ってた剣の劣化品をコピーしてくるもんだから割と苦戦したんだよなぁ……

 

「うう……ルセル……!!ルセルルセル!!」

 

手を繋いでいる彼女が震えた声で僕に話しかける。その声はまるでお化け屋敷の中の子供が親を呼ぶような声だった。

 

「離れないで!!私から離れないで!!命令よ!!」

 

そういう彼女の目は目薬を差した後のように潤んでおり、少し手足も震えている。

どうやらアーチャーに殺されかけたのが相当堪えたらしい。それでもまだ命令という形で指示をまだ出してきたのは、マスターとしてのプライド故か。

 

……アーチャーめ……ゆ"る"さ"ん"!!!!!!(RX)

 

マリーを泣かせる奴は僕が許さないし僕が許さないから天も許さないし地も許さないのでもしカルデアに来たら覚悟しておけよ?エミヤァ!!

 

「当たり前だ!!マリー、どんな事があっても貴女を守るとも!!」

 

僕がそう威勢よくマリーに伝えると、マリーは心底安堵したような顔をして、僕の胸に顔を埋めてきた。ついでに僕の胴体もガッチリ両手で掴まれている。

 

この人は僕の父性をどれだけ暴れさせれば気が済むのだろうか!!(歓喜)

 

「安心しろ、マリー。いつでも僕は貴女の味方だ。救世主の名にかけて、約束しよう。」

 

「……ルセル……ありがと……」

 

顔を埋めているマリーの背中をポンポンしてやる。もう何度思ったかわからないがめちゃくちゃ可愛い。あれだ、娘を想う父の気持ちだ。また後で何かして欲しい事があったら聞いてみよう。

……甘やかし過ぎ?今まで誰も甘やかさなかったからその分を取り返しているだけだ。文句を言うんだったら魔術協会やマリスビリーに言って欲しい。

……依存している?別に良いじゃないか。爆破テロまで誰も彼女にとっての支えになろうとすらせず、唯一の支えのレフも、現時点では死んでいる事になっている。そんな状況でむしろ原作であれだけ正気を残していた事をべた褒めしてナデナデして何か望みを叶えてあげたい位だ。

 

そして原作だとこの後そのレフに裏切られて失意のまま死ぬ運命って訳なんですがそんな事はさせません(救世主の風格)

 

 

……家族を二度も死なせておいてこれ以上喪うかよ!!

 

 

……っ!!……やべ、自分でトラウマ掘り返しちゃった……バカみたい……語録で誤魔化さなきゃ……えーと、せや!!マリーの抱き付き気持ちよすぎだろ!!よし、おっけーおっけー、気持ちを誤魔化せた……

 

「……そろそろ家族の事も忘れないとな……」

 

「……?るせる?どうしたの?」

 

おっと、声に出てしまっていたか……

 

「いや、何でもないよ、マリー」

 

ほんと、前世の記憶でも今世の記憶でも、幸せだった時の記憶って厄介なモノだな……

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「なんて魔力放出……あれが本当にあのアーサー王なのですか……?」

 

目の前に見えるは、所々が黒く変質している一人の華奢な少女。しかしその体からは恐ろしいまでの威圧感を感じさせられ、それは正にアーサー王の名に相応しい『強者』の風格であった。

 

「はあっ……はあっ……る、るせる……」

 

あかん、マリーがアーサー王の魔力にあてられてる……!!

 

「……はっ、はっ……うう……マシュ……」

 

というか立香もよく見たら息が切れてるし、原作ではこんな描写無かったよな……?取り敢えず、マリーとマシュを簡易結界で保護しなければ……!!

 

『だ、大丈夫かい皆!?アーサー王の魔力放出が凄まじいのは分かっていたけど、まさかここまでとは……!!』

 

……おかしい、いくらアルトリアオルタでもここまでの魔力放出は無かったはず……

 

「……ほう、小娘……面白いモノを持っているな……?」

 

「なっ!?てめぇ、しゃべれたのか!?」

 

その感情も何も籠っていなさそうな瞳が、こちらを向く。その目つきは、正に暴君のそれ。

 

「ああ……今まで何を言っても見られている。故に案山子に徹していた。」

 

そして、品定めするような底冷えのする目で、マシュの方へ向き直す。

 

「ーーだが、その宝具は面白い。」

 

「構えるがいい。名も知らぬ小娘。その守りが真実か、確かめてやろう。」

 

彼女が剣を構える。一層、魔力の放出が強くなった。デミとはいえサーヴァントである彼女が後ずさる程に。

 

今のところマリーと立香は僕お手製の簡易結界で体調を取り戻した。だが、この結界には宝具を防ぐ程の頑丈さは無い。

 

「マスター!!行きます!!」

 

「うん!!負けないでね!マシュ!」

 

マシュならーーそう信じて、立香はマシュを送り出した。

 

 

 

 

 

「ーーー卑王鉄槌」

 

 

「極光は反転するーー」

 

 

「ーー光を呑め」

 

 

 

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー·モルガーン)!!」

 

 

 

 

 

 

「真名、偽装登録ーーーいけます」

 

 

 

 

 

擬似展開/人理の礎(ロード·カルデアス)っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

巨大な禍々しい光の柱を、光輝くマシュの盾が防ぎ続けている。そして、やがてその柱が消えていく時ーーー

 

 

ーーーマシュの光輝く盾は、なおも守り続けていた。

 

 

「やりましたーーやりました!!!先輩!!」

 

「やった!!マシュ!!やっぱりマシュはすごいんだ!!」

 

喜びを露にしながら、立香の下へ向かっていくーーーーその時。

 

 

「ーーー今ので終わり、とでも思ったか?」

 

 

「なっーーーー」

 

突如先程とは比べものにならない程の、魔力放出が我々を襲う。これはもはや魔力の暴力だ。

 

『!?なんだこれは!?強大な魔力反応を確認!!これは……神代クラスだ!!』

 

彼女が掲げた剣には、さっきのはお遊びだと言わんばかりの禍々しさ、太さの光の柱が放出されている。そしてその剣からは所々に青白い光が噴出しており、見る者を震えあがらせた。

 

「……先程のは小手調べだ。及第点をくれてやろう。しかしーー本番はここからだぞ?」

 

まずい。非常にまずい。まさかさらに上があるとは思わなかった。マシュに任せていれば大丈夫だと、成長する機会だと思ったのに、これではその前にカルデアが全滅してしまう。

 

「……っ!!マシュ!!後ろに隠れてろ!!」

 

「る、ルセルさん!?」

 

「あれは無理だ!!僕が防ぐ!!君を死なす訳にはいかない!!クソッ!!まさかこんな所で使う羽目になるなんて!!」

 

ルセルとして、救世主として、目の前で誰一人死なす訳にはいかない……!!

 

 

 

 

 

「ーーー龍脈覚醒」

 

 

 

 

「ーーー畏れ見よ、王の怒りをーーー」

 

 

 

 

龍紋刻マレシ勝利ノ封剣(ムフェト·カリバー)!!」

 

 

 

 

 

 

 

彼女の剣から放たれたのは、まさしく総てを終わりにするであろう光の柱。それを見た者は、誰もが死を確信するであろう絶望の光。普通であったら、どのようなサーヴァントであれその守りがどのようなモノであっても問答無用で消滅させられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーその槍は、一人の王に仕え、二つの命を授け、三つの眼でその結末を見届ける槍なりーーー」

 

 

 

一王二命三眼槍(バラド·ヴィナ·ジューラ)!!!」

 

 

 

 

だが、ルセルは約束された勝利の剣(エクスカリバー)龍紋刻マレシ勝利ノ封剣(ムフェト·カリバー)に変えた『張本人』である。ならば、それ以上の守りを構築する事は可能である。

 

その光の柱は、槍に受け止められーーーーーー消失した。

 

「なにっ!?……バカな!!!これを受け止められるのは……いや、もしや……貴方は……!」

 

分かりやすくアーサー王が動揺している。恐らく最大の一手であったのだろう。ーーーそんな動揺を、アイツが見逃す訳がなかった。

 

 

 

 

「『無明ーーー三段突き』!!」

 

 

 

 

 

 

沖田さんが、縮地によって目で追うこと自体が愚かな程の速さでアーサー王に迫りーーーーーー突いた

 

「ーーガハッ」

 

彼女の膝が地に落ちる。流石の騎士王も、心臓部を宝具で直で貫かれて無事であろうはずがなく、その霊基は粉々に破壊された。

 

もうすぐにでも光の粒子となって座に送還されるであろう。だが、その僅かな時間の内。彼女は、僕を一瞥して、言った。

 

「……ふっ、まさか……貴方が居るとは、な……ルセル……」

 

懐かしいモノを見るような目線で、僕を見る。どうやら、あの日、僕がアルトリアにジオニウム結晶体(赤龍の炉心)をあげた事、まだ覚えているようだった。

 

「……ああ、アルトリア。覚えてくれていて良かったよ。」

 

 

「……誰が忘れるものか。あの時、ブリテンを赤龍から救ってくれたのは……誰でもない、貴方ではないか」

 

「……そう、だね」

 

「貴方が、もう少し長く居てくれていたら……良かったのだがな……ブリテンにとっても、私にとっても」

 

「…………そう……だね……」

 

あの頃はまだ防衛『機構』という意識が無かった。『外側』からの怪物を倒してから座に還るまでの間、無駄にその時代に干渉し過ぎて、辛い思いをする事も多かった。アルトリアとの別れもその一つだった。抑止力に無理を言って滞在期間を伸ばし、アルトリアと色んな話をしたりした。

当時の僕は友達が欲しかったのだろう。高校生でたった独りで怪物どもを倒し続けるなんて苦行でしかなかった。

 

……でも、僕は所詮抑止力の使者。彼女の全てを見届けるなんて、できやしなかった。

 

 

「……私の髪の毛の一部を渡す。これで私を召喚しろ。いいな?」

彼女が、そう言いながら髪の毛を一本プチっと引き抜き、渡して来た。

 

「勿論、アルトリアが来てくれたら心強いよ。」

 

彼女に微笑む。心なしか、彼女の頬が赤くなったような……気のせいか。

 

「……さて、ルセル。救世主ルセルよ。聖杯を巡る旅、『グランドオーダー』は始まったばかりだ。いずれ貴方もそれを知ることになるだろう。」

 

そう言いながら、彼女が光の粒子になって消えていった。

 

 

「……終わった、終わったんだよね……?」

 

 

「はい!!先輩!!やりましたね!!」

 

「グランドオーダー?なぜサーヴァントがその単語を……?っていうか何よあれ!?アーサー王と知り合いなの!?どういう関係なのか教えなさい!!」

 

圧が……圧がすごい……!!

 

「ま、待てマリー、帰ってから話すから……ガンド止めて!!ガンドは止めて!!」

 

 

そんなこんなでマリーを必死に抑えているとき。ついに、奴が来る。

 

パチ、パチ、パチ……

 

 

「いやはや、まさか君たちがここまでやるとはね……正に計画の予想外にして、寛容の対象外だよ。」

 

 

緑色の帽子が特徴的な、糞野郎。レフ·ライノールだ。

 

 




最初の方の後書き嘘ついてました、バッチリチート使ってます。ごめんなさい。
あとレフの最後のセリフ結構覚えてるか微妙です。所長がカルデアスに吸い込まれる所が辛すぎて見てられなくて……
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