所長にチートオリ主サーヴァントを召喚させたかっただけ 作:がばがば小説マン
いつもよりがばがばな気がする……
レフ·ライノール。カルデアの顧問で、近未来観測レンズ『シバ』の開発者。そして、裏切者。マリーの人格をズタズタにした挙げ句カルデアスに放り込むという屑の如き所業をした糞野郎。許さん。
「レフ教授……!!生きてらっしゃったのですね……!!」
マシュが安堵の混じった表情でレフに話しかける。現時点でマシュにとってはレフは親身に魔術を教えてくれた先生のような存在。まさか内面がそんな屑だとは思わないだろう。
『レフ!?レフ教授だって!?生きていたのかい!?』
「……あ!!最初にカルデアで会った人!!生きてたんだ!!」
ロマニと立香が口々に驚きの声をあげる。そりゃそうだ、あんな爆破テロで爆発から一番近い位置に居て生きているなんて、考えられないもの。
そして、問題はーーーー
「……レフ!?レフなのよね!?ああ良かった!!貴方が居ない間大変だったの!!でもねレフ、私、サーヴァントを召喚できたのよ!!しかもルセ「ちょいと待たれよ、マリー」……ルセル?」
ーーーよし、両肩をがっちり掴んでマリーが奴に近づくのは阻止した。あんな奴にマリーを近づけさせるものか。
「ルセル……?どうしたの……?」
「……マリー、アイツからは離れた方がいい。」
「……?どうしてーー」
マリーがその先を口にするその瞬間、苛立ちと軽蔑に満ちた声が聞こえてきた。
「全く、どいつもこいつも統制のとれないクズばかりで、吐き気が止まらないな」
『……え?』
本性表したね。正直今すぐ殺したいが、まだ我慢だ。完全に敵対している事が分かるような言動、行動をした時まで待つのだ。
「魔術もろくに使えない無能故に見逃してあげた48人目のマスターに、出来損ないのデミ·サーヴァント。あぁ、あと私の命令を無視して管制室に来なかったロマニもいたな!!あとは死んでいて、マスター適性が無い癖にサーヴァントを召喚するというバカみたいな真似をしたオルガマリー……どれも私の予想外の出来事だ。」
あかん、苛つきが耐えられん。殺意の波動に目覚めそう。でも、まだ動いちゃだめだ。
「何を……言ってるの……?れ、レフ……?」
「おや?まだ気付かないのか!!死んだおかげで脳の回転まで遅くなったのかな?いくらバカとはいえ何も知らずに死ぬのは私も良心が痛む……特別に教えてやろう。君はもう『死んでいる』んだよオルガマリー。」
「え……?そんな……ウソ、ウソウソウソよ!!!だって私、ちゃんと生きてる!!ここにいる!!」
マリーが信じられないというような顔をして、首を振る。そりゃそうだ。自分という意識があるのに自分は死んでいるなんて考えられないだろう。
「『それ』が何よりの証拠だよオルガマリー。本来君にはレイシフト適性はなかった。……肉体がある限り、君はレイシフトは出来ない。」
「そんな……うそ……うそよ……」
「ハハハ!!ゴミクズに相応しい末路だな!!元々どこへ行っても犬のようにベッタリくっついてくる君には心底苛立っていたからな!!」
ーーーその瞬間、僕の中で何かが弾ける音がした。
「なぁ、レフ·ライノールさんよ」
「……おや、君は哀れにも間抜けなマスターを持ってしまった救世主クンじゃないか!!ハハハ!!残念だったな!!こんな愚かで間抜けでバカなマスターを持ったばっかりに!!同情すら覚えるよ!!」
よし殺す絶対殺す死んでも殺す何があっても殺す殺す殺す!!!
「……そうか、別に僕をバカにするのはいいが……マリーを侮辱するのは許さない。」
「ハッ!!許さないからなんだと言うのだ?私を殺すのか?一サーヴァント如きが?」
……現時点でコイツを最もプライドや尊厳ごと破壊できる方法で殺す……いや、殺さない。殺す程度では生温い。
「……現れろ、魔導管理室カリヤドネ。」
その瞬間、辺りの景色が洞窟から一瞬で海の底へと変わった。
「ほう……固有結界か……やはりサーヴァントになっても救世主。これくらいの事はできる訳か……だが、その程度だ。到底私やあの方には及ばない。さて、私はそろそろお暇させてーー」
少々違うが……まあいい。ループの恐ろしさを味あわせてやる。
「ーーー……っ!?」
魔力を消費し、全ての条件を過程をすっとばして整える。
「証明開始。悉くを破壊し、全てを無に還す血染めの十字架。対峙する者に一切の抵抗を許さぬ次元の嵐。『それ』は二度行われる。全ては魔導管理室の名の下、連鎖し、廻転する。」
「動けない、動けない!!何故!!何故!!私が一サーヴァント如きに!!何故何も出来ない!?クソックソッ!!」
『これ』は、全てを薙ぎ払い、『世紀末兵器』を下し、頂点に立ったデッキ。そして、この世界においては対象の魔力を奪い続け、死をも許さぬ禁忌の宝具。
「一切の淀みなし。今ここに、永遠は成立した。『
「っ!?傷から……魔力が身体から抜けて……!?クソックソックソッ!!なんなんだ!!お前はなんなんだよ!?何故あのゴミを守ろうとする!!あの女になんの価値がある!!」
……しゃーない、答えてやろう。
「ただ、守りたい。それだけだ。価値など必要無い。要するに……『愛』だな。」
「わ、訳が分からない……!!」
「あっそ、ならいいや……なんか、流石に哀れになってきたから殺すね。『
「ッ、ア"ア"ア"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!!」
悪は滅びた(確信)
……なんだか僕も倫理観がぶっ壊れてきた気がするな……散々化け物と闘ってる内に人間として壊れてきたのかな……
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結界から出てきたとき、もう既にこの特異点は終わる寸前だった。
『もうすぐこの特異点は崩壊する!!急ぎでカルデアに戻すよ!!』
ロマニが焦ったように言う。辺りの洞窟が崩壊していっているのが、ロマニが言った特異点の崩壊を予期させる。
「でも……それをしてしまうと所長は……」
「死ん、じゃう……」
レフが言った通り、このまま戻せば所長は完全に死んでしまう。何しろ肉体がないからだ。肉体を持たない魂は消えてしまう。
「嫌!!!私、死にたくない!!死にたくないの!!そうよ!!ルセル!!ルセルルセル!!助けて!!お願い!!守ってくれるって言ったじゃない!!死にたくないの!!……助けてよ……お願いだから……」
マリーが縋るように懇願してくる。勿論言われずとも助けるつもりだった。この男は、マリーの為ならなんだってするからだ。が、次の一言がルセルをさらに本気にさせた。
「もっと、貴方と一緒に居たいの……だから、お願い……!!」
「なっ!!!……おっしゃやったるでぇぇぇぇ!!!」
最初からプランは考えていた。自分が持っている蘇生する呪文やら武器やらはこの世界のモノではないので、マリーの身体にどんな影響を与えるか分からない。なので、大聖杯を使って蘇生する。
「聖杯を『浄化ノ正裁』で浄化して、そこに僕の武器『奇跡の剣』を捧げる。これ一本で大聖杯の稼働に必要なエネルギーは満たされた!!」
「……へ!?」
「さあ大聖杯よ!!オルガマリー·アニムスフィアの魂の還るべき肉体をカルデアに構築せよ!!そしてオルガマリー·アニムスフィアの魂を構築した肉体と同化させよ!!」
大聖杯が、その願いに応えるように輝き始める。
『なんて魔力だ!!これならできるかもしれない!!』
「おらぁ!!マリーは死なせねぇぞこらぁ!!だから安心しろよな!!」
「ルセル……ありが、とう……」
マリーが半泣きになりながら、しかし心の底から安心したように笑った。可愛い(吐血)
『そろそろ帰還するよ!!』
ロマニの声が聞こえる。カルデアに行くのは初めてだから、結構ワクワクしてきた。
「……ルセル!!」
マリーが話し掛けてきた。おや、なんだか頬を赤いな……ん?なんだか目が昏いぞ?あれ?ハイライトオフ?もしかして……これ……
「な、なんだい……?」
ま、まさか……い、いや……そんなはずは……
「帰ったら、結婚しましょ!!私とルセルは一生一緒に居るの!!その為の結婚よ!!」
「え」
あっ…………これは、マズイーーーーーー
正直レフに対してやり過ぎだった気がしなくもない
あと技の名前とか詠唱に関してはあまり深く突っ込まないでください……