生き物の死を初めて見る幼女メスドラちゃんだって!?

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寿命∞だけど産まれたて幼女メスドラゴンが初めて大切な人の死を迎える短編

 

「ねぇ〜夫よ、なんでさいきんいっつも寝ている?」

 

「あそぼーよ?」

 

「. . .」

 

「ねぇー?」

 

「どうしてしゃべらなくなっちゃったの〜?」

 

「. . . . .」

 

「我のこと、きらいになっちゃった?」

 

「. . . .」

 

「.....夫の魂の輝きは、なんだかうすくなっちゃったけど、春の木陰のようにあたたかいね」

 

「こんなにあたたかな魂ということは、おこってるんじゃないもんね?」

 

「でも、なんでうすくなっちゃってるの?」

 

「もうすぐきえてしまいそうだよ?」

 

「おいしいごはんをたべたり、一緒にあそんだりすれば、すぐまたかがやくよ」

 

「. . . . .」

 

「. . . .」

 

「ねぇえ〜、どこかいこーよぉ」

 

「. . . . .」

 

「あ!」

 

「もしかしてお腹がすいてるの?」

 

「そっか、お腹すいてたら元気じゃないもんね」

 

「ね、ね!」

 

「せっかくだから、夫とわれが初めてでーとしたときに食べた、あのりんご取ってきてあげる」

 

「ちょっと、ちょっとだけまっててね!」

 

「すぐとってくるからね!」

 

 

 

『..............』

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

「たーだいまー!」

 

「ちょっとじかんかかっちゃった、ごめんね、夫のおなかぺこぺこだよね」

 

「. . . . .」

 

「. . . .」

 

「. . .」

 

「え」

 

「わあっ!!?」

 

「夫、虫さんがいっぱいついてるよ!?」

 

「だいにんきだねぇ!」

 

「ちょっとまえ、森でいっしょに遊んだときも、ちょうちょがいっぱい夫に来てたもんね」

 

「うらやましぃなぁ」

 

「. . . . .」

 

「. . . .」

 

「. . .」

 

「でも」

 

「だめだよ」

 

「夫は虫さんのじゃなくて、われのだもんね」

 

「. . . .」

 

「ちょっとごめんね、つばさではらうね」

 

「. . . . .」

 

「. . . . .」

 

「. . . . .」

 

「.....?」

 

‪「あれ?」

 

「夫の魂がぜんぜんみえないよ?」

 

「なんで?」

 

「. . . . .」

 

「. . . .」

 

「??」

 

「おててもあんなにあったかかったのに、ぬるぬるで冷たいよ?」

 

「どうしたの?」

 

「なんで、そんなになっちゃったの?」

 

「ん〜〜?」

 

「. . . . .」

 

「. . . . .」

 

「. . . .」

 

「魂が見えなくて、夫が何をおもっているかわからないよ」

 

「りんごさんをもらってくる前は、あんなにおだやかな気持ちで、われを愛してくれていたのに」

 

「やっぱり、われのこと嫌いになっちゃったの?」

 

「. . . .」

 

「. . . 」

 

「あうぅ...」

 

「と、とりあえず、大好きなりんご取ってきたから」

 

「たべよ?」

 

「ね?」

 

「. . . . .」

 

「. . . . .」

 

「?」

 

「口もうごかせないの?」

 

「しょーがないなー」

 

「あーんしてあげる」

 

「あーん?」

 

 

ぐりぐり ぐりぐり

 

 

「んぅ〜〜?」

 

「りんごも嫌いになっちゃったの?」

 

「. . . . .」

 

「. . . .」

 

「....はひゅっ!?」

 

「ああっ!!?」

 

「夫のお顔、つぶれちゃってる!?」

 

「ごっごめんねっ!?!?痛いよねっ!?」

 

「い、痛いの痛いのとんでけー!痛いのいたいのとんでけーー!」

 

「だ、だめ?」

 

「魂がみえなくてわかんないよぉ」

 

「すっ、すぐお医者さんのとこ連れてくから」

 

「おきあがってー!」

 

「. . .」

 

 

ぶちぶちっ

 

 

「......はえっ? えっ.....?」

 

「ひっ」

 

「きゃああああああ!!!!!? 腕がとれちゃった!!!!!?やだあああああああ!!!!?」

 

どどどどっ、ごろごろごろ....

 

「ああ!?りんごさんが!!?」

 

「ご、ごめんねっ後で拾うからっ」

 

「............」

 

「.......よしっ」

 

「夫っがんばってっ今魔法でお医者さん呼んだから!!」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

『ドラゴン救急隊到着しました!!開けてください!!!』

 

「あーー!!やっときたぁ!」

 

『如何なされましたかっ!?』

 

「わっ我の夫が大変なのッ!手が取れて顔が潰れちゃった!!」

 

『ッ!? なんてことだっ今すぐ手当を!』

 

『『『はっ!』』』

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

『こ、これは.....』

 

『腐った人族の男性....のようです』

 

『そんなことは分かっている。急患が居なくて良かったが、これはどういう状況だ』

 

『お嬢さんにそれとなく尋ねてみてくれ、恐らく錯乱しているから慎重にな』

 

『はっ』

 

『.....』

 

『失礼ですがお嬢さん、急患は見当たらないようです。代わりに死んだ人族が1人。これは一体どういう.....?』

 

「死んだ??人族??なに??どういうこと? もうわかんないよぉ!!早くわれの夫を助けて欲しいの!」

 

「ずっと話しかけてもこたえてくれないの!!ごはんもたべないの!!もうわれわかんないぃもうやだぁぁぁ!」

 

『.....くっ...そういう事か!』

 

『お、お嬢さん落ち着いて!努力は続けます!!』

 

『お嬢さん!あなたはお幾つですか?それによって対応が変わります!』

 

「....ふぇえ....? たぶん、89さいくらい....です....」

 

『.....まだ幼年期も半ばじゃないか』

 

『お嬢ちゃん、ママやパパはどうしたの?』

 

「まま....?ぱぱ....?しらないよぉ....」

 

『知らない...!?』

 

『しかし、いや、それでは......お勉強はどこでしたのかな?』

 

「夫が夫じゃなかったとき教えてくれたの....ひくっ、ぐすっ」

 

「われが大好きって伝えて、ちゅってキスしたの...そしたら、嬉しいって....われ、お嫁さんになりたかったから、結婚したの....」

 

『.....お嬢ちゃん、お嬢ちゃんは.....』

 

 

 




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