最近原作士道君も頑張ってるけど最初から戦ってこそだよね。
というわけでうちの士道君は戦いに強制参加!!
まぶしい光が照らす。
彼、五河士道は何時もより早い5時半に目を覚ました。
おそらく、もう少ししたら自分を起こそうとした妹が自分を見てふてくされるのだろう。
そんな光景を想像したせいか小さく笑ってしまった。
そして、思う。
(本当に…幸せだ…。)
五河士道は第三者視点から見れば養子という立場になる。
普通養子といえば何らかの事情によって親と別れてしまった人達である。
しかし、彼の場合養子先でも家族と楽しく暮らせているし本当の両親が自分を捨てなければならなかった理由も知っている。しかし、それだけだったなら彼は不幸だっただろう。
実際、引き取られた直後は自分の境遇を恨み、心を閉ざしていた。
そんな過去があるからこそ今の自分の幸せが実感できる。
ここまで変わることができたのはやはりいくつもの要因があった思うが 一番大きかったのはやはり…
そう思いながら彼は自分の机においてある一冊の本を見る。
ーーー引き取られた自分が持っていた私物。捨てたほうがいいと言われてもなんとなく捨てたくなかった物。
そして、自分の運命を変えてくれた物。
ーーー黄昏の書ーーー
これがなかったら自分の人生はまた違った物になっていただろう。今ほど明るくなかっただろうしもしかしたらひねくれていたかもしれない。いくつもの出会いもこれがあったからこそだろう。
厳しくも誰よりも優しい仲間思いな雫。
小さいながらも自分以上の信念を持っている花音。
おっとりしているが常に先の事を考え皆を導いてくれる朱美。
仲間を大切にし体をはって皆を守る春華。
そして自分の事を第一に考え味方でいようとしてくれる零奈。
本当に自分にはもったいない騎士たちだ。
彼らの主…黄昏の王としてふさわしい人物になりたいと思っている。それが彼らにしてやれる唯一できる事だと思う。
一人じゃ無理だとしても彼らとならいつかきっと。
だから感謝を込めて
書の中にいる騎士たちに向けて 告げる。
黄昏の書。俺の元へ来てくれて
「本当にありがとう。」
………………さて、ではまず勝手に部屋へ入ってきて目の前で朝から騒いでいる妹へお灸をすえる(別名O HA NA SI ともいう)としますか。
彼はまだ知らない。
この日を境に彼の運命はまた大きな転換点を迎える事を。これまでと同じく、またそれ以上かもしれない運命の渦に巻き込まれることを。
そんな彼の運命を暗示するかのように黄昏の書は淡く、儚くしかし力強く輝く。
これはあり得たかもしれない世界の物語。
まだプロローグだった。