"ヒーロー"になればモテると聞いて   作:パステルチョコ

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やる気がある時に書きまくる。
そして唐突に力尽きる。いつもの流れ。


モテる男たるもの"ノリ"が大事

 

 

 

さて、ついにこの時がやってまいりました雄英入試試験日。

 

今日この日までせっちゃんとのマンツーマンの勉強会を毎日、放課後にやってきてた俺に死角など存在せぬ。

更に、入試に合格したらコスプレしてくれるという約束を取り付けた俺は今や最強。負ける気がしない。私は最強。

 

と言ってもそんな日々は1週間くらいのものだったが。

入試まで意外とすぐだったのは驚きだね。

 

 

 

お、あの子かわいい。

 

お、あっちの子はスタイルいいな。

 

お、ケモ耳……よきですねぇ。

 

お、……何がとは言わないがデカイな。素晴らしい。

 

お、揺れるおしりが眼福です。グッジョブ。

 

 

 

なんて、なんて素晴らしきかな雄英。

よりどりみどりの天国かな?ただここで安易に声をかけない。俺は紳士なのさ。紳士だからこそ陰ながら見るのさ。

ストーカー?予備軍?知らない子ですね。

 

さ、会場に行きま「どけデクッ!」──お?

 

ツンツンヘアーのウニくんがモサモサ頭のワカメくんになにやら怒鳴ってる様子。

みんなやる気満々だね。

 

さ、俺もせっちゃんのコスプレのためにゲフンゲフン……、ヒーローになるため張り切っていきましょうか。

 

 

 

→←→←→←→←→←

 

 

 

実技試験にやってまいりました。え?筆記試験?ああ、良い奴だったよ。

 

ぶっちゃけよゆーのよっちゃん。

 

 

 

『解ける、解けるぞぉ…!手が別の生き物のようだ…!』

『そこ!喋らない!』

 

 

 

終始こんなテンションでテスト受けてたわ。

お、ここ進研ゼミで出てたとこだ状態でマジ無双。

 

これぞせっちゃんのエロスパワーゲフンゲフン……、せっちゃんとのお勉強会の力なのさ。

 

さ、今から実技の説明だ。

 

バナナヘアーで首にスピーカーを取り付けたパリピ教師さんに目を向けた。

 

 

 

「今日は俺のライヴにようこそッ!エヴィバディセイヘイッ!?」

 

『イエェェェェェイッ』

 

「「「「「「っ!?」」」」」」(ビクッ)

 

 

 

ふっ、こういう時のためにメガホンを持ってきてよかったぜ。

ノリがいい男はモテるとお父上から聞いているからな。この場を盛り上げるためにこの移厘、一肌脱ぎます。

 

 

 

「サンキューな、そこのリスナー!メガホンをなんでもってるかはこの際、目を瞑ろうッ!今から試験の概要をサクッとプレゼンしていくぜッ!アーユーレディッ!?

 

「待ってましたぁぁぁあッ」

 

「「「「「「っ」」」」」」

 

 

 

俺以外誰も返しがない?

おいおいまじかよ。お前らほんとにヒーロー目指してる?ヒーローには、そしてモテる男にはユーモアが必需品だぜ?ママの腹から出直してきな。

 

「リスナーにはこの後10分間の【模擬市街地演習】を行ってもらうぜ!持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!」

 

そう言われ手元にある資料に目を通す。

概要が描かれたプリント達の中に人周り小さい紙がひとつ。そこには1つのアルファベットが書かれていた。

 

「演習場には【仮想ヴィラン】を三種、多数配置してあり、それぞれの"攻略難易度"に応じてポイントを設けてある!各々なりの個性で仮想ヴィランを行動不能(▪▪▪▪)にし、ポイントを稼ぐのがリスナーの目的だ!」

 

ふむ、なるほど。

行動不能、か。ぶっこわせじゃ無くて行動不能ならどうとでもなりそうだな。

 

「もちろん!他人への攻撃等、アンチヒーローな行為は御法度だぜ!?」

「質問よろしいでしょうか!?」

 

お?元気よく手を挙げ立ち上がったメガネくん。

やる気が違いますね。あれは委員長タイプだ。俺には分かる。

 

「プリントには"四種"のヴィランが記載されています!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!」

 

確かに。どうなってるんだ!責任者を出せ!

やいのやいのー!

 

「ついでにそこの縮れ毛の君!そして、メガホンを持っている君も!」

 

誰だ!メガホンなんか持ってるやつは!……ああ、俺や。

 

「先程から……気が散る!物見雄山のつもりなら即刻ここから立ち去りたまえ」

「すみません…」

 

縮れ毛って、ワカメくんか。入試前に見たな。

とりあえず、

 

「分かってないね、メガネくん」

「……何?」

「ヒーローたるもの、人々を守るだけというのは違うだろう?やはりユーモアあってこそ。周りを盛り上げ人を笑顔にすることもヒーローの役割ではないかね?」

「……っ!……なるほど、確かに一理あるかもしれない。失礼した!」

「ああ、いいさ。ここからは2人で頑張って試験を盛り上げていこう」

「ああ!」

 

納得した様子でいい笑顔で座るメガネくん。

やったぜ、乗り切ったぜ。

 

「オーケーオーケー、ナイスなお便りサンキューな!四種目のヴィランは0P!そいつは言わばお邪魔虫!各会場に一体、所狭しと大暴れしている『ギミック』よ!」

「なるほど、逃げて通るステージギミックか」

「まんまゲームみたいだぜ」

「有難うございます!失礼しました!」

 

元気なメガネくん。綺麗なお辞儀。彼はいいとこのお家なのかもしれないな。

 

 

 

「俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校“校訓”をプレゼントしよう!かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った!『真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者』と!

 

Plus ultra!!(更に向こうへ)

 

それでは皆、いい受難を!」

 

 

 

プルスウルトラ……いい言葉だな。

現在の座右の銘、【雲湖朕鎮(うんこちんちん)】から変えてもいい言葉だ。

 

さ、張り切ってロボット壊していこうかな。




移厘瞬

168cm/63kg

出身地:秋田→埼玉

小学校卒業を機に引っ越し。
引っ越してから千葉県のとある道場に月一で通ってた。
昔から秋田のお爺ちゃんから柔道と合気道を習っている。千葉の道場では空手を始めた。
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