"ヒーロー"になればモテると聞いて   作:パステルチョコ

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サブタイトルは何も考えずにつけてる。


個性も変態も努力次第

 

 

 

「──この入試は敵の総数も配置も伝えていない。限られた時間と広大な敷地……そこからあぶり出されるのさ」

 

1匹のネズミがモニターに目を向けながら口を開いた。

 

 

 

──状況を早く捕捉するための "情報力"

 

──遅れて登場じゃ話にならない "機動力"

 

──どんな状況でも冷静でいられるか "判断力"

 

──そして純然たる "戦闘力"

 

 

 

「市井の平和を守る基礎能力がP数という形でね」

 

「1人悪目立ちしててアレだけど今年は豊作じゃない?」

「いーや、まだ分からんよ」

「真価が問われるのは……これからさ!」

 

 

 

→←→←→←→←→←

 

 

 

「「「「うわあぁぁぁぁぁぁあッ!!!」」」」

 

 

 

おいおい、地球がエヴァンゲリオンをお産しちまったぜ。なんてこった。使徒に対抗するための決戦兵器はこういうふうに生み出されてたのか。

 

ならばこちらはマクロス連れてくるんで少し待っててもらっても?

無理?ああ、そうですか。

 

「ちょ、シュン!アレはやばいよ!逃げよ!」

「お?俺が逃げるだと?」

 

 

逃げる→かっこ悪い→女の子から幻滅

 

 

まずいな、この方程式が完成しちまう。

ならば逆はどうだ?

 

 

立ち向かう→巨大ロボをスクラップ→移厘くんキャー(黄色い悲鳴)

 

 

勝ったわ。

 

「俺ちょっとあれスクラッブにしてくるわ」

「は?マジで言ってるの?大きさ考えなよ」

「おいおい、ここはヒーローになるための場所だろ?だったら一足先に俺がヒーローになってやる

「っ!………あーもう、こういう時ばっかやる気出してさー。分かった。それじゃアタシは周りの受験生の避難誘導するよ」

「おk。ついでにこっから左のビルに2人。あとはさらに奥行ったところの瓦礫に1人、避難遅れたヤツいるから救助よろね」

「分かった!任せて!」

 

真っ直ぐな性格。いっちゃんとの会話は心が洗われる。

しかし、いっちゃんを目にするとその健康的なナイスバディで煩悩が溢れる。全く俺を悩ませる困った子猫ちゃんME☆

 

さて、こんなデカブツ、どうするか。

ぶっちゃけどうとでもなるが市街地演習でもある。想像したやり方をやると被害が甚大。本番でやれないやり方はあんまりやりたくは無いな。

 

となれば、

 

 

 

振り下ろしてきた腕。

そこに座標を定める。

 

手にしたロボットたちの残骸を手にし、そして、次の瞬間、巨大ロボの手は肘から切断された。

 

 

 

「……鎮静化できなきゃ人でもやむを得ないよね。腕くらいなら大丈夫さ」

 

俺は基本的に念力は日常生活を便利にするためにしか使わない。

透視も超聴覚も攻撃力に直結しない。

 

だからこそ俺は瞬間移動を鍛えまくった。

 

瞬間移動と一緒くたに言っても色々ある。

大まかに分けて5種類。

 

今回はそのひとつ、手元にあるものを指定した座標へと転移させた。

 

研究してわかったが、転移した物体Aが、すでにそこにある物体Bへ転移するとそこに既にあった物体Bは物体A分の体積を削られそこに物体Aが転移する。

つまりそう、上手く使えば離れた場所からあらゆる物を切断可能なのだ。

 

「……まあ、基本人にはやれませんわな」

 

そして"2つ目の瞬間移動"だ。

まずは転移して巨大ロボの懐へ。

 

拳を握り、個性を使う。

 

普段、移動に使う瞬間移動はテレポーテーション。これは瞬間的に別の空間を経由して移動している。

つまり、移動先までの間に障害物があろうがそれらに関係なく移動できる。

 

さて、ここで使う瞬間移動は高速移動だ。

これを俺はクイックと呼んでる。

 

これは瞬間的に目に止まらぬ早さで移動するものだ。

それを拳を振るう時に使う。

 

端的に言えばソニックブームを発生させずに音速以上の早さのパンチを打てるということだ。

 

 

 

「感謝の正拳突きしようぜ。お前サンドバッグな」

 

 

 

そんな言葉と共に振るわれた拳。

轟音が鳴り響き巨大ロボは胸あたりからヒビが入り、所々から爆発していく。

 

そんな光景を尻目にテレポーテーションをつかい地面へと帰還。

その瞬間に巨大ロボも地面へとノックアウトしていた。

 

ふぅー、スッキリー。

でもね。

 

「……痛い」

 

音速以上の速度のパンチとか逆に俺の体が持たないんですね。

拳が見事に砕けてますわ。

 

ま、かわい子ちゃんの前でイケてるとこ見せられたなら良しとする。いっちゃん見てるー?

 

「あ、終わったー?」

 

あれ?なんか軽くない?いっちゃん?

 

「てか拳砕けてんじゃん!そこまで無茶するならやめとけば良かったのに…!」

 

あれ?なんか俺怒られてる?

 

「もっと自分の体は大事にしろって!分かってる!?」

「え?あ、うす」

「大体アンタはさ──」

 

あれー?説教始まったー?なんでぇー?どうしてこうなったー?

 

そのまま流れから正座をする羽目になり、そこから数分後の事だった。

 

 

 

 

 

『終〜〜〜了〜〜〜ッ!!!』

 

 

 

 

 

あぁ、よかった。下コンクリでさすがに足が限界だったんだぜ…。

 

 

 

「まだ話終わってないよ」

 

「………」

 

まだ俺は解放されないみたい。

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