"ヒーロー"になればモテると聞いて 作:パステルチョコ
さて、唐突だが俺の通う高校の日常を紹介しよう。
まずは午前ッ!
「──んじゃ次の英文のうち、間違ってるのは?」
普通の、どこの高校でもあるような英語の授業。
まあね。ヒーロー科ゆーても学生だからそうだよね。
「おら!エヴィバディハンズアップッ!盛り上がれッ!」
「いえぇぇぇぇいッ!」
「オォケェイッ!移厘ィ!アンサープリーズッ!」
「分かりませんッ!」
「よぅしッ!座れェッ!!!」
((((普通だ……普通?))))
(関係詞の場所が違うから………4番!)
(そういや、性別って英語でsexだっけ?)
こういうのは勢いでどうとでもなるのさ。
続いてお昼ッ!
クックヒーロー、ランチラッシュ。
プロの味を安価でいただけちゃう!さらに俺は特待生!さらに半額なんだぜ!
「白米に落ち着くよね!最終的に!!!」
「オカズは触手……タコ下さい!」
「任せて!」
需要を揃えてる!さすがプロ!
そしてッ!午ッ後ッ!!!
お待ちかね!ヒーロー基礎学!!!
「わーたーしーがー……!
普通にドアから来たッ!!」
「オールマイトだ!すげぇや、本当に先生やってるんだな…!!」
「シルバーエイジのコスチュームだ……!画風違いすぎて鳥肌が……!」
ヒュー!オールマイト、ヒュー!
俺もその天然のサングラスかけてみたい!後で教えてもらおう!
ヒーロー基礎学、ヒーローの素地を作る為様々な訓練を行う科目で単位数も最も多いのだ。
「早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」
来ましたついに、戦闘訓練!
響きがいいね、響きが。
ここで俺が美少女とてんやわんやしハプニングを連発し、"ToLOVEる"するんだ。
「そして、それに伴ってこちら!」
その言葉ともに横の壁が動き出した。
こちらに向かって進んでくる壁たちはよく見れば番号が書かれたスーツケースがびっしりと。
あらヤダハイテク。うちにもああいうの欲しいな。エロ本隠したりするのに便利そう。
「入学前に送ってもらった『個性届け』と『要望』に沿ってあつらえた戦闘服!」
「「「「おおおッ!」」」」
フッ、若者たちよ、はしゃぎおってからに。
俺はクールなので落ち着いてるのさ。
ただ……、女子たちのコスチュームはピチピチスーツなんだろうな!?(過激派)
「着替えたら順次、グラウンドβに集まるんだ!」
「「「「はーい」」」」
そう言ってオールマイトは出ていった。
さ!俺も着替えを、
「済ませたぜ!」
(((相変わらず早い…!)))
「よし!行くか!」
(((き、消えた…!)))
→←→←→←→←→←
「よ、遅かったな」
「「お前が早すぎるんだよ!」」
先にグラウンドで待ってたらやって来たでんでんとえっくんにそんなことを言われた。
みんなが遅すぎるだけでしょうに、全く。
「いやまじでお前の早着替えの原理知りたいんだけど」
「確かに気づけば着替えてるよな」
「簡単な事だ。みんなも出来るようになるよ。まずは瞬間移動を使って手元に着替えを持ってくる「待て待て待て」……?」
「なんでそこで不思議そうな顔できるの…?」
「お前の個性ありきじゃねーか」
失礼な。みんなも出来るようになるって。
ただ瞬間移動の部分はみんなの気合いとパッションで補ってもらうしかないけど。
「まあ、その後に着てる服を転移させて脱いで、手元に持ってきた着替えを転移させて着る。こんなもんだよ」
「やっぱ俺らには無理じゃん」
「いいなぁ、意外と便利だろそれ」
そうだよ。めっちゃ便利な。
朝起きてベッドに横なりながら着替えれるから最高。
ちなみに、どこかにあるものを手もとに持ってくる瞬間移動を"アポート"と言うよ!これ豆ね!
ま、色々制限あるけど、生活の利便性は上がるね。
「それにしても……、移厘のコスチュームってなんか"普通"だな」
「まあねー。ぶっちゃけ個性上あんま必要になるもの無かったから動きやすい感じにした」
動きやすさ重視の特に代わり映えのないコスチューム。
これといって何か機能は無いが、まあ強いて言うなら内ポケが多いくらいだろうか。あとは防刃、防火、防寒くらい?
普段着でも使えちゃう?ヒーロースーツ?…?普段着で使えちゃヒーロースーツじゃないんじゃ?という文句は受け付けん!
「そういや移厘ってさ、いっつも目つぶってるけどそれってなんかあるの?」
「ん?ああ、ぶっちゃけ俺の個性って複合個性で"透視"の個性もあるからさ。目開けてると普通の人より情報量多くて頭痛くなっちゃうのよねー」
「へー、よく生活できるな、それで」
「耳もいいからな。"超聴覚"。音の反響とかで周りの造りとか把握出来んの」
「へー、すげぇな」
「……んじゃさ、その目で女子の制服透かして見れたり、とか?」
でんでんからのそんな言葉。
しかし、それに俺は悔しさを噛み殺し答えるしか無かった。
「ピントを合わさるのがムズいんだ、これ…!制服のみってなるとかなりムズいんだ…!」
「マジかぁ…!」
スマンなでんでん。多分血のにじむ様な訓練をすれば行けるかもしれんけど。
「……ま、まああれか。目がめっちゃいいんだな!」
「そゆこと。なんでも見通せちゃうの、これ」
この時!移厘は気づかなかった!
基本、目をつぶって過ごしていた彼は気づいていなかったのだ!
もし、普段からちょくちょく目を開けてクラスメイトを見ていれば防げたかもしれない!
しかし、みんながコスチュームに身を包む、この時間!この時間に目を開けていたのが最大の間違いだった!
この後、悲劇(移厘的には大歓喜)が彼を襲う…!
そして、被害者が1人増えるのだった…。
うーん、コスチュームの構想的なのはそれとなく頭にあるけどそれを表現する語彙力と文章力もないからご想像に任せることにします。