イカれた小説家   作:消毒

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ロンドン→ロシア→杜王町


一文無し

 

 

彼女はほぼ押し入ったと言っても過言ではないほどの勢いで家の中に入っていった。

 

「それで、僕になんのようだ?」

 

目の前の露伴は不機嫌そうな顔で問う。

 

『いやーね、ロンドンいったあと私ロシアいったのさ。行きたくなったから。そのまま、飽きたなーって杜王町帰ってきたの。それでさぁ、?』

 

分かるでしょ?といったように首を傾げえへへと笑う。

その様子で察したようで、怒ったように立ち上がり言った。

 

「だから何も考えずに動くのはよせといったんだ!どうせ君のことだから泊めてくれとでも言いたいんだろ!」

 

その言葉に悪びれもせず笑顔で『そのとーり!』と言った。

彼女はロンドンに行ったあと、ブリヌイが食べたくなった、そんな理由でロンドンから移動してロシアに行った。ブリヌイを食べたあとはロシアには用がないからロンドンに帰ろうとしたが、ロンドンも飽きたなぁ、そんなことを考え、全財産を使い日本に帰ってきたというのだ。その結果、杜王町には来れたがそっから何もできず、岸辺という文字を探しながら露伴に会いに来たというのだ。

 

「君は本当に馬鹿だ、阿呆すぎる…」

 

そう言いうなだれた様子で椅子に座り頭を抱えた。

 

『あたしも別に露伴を頼る気はなかったんだけどまあお金ないし相変わらず悲しいことにあたしはオトモダチのいない可哀想な女だから唯一の親友を頼るしかなくなったんだよねぇ…』

 

ほんとごめんっ!!といったように手をあわせた。

ぎこちないオトモダチという言葉。岸辺はその言葉にあることを思い出し、苦虫を噛みつぶしたような顔をし長い長い溜息をついた。

 

「条件がある。」

 

諦めたように顔を上げ、樂を見た。

その言葉に樂は嬉しそうな顔をし、希望の目を向け頷いた。

 

「まずはぼくが漫画を描いてる最中は邪魔をしないこと。これは当たり前だ。ぼくもきみの執筆中は邪魔しない。そして2つ目、収入が入って引っ越せるようになったらすぐに出ていくこと。親友だが一生住ませるわけには行かないのさ。そして3つ目、ぼくの家にいるのならしっかり食生活だったり部屋の片付けをすること。どうせきみの食事嫌いと片付け嫌いは治ってないんだろう?自分の家ならいいがここはぼくの家だ。しっかり守ること。これが守れないのならすぐに追い出すからな!!」

 

一本づつ指を立てて条件を説明していった。  

一つ一つの条件に頷きながらきいていた樂だがすべての条件を説明し終えたあとばっと立ち上がり敬礼をした。

 

「露伴先生の言う通りに!!」

 

意味の分からない掛け声にまた呆れた顔をしたが、まあいいと思った。

物書き同士のルームシェアが始まった。






お久しぶりです。
やっと続き更新しました。
少しばかり短いですが次の更新も気長に待っていただければ幸いです。
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