仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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初めましての人は初めまして。他の作品を既に読まれた方はこんにちは。BURNINGです。今回は仮面ライダーリバイスを自分なりに改変したIFストーリーを作りたいと思い投稿します。それではどうぞ!


一話目
全ての始まり 悪魔のスタンプ


西暦1971年、中南米の遺跡にて全ての話は始まった。そこではとある発掘チームが遺跡の発掘調査を行っていた。そこでは巨大な棺のような物が見つかっており、その近くには真っ黒な表面に複数の線虫(せんちゅう)か脊椎、あるいはDNAが絡み合ったような禍々しい造詣があるスタンプがあった。

 

「これは……」

 

ある男がそのスタンプを手に取ると何かに取り憑かれたように手が震え始め、そのスタンプを腕に押印してしまったのだ。するとその瞬間、その男の体内からいきなり黒い物体が出現するとその物体は遺跡内で大暴れした所で映像は途切れた。

 

その映像はフェニックスの本部、スカイベースの一室で二人の人間が見ていた。一人は眼鏡をかけてミリタリーロングコートを着た科学者らしき人物で、もう一人は白い軍服のような物を着た総司令官らしき人物だ。二人の立つ間にはガラスケースの中に厳重に保管された先程の黒いスタンプ……ギフスタンプが置かれている。

 

「先日のデッドマンズの襲撃によって我々フェニックスは所持するバイスタンプのほぼ全てを奪われてしまいました。今後、彼らからの襲撃は激しさを増すでしょう」

 

デッドマンズとは中南米の遺跡にて見つかった棺であるギフの棺を強奪し、悪魔の始祖であるギフを崇める悪魔崇拝組織の事を指す。更に彼らはバイスタンプを使う事で悪魔と契約し、その姿を怪物へと変えて普通の人間を遥かに超越した存在になる事ができるのだ。

 

「……リバイスシステムの完成は?」

 

そう言うのはフェニックスの総司令官、若林。彼はデッドマンズに対抗する組織であるフェニックスを率いる者で彼の指示によりこのフェニックスはデッドマンズに対抗する事ができていた。しかし、日に日に力を増すデッドマンズの暴挙を止めるためにもフェニックスも新たな戦力としてリバイスシステムが開発されていたのだ。

 

「既に完成していますよ。悪魔を持って……悪魔を制しましょう」

 

腕時計のあるスイッチを押し、床から箱に入ったレックスの意匠が入ったスタンプ及び正面から見ると50の文字が見えるドライバー、リバイスドライバーを出現させたのはこのフェニックスに抱えられている最高の科学者にしてマッドサイエンティスト。ジョージ狩崎だ。

 

「有資格者は見つかったのか?」

 

「五十嵐大二……ここ最近フェニックスに入隊したばかりの新人ですが、その実力は高くリバイスシステムを使いこなすのにはうってつけかと」

 

「そうか」

 

若林と狩崎は大二の写真を見つめつつ話を進めていくのであった。場面は変わり、とある場所。ここには巨大な円盤型の拠点が存在し、その内部は先程描いた悪魔崇拝組織、デッドマンズの本拠地であるデッドマンズベースとして使用されている。

 

「とうとうこの日が来た!」

 

「我慢も、悲しみも、見せかけの幸せも終わりだ!」

 

そう言うのは大広間にて多くの人間が集うライブハウスやディスコのような広い空間とステージに広がっており、赤・青・緑の光が薄暗い部屋を順々に照らしている。人々の前で演説するのは緑と赤の派手な衣装に身を包んだデッドマンズの参謀、オルテカ。そして赤い装飾の派手な紫色の衣装を身に纏い、頭に被ったソンブレロがトレードマークのデッドマンズ首領のボディガード役、フリオ。

 

「生贄を集めてぇ、人間の中に潜む悪魔を解き放ってぇ、この世のくだらない全てのものを破壊する。全てはギフ様の復活の為だよ」

 

そこに現れたのは赤いドレスに身を包んだデッドマンズの首領の女性。その名は……

 

「偉大なるギフ様の許嫁、アギレラ様だ!」

 

アギレラと呼ばれた女は唇に指を当てて信者である大勢の人々の前で宣言する。

 

「さぁ、新たなる進化の時よ……」

 

「「「グラシアス、デッドマンズ!」」」

 

三人がデッドマンズでの合言葉を言うと人々は喜び、狂喜乱舞する。それを見て共鳴するかのようにギフの棺は赤い輝きを放つのであった。

 

再び場面は移り、ここは幸せ湯と呼ばれる銭湯。ここを経営する一家は五十嵐家。奇しくも先程リバイスシステムの有資格者と呼ばれた五十嵐大二の実家である。そこには大二の兄にして日本一のお節介である五十嵐一輝がいつものように銭湯を手伝いつつ、そこを訪れる人々と話していた。

 

「いらっしゃいませ!」

 

「一輝ちゃん、今日も元気だね」

 

「はい。ぶーさん、今日もご利用ありがとうございます」

 

そうやり取りする相手は幸せ湯の常連客。伊良部正造、通称ぶーさんだ。彼が風呂から上がった後に一輝は彼の前にコーヒー牛乳を置く。

 

「コーヒー牛乳のサービスです!」

 

「一輝ちゃん、気が効くねぇ」

 

それから一輝がぶーさんと話をしているといきなり一輝の頭の中に声が聞こえてきた。

 

「ふへへっ、中々面白い話をしてるじゃねーか」

 

「え……」

 

一輝はいきなり聞こえた声に驚くとそれを心配したぶーさんが疑問を浮かべる。

 

「どうしたんだ?一輝ちゃん」

 

「今、誰かの声が聞こえたような気が……」

 

一輝が辺りを見渡していると突然彼の目の前に黒い物体が現れた。そしてその物体は一輝を覗き込むように見ると怪しげな笑い声を上げた。

 

「ふへへへ……お前、俺っちの声が聞こえるのか?」

 

一輝はそれを見て一度目を背けて擦ってからその物体を見ると一輝は叫ばずにはいられない。誰だってそうするはずだ。

 

「えぇ!!?」

 

その勢いで後ろ向きに倒れるとそれを見た客やぶーさん達は不思議そうにその様子を見つめる。どうやらこの物体が見えているのは一輝だけのようで他の人には一切見えないようであった。

 

「あは、あはは……疲れてるのかな、俺……」

 

「もう、一輝。お客さんの前で何やってるのよ」

 

そこに来たのは一輝の母である五十嵐幸実だ。そしてその隣にいるのは一輝の父である五十嵐元太。元太は首から縄跳び用の縄を下げており手にはビデオカメラを持っていた。

 

「父ちゃん、その縄は?」

 

「世界記録に挑戦していたよ。知ってるか?二重跳びの世界記録の回数は?」

 

「えっと……」

 

「一万七百九回だ!」

 

「で、何回跳べたの?」

 

「ふっふっふ……二回だ!」

 

「惜しい!」

 

「どこがだよ」

 

それを聞いた幸実は笑い元太を迎え入れる。そんな二人を一輝が見届けると付いていたテレビからニュースが流れてきた。内容は上空にギフの文字が描かれた巨大なスタンプの面が出ている物デッドマンズとの関連性が示唆されている。

 

「……何だろ、あれ……」

 

一輝は物騒な世の中になったという他の客の話を聞きつつその日の仕事を続けていく。それからその日の夕食にて、大二のフェニックス隊長就任祝いのすき焼きを食べる事になった。

 

「大二のフェニックス隊長就任を祝って……乾杯!」

 

「「「「乾杯!」」」」

 

五十嵐家の食卓を囲むのは五人。元太、幸実、一輝、大二、そして五十嵐家の長女にして末っ子。五十嵐さくらだ。

 

「大二、明日は銭湯の常連さんを連れて応援しにいくからな」

 

「いやいや、兄ちゃん。そこまでしなくても良いから」

 

「もう行くって決めたから!さくらも来るんだぞ」

 

「えぇ!?私明日は空手の稽古があるんだけど」

 

さくらとしては行くつもりが無かったのだが、一輝にここまで言われれば行かざるを得ない。しかも一輝は応援用の旗も作る程の本気っぷりだ。

 

「偶には休めって」

 

「はーい」

 

それから五人は家族団欒を過ごしていたのだが、先程出てきた黒い物体はいきなり出てくると勝手にすき焼きを食べようとしていた。

 

「ッ!?止めろ!」

 

そう一輝は黒い物体を止めようとするが、その物体に触れた途端一輝の体は物体をすり抜けてしまうと幸実を突き飛ばすことになってしまう。

 

「きゃっ!?」

 

「ちょっと一輝兄!何してるの!?」

 

「ごめん母ちゃん……何で俺、こんな事したんだろ……」

 

一輝は仕方なく黒い物体の事を誤魔化すとそれから一人、食事後に銭湯の風呂場で項垂れていた。

 

「なぁ、一輝、どうやら俺っちは他人からは見えないみたいだぜ?それに俺の体に触ると透けるみたいだしよ」

 

「またお前か……お前は一体何なんだ?前々から耳元で囁いてきて、今度はいきなり姿を見せて……何なんだよ!」

 

「それはねぇ……ひ・み・つ!」

 

物体はわざとらしく一輝を挑発すると一輝はそれに乗り、殴りかかる。しかし、やはりと言うか案の定というかすり抜けてしまうとそのまま黒い物体は引っ込んだ。それと同時に大二がやってくると二人で風呂に浸かる事になる。

 

「兄ちゃん……やっぱり変だよ?さっきと言い、母さんから聞いたけど、今日の昼も同じような事をしてたって?」

 

「母ちゃんそんな事も言っちゃったのか……」

 

「……ねぇ、兄ちゃんはどうしてサッカー選手を目指さなかったの?」

 

大二からの質問に一輝は少し考えたのちに大二へと返事を返す事になる。

 

「……俺の事は良いからさ、大二こそ大事な就任式が近づいてるんだ……さ、寝るぞ」

 

そう言って風呂から上がる一輝。しかし大二は上手く誤魔化された気がしてならなかった。

 

その頃、デッドマンズベースの幹部級のみが入れる部屋では一人の男が簀巻きにされた上にフリオによって担ぎ込まれている。

 

「アギレラ様!生贄候補を連れてきました」

 

そこに部屋で待っていたアギレラがスタンプを片手に興味深そうにそれを見ていた。

 

「ふぅーん。特別な悪魔が出そう?」

 

「勿論でございます。何しろこの男は……凶悪犯ですから」

 

そうオルテカは言う。男は死刑囚であり、警察車両で運ばれていた所にデッドマンズの二人に拉致されてきてここにいるのだ。

 

「俺に何をする気だ……」

 

男の問いにフリオとオルテカが余裕そうに答えを返す。その答えは……

 

「……契約ですよ」

 

「お前の中に眠る悪魔とのな」

 

「それじゃあ早速行くよ」

 

《マンモス!》

 

アギレラがスタンプ上部のスイッチを押すとスタンプから音声が鳴り、そのまま男へと押印。すると一枚の巨大な契約書のような物が生成されてそれがマンモスの姿を模した悪魔を召喚し、四人の前に姿を現した。

 

この怪物を生み出すことがデッドマンズの目的を果たす上で必要最低ラインなのである。そして、生み出された悪魔獣……デッドマンを使役してデッドマンズの作戦が開始されるのであった。

 

翌日、就任式前、控え室にて大二と彼と同期のある人物が話をしている。

 

「大二……お前は僕達同期の誇りだよ」

 

「光……ありがとう」

 

彼の名は牛島光。彼の家族はデッドマンズによって命を奪われてしまい、デッドマンズを憎んでいる。しかし、普段は爽やかな青年で大二とは同期である事から友のように接していた。

 

「あぁ、羨ましいよ。僕ももっと強くなって門田司令官のような人になりたい」

 

「光は大の門田司令官のファンだからな」

 

門田司令官、それはフェニックスの司令官の一人で光の憧れだった。しかし今の自分の立場では目の前に立つことすらはばかられる程なのでいつか絶対に出世して彼の隣で世界を守るのが今の彼の夢である。

 

「大二、ライダーとして世界を救えるのはお前だけだ……だから、頼むぞ」

 

「……気が早すぎるよ。俺なんてまだまださ」

 

「おっと、そろそろ時間だ。行くぞ」

 

「おう」

 

それから大二と光はそれぞれ自分のやる事をするために持ち場へと移動していく。こうして、就任式は始まった……この就任式が様々な人の運命を変えるとも知らずに……。




モチベーションが上がるので評価や感想を入れていただけると嬉しいです。また次回もお楽しみに。
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