仮面ライダーリバイスIF   作:BURNING

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二十七話目
狩崎への呼び出し 激戦の戦士達


アナザージオウとの邂逅があってからまた時間が経ち、その間は大きな変化こそ無かったもののデッドマンズとの小競り合いが続いている。スカイベースでほ狩崎が一人自らの過去のアルバムを眺めていた。

 

「ダディ……」

 

狩崎の父親である真澄は狩崎視点だと未だに行方不明のまま。そのためにどうしても狩崎の中には心配の念が浮かび上がっている。

 

するとそんな狩崎の元に司令官からの招集がかかった。狩崎がそこに行くと若林、大二、光の三人が揃っている。早速メンバーが集まったために若林は会議を開く事になった。

 

「……つい先程、デッドマンズ側からこんな封筒が届いた。まだ中身は見ていない。ただ、封筒にはこう書いてあった。狩崎が開けろ……と」

 

「何故私が?」

 

「さぁな。私にもわからない。だが、お前への個別のメッセージの可能性もある。だからお前が開けろ」

 

それから狩崎が言われた通りに封筒を開けるとそこには地図と写真、そして手紙が添えてあった。そこにはこう書いてある。

 

“ジョージ・狩崎へ あなたが大切に保管している設計図をいただいた。もしその設計図を返して欲しければ指定した場所に一時間後に来い。来なければ君の大切な物を全て奪う”

 

「設計図をいただいた?何を寝ぼけた事を……」

 

すると狩崎が封筒に同封されていた写真を見た途端に事の重大さに気がつく事になる。

 

「ヘェイヘェイヘェイ!不味いねぇ、確か……」

 

狩崎が慌ててラボに戻り記憶の場所を確認すると確かに設計図が無くなっていた。そして狩崎が戻ってくると大二が半ば狼狽えた様子で狩崎に聞く。

 

「まさか、本当に……」

 

「落ち着きたまえ大二。こういう時こそ冷静だ」

 

「何が盗まれたんですか?」

 

「……私がこれから手がけようとしたドライバーの原案だ」

 

それは、さくらが持っているリベラドライバーの量産型であり、まだ名前は特に決まっていなかった。もしこれが敵に流出して使われたとなれば敵を一気に強化する事に繋がってしまう。

 

「だが、リベラドライバーが作れてもあのベルトは普通の頭の知識量では作れない。そもそもアレとは構造が違うからね。それでも奪ったという事は……それなりの科学者がいるという事だろう」

 

狩崎はその時点である嫌な予感がしていた。もし、相手側に自分と同等の科学者としての力があるのだとしたらそれを実現可能にする人材に一人心当たりがあるからだ。ただ、それが正しいとは一概に言えないために狩崎は可能性から目を逸らすように外していた。

 

「とにかく、私が出る」

 

「ッ!?それなら僕達も」

 

「いや、君達が全員で来れば目立ってしまう。だから最低限の人員で良い」

 

「ですが、この状況は明らかな罠ですよ」

 

大二や光のいう通り、これは明らかな敵の罠。行けば確実に何かはされてしまうだろう。それでも行かなければならない。

 

「あの設計図を悪用されるわけにはいかないからね。ま、私もこれは罠だとは思うけど……」

 

「……五十嵐三兄妹と牛島を護衛に付ける。それで良いだろう」

 

若林からの指示でそれは決定。一輝やさくらにも通達が行くと早速準備に取り掛かる。その中で若林は何故設計図がこうもアッサリと流出したのか。以前、天魔レオに化けたデッドマンズ幹部が侵入した事はあったが、もうそのような者は通さないようにセキュリティは強化してある。にも関わらず、設計図を盗んだ犯人は痕跡すら残さずにデッドマンズへとそれを渡した。ここまで鮮やかなのは間違いなく裏切り者の仕業だろう。

 

「一体裏切り者は誰だ……」

 

いまだに存在するデッドマンズへの裏切り者。その正体を掴むのに若林は思考を巡らせるのであった。

 

そして、一時間後。一輝、大二、さくら、光の四人は狩崎を隠れながら尾行して護衛する。そんな中狩崎は目的の場所であるとある立体駐車場に到着した。そこに待っていたのはオルテカ、フリオ、アギレラの三人でその背後には大量のギフジュニアが顔を揃えている。

 

「やっぱり罠だったねぇ。それにしてもデッドマンズの君達が変身できないこの私を相手に本気で来るとは……」

 

「そうね。確かにここまでやる必要は普通は無いわ。でも、そこに護衛を連れてきてるじゃない」

 

アギレラが指を指すと一輝達もこれ以上は隠れていても仕方ないとばかりにでてきた。

 

「ふふっ。護衛を呼ぶならそれでも良かったのよ?だって手紙には何も一人で来いなんて書いてないわけだし」

 

アギレラが余裕そうに喋る中、狩崎は呼び出した要件を聞く事に。その言葉を口にする。

 

「こんな所に私を呼び出して何の用かな?」

 

「答えは簡単です。……あなたには我々と共に来てもらいます」

 

「お前と会いたいと言う人物がこちらにいてね」

 

しかし、一輝達がそう簡単にそれを許すわけが無い。狩崎を守るように前に出ると構えを取った。

 

「そんな事させない!」

 

「狩崎さん、光の所にまで下がってください」

 

「ここは私達が止めるよ」

 

「ほう。威勢が良いですねぇ。ですが、こちらの目的はしっかりと果たします」

 

「ま、こうなるのは想定済み。ここでお前らを叩きのめして追えないようにしてやる」

 

「やっぱりそれが狙いか……」

 

五十嵐三兄妹はベルトを取り出して装着。それと同時にオルテカもデモンズドライバーを巻き、フリオ、アギレラもスタンプを取り出す。

 

「カゲロウ、ここはお前に任せても良いか?」

 

「へっ、初めから素直に譲るとは気前が良いね。じゃあ、遠慮なく」

 

《レックス!》

 

《バット!》

 

《コブラ!》

 

《スパイダー!》

 

オルテカを含めた四人がスタンプをそれぞれベルトに装填すると待機音が鳴り響く。それと同時にフリオとアギレラはその姿を変える。

 

《ウルフ!》

 

《クイーンビー!》

 

「「「「変身!」」」」

 

《(仮面)rider Demons!》

 

《仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!》

 

《仮面ライダーエビル!》

 

《蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!》

 

六人が戦闘を開始した頃、幸せ湯では家で留守番をしていた元太と幸実であったが、元太が一人何かを感じ取る。

 

「パパさん?」

 

「……ベイルの奴の鼓動が強くなってる……アイツ、完全に復活しそうだ」

 

「……それって……」

 

ベイルは元太から生まれた悪魔。彼が強くなればそれは元太にも影響を与える事になる。そしてそれがどのような結果をもたらすのか。それは火を見るよりも明らかである。

 

「ママさんにはまた迷惑をかけるかもしれない……」

 

それを聞いて幸実は大丈夫だとばかりに元太を抱きしめるのであった。そして、場面は再度移りデッドマンやウィークエンドの拠点にて。その内部の研究室では狩崎の父親である真澄がモニター越しに戦闘を見つつ息子のジョージの身を案じている。

 

「ジョージ……」

 

「……息子が心配か」

 

そこに赤石が部屋の扉を開けてやってくると真澄へと話を聞く事に。真澄も今はウィークエンドに属してはいるが、それでも息子であるジョージ・狩崎が心配な気持ちはあるのである。

 

「ああ、ジョージは私の自慢の息子……それと同時に私が本来向き合わなければならない存在だ」

 

「……我々に連れ去るのを依頼したのはそういう事か」

 

実は狩崎と会いたい人物というのは真澄なのだ。真澄としては狩崎に会って直接話したいと考えている。そのために連れ去ることを依頼した。

 

「だが、わざわざこのような事にする必要はあったのか?相手は確実に警戒しているぞ」

 

「……私は邪魔が入らない状態で話がしたい。長官には迷惑をかける」

 

「まぁ、私はそれでも構わないが……」

 

長官がそう言う中、真澄は食い入るようにモニターに映った映像を観る事になる。

 

場面は戻り、リバイス達とデッドマンズの戦闘の場面へ。リバイとバイスはデモンズと、エビルはウルフデッドマンと、ジャンヌはクイーンビーデッドマンと戦いつつ周りにいるギフジュニア達はそれぞれが上手く対応していく。

 

「はあっ!」

 

「ふふっ」

 

リバイからの拳をデモンズは受け止めつつ格闘戦を仕掛ける。その強さは前よりも遥かに上がっていた。

 

「コイツ、前よりもパワーアップしてる!?」

 

「てあっ!」

 

そこにギフジュニアを蹴散らしていたバイスが乱入するものの、デモンズは通用しないとばかりにそれを軽くあしらう。するとベルトの中に潜むベイルが声を出した。

 

『小僧、今のお前程度には俺を倒せない』

 

「ベイル……」

 

「あららぁ、ベイルちゃん!一輝には俺っちがいるのを忘れたのかい?」

 

『調子に乗るなバイス。お前如きなどに何度も遅れは取らない。オルテカ、さっさと茶番は終わりにしろ』

 

ベイルはデモンズことオルテカに本気を出すように言う。それに対してデモンズは仮面の下で笑みを浮かべつつ更にギアを上げていく。

 

「ああ、そうさせてもらおう」

 

「くっ、だったら!」

 

《マンモス!バディアップ!》

 

《巨大なキバ持つ!陸のボス!マ~ンモス!はなっからクライマックスだぜ!》

 

リバイとバイスはマンモスゲノムとなるとリバイは両手にブーメランを、バイスは両腕に盾のようなアーマーを武装する。

 

「ふへへ、防御は俺っちに任せとけって!」

 

「ああ、頼むぞ!」

 

リバイはバイスに前衛を任せるとブーメランを投げて周囲にいるギフジュニアごと制圧していく。

 

「ふふっ。少しはやるようだが、そんな物では勝てない!」

 

《Add…!》

 

《モグラ!》

 

《Dominate up!》

 

《モグラ! ゲノミクス!》

 

デモンズはリバイ達に対抗するようにモグラゲノミクスを発動。右腕にドリルを装備する。

 

「さて、反撃といきましょうか」

 

それと同時にエビルとウルフデッドマンは機動戦を繰り広げる。二人共機動力が高いために力は拮抗するが、まだエビルはパワーアップ形態を残しているだけあってまだ余裕そうだった。

 

「おいおい、どうしたぁ?そんな程度じゃ。俺には勝てないぞ」

 

「焦るなって、これからギアを上げてやるからよ!」

 

ウルフデッドマンはその宣言通り、エビルのスピードに対応していく事になる。ジャンヌとクイーンビーデッドマンの方でも動きがあった。ジャンヌが徒手空拳でクイーンビーデッドマンに挑む中、ラブコフが声を上げていたのだ。

 

「ラブ!戦うラブ!」

 

それを受けてジャンヌはラブコフの様子に疑問を抱く。ラブコフは前はここまで好戦的な台詞は言わなかった。それなのに何故自分から行こうとするのか。

 

「とにかく今は考えてる場合じゃないか」

 

《ハシビロコウ!リスタイル!》

 

《リバディアップ!Ah~!ハシビロコウ!ダダダダーン!》

 

ジャンヌはラブコフのハシビロコウゲノムを手にするとクイーンビーデッドマンへと斬りかかる。

 

「ふぅーん。じゃあこれでどうかしら?」

 

するとクイーンビーデッドマンはジャンヌからの攻撃を読んでいたかのように指を鳴らすと物陰から蜂型のエネルギー弾がジャンヌへと次々に命中する。

 

「うわああっ!?」

 

「ふふっ。さくらちゃん、こういうのにも警戒しないとダメだよ?」

 

「今のは油断しただけよ。今度は防ぐ!」

 

こうして、戦いは更に激化していく。そんな中、光と共に後方に下がったら狩崎に危険が迫っているのは思いもよらないのであった。




この小説もいつの間にか百話目に到達しました。今後も続いていくので応援をよろしくお願いします。それではまた次回もお楽しみに。
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